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過去といま⑥
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礼人は背中側から口を押さえられた状態で歩かされ、公園のすぐ向かいにあるアパートの一室に連れ込まれた。
部屋の中は薄暗く、何故か鎖が壁や床から生えるように伸びており、それらの鎖の先には用途のわからない鉄の輪っかがつけられている。
男はその輪っかのうち大きいものを手に取り、怯えて動けない礼人の首にガチャリと嵌めた。
にたりと笑う男の顔が目の前にきて、礼人は恐怖で涙をこぼしながら固まる。
そのままざらついた手が頬に触れ、男の赤い舌がねっとりと礼人の涙を舐って。
「君、本当に俺の好みの顔してる。まだ小学生かなぁ?くりくりの目、たまらないねぇ。」
耳元で男が囁く。
何故男が涙を舐ってきたのかや、何故自分を映しこんなにも不気味に笑っているのかはわからないが、礼人は彼の声に吐き気にも似た不快感を覚えた。
「怯えちゃって、目ぇおっきくなってるね。かーわい。ま、安心しな。君はデザートだ。好物は最後に取っておく主義なんでねぇ。まずは珍しい瞳の色をした君から頂くよ。」
言いながら、男は礼人から離した手を北瀬に向ける。
__…きもちわるいっ…!
礼人は震える拳を堅く握りしめた。
デザートだとか、可愛いだとか、さっきから礼人にはこの男の言っている意味がまるで理解できない。
混乱しているうちに、男の手が北瀬の学ランと中のシャツのボタンを雑に外すのが見え、礼人はひっ、と息を呑んだ。
部屋の中は薄暗く、何故か鎖が壁や床から生えるように伸びており、それらの鎖の先には用途のわからない鉄の輪っかがつけられている。
男はその輪っかのうち大きいものを手に取り、怯えて動けない礼人の首にガチャリと嵌めた。
にたりと笑う男の顔が目の前にきて、礼人は恐怖で涙をこぼしながら固まる。
そのままざらついた手が頬に触れ、男の赤い舌がねっとりと礼人の涙を舐って。
「君、本当に俺の好みの顔してる。まだ小学生かなぁ?くりくりの目、たまらないねぇ。」
耳元で男が囁く。
何故男が涙を舐ってきたのかや、何故自分を映しこんなにも不気味に笑っているのかはわからないが、礼人は彼の声に吐き気にも似た不快感を覚えた。
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言いながら、男は礼人から離した手を北瀬に向ける。
__…きもちわるいっ…!
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デザートだとか、可愛いだとか、さっきから礼人にはこの男の言っている意味がまるで理解できない。
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