贖罪のセツナ~このままだと地獄行きなので、異世界で善行積みます~

鐘雪アスマ

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第1章過去と前世と贖罪と

34・帰還

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それから谷を超えて、山を越えて、
アアルに私達は帰ってきた。

「…結構長くかかりましたね」

私は隣に居るエドナにそう言う。

「まぁほとんど歩いてたからでしょうね」

思った以上に目的地に早く着いてしまったので、
帰りは歩きで帰ることにした。
これがなかなか難しく、
道中魔物に襲われもしたが、なんとかアアルまで帰って来れた。
それでも馬車で往復12日はかかるところを、
1週間ぐらいでここまでたどり着けたのだから、すごいだろう。

というか何より1番驚いたのは、自分の体力の底知らずだ。
あれだけずっと歩き通したというのに、一日休めばすぐに回復する。
途中でエドナの方がバテてしまったので、
最後の方は魔法の絨毯の力を借りざるを得なかった。

「それよりどうするの? ギルドに向かう?」
「うーん、どっちでも良いですけど、ギルドに向かいましょうか」

早いこと、達成報告をしておかないといけない。
決められた期間までに依頼の達成報告しておかないと、
勝手にキャンセルしたことになってしまうのだ。
だから早めにギルドに行かないといけない。

「じゃあ、そうしましょう」

そうして歩いていると、随分と人通りが減っているような気がする。
1週間ぐらいは留守にしていたので、余計そう感じてしまうのだ。

「どうしたんでしょうか?」
「ひょっとしたら魔族のせいかもしれないわね」
「うぐっ」

あの魔族の関与が疑われている2つの事件だが、
その2つとも私が関与したもので、魔族が現れる事はない。
でも町の人達は本当に魔族がやってくるかもしれないと思って、
怯えているのだろう。
私は大きくため息をついた。
そのうちこの警戒を解かれると思うけど、
多くの人に迷惑をかけてしまった…。
この償いの方法はいずれ考えよう。

「なぁなぁ」

その時、私の肩に乗っていたガイが耳元で話しかけてきた。

「魔族って何のことだ?」
「え? 魔族は魔族ですよ。
人型の魔物で、巨大な力を持っているんです」
「それってひょっとして、自縛者のことか?」
「自縛者?」
「俺達、妖精族は魔族なんて存在を聞いたことがない。
でもお前の言う存在なら、似たようなのは知っているぞ」
「似たようなの?」
「人間みたいだけど人間じゃない。
恨みと狂気に取り憑かれた悪霊みたいな存在。
生きている者が羨ましくて、命を奪おうとしてくる存在。
そして自分自身が、
どうして恨んでいるのかすら忘れてしまった哀れな存在。
負の感情に取り憑かれてしまって、
それ自体が自分自身を縛る鎖となってしまった。
だから自縛者って、俺達は呼んでいる。
いつから現れたのか、
その正体は何なのか、俺にもよく分かんないけど、
悪霊みたいな存在である事は確かだよ」
「え、何でそんなことを知っているんですか?」
「別に、これは俺の里に伝わる伝承みたいなものだけど、
まぁ自縛者が本当に魔族なのかどうかは俺にもよくわかんないけどさ」

そういえば妖精達は『ゲート』を地獄の門と言っていた。
ひょっとして種族別に名称や捉え方というものが違うのだろうか。

「謎ですね…」
「そうね。少なくとも本当の真相は、
魔族にしか分からないことでしょうけど、
ほとんどの魔族は人間を見れば攻撃してくるから、
コミニケーションの取りようもないしね」
「魔族って見たことあるんですか?」
「…いいえ、でも魔族と戦ったことがある人は知っている。
傍目には人間と変わりなかったと言っていたわ。
でも恐ろしく凶暴で、桁違いに強くて、
戦っていた大勢の人が亡くなったと言っていたわ」
「…恐ろしい存在ですね。町の人が怯える理由も理解出来ます」

基本的に魔族が離れた場所に現れたからといって、
安心してはいけない。
魔族の活動範囲は広く、1日で何キロも移動することも多い。
そしてこれといった場所に定住してしまうと、何年もそこで暮らす。
そこで戯れに近くの町や村を襲い、
女や子供を攫い、財宝や食料を略奪し、人々を苦しめてしまう。
さらに『ゲート』を自在に開ける能力も持っているし、
しかも魔族によっては、
魔物を操れる能力を持っていることもあるらしい。
絶大な魔力を持っているから、
軍隊かSランク以上の冒険者でもない限り勝てない。
だがその代わり数が少ないし、魔族同士が群れる事はないらしいから、
そこだけが唯一の救いだけど、本当に厄介な存在だと思う。

「しかし魔族は現れないんですけど…。
どうしたらいいんでしょうね…」
「まぁしばらくしてたら落ち着くと思うけど、
これだと観光業界には大ダメージかもね」

アアルは灼熱の国と言われるバーン王国の中では、
珍しいぐらいに涼しい場所だ。
避暑地とも呼ばれることもあるみたいだし、
暑さがピークに達する雨期の後に、
一時的にこちらに移住する人などが多い。
そういった観光業が主な収入だ。
…それが魔族が周囲に出たかもしれないとなると、
やっぱりアアルに寄るのは辞めとこうってなってもおかしくない。

「伯爵夫人になんて顔をしたらいいんでしょうかね…」

私はもうしばらくしたら、
この町の領主の妻である伯爵夫人と会わなければ行けなくなる。
実は言うと私がうっかり焼き払ったあの森は領主が所有している土地だ。
というかアアルから、あのカシス村も含めて全部領主の管轄だ。
だから顔が合わせづらく、
行きたくないが行かないと罪に問われることもあるらしいので、
行かないといけない。
きっと今頃、魔族の件で忙しくしているかもしれない。
私のせいでそうさせてしまったと思うと、憂鬱になる。

「まぁ黙っていたらわからないと思うから、黙っていればいいのよ」
「はぁ…そうするしかないですよね」

もしも私が魔族の関与だと言われる事を、
半分はやったということになると、
死罪になるかもしれない。
良くても50年近くは牢に入ることになるだろうとエドナに言われた。
さすがに死んでしまっては元も子もないし、
50年も牢屋に入って善行が積めるとは思わない。
黙っているのが1番いいと思っていても、胸がチクチクと痛んだ。

「ほら、そんな落ち込んだ顔しないの。
この状態だってずっと長くは続かないから」
「はぁ…そうですね」

そうこうしているうちにギルドに着いた。
ギルドに入ると中は以前より閑散としていた。
受付もイザベラ1人しかいない。

「あれ、早いね。もう帰ってきたの?」
「徒歩で行くつもりが、
途中で乗せてくれる馬車があったんです」

私はさらりとそんな嘘をついた。
イザベラはいぶかしむような目で私を見たが、
追求してくることはなかった。
まぁ本当の理由は教えられないから、嘘をついた方がいい。

「そうかい、じゃあ受け取り証明書は持っているかい?」
「はい」

私がアイテムボックスから、
受け取り証明書を出すと、イザベラは眉をひそめた。

「随分とまぁ汚い字だね…」
「ちょっと色々あったんですよ。
それと今後の運搬依頼についてですが、もうあの村からの依頼は引き受けません」
「そうかい、分かったよ」

イザベラは特に理由を聞くこともなく、
そう言ってくれたので助かった。

「…人少ないですね」
「まぁ魔族の件もあるからね。
これを機に町を出て行った冒険者も多かったよ…」

それだとこの町のギルドは、
大切な人材をいくつか失ってしまったということになる。
私は申し訳なさから、イザベラの顔を見ることが出来なかった。

「あ、そんなことよりもさ。そろそろランクアップ出来るよ」
「え、本当ですか?」
「ずいぶんと早いのね。普通はどんなに早くても1ヶ月ぐらいなのに」
「まぁ、今回の依頼で随分と助かったからさ。
あれ本当はCランク以上の冒険者じゃないと運搬出来ないんだよ」
「なんでそんな依頼を私に?」
「だってセツナには空間術があるし、
Bランクのエドナも一緒に居るだろう?
だったら危険はないって、ギルドマスターが判断したんだよ」
「ギルドマスターが?」

そういえば最初に会って以来、
ギルドマスターには会って居ない。
でもあの依頼を私に持ってきたという事は、
私の能力を買ってくれたということだろうか。

「うん、でももう引き受けないなら、
別の奴にこれを頼むしかないね」
「ごめんなさい。もうあの村には行きたくないんです」
「やっぱりそうなるか」

その時、唐突にした声に振り返ると、
後ろにギルドマスターが立っていた。

うわっ、前に見た時は座っていたから気づかなかったが、
この人身長が高い。
身長が170センチぐらいのエドナよりも高い、
身長が低い私はそれだけで威圧感を感じてしまう。

「あ、あの、どうしたんでしょうか」
「なぁに、ちょっと領主と話をしてただけだ」

そうギルドマスターは言った。
ちなみに今彼は杖で立って歩いている。
ギルドマスターは魔物にやられたのか片足が無いのだ。
最初に見た時は歩けるのかと心配になったが、
杖を使えば平気らしい。

「嬢ちゃん、少し話さないか?」
「え、良いですけど」
「そこの嬢ちゃんも一緒に来てくれ、2人に話したいことがある」

そう言われたので、ギルドマスターの後ろをエドナと2人で付いていく、
カウンターの向こうの扉をくぐり抜けると、そこに大きな部屋があった。
多分作業室なのか、
ギルドの職員が忙しそうに書類やら何やらの整理をしていた。
その横を通り抜け、別の個室に私達は入る。
部屋の中はこじんまりとしていて、机に書類などが乱雑していた。
ギルドマスターは適当な椅子に腰掛けると話を切り出した。

「嬢ちゃんはカシス村に行ってどう思った?」

突然問い掛けられて、私は困惑したが、言葉を出した。

「売女とか言われました」

その言葉にギルドマスターは苦笑した。

「だろうな。前の依頼を引き受けていた奴もそう言っていた」
「前の人も女性だったんですか?」
「いや、男だよ。だがそいつには仲間の冒険者がいた。
そいつが女だったんだが…まぁ後は言わなくてもわかるだろう」

なるほどエドナがされたみたいに、
仲間の女を侮辱されるか何かされたのかもしれない。
それで私みたいにもうこんな所に来るかと思ったのだろう。
それは簡単に想像出来る気がした。

「だから私にお鉢が回ってきたと」
「そうだ。他の連中は他の依頼で忙しかったからな。
嬢ちゃんぐらいしか頼める人物が思いつかなかった」
「だったらどうしてそう説明してくれなかったんですか。
村長がそういう人だって分かってたら、
私だって覚悟して行ったのに…」

そう言うとギルドマスターはため息をついた。

「嬢ちゃんは女だ。
これはどうあっても変えることは出来ない。
女が冒険者をやるということは、
生半可な覚悟でやれるようなことじゃない」
「それは知ってますけど…」
「知っているのと実際に経験するのとでは、話が違うのさ。
実際に経験してみて、痛感することがたくさんある。
それから逃げていたとしても、いずれぶつかる。
なら早いうちにぶつかった方が良いだろう。
そう判断してのことだった」

ということはギルドマスターは、私があの村に行って、
男女差別を受けるということを知っていてあそこに向かわせたんだ。
そういう経験をさせるために――――。

「確かに経験して難しいんだなって実感しましたけど、
でもどうして私なんですか?」
「俺は嬢ちゃんをかっている」
「私を?」
「それは別に嬢ちゃんが空間術を持っているからじゃない。
最初に見た時に、こいつはただ者じゃないと感じたんだ」

その言葉に私もエドナもギョッとする。

「ど、どうして私みたいな小娘を見てそう思ったんですか?」
「さぁな、強いて言うならただの勘だ。
だが嬢ちゃんの目を見た時、こいつは尋常じゃないと思った。
尋常じゃない。尋常じゃない目をしていると」
「目?」
「目ってのは魂の窓だ。どんな悪党だろうか詐欺師だろうが、
目の輝きまではごまかせない。
必ず自分自身が抱えている闇が瞳に出るんだ。
だから嬢ちゃんの瞳を見た時に驚いた。
こいつはとんでもない地獄を経験していると」
「地獄…?」
「まぁ俺の思い過ごしかもしれんが、そう思ったのは事実だ。
そして同時にこいつは大物になると思った。
だからお前には期待しているんだ」
「ですが、セツナは女性です。
あなたの期待には応えられないかもしれませんよ」

その時、今まで黙っていたエドナが口を開いた。

「そう言う奴は多いだろうな。だが俺はそうじゃないと思う。
俺は男女の能力って奴は平等だと思っている」
「「え?」」

私とエドナの声がきれいに重なった。
当たり前のように男性の方が優れていると言われている社会。
それをギルドマスターは能力は平等だと思っている?
意外すぎて開いた口が塞がらない。

「世間じゃ男は女より勝ってるって言う奴は多いが、
俺は違うと思う。
男女の能力の差ってやつは、
ただ役割が違うから起きているだけのことだ。
男が女より力が強いのは、家族を守るためのものだ。
決して偉そうにしたり、
暴力を振ったりするような事に使うものじゃない」
「そ、それはどうしてそんな風に思うのですか?」

エドナが珍しく動揺した様にそう言った。

「俺の実家は9人家族の大所帯でな…俺は長男だった」
「それは随分と大家族ですね…」
「そうだ。だからお袋はいつも苦労していたよ。
俺も長男だったから幼い弟や妹の世話に奔走していた。
だが親父は最低な奴だった。
いつも酒を飲んでお袋に暴力を振るうような男だったよ」
「…それはまた大変ですね」
「そうだ。そのくせ、親父は男がいかに女より偉いかよく語っていたよ。
だが俺は親父の振る舞いを見て、それが正しいとはとても思えなかった。
そもそも自分の身の回りの世話から食事から何まで、
お袋に頼りきりだったからな。
よく女は家事しか出来ないと言う奴も多いが、
そういう奴を見ると実際やってみろと言いたくなるな。
家事にしても料理にしても、
子育てにしても、男が思っている以上に大変なものだ。
それを知らずに一方的に女を馬鹿にするのは、愚か者のやることだ。
少なくとも俺はそう思っている」
「…すごいですね」

男尊女卑のこの世界で、
こんなことを考えている人がいるなんて…。
私もびっくりだが、
男社会で生きてきたエドナはもっとびっくりだったかもしれない。

「だが俺みたいな考え方の奴はごく少数だ。
嬢ちゃんはこれからも女だということで差別を受ける。
だがそれに負けるな。少なくとも俺はお前に期待している。
いやこのギルド全体がお前に期待していると思った方がいい。
これからも頑張ってくれよ」

その言葉は私の心にストンと落ちて、
じんわりと温かみを広げていった。
私はお父さんを早くに亡くしているから、
父親というものがよくわからない。
でもお父さんって居たらこんな感じなんだろうなって気がした。
厳しいけどいつも見守ってくれる存在、
きっと私にあの依頼を受けさせたのも、
私がそれを乗り越えると信じてくれたからだろう。
その事実に胸の中がいっぱいになった。

「はい! 頑張ります!」

少し涙声になっていたかもしれないけど、私はそう答えた。

「まぁ嬢ちゃんに話したかったのはそれだけだ。
それと少しエドナと話をさせてくれないか?
お前にも伝えておきたいことがある」
「分かりました」

それから、部屋にエドナとギルドマスターを残して、
私は部屋を出た。

「何を話したんだい?」

その時、イザベラがそう聞いてきた。

「あの依頼のことについてですよ。
しかし意外でした。
ギルドマスターって女性でも評価してくれる人なんですね」

実を言うとギルドというものは男社会であるため、
それを統括するギルドマスターも男尊女卑思考であることも多いと、
エドナが言っていた。
そのせいか国内にいる女性の冒険者のうち、
Aランク冒険者は数人しか居ない。
Sランクに至っては過去に1人も居ないのが現状だ。
これは女性の方が腕力の面では劣っているからとかそういう事では無い。
実力はあっても、
ギルドマスターが許可しないと、ランクアップは出来ないのだ。
そのギルドマスターが女性差別的な人だったら、
ランクアップは一生出来ない。
というかむしろそういう人の方が多くて、
女性でも評価してくれる人はまれだ。

「あの人は特別なんだよ。
苦労しているし、そういう弱い立場の人の気持ちがわかるんだよ」
「もうちょっとそういう人が増えてくれたらいいと思うんですけど…」

私の言葉にイザベラは首を振った。

「それは難しいよ。うちのギルドは幸いにしてそんな事は無いけど、
世の中には腐敗しているギルドだってたくさんあるんだよ。
ギルドを統括するのはギルドマスターの仕事だけど、
そのギルドを支援したり監視したりするのは、領主の仕事だから、
その領主がいい加減なヤツだったら、どうしようもないし…。
現にうちのギルドだって、
以前は腐敗とまではいかないけど…最悪だった時期はあったし」
「え、そうなんですか」
「うん、今から20年ぐらい前はこの町の治安も悪くてね。
ギルド全体の雰囲気もかなり悪かったんだよ。
でも今の領主がそれを立て直して、
今のギルドマスターもその時にギルドマスターになったんだよ」
「そうなんですか…そういえば伯爵夫人ってその領主の奥さんですよね。
伯爵夫人ってどんな人なんですか?」
「さぁ? あたしは会った事は無いけど、そうだね。
ギルドマスターは貴族にしては珍しく話が分かる奴とは言っていたけど…」
「そうですか」

という事は良い人なのかな。
あんまり権力者って好きじゃないので、
良い人だったら良いんだけどね。

「あと男に生まれていたら、確実に天下が取れてたとも言ってたね」
「て、天下?」

という事はどこぞの戦国武将みたいに苛烈な人ってこと?
うわぁ…会うの嫌だなぁ…。

「あ、そうだ行く道中に死体見つけたんです」

私はアイテムボックスに入っている遺体を取り出す。

「ああ、ありがとう。後で神殿に運んでおくよ」
「おい」

その時、唐突に後ろから誰かに話しかけられた。

「今日はあの女は居ないんだな…」

誰だろう。そう思って後ろを振り返ると、
私のテンションは一気に急降下し、どん底にぶち当たった。

「な、な、何で…」

そこに立っていた男は私が最も苦手とする男だった。
黙っていればイケメン、怒ると修羅。
短い茶髪に、鎧を着た男。
そして初対面で私を恐喝した男でもある。

「ずっとお前を探していた。
あの聖月草を持ってきたのはお前だろう」

まだ諦めてなかったんかーい!

私は今にも殺しそうな勢いで私を睨み付けているハンクを前に、
どうすることもできずに、途方に暮れていた。
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