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~とある町の教会近くの酒場にて~
「勇者ジークに乾杯!」
「さすがジークだ!魔王軍の魔将を一人倒したってことはこの世が平和に近づいたって事だ。この村出身の奴がようやく実績を残したんだ。いやーめでたい!」
「はぁ、まったく現金なやつらだよ。」
「しょうがないですよ。シスターリファーも誇らしいんじゃないですか。」
「そんな事は1ミリもないね。育ての親としていろいろと思うこともあるのさ。」
「なーんですあ。シスらー・・・乗り悪いれすよ。」
「シャル!明日の仕事はどうすんだい!それとシスターの服で酒を飲むなと何度も言ってるだろ!」
「こんなにめでたいことはないれすよ。私、やっぱりジーク派でしたから~。」
「ジークジークって、お前ら!セレンもレオンも頑張ってSランク冒険者になったんだよ。ほめるなら皆褒めな。」
「だっれ、しょうがないじゃないれすかれかー。レオンのせいでこの村はー。」
「そうだ。あいつのせいで・・・」
「それ以上言ったら、お前らの命は無いよ。」
「・・・だが、レオンのせいでこの村は他の村や街からは言われることが多くなったのはは事実です。許せない気持ちはあります。」
「・・・お前らB級の冒険者がいたってのに、レオン・セレン・ジークが酷い目にあった時に何もしなかっただろ。お前ら兵士も同様だ。レオンはあの時に自分一人でリンチにあったんだ。それを見捨てたやつに何を言う資格もないね。ジークの功績も同様さ。」
「シスターリファーはこちらにいますか。」
「おお、郵便屋か。いつものかい。」
「はい。今回は量が多いですね。」
「シスらー。これなんですか。随分入っていますが・・・もしかして今日の飲み代ですか?ニシシシ・・・。」
「お前ら汚い奴らにやるものじゃないよ。まったく、無事なら無事って手紙くらいよこすもんだ。」
「・・・それってもしかして。」
「さあね。どこぞの死にぞこないからだ。」
--------------------------------------
「モグラさん、追加で5本!」
「今肉の解体中だ!残りの具材とフェルトの身体で何とかしてくれ!」
ガルナの宿屋の前は行列でごった返していた。Sランクパーティーや勇者パーティーが街道では凱旋しており、街はお祭り状態だった。滅多に見ることができないものとして、外の村や他の街からやってきた人で街は溢れかえり、どこの屋台も満員御礼。中には酒を飲んで喧嘩をしている連中もいる。
「そんなの無理です~!身体って僕を何だと思っているんですか!」
「では、拙者が代わりに行ってくるので、肉の解体をよろしく願えるだろうか。」
「・・・駄目です。なんか危険な香りがします。」
「フェルト、野菜の仕込み終わったよ。ってあんたら何やってんだい。肉の解体がまだ終わってないじゃないか。」
ガルナは野菜を切り終え、フェルトに声を掛ける。カウンター席に乗っかった丸々とした肉を見て、呆れ返る。
「い、いや。予想以上に客が多いのでな。15の鐘が鳴ったあたりから、少々疲れてきてしまってな。」
申し訳なさそうにそう話した。あのモグラが疲れたというのかと二人は首をかしげる。
「どうしたんだい。全然らしくないじゃないか。」
「・・・これは話しておいた方がいいか。」
実はと言って話し始めた。5年ほど前から村長の言いつけで卯月という村長付きの料理番から料理を教わっていたのだが、少しでも気を抜くと腕を切られり、寝ずに大根のカツラ剝きを1週間ぶっ通してやらされたり、挙句の果てには「根性がまだまだね。」と言われて正座をさせられた挙句に石を膝の上に乗せられ、その上で具材の皮むきをさせられるなど拷問に近い日々を味わったことで、料理に対しては妥協しない癖のようなものが付いてしまったとのことだった。そのせいで、3の鐘よりかれこれぶっ通しで肉の解体をしていたのだが、昨日の件もあり、さすがのモグラも疲れていたというわけだ。
「申し訳ござらん!本番当日にこのような失態を演じてしまって。かくなる上は・・・。」
そういって手をまな板に置いた。ガルナとフェルトは何をするつもりかを察し、モグラを羽交い絞めにする。
「やめてください!何やろうとしてんですか!」
「目を覚ますためだ!指を一本切れば眠気も吹きとーぶ!」
「やめろ!営業停止にしたいのか!」
「母さーん。どお、店の調子はって何やってんのよ。」
そうこうやっているとレーナが店に入ってきた。どうやら見回り中に屋台に並んでいる人たちがまだ時間がかかるのかと何人も口にしていたため、様子を見に来たらしい。彼女は屋台に並んでいる人たちに事情を説明し、客を履けると3人を椅子に座らせ、事情を聞いた。
「で、どうしてこんなことになってるのよ。」
「1ミリだ。」
「は?」
モグラは大粒の涙を流しながら、
「切っている内に1ミリずつ大きくなっていったんだ!なんということだ!修正しようとすると今度は1ミリ小さくなっているではないか!もうどうしたらいいかわからなくなってしまって・・・。」
と言った。手で顔を覆い涙ながらに話す彼を見て3人は「いや、この人何言っているのかわからない。」と思った。切られた肉は均一で料理人フェルトから見ても、これ以上はないほど正確なカットだった。
「はぁ~、実はカクカクシカジカで。」
「あ、ああ、社畜病ってやつね。」
「娘よ、なんだその病気は?」
「疲れた兵士が目をギンギンにした状態で書類仕事をするあれよ。私も良くなる病気でそうなってしまったが最後、最後には倒れた状態でこういうの、『こんなに不甲斐ない私でごめんなさい。』って・・・厄介な病気よ。」
遠い目をして、彼女は窓から外を見る。今日も天気がいい。そう言ったリーナはどこか悲しい表情をしていた。
「そっか悲しい病気なんだな。」
「ええ。しかも対処法はただ一つ・・・。」
「あるんですか、そんな病気を治す方法が!」
「・・・彼を店から追い出すの。無理やりに引っぺがし、今日中は帰ってこないようにするのよ。」
するとモグラは立ち上がり、
「・・・嫌でござる。」
そう言うと「俺はまだやれる!!」と言い出した。それを見るとフェルトは包丁をペイっと捨てさせ、まな板に乗っている肉を取り上げた。すると、「嫌だー!」と大声を挙げて肉を取り戻そうとする。ガルナとリーナは襟と腕を取り、モグラを持ち上げると
「そーーーーい!!」
と掛け声を掛けながら店から放り出した。
「殺生な!私に仕事を、仕事、仕事、仕事・・・。」
ガルナは投げ出されたモグラを見ながら溜息を付き、仁王立ちになる。そして、
「今日は他の屋台で飲み食いしてきな。」
そう言うとバタンとドアを閉め、カギを掛けた。モグラは子供の様に泣きながら地面をひっかいている。それを窓越しに見たフェルトは、
「うわ~、無いわー。」
と思わず口にした。
「勇者ジークに乾杯!」
「さすがジークだ!魔王軍の魔将を一人倒したってことはこの世が平和に近づいたって事だ。この村出身の奴がようやく実績を残したんだ。いやーめでたい!」
「はぁ、まったく現金なやつらだよ。」
「しょうがないですよ。シスターリファーも誇らしいんじゃないですか。」
「そんな事は1ミリもないね。育ての親としていろいろと思うこともあるのさ。」
「なーんですあ。シスらー・・・乗り悪いれすよ。」
「シャル!明日の仕事はどうすんだい!それとシスターの服で酒を飲むなと何度も言ってるだろ!」
「こんなにめでたいことはないれすよ。私、やっぱりジーク派でしたから~。」
「ジークジークって、お前ら!セレンもレオンも頑張ってSランク冒険者になったんだよ。ほめるなら皆褒めな。」
「だっれ、しょうがないじゃないれすかれかー。レオンのせいでこの村はー。」
「そうだ。あいつのせいで・・・」
「それ以上言ったら、お前らの命は無いよ。」
「・・・だが、レオンのせいでこの村は他の村や街からは言われることが多くなったのはは事実です。許せない気持ちはあります。」
「・・・お前らB級の冒険者がいたってのに、レオン・セレン・ジークが酷い目にあった時に何もしなかっただろ。お前ら兵士も同様だ。レオンはあの時に自分一人でリンチにあったんだ。それを見捨てたやつに何を言う資格もないね。ジークの功績も同様さ。」
「シスターリファーはこちらにいますか。」
「おお、郵便屋か。いつものかい。」
「はい。今回は量が多いですね。」
「シスらー。これなんですか。随分入っていますが・・・もしかして今日の飲み代ですか?ニシシシ・・・。」
「お前ら汚い奴らにやるものじゃないよ。まったく、無事なら無事って手紙くらいよこすもんだ。」
「・・・それってもしかして。」
「さあね。どこぞの死にぞこないからだ。」
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「モグラさん、追加で5本!」
「今肉の解体中だ!残りの具材とフェルトの身体で何とかしてくれ!」
ガルナの宿屋の前は行列でごった返していた。Sランクパーティーや勇者パーティーが街道では凱旋しており、街はお祭り状態だった。滅多に見ることができないものとして、外の村や他の街からやってきた人で街は溢れかえり、どこの屋台も満員御礼。中には酒を飲んで喧嘩をしている連中もいる。
「そんなの無理です~!身体って僕を何だと思っているんですか!」
「では、拙者が代わりに行ってくるので、肉の解体をよろしく願えるだろうか。」
「・・・駄目です。なんか危険な香りがします。」
「フェルト、野菜の仕込み終わったよ。ってあんたら何やってんだい。肉の解体がまだ終わってないじゃないか。」
ガルナは野菜を切り終え、フェルトに声を掛ける。カウンター席に乗っかった丸々とした肉を見て、呆れ返る。
「い、いや。予想以上に客が多いのでな。15の鐘が鳴ったあたりから、少々疲れてきてしまってな。」
申し訳なさそうにそう話した。あのモグラが疲れたというのかと二人は首をかしげる。
「どうしたんだい。全然らしくないじゃないか。」
「・・・これは話しておいた方がいいか。」
実はと言って話し始めた。5年ほど前から村長の言いつけで卯月という村長付きの料理番から料理を教わっていたのだが、少しでも気を抜くと腕を切られり、寝ずに大根のカツラ剝きを1週間ぶっ通してやらされたり、挙句の果てには「根性がまだまだね。」と言われて正座をさせられた挙句に石を膝の上に乗せられ、その上で具材の皮むきをさせられるなど拷問に近い日々を味わったことで、料理に対しては妥協しない癖のようなものが付いてしまったとのことだった。そのせいで、3の鐘よりかれこれぶっ通しで肉の解体をしていたのだが、昨日の件もあり、さすがのモグラも疲れていたというわけだ。
「申し訳ござらん!本番当日にこのような失態を演じてしまって。かくなる上は・・・。」
そういって手をまな板に置いた。ガルナとフェルトは何をするつもりかを察し、モグラを羽交い絞めにする。
「やめてください!何やろうとしてんですか!」
「目を覚ますためだ!指を一本切れば眠気も吹きとーぶ!」
「やめろ!営業停止にしたいのか!」
「母さーん。どお、店の調子はって何やってんのよ。」
そうこうやっているとレーナが店に入ってきた。どうやら見回り中に屋台に並んでいる人たちがまだ時間がかかるのかと何人も口にしていたため、様子を見に来たらしい。彼女は屋台に並んでいる人たちに事情を説明し、客を履けると3人を椅子に座らせ、事情を聞いた。
「で、どうしてこんなことになってるのよ。」
「1ミリだ。」
「は?」
モグラは大粒の涙を流しながら、
「切っている内に1ミリずつ大きくなっていったんだ!なんということだ!修正しようとすると今度は1ミリ小さくなっているではないか!もうどうしたらいいかわからなくなってしまって・・・。」
と言った。手で顔を覆い涙ながらに話す彼を見て3人は「いや、この人何言っているのかわからない。」と思った。切られた肉は均一で料理人フェルトから見ても、これ以上はないほど正確なカットだった。
「はぁ~、実はカクカクシカジカで。」
「あ、ああ、社畜病ってやつね。」
「娘よ、なんだその病気は?」
「疲れた兵士が目をギンギンにした状態で書類仕事をするあれよ。私も良くなる病気でそうなってしまったが最後、最後には倒れた状態でこういうの、『こんなに不甲斐ない私でごめんなさい。』って・・・厄介な病気よ。」
遠い目をして、彼女は窓から外を見る。今日も天気がいい。そう言ったリーナはどこか悲しい表情をしていた。
「そっか悲しい病気なんだな。」
「ええ。しかも対処法はただ一つ・・・。」
「あるんですか、そんな病気を治す方法が!」
「・・・彼を店から追い出すの。無理やりに引っぺがし、今日中は帰ってこないようにするのよ。」
するとモグラは立ち上がり、
「・・・嫌でござる。」
そう言うと「俺はまだやれる!!」と言い出した。それを見るとフェルトは包丁をペイっと捨てさせ、まな板に乗っている肉を取り上げた。すると、「嫌だー!」と大声を挙げて肉を取り戻そうとする。ガルナとリーナは襟と腕を取り、モグラを持ち上げると
「そーーーーい!!」
と掛け声を掛けながら店から放り出した。
「殺生な!私に仕事を、仕事、仕事、仕事・・・。」
ガルナは投げ出されたモグラを見ながら溜息を付き、仁王立ちになる。そして、
「今日は他の屋台で飲み食いしてきな。」
そう言うとバタンとドアを閉め、カギを掛けた。モグラは子供の様に泣きながら地面をひっかいている。それを窓越しに見たフェルトは、
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