金碧の女豹~ディアナの憂鬱 【第二部 悪魔の呱々】

椎名 将也

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第六章 淫靡なる虜囚

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 股間を貫く衝撃で、ティアは意識を取り戻した。
「何を……!」
 自分が取らされている体勢に気づき、ティアは混乱した。
 寝台の上に胡坐をかくように座っている男が、全裸のティアを足の上にまたがらせて背後から犯していた。
 両手は背中で一つに縛られていた。それだけではなかった。両手を縛った縄はそのままティアの胸を上下に回し、豊かな乳房の形をいびつに変えていた。

「くっ……!」
 下から男の物がティアの中に入り、体ごと突き上げた。
「やめッ……!」
 男が背後から手を廻し、ティアの胸を両手で揉みしだいた。硬くなった乳首を親指と人差し指で摘まみ、ゆっくりとしごいた。
 ティアは唇を噛みしめた。
 そうしないと、胸や下腹部から広がってくる感覚に耐えきれず、声が出そうだった。

「どう、少しは気分が出てきたかしら?」
 左手から女性の声がした。ティアは驚いて声のした方向を見た。
 美しい女性がその豊かな胸を押し上げるように腕組みをし、笑みを浮かべてティアの様子を観察するように見ていた。

 背中まで伸ばした漆黒の髪と、同じ色の黒瞳が印象的な美女だった。その黒瞳が煌めきと笑いとを浮かべていた。
 ティアは羞恥で全身を赤く染めた。縄で縛り上げられながら凌辱されている自分を見られていたのだ。今まで生きてきた中でも、最大の恥辱だった。
 その女性が告げた言葉が、ティアを驚愕させた。

「フレデリック、もっと感じさせてあげなさい」
「えっ?」
 ティアが首を回して自分を犯している男を見た。よく知っている男だった。
 彼女が助けに来たはずのフレデリック=フォン=ロイエンタールが、彼女を凌辱していたのだ。

「何で……!」
 ティアが激しく体を揺さぶって抵抗しようとした。しかし、その抵抗をあざ笑うかのように、フレデリックの突き上げが激しくなった。

「はい、アルヴィス様」
「くっ! やめ……フレデ……あ、あぁ!」
 ティアは言葉を続けることができずに、声を上げてしまった。全身を駆け巡る感覚に流されそうになった。かろうじて唇を噛みしめ、崩壊を耐えた。
 その時、フレデリックの右手がティアの股間へ伸びた。フレデリック自身を咥え込んだ部分をまさぐり、敏感な突起を探り当てた。

「ひぃっ!」
 フレデリックが包皮を剥きあげ、外気に晒された陰核を指で捏ね回し始めた。それと同時に下から激しく突き上げた。フレデリックの逸物が抜き差しされるたびに、ティアの秘唇からピシャピシャと飛沫が噴き出した。

「ひぃっ! やめてぇ! だめぇ! あっ、あぁあ!」
 ティアの脳裏に白い閃光が走った。腰骨を蕩かせる愉悦が広がり、背筋を舐め上げて脳天に虹色の電撃を落とした。

「あ、あぁあ! だ、だめぇえ! あっ、あぁあああ!」
 大きく背中を仰け反らせると、ティアは総身をビックンッビックンッと痙攣させて絶頂を極めさせられた。そして、官能の愉悦を噛みしめた裸身を硬直から解放すると、ぐったりとフレデリックにもたれかかった。

「は、はっ……は、はぁ……はぁはぁ……」
 ビクビクと痙攣を続けながら、ティアは熱い息を漏らした。四肢の先まで甘い痺れが駆け巡り、言葉が出なかった。

「休ませないで、続けなさい」
 アルヴィスが非情に告げた。その言葉に従い、フレデリックが責めを再開した。
「待って……まだ……、あっ、あああ!」
 再びティアの全身を甘く凄まじい感覚が駆け巡った。

「だめ……あ、いや……ああっ! あ、ひぃい!」
 だが、一度達した若い女体が、フレデリックの激しい責めに耐えることなど不可能だった。ティアはあっという間に、二回目の極みに押し上げられた
「ひぃいいい! あ、あっああ!」
 プシャアっと音を立ててティアの秘唇から愛液が噴出し、寝台に大きく淫らな染みを描いた。

「続けなさい」
 アルヴィスの無情な言葉に、ティアは激しく首を振った。真っ赤に染まった目尻から涙が溢れ、淡紫色の長髪が振り乱れた。
「はい、アルヴィス様」
 フレデリックがティアを背後から押し倒して、四つん這いにさせた。

「は、はぁ……やめて……はぁはあ……いや……」
 両手を背中で拘束されているため、ティアは顔を横向きにして寝台に押しつけられた。フレデリックはティアの太ももを抱えると、尻を大きく上げた体勢を取らせた。

 その状態のまま、フレデリックは後ろからティアを貫いた。
「いや……やめ……あっ、あぁああ!」
 貫かれた衝撃で、ティアは言葉を続けることが出来なかった。
 フレデリックが緩急を混ぜながら、ティアを責め始めた。十九歳の青年とは思えない老巧な手管に、ティアの体は悲鳴を上げた。

「だめ……フレ……あ、あああ!」
 一タルと保たずに、ティアの脳裏は三回目の白い閃光に焼き尽くされた。両手を縛られてうつ伏せのまま、ティアはビックンッビックンッと激しく痙攣した。真っ赤に染まった目元から大粒の涙が頬を伝って流れ落ちた。はあ、はあ、と荒い息をしている唇からは涎が糸を引いて垂れていた。

「どきなさい。今度は私自らが貪ってあげるわ」
 アルヴィスは服を脱ぎ捨てると、フレデリックの代わりに寝台へ上がった。ビクンッビクンッと痙攣を続けているティアの躰を仰向けにすると、アルヴィスは唇を塞いで舌を絡めた。夢魔であるアルヴィスの唾液は、強力な媚薬の効果がある。濃厚な舌技とともに、アルヴィスはその唾液をネットリとなすりつけてティアに飲ませた。

(だめ……これ、おかしくなる……いや、また……いっちゃう……い、いくぅう!)
 凄まじいほどの媚薬の効果に、ティアは総身をビックンッビックンッと痙攣させながら歓悦の頂点へと押し上げられた。大きく背中を仰け反らせて硬直すると、ティアは総身をぐったりと弛緩させて寝台に沈んだ。

「は、はぁ……はっ、はひっ……もう……ゆるして……」
 ヘテロクロミアの瞳から大粒の涙を流しながら、官能に蕩けきった表情でティアが哀願した。官能の愉悦に翻弄されて随喜の涙を頬に伝え、ネットリと唾液に塗れた唇から涎の糸を引いているその表情は、とても十九歳とは思えない凄絶な女の色香を放っていた。
 真っ赤な舌でその涙を舐め上げると、アルヴィスは楽しそうに笑いながら告げた。
「何言ってるの? 本当の楽しみはこれからよ」

 アルヴィスは硬く屹立したティアの右乳首を口に含むと、歯で甘噛みしながらネットリと舐め上げた。
「ひぃいっ!」
 たったそれだけで、ティアは総身を大きく仰け反らせた。唾液に含まれる媚薬が乳首から凄まじい性感を伝え、四肢の隅々まで官能の痺れが走り抜けた。

「だ、だめぇえ! あ、ひぃいい! おかしくなる……い、いやぁあ!」
 アルヴィスはティアの右乳首を口に含んだまま甘噛みをすると、チューッと音を立てて吸い上げた。同時に、右手でティアの左乳房を揉みしだきながら、指先で屹立した乳首を引っ張り上げながら扱いた。

「ひぃああ! あ、あっああ! だめぇえ! あっ、あひぃいい!」
 ティアはもはや意味のある言葉を話すことさえ出来ずに、恥ずかしいよがり声をあげて悶え啼いた。涙と涎とを垂れ流しながら、激しく首を振って長い髪を振り乱した。
 そして、アルヴィスが強めに右乳首を噛んだ瞬間、ティアは全身を大きく仰け反らせて、五回目の絶頂を極めた。だが、アルヴィスはティアが硬直から弛緩する暇さえ与えずに、更なる責めを与え始めた。ティアの太ももを持ち上げると、愛液に濡れ塗れた秘唇に舌を這わしたのだ。

「あ、ひぃいいい! い、いやぁあ! だめぇ! あっ、あぁあああ!」
 腰骨を灼き溶かす喜悦にビクッビクッと震えるティアをあざ笑うと、アルヴィスは充血して尖りきった陰核を唇に咥え、チューッと強く吸い上げた。

「ひぃいいい! それぇえ、だめぇええ!」
 プシャアァっと音を立てて、ティアの秘唇から愛液が噴出した。
「いやぁああ! おかしくなるっ! あっ、あひぃいい!」

 夢魔であるアルヴィスの性技は、かつてティアが経験した誰よりも凄まじかった。ティアは本気で悶え泣いた。真っ赤に染まった目元から大粒の涙を流し、涎の糸を引きながらティアはビクンッビクンッと総身を痙攣させ続けた。全身にびっしりと鳥肌が沸き立ち、秘唇からは失禁したかのように大量の愛液を迸らせた。

「楽にしてあげるわ」
 そう告げると、アルヴィスは右手の人差し指と中指をティアの膣に差し込んだ。ぐちゅぐちゅと音を立てながら膣壁を抉るように抜き差しすると、アルヴィスは入口付近まで指を引き、鉤状に指を折り曲げた。そして、細かく指を振動させながら、膣の中で最も敏感な部分を引っ掻くように何度もこすり上げた。

「あっ、あぁああ! だめぇっ! また、いくっ! いくぅうう!」
 ティアは総身を何度も寝台に叩きつけるように大きく跳ね上げると、ビックンッビックンッと激しく痙攣した。

(死んじゃうぅ! もう……だめぇ!)
 全身の全ての細胞に壮絶な愉悦が迸り、かつてない愉悦の奔流が四肢の先まで痺れさせた。脳天を虹色の雷撃が何度も襲い、ティアは限界を超える大悦に翻弄されてガックリと首を折ると意識を失った。

「この子も勇者の血を引いているのね。それも、あなたよりずっと濃くて美味しいわ」
 アルヴィスはフレデリックを見つめながらそう告げると、ゆっくりと寝台から降り立った。
「目を覚ましたら、体を清めてあげなさい。後でまた食べに来るから」
「はい、アルヴィス様」

 フレデリックがアルヴィスの司祭服を拾い上げ、丁寧に彼女に着させた。その様子は大公家第一公子にはとても見えず、夢魔の下僕そのものであった。
「この子でこれだけ美味しい魂をしているのだから、勇者の先祖返りと言われているあなたの姉はどんな味がするのかしら」
 アルヴィスは、スカーレットの魂を貪ることを想像をして、赤い舌で紅唇を舐め上げた。
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