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第十章 爛熟の帳
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予約していた『龍神の旅荘』の二人部屋に入ると、アンナは呆然として立ち尽くした。
(何で、寝台が一つしかないのよ?)
三十平方メッツェほどの広さの部屋の中央には、大人が優に二人寝られる大きな寝台が一つだけ置かれていた。それを見ながら、ジュリアスが困惑した表情を浮かべながら言った。
「さすがに、これはまずいよな。部屋を変えようにも他は満室だったし……。仕方ない、俺はそこらで雑魚寝するからアンナは寝台を使ってくれ」
「あ、当たり前でしょ!」
ジュリアスの言葉に、アンナは怒ったように声を荒げて答えた。だが、その表情は怒りとは正反対の感情で真っ赤に染まっていた。
「あたし、先にお風呂に入ってくるわ」
照れ隠しのようにそう告げると、アンナは着替えの入った革袋を持って浴室に向かった。脱衣所で買ったばかりのローブと下着を脱ぎ捨てると、アンナは浴室でかけ湯をして浴槽に裸身を浸した。
(アスティが変なこと言うから、意識しちゃうじゃない。あたしは別に、ジュリアスとそんな関係になるなんて考えてないんだから……)
ジュリアスに抱かれている自分を想像し、その情景を振り払うかのようにアンナは慌てて首を振った。そして、顔を真っ赤に染めながら浴槽から出ると、アンナは簡易腰掛けに座りながら石鹸を泡立て始めた。
(やだ……。乳首が硬くなってる……)
泡立てた石鹸で全身を洗っていると、アンナは薄紅色の乳首が硬く自己主張をしていることに気づいた。そっと指で摘まむと、全身に甘い喜悦が走ってアンナはビクンッと震えて顎を反らせた。
(そう言えばあの触手に犯されて、何度もいったっところをジュリアスにも見られていたんだ)
ティアマトの触手に拘束されながら人外の悦楽を与えられて、ジュリアスの目の前で何度も絶頂を極めさせられたことをアンナは思い出した。想像を絶する恥ずかしさのあまり、アンナは全身が真っ赤に染まった。
(その話題に触れないようにしないと……)
慌てて髪と全身を洗い流すと、アンナは浴室を出た。脱衣所で濡れた躰をよく拭き、新しい下着を身につけてローブを着込むと、アンナはジュリアスのいる寝室に戻った。
「お待たせ、ジュリアス。お風呂空いたわよ」
大きめの布で濡れた髪を拭きながら、アンナがジュリアスに告げた。
「分かった。じゃあ、交替だ」
笑顔でそう言うと、ジュリアスは着替えを持って浴室に入っていった。それを見送りながら、アンナはテーブルに置かれたカップを一つ手に取った。下級魔法ウォーターでよく冷えた水を出しカップに満たすと、火照った体を冷ますように一気に飲み干した。
「ふう……」
大きくため息をつくと、アンナは窓の外を見つめた。六つ鐘を過ぎた周囲は夜の帳が下り、漆黒の闇に包まれていた。所々で酒家や娼館の灯りが道を照らしていた。
(どうしよう……。さすがに気まずいわね)
<黒竜王>に加入してジュリアスと知り合ってから四年以上経つが、二人きりで同室に泊まるのは初めてだった。普段は男三人と別の部屋を取っていたし、一室しか予約出来ない場合でも四人一緒で、ジュリアスと二人きりになることはなかったのだ。
まるで恋人と初めての夜を過ごすときのように、アンナは緊張した。静けさの中で自分の鼓動が部屋中に響き渡っているようにアンナは感じた。
二十四歳になるアンナは、それなりに男性経験があった。だが、心から愛した男と結ばれたことは今までになかった。今までのアンナの相手は行きずりの男だったり、好きだと思っていてもそれが錯覚のようにすぐに醒めてしまったりと、いずれも長続きをしたことがなかった。
アンナはジュリアスのことを以前から好ましく思っていた。<黒竜王>のリーダーとして、ジュリアスは判断力や行動力、包容力があり、面倒見もよかった。多少自信過剰なところはあったが、剣士クラスSとして実力的にも申し分がなかった。だが、アンナがジュリアスに対する気持ちが本物の愛情だと気づいたのは、つい先日のことだった。
ジュリアスがティアマトに殺されたときである。
ジュリアスの死を知ったとき、アンナは自分の半身が失われたと感じるほどの喪失感を覚えた。まるで立っていた地面がガラガラと音を立てて崩れたように感じたのだ。同時に、かつて経験したことのないほどの悲しみに襲われた。二度と手に入らない大切なものを喪ったように思い、アンナは冒険者を辞めようと決意した。
そして、アストレアがジュリアスを蘇らせたとき、アンナは彼に対する気持ちが紛れもなく愛情だと実感したのだ。嬉しさのあまり涙が止まらず、ジュリアスの胸に飛び込んで泣きじゃくった。自分が男勝りの強い女だと思っていたアンナは、自分自身でも知らない意外な一面があったことに驚いたのだった。
そのジュリアスと、初めて二人きりの夜を過ごすことになり、アンナは処女のように緊張して恥ずかしさを感じていた。
「待たせたな、アンナ」
浴室から出て来たジュリアスを見て、アンナは真っ赤に顔を染めた。上半身裸で、大きな布を肩にかけた姿でジュリアスは立っていた。剣士クラスSだけあり、発達した筋肉に覆われた体は、分厚い胸筋と見事に八つに割れた腹筋をしていた。二の腕の太さは、アンナの倍近くもあった。
「ちょっと、上着ぐらい着なさいよ」
思わず見蕩れていた視線を慌てて外して、アンナが赤面しながら言った。
「男の裸に照れる歳でもないだろう? それより喉が渇いた。水を出してくれ」
笑いながらそう言うと、ジュリアスは寝台に腰をかけているアンナの右隣に座ってきた。
「失礼ね。あたしはまだ二十四よ。純情な乙女なんだから……」
文句を言いながら、アンナは下級魔法ウォーターで出した水をカップに受けて、ジュリアスに手渡した。礼を言って一気に飲み干すと、ジュリアスが笑いながら告げた。
「セイリオスの言っていた『可愛い声』が何だか分かったぞ。セイリオスにもあんな姿を見られたのか?」
「じ、ジュリアス……!」
羞恥で首筋まで赤く染め上げると、アンナは赤茶色の瞳を見開いてジュリアスを睨み付けた。避けようとしていた話題をいきなり振られ、アンナは驚きと怒りで我を忘れた。
「あんた、変なこと言わないで! 好きであんな目に遭ったわけじゃないんだからッ!」
「悪い、悪い……。でも、大切なお前のあんな姿を他の奴に見られたら、頭にくるじゃないか?」
そう言うと、ジュリアスは濃茶色の瞳で真っ直ぐにアンナを見つめた。その視線が思いの外、真剣であることに驚いてアンナは呆然とした。
「大切って……」
「こういうことだよ……」
「あっ……ジュリア……ん、んっ……んぁ……」
ジュリアスの力強い腕で抱きしめられると、彼の唇がアンナの紅唇を塞いできた。抵抗しようと暴れたが、唇を割って入ってきた舌が口腔を舐め上げ、ネットリと舌を絡まされるとアンナの体から徐々に力が抜けていった。
「ん……んぁ……ん、んぁ……んはぁ……」
(何なの、これ……? ジュリアス、だめっ……でも、気持ちいい……」
甘い唾液を吸い上げられ、舌の裏まで舐め回されると、ゾクゾクとした喜悦が背筋を舐め上げてアンナは総身をビクッビクッと震わせた。
口づけをされたまま寝台に押し倒されると、左胸から甘い愉悦が沸き起こり、全身を走り抜けた。ジュリアスの右手がローブの上からアンナの左胸を揉みしだき始めていた。
「やだ……やめて……ジュリアス……あっ……だめっ……」
目尻を赤く染め上げ、官能に蕩け始めた赤茶色の瞳でジュリアスを見つめると、アンナが抗議の言葉を口にした。だが、その拒絶が本気ではないことに気づくと、ジュリアスはアンナのローブの紐を解き始めた。
「待って……ジュリアス。あたしには欲情なんてしないって……あ、だめっ……」
左の肩と脇の紐をすべて解くと、ジュリアスはローブの前を大きくはだけさせた。透けるように薄い漆黒の胸当てと下着が現れ、アンナの白い肌と絶妙のコントラストを描いた。
「ずいぶんといやらしい下着を買ったんだな。お前も期待していたのか?」
「馬鹿なこと言わないで……単なる好みよ……あっ!」
黒い胸当ての下で硬く尖った乳首を摘ままれると、アンナが顎を仰け反らせた。そのまま乳首をコリコリと扱かれながら豊かな胸を揉みしだかれると、アンナは快感を押さえ込むように唇を噛みしめた。
「あっ……だめっ……いや……恥ずかしいっ」
ジュリアスがアンナの背中に手を廻すと、黒い胸当ての紐を解いた。プルンと揺れながら豊かな乳房が外気に晒された。その頂には小さめの薄紅色の乳首が硬く屹立していた。ジュリアスは両手で尖りきった乳首を摘まみ上げると、コリコリと扱きながらアンナの白い乳房を揉みしだいた。胸からの甘い刺激と乳首からの峻烈な歓悦に、アンナは総身を仰け反らせた。
「くっ……んくっ……ん、んぁ……ん、んあっ……」
全身に広がる愉悦を拒絶するように左手でシーツを握りしめると、アンナは右手で拳を作って口元に持っていき白い歯で噛みしめた。
その抵抗を嘲笑うかのようにジュリアスは黒い下着を脱がすと、アンナの両足を開いて濡れた秘唇に右手を充てがった。そして、指を二本揃えると一気に秘唇を貫き、くちゅくちゅと音を立てながら出し入れを始めた。
「あっ……あ、あっ、あっ……だめっ……ん、んぁ……あ、んぁあ……」
腰骨を蕩かせるような喜悦に総身を仰け反らせると、アンナは首を激しく振りながら抑えきれない喘ぎ声を漏らした。
「セイリオスの言うとおり、『可愛い声』だな。もっと聞かせてくれ、アンナ」
そう告げると、右手の指を抜き差ししたまま、ジュリアスは左手で秘唇の上にある肉の尖りをコリコリと捏ね回した。
「ひぃいっ! あっ、あぁああ! だめっ、そこっ! あ、あっ、あぁああ!」
ビクンッと大きく総身を仰け反らせると、アンナは慌ててジュリアスの左腕を掴んだ。だが、官能に蕩けたアンナの力など気にもせずに、ジュリアスはクルンと薄皮を剥くと肉の宝石を直接嬲りだした。同時に膣の中に入れた二本の指を鉤状に折り曲げると、中から宝石の裏側を抉るように擦りつけた。
「ひぃいい! やめてぇえ! だめぇえ! あ、あっ、あぁああ! そこ、だめぇえ!」
真っ赤に染まった目尻から随喜の涙を滲ませながら、アンナは全身に襲いかかる壮絶な歓悦に悶え啼いた。腰骨を蕩かし灼き尽くすほどの愉悦が背筋を舐め上げ、脳天を白い閃光が何度も落雷した。薄紅色の乳首は痛いほどそそり勃ち、全身に鳥肌を沸き立てながらアンナは大きく背中を仰け反らせた。
「一度、いかせてやるよ、アンナ」
そう告げると、ジュリアスは剥き出しにした肉の宝玉を激しく扱きながら押しつぶした。そしてタイミングを合わせて、鉤状にした指先で宝玉の裏側を抉るように強く擦り上げた。
「ひぃいいい! いく! いくっ!」
断末魔の恥ずかしい声を上げると、アンナはビックンッビックンッと総身を震撼させながら歓悦の頂点を極めた。プシャアアっと秘唇から愛液が噴出して、寝台に淫らな染みを描いた。
ガクガクと硬直した総身を震わせると、アンナは全身を弛緩させてグッタリと寝台に沈み込んだ。
(凄い……気持ちいい……)
汗に塗れた裸身をビクンッビクンッと痙攣させながら、アンナは官能に蕩けきった赤茶色の瞳を大きく見開いて呆然とした。目尻から溢れ出た涙が頬を伝い、濡れた紅唇の端からはネットリとした涎の糸が垂れ落ちていた。
だが、次の瞬間、アンナは今までの壮絶な愉悦が前戯でしかないことを思い知らされた。びっしょりと濡れた秘唇にジュリアスの猛りきった逸物が充てがわれ、一気に子宮口まで貫いたのだ。
「あぁあああ!」
膣壁を抉りながら膣奥まで貫通されて、アンナは総身を大きく仰け反らせると絶頂の極みに押し上げられた。だが、アンナの強烈な締め付けをものともせずに、ジュリアスが激しく逸物を抜き差しし始めた。
「あっ、あぁああ! あ、あっ、あぁああ! だめぇえ! あっ、あひぃいい!」
(凄いっ! おかしくなるっ! だめぇえ! またいっちゃうっ!)
ビックンッビックンッと裸身を跳ね上げながら、凄絶な歓悦によがり啼くアンナの嬌声が響き渡った。狂瀾と爛熟の夜は、まだ始まったばかりだった。
(何で、寝台が一つしかないのよ?)
三十平方メッツェほどの広さの部屋の中央には、大人が優に二人寝られる大きな寝台が一つだけ置かれていた。それを見ながら、ジュリアスが困惑した表情を浮かべながら言った。
「さすがに、これはまずいよな。部屋を変えようにも他は満室だったし……。仕方ない、俺はそこらで雑魚寝するからアンナは寝台を使ってくれ」
「あ、当たり前でしょ!」
ジュリアスの言葉に、アンナは怒ったように声を荒げて答えた。だが、その表情は怒りとは正反対の感情で真っ赤に染まっていた。
「あたし、先にお風呂に入ってくるわ」
照れ隠しのようにそう告げると、アンナは着替えの入った革袋を持って浴室に向かった。脱衣所で買ったばかりのローブと下着を脱ぎ捨てると、アンナは浴室でかけ湯をして浴槽に裸身を浸した。
(アスティが変なこと言うから、意識しちゃうじゃない。あたしは別に、ジュリアスとそんな関係になるなんて考えてないんだから……)
ジュリアスに抱かれている自分を想像し、その情景を振り払うかのようにアンナは慌てて首を振った。そして、顔を真っ赤に染めながら浴槽から出ると、アンナは簡易腰掛けに座りながら石鹸を泡立て始めた。
(やだ……。乳首が硬くなってる……)
泡立てた石鹸で全身を洗っていると、アンナは薄紅色の乳首が硬く自己主張をしていることに気づいた。そっと指で摘まむと、全身に甘い喜悦が走ってアンナはビクンッと震えて顎を反らせた。
(そう言えばあの触手に犯されて、何度もいったっところをジュリアスにも見られていたんだ)
ティアマトの触手に拘束されながら人外の悦楽を与えられて、ジュリアスの目の前で何度も絶頂を極めさせられたことをアンナは思い出した。想像を絶する恥ずかしさのあまり、アンナは全身が真っ赤に染まった。
(その話題に触れないようにしないと……)
慌てて髪と全身を洗い流すと、アンナは浴室を出た。脱衣所で濡れた躰をよく拭き、新しい下着を身につけてローブを着込むと、アンナはジュリアスのいる寝室に戻った。
「お待たせ、ジュリアス。お風呂空いたわよ」
大きめの布で濡れた髪を拭きながら、アンナがジュリアスに告げた。
「分かった。じゃあ、交替だ」
笑顔でそう言うと、ジュリアスは着替えを持って浴室に入っていった。それを見送りながら、アンナはテーブルに置かれたカップを一つ手に取った。下級魔法ウォーターでよく冷えた水を出しカップに満たすと、火照った体を冷ますように一気に飲み干した。
「ふう……」
大きくため息をつくと、アンナは窓の外を見つめた。六つ鐘を過ぎた周囲は夜の帳が下り、漆黒の闇に包まれていた。所々で酒家や娼館の灯りが道を照らしていた。
(どうしよう……。さすがに気まずいわね)
<黒竜王>に加入してジュリアスと知り合ってから四年以上経つが、二人きりで同室に泊まるのは初めてだった。普段は男三人と別の部屋を取っていたし、一室しか予約出来ない場合でも四人一緒で、ジュリアスと二人きりになることはなかったのだ。
まるで恋人と初めての夜を過ごすときのように、アンナは緊張した。静けさの中で自分の鼓動が部屋中に響き渡っているようにアンナは感じた。
二十四歳になるアンナは、それなりに男性経験があった。だが、心から愛した男と結ばれたことは今までになかった。今までのアンナの相手は行きずりの男だったり、好きだと思っていてもそれが錯覚のようにすぐに醒めてしまったりと、いずれも長続きをしたことがなかった。
アンナはジュリアスのことを以前から好ましく思っていた。<黒竜王>のリーダーとして、ジュリアスは判断力や行動力、包容力があり、面倒見もよかった。多少自信過剰なところはあったが、剣士クラスSとして実力的にも申し分がなかった。だが、アンナがジュリアスに対する気持ちが本物の愛情だと気づいたのは、つい先日のことだった。
ジュリアスがティアマトに殺されたときである。
ジュリアスの死を知ったとき、アンナは自分の半身が失われたと感じるほどの喪失感を覚えた。まるで立っていた地面がガラガラと音を立てて崩れたように感じたのだ。同時に、かつて経験したことのないほどの悲しみに襲われた。二度と手に入らない大切なものを喪ったように思い、アンナは冒険者を辞めようと決意した。
そして、アストレアがジュリアスを蘇らせたとき、アンナは彼に対する気持ちが紛れもなく愛情だと実感したのだ。嬉しさのあまり涙が止まらず、ジュリアスの胸に飛び込んで泣きじゃくった。自分が男勝りの強い女だと思っていたアンナは、自分自身でも知らない意外な一面があったことに驚いたのだった。
そのジュリアスと、初めて二人きりの夜を過ごすことになり、アンナは処女のように緊張して恥ずかしさを感じていた。
「待たせたな、アンナ」
浴室から出て来たジュリアスを見て、アンナは真っ赤に顔を染めた。上半身裸で、大きな布を肩にかけた姿でジュリアスは立っていた。剣士クラスSだけあり、発達した筋肉に覆われた体は、分厚い胸筋と見事に八つに割れた腹筋をしていた。二の腕の太さは、アンナの倍近くもあった。
「ちょっと、上着ぐらい着なさいよ」
思わず見蕩れていた視線を慌てて外して、アンナが赤面しながら言った。
「男の裸に照れる歳でもないだろう? それより喉が渇いた。水を出してくれ」
笑いながらそう言うと、ジュリアスは寝台に腰をかけているアンナの右隣に座ってきた。
「失礼ね。あたしはまだ二十四よ。純情な乙女なんだから……」
文句を言いながら、アンナは下級魔法ウォーターで出した水をカップに受けて、ジュリアスに手渡した。礼を言って一気に飲み干すと、ジュリアスが笑いながら告げた。
「セイリオスの言っていた『可愛い声』が何だか分かったぞ。セイリオスにもあんな姿を見られたのか?」
「じ、ジュリアス……!」
羞恥で首筋まで赤く染め上げると、アンナは赤茶色の瞳を見開いてジュリアスを睨み付けた。避けようとしていた話題をいきなり振られ、アンナは驚きと怒りで我を忘れた。
「あんた、変なこと言わないで! 好きであんな目に遭ったわけじゃないんだからッ!」
「悪い、悪い……。でも、大切なお前のあんな姿を他の奴に見られたら、頭にくるじゃないか?」
そう言うと、ジュリアスは濃茶色の瞳で真っ直ぐにアンナを見つめた。その視線が思いの外、真剣であることに驚いてアンナは呆然とした。
「大切って……」
「こういうことだよ……」
「あっ……ジュリア……ん、んっ……んぁ……」
ジュリアスの力強い腕で抱きしめられると、彼の唇がアンナの紅唇を塞いできた。抵抗しようと暴れたが、唇を割って入ってきた舌が口腔を舐め上げ、ネットリと舌を絡まされるとアンナの体から徐々に力が抜けていった。
「ん……んぁ……ん、んぁ……んはぁ……」
(何なの、これ……? ジュリアス、だめっ……でも、気持ちいい……」
甘い唾液を吸い上げられ、舌の裏まで舐め回されると、ゾクゾクとした喜悦が背筋を舐め上げてアンナは総身をビクッビクッと震わせた。
口づけをされたまま寝台に押し倒されると、左胸から甘い愉悦が沸き起こり、全身を走り抜けた。ジュリアスの右手がローブの上からアンナの左胸を揉みしだき始めていた。
「やだ……やめて……ジュリアス……あっ……だめっ……」
目尻を赤く染め上げ、官能に蕩け始めた赤茶色の瞳でジュリアスを見つめると、アンナが抗議の言葉を口にした。だが、その拒絶が本気ではないことに気づくと、ジュリアスはアンナのローブの紐を解き始めた。
「待って……ジュリアス。あたしには欲情なんてしないって……あ、だめっ……」
左の肩と脇の紐をすべて解くと、ジュリアスはローブの前を大きくはだけさせた。透けるように薄い漆黒の胸当てと下着が現れ、アンナの白い肌と絶妙のコントラストを描いた。
「ずいぶんといやらしい下着を買ったんだな。お前も期待していたのか?」
「馬鹿なこと言わないで……単なる好みよ……あっ!」
黒い胸当ての下で硬く尖った乳首を摘ままれると、アンナが顎を仰け反らせた。そのまま乳首をコリコリと扱かれながら豊かな胸を揉みしだかれると、アンナは快感を押さえ込むように唇を噛みしめた。
「あっ……だめっ……いや……恥ずかしいっ」
ジュリアスがアンナの背中に手を廻すと、黒い胸当ての紐を解いた。プルンと揺れながら豊かな乳房が外気に晒された。その頂には小さめの薄紅色の乳首が硬く屹立していた。ジュリアスは両手で尖りきった乳首を摘まみ上げると、コリコリと扱きながらアンナの白い乳房を揉みしだいた。胸からの甘い刺激と乳首からの峻烈な歓悦に、アンナは総身を仰け反らせた。
「くっ……んくっ……ん、んぁ……ん、んあっ……」
全身に広がる愉悦を拒絶するように左手でシーツを握りしめると、アンナは右手で拳を作って口元に持っていき白い歯で噛みしめた。
その抵抗を嘲笑うかのようにジュリアスは黒い下着を脱がすと、アンナの両足を開いて濡れた秘唇に右手を充てがった。そして、指を二本揃えると一気に秘唇を貫き、くちゅくちゅと音を立てながら出し入れを始めた。
「あっ……あ、あっ、あっ……だめっ……ん、んぁ……あ、んぁあ……」
腰骨を蕩かせるような喜悦に総身を仰け反らせると、アンナは首を激しく振りながら抑えきれない喘ぎ声を漏らした。
「セイリオスの言うとおり、『可愛い声』だな。もっと聞かせてくれ、アンナ」
そう告げると、右手の指を抜き差ししたまま、ジュリアスは左手で秘唇の上にある肉の尖りをコリコリと捏ね回した。
「ひぃいっ! あっ、あぁああ! だめっ、そこっ! あ、あっ、あぁああ!」
ビクンッと大きく総身を仰け反らせると、アンナは慌ててジュリアスの左腕を掴んだ。だが、官能に蕩けたアンナの力など気にもせずに、ジュリアスはクルンと薄皮を剥くと肉の宝石を直接嬲りだした。同時に膣の中に入れた二本の指を鉤状に折り曲げると、中から宝石の裏側を抉るように擦りつけた。
「ひぃいい! やめてぇえ! だめぇえ! あ、あっ、あぁああ! そこ、だめぇえ!」
真っ赤に染まった目尻から随喜の涙を滲ませながら、アンナは全身に襲いかかる壮絶な歓悦に悶え啼いた。腰骨を蕩かし灼き尽くすほどの愉悦が背筋を舐め上げ、脳天を白い閃光が何度も落雷した。薄紅色の乳首は痛いほどそそり勃ち、全身に鳥肌を沸き立てながらアンナは大きく背中を仰け反らせた。
「一度、いかせてやるよ、アンナ」
そう告げると、ジュリアスは剥き出しにした肉の宝玉を激しく扱きながら押しつぶした。そしてタイミングを合わせて、鉤状にした指先で宝玉の裏側を抉るように強く擦り上げた。
「ひぃいいい! いく! いくっ!」
断末魔の恥ずかしい声を上げると、アンナはビックンッビックンッと総身を震撼させながら歓悦の頂点を極めた。プシャアアっと秘唇から愛液が噴出して、寝台に淫らな染みを描いた。
ガクガクと硬直した総身を震わせると、アンナは全身を弛緩させてグッタリと寝台に沈み込んだ。
(凄い……気持ちいい……)
汗に塗れた裸身をビクンッビクンッと痙攣させながら、アンナは官能に蕩けきった赤茶色の瞳を大きく見開いて呆然とした。目尻から溢れ出た涙が頬を伝い、濡れた紅唇の端からはネットリとした涎の糸が垂れ落ちていた。
だが、次の瞬間、アンナは今までの壮絶な愉悦が前戯でしかないことを思い知らされた。びっしょりと濡れた秘唇にジュリアスの猛りきった逸物が充てがわれ、一気に子宮口まで貫いたのだ。
「あぁあああ!」
膣壁を抉りながら膣奥まで貫通されて、アンナは総身を大きく仰け反らせると絶頂の極みに押し上げられた。だが、アンナの強烈な締め付けをものともせずに、ジュリアスが激しく逸物を抜き差しし始めた。
「あっ、あぁああ! あ、あっ、あぁああ! だめぇえ! あっ、あひぃいい!」
(凄いっ! おかしくなるっ! だめぇえ! またいっちゃうっ!)
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