10 / 100
序章
10 初めての旅路
しおりを挟む
シルヴァレートは馬舎亭で葦毛の馬を借りると、シリウスの体を撫でながらアトロポスに言った。
「この馬は、王宮で一番の駿馬だ。だから、お前の愛馬にしろ」
「え? でも、シリウスはシルヴァレートの馬なんでしょう?」
シルヴァレートの言葉に驚いて、アトロポスは彼の顔を見つめた。借りるならともかく、馬を買うとなると一般的には一頭で最低でも白金貨十枚はするはずだった。まして、この国随一の駿馬だとしたら、シリウスの価値は白金貨数百枚になるかもしれなかった。
「お前はまだ俺を信用していないみたいだからな。お前の信頼が買えるなら、シリウスを渡すくらい安いものだ。シリウスもお前のことが気に入ったみたいだしな」
シルヴァレートの言葉が分かったのか、シリウスがヒヒーンと嘶いた。
「信じられない……。あなた、馬鹿なの?」
シルヴァレートの気持ちは十分過ぎるほどアトロポスに伝わった。レウルキア王国一番の名馬を託されるなど、騎士にとって最高の名誉だった。
「ああ、馬鹿かもな。でも、俺にとってはシリウスよりもお前の方が価値があるのさ」
シルヴァレートの碧眼に思いも寄らない真剣な光が秘められていることに気づき、アトロポスはカアッと頬が染まり鼓動が速まった。
「し、シリウスは確かに素晴らしい馬だけど……。私があなたを信頼するかどうかは、別の話よ……」
「構わんさ。隣の店で旅に入り用な物を揃えてから出発するぞ」
アトロポスの頭にポンと手を乗せると、シルヴァレートは馬舎亭の隣りにある雑貨屋に向かって歩き出した。
(な、何なのよ、あいつ……。私はシルヴァレートのことを大っ嫌いなはずよ……)
シルヴァレートが触れた髪を左手で撫ぜながら、アトロポスは真っ赤に染まりながら立ち尽くした。ドクン、ドクンと激しく心臓が脈打っているのが自分でも分かった。アトロポスは気持ちを落ち着かせるように大きく深呼吸をすると、慌ててシルヴァレートの後を追いかけた。
飲み水を満たした水筒と三日分の携帯食、毛布と着替え、それらを入れるための重量軽減魔法付きの鞄を二人分ずつ買った。その他に、刃渡り十五セグメッツェほどの短刀を鞘付きで二本購入した。短刀は調理に使えるだけでなく、いざという時には武器にもなるので、一本持っていると便利なのだ。
全部で金貨十枚だった。十日間の馬代も含めると金貨十二枚になった。銀貨七枚しか持っていないアトロポスは焦ったが、すべてシルヴァレートが払ってくれた。
「さて、出発するぞ」
葦毛に跨がりながら、シルヴァレートがアトロポスに声を掛けた。
「あの……色々とありがとう、シルヴァレート」
「ん? 何がだ?」
「いえ、旅の準備とか……」
シルヴァレートの顔を見るだけで頬が熱くなり、アトロポスは下を向きながらボソリと言った。
「慌て者のお前のことだ。どうせ朱雀宮のあの部屋からナイフ一本しか持ち出してないんだろう? 倒れていた衛兵の側に果物ナイフが落ちていた。ああ、その衛兵は死んでないから安心しろ」
「そうなの?」
アトロポスは廊下で遭った衛兵の頸動脈を切ったのだ。重傷だったはずである。
「ああ。発見が早かったおかげで医療班のハイヒールが間に合った。剣を奪って売ったのか? その金で細短剣や革鎧、コートを買って宿に泊まったら、手元にはいくらも残っていないだろう? 文無しでレウルーラを出るつもりだったのか? 無計画にもほどがあるぞ、アトロポス」
シルヴァレートはアトロポスの行動を正確に読み取っていた。そして、呆れたように笑いながらそう告げた。
「し、失礼ね。文無しじゃないわよ。あと銀貨七枚あるわ」
「お前、思っていた以上に勇者だな。何の準備もなしで銀貨七枚で旅に出るつもりだったのか?」
「わ、悪い? いざとなれば冒険者にでもなって稼ぐつもりだったのよ」
シルヴァレートの指摘にバツが悪そうな表情を浮かべながら、アトロポスが弁明した。
「まあ、最低限の旅装は整えたが、旅先では何があるか分からない。これを鎧の隠しにでも入れておけ」
そう告げると、シルヴァレートは白金貨一枚を手に取ってアトロポスに渡した。
「え……、でも……」
白金貨一枚あれば、中級宿であれば十日間は食事付きで滞在できた。
「気にするな。一応、ある程度の金は持ってきている。収入の目処が立つまでは、当面は俺が全部払う。それは万一の時のためだ。持っていろ」
「うん。ありがとう、シルヴァレート」
白金貨を手に取ると、アトロポスは革鎧の内側にある隠しにしまいながらシルヴァレートに礼を言った。
「では、行くぞ。遅れるなよ、アトロポス。ハッ!」
そう告げると、シルヴァレートは横腹を蹴って葦毛を走らせた。
「シリウスはこの国で一番の駿馬なんでしょ? シルヴァレートこそ遅れないでね。ハッ!」
アトロポスはシルヴァレートに負けじと腹を蹴って、シリウスを走らせ始めた。
(まさか、シルヴァレートと一緒に旅に出るなんて……。でも、思っていたより悪い男じゃなさそうね……)
第一印象は最悪だったが、アトロポスは少しずつシルヴァレートに心を開き始めていた。
首都レウルーラの東大門から南東に走る街道に沿って、二人はおよそ三刻ほど馬を駆った。途中、食事や馬を休めるために休憩を三回取り、夜の四つ鐘を過ぎた頃に最初の目的地である街、ザルーエクに到着した。
ザルーエクは人口およそ千人と首都レウルーラ周辺では最も大きな街だった。各ギルドの支部も揃っており、中でも鍛治士ギルドは首都レウルーラを凌ぐ規模を誇っていた。
「今夜はここに泊まろう」
ザルーエクの入口にある馬繋場にシリウスと葦毛を預けると、シルヴァレートは街の中心部にある中級宿にアトロポスを伴った。中級宿にしては瀟洒な造りをした三階建ての宿だった。入口の看板には、白地に青い字で『雲雀亭』と書かれていた。
「部屋は別なんでしょうね?」
三日三晩シルヴァレートに抱かれたことを思い出すと、アトロポスは顔を赤らめながら訊ねた。
「何でだ?」
「何でって……当然でしょ?」
シルヴァレートはニヤリと笑みを浮かべると、小声でアトロポスに囁いた。
「俺はアルティシアを助けるという約束を守った。だから、あの契約はまだ有効だ。あの公文書に何て書かれていたか、忘れたとは言わせないぞ」
「そ、それは……」
『我シルヴァレート=フォン=アレキサンドルは、アルティシア=フォン=アレキサンドルの助命をここに約すものとする。その代償として、護衛騎士アトロポスの身を受けるものとする。以降、アトロポスはシルヴァレートの命に従うものとする』
アトロポスは契約書の内容を思い出して愕然とした。その様子を見つめると、シルヴァレートは宿の受付嬢に向かって告げた。
「できるだけいい二人部屋を……。特別室があれば、それでも構わない」
「かしこまりました。三階の三〇一号室が特別室となっております。そちらであればご用意できますが、いかがいたしますか?」
シルヴァレートが本物の王子だとは思ってもいないだろうが、上品で高級な衣服を身につけているためか、受付嬢の態度は慇懃だった。
「それでいい。案内を頼む」
「はい。かしこまりました。こちらへどうぞ」
受付カウンターから出てくると、受付嬢はシルヴァレートとアトロポスに丁寧に一礼をして二人を促すように歩き始めた。呆然としていたアトロポスは、シルヴァレートに背中を押されてハッと我に返った。
(そんな……。また、あんなことをされるの?)
あの時ほどシルヴァレートに対する嫌悪感はなくなったとは言え、それとこれとは話が別だった。一方的に蹂躙され、何度も望まない絶頂を極めされられたことを思い出し、アトロポスは恥ずかしさのあまり逃げ出したくなった。
「部屋に荷物を置いたら、夕食を食べに行こう。腹が減ったろう?」
「う、うん……」
シルヴァレートがすぐに自分を抱くつもりでないことを知り、アトロポスはホッと胸を撫で下ろすとゆっくりと歩き出した。
(そうだ。夕食の時、シルヴァレートを酔い潰せば……)
半日も馬を駆けさせたのだ。シルヴァレートも疲れていないはずはない。そこに強めの酒を勧めれば、自分を抱くどころではなくなるはずだとアトロポスは考えた。
だが、そんな考えなど手に取るように読み取り、シルヴァレートが面白そうな笑みを浮かべていることアトロポスは気づかなかった。
「この馬は、王宮で一番の駿馬だ。だから、お前の愛馬にしろ」
「え? でも、シリウスはシルヴァレートの馬なんでしょう?」
シルヴァレートの言葉に驚いて、アトロポスは彼の顔を見つめた。借りるならともかく、馬を買うとなると一般的には一頭で最低でも白金貨十枚はするはずだった。まして、この国随一の駿馬だとしたら、シリウスの価値は白金貨数百枚になるかもしれなかった。
「お前はまだ俺を信用していないみたいだからな。お前の信頼が買えるなら、シリウスを渡すくらい安いものだ。シリウスもお前のことが気に入ったみたいだしな」
シルヴァレートの言葉が分かったのか、シリウスがヒヒーンと嘶いた。
「信じられない……。あなた、馬鹿なの?」
シルヴァレートの気持ちは十分過ぎるほどアトロポスに伝わった。レウルキア王国一番の名馬を託されるなど、騎士にとって最高の名誉だった。
「ああ、馬鹿かもな。でも、俺にとってはシリウスよりもお前の方が価値があるのさ」
シルヴァレートの碧眼に思いも寄らない真剣な光が秘められていることに気づき、アトロポスはカアッと頬が染まり鼓動が速まった。
「し、シリウスは確かに素晴らしい馬だけど……。私があなたを信頼するかどうかは、別の話よ……」
「構わんさ。隣の店で旅に入り用な物を揃えてから出発するぞ」
アトロポスの頭にポンと手を乗せると、シルヴァレートは馬舎亭の隣りにある雑貨屋に向かって歩き出した。
(な、何なのよ、あいつ……。私はシルヴァレートのことを大っ嫌いなはずよ……)
シルヴァレートが触れた髪を左手で撫ぜながら、アトロポスは真っ赤に染まりながら立ち尽くした。ドクン、ドクンと激しく心臓が脈打っているのが自分でも分かった。アトロポスは気持ちを落ち着かせるように大きく深呼吸をすると、慌ててシルヴァレートの後を追いかけた。
飲み水を満たした水筒と三日分の携帯食、毛布と着替え、それらを入れるための重量軽減魔法付きの鞄を二人分ずつ買った。その他に、刃渡り十五セグメッツェほどの短刀を鞘付きで二本購入した。短刀は調理に使えるだけでなく、いざという時には武器にもなるので、一本持っていると便利なのだ。
全部で金貨十枚だった。十日間の馬代も含めると金貨十二枚になった。銀貨七枚しか持っていないアトロポスは焦ったが、すべてシルヴァレートが払ってくれた。
「さて、出発するぞ」
葦毛に跨がりながら、シルヴァレートがアトロポスに声を掛けた。
「あの……色々とありがとう、シルヴァレート」
「ん? 何がだ?」
「いえ、旅の準備とか……」
シルヴァレートの顔を見るだけで頬が熱くなり、アトロポスは下を向きながらボソリと言った。
「慌て者のお前のことだ。どうせ朱雀宮のあの部屋からナイフ一本しか持ち出してないんだろう? 倒れていた衛兵の側に果物ナイフが落ちていた。ああ、その衛兵は死んでないから安心しろ」
「そうなの?」
アトロポスは廊下で遭った衛兵の頸動脈を切ったのだ。重傷だったはずである。
「ああ。発見が早かったおかげで医療班のハイヒールが間に合った。剣を奪って売ったのか? その金で細短剣や革鎧、コートを買って宿に泊まったら、手元にはいくらも残っていないだろう? 文無しでレウルーラを出るつもりだったのか? 無計画にもほどがあるぞ、アトロポス」
シルヴァレートはアトロポスの行動を正確に読み取っていた。そして、呆れたように笑いながらそう告げた。
「し、失礼ね。文無しじゃないわよ。あと銀貨七枚あるわ」
「お前、思っていた以上に勇者だな。何の準備もなしで銀貨七枚で旅に出るつもりだったのか?」
「わ、悪い? いざとなれば冒険者にでもなって稼ぐつもりだったのよ」
シルヴァレートの指摘にバツが悪そうな表情を浮かべながら、アトロポスが弁明した。
「まあ、最低限の旅装は整えたが、旅先では何があるか分からない。これを鎧の隠しにでも入れておけ」
そう告げると、シルヴァレートは白金貨一枚を手に取ってアトロポスに渡した。
「え……、でも……」
白金貨一枚あれば、中級宿であれば十日間は食事付きで滞在できた。
「気にするな。一応、ある程度の金は持ってきている。収入の目処が立つまでは、当面は俺が全部払う。それは万一の時のためだ。持っていろ」
「うん。ありがとう、シルヴァレート」
白金貨を手に取ると、アトロポスは革鎧の内側にある隠しにしまいながらシルヴァレートに礼を言った。
「では、行くぞ。遅れるなよ、アトロポス。ハッ!」
そう告げると、シルヴァレートは横腹を蹴って葦毛を走らせた。
「シリウスはこの国で一番の駿馬なんでしょ? シルヴァレートこそ遅れないでね。ハッ!」
アトロポスはシルヴァレートに負けじと腹を蹴って、シリウスを走らせ始めた。
(まさか、シルヴァレートと一緒に旅に出るなんて……。でも、思っていたより悪い男じゃなさそうね……)
第一印象は最悪だったが、アトロポスは少しずつシルヴァレートに心を開き始めていた。
首都レウルーラの東大門から南東に走る街道に沿って、二人はおよそ三刻ほど馬を駆った。途中、食事や馬を休めるために休憩を三回取り、夜の四つ鐘を過ぎた頃に最初の目的地である街、ザルーエクに到着した。
ザルーエクは人口およそ千人と首都レウルーラ周辺では最も大きな街だった。各ギルドの支部も揃っており、中でも鍛治士ギルドは首都レウルーラを凌ぐ規模を誇っていた。
「今夜はここに泊まろう」
ザルーエクの入口にある馬繋場にシリウスと葦毛を預けると、シルヴァレートは街の中心部にある中級宿にアトロポスを伴った。中級宿にしては瀟洒な造りをした三階建ての宿だった。入口の看板には、白地に青い字で『雲雀亭』と書かれていた。
「部屋は別なんでしょうね?」
三日三晩シルヴァレートに抱かれたことを思い出すと、アトロポスは顔を赤らめながら訊ねた。
「何でだ?」
「何でって……当然でしょ?」
シルヴァレートはニヤリと笑みを浮かべると、小声でアトロポスに囁いた。
「俺はアルティシアを助けるという約束を守った。だから、あの契約はまだ有効だ。あの公文書に何て書かれていたか、忘れたとは言わせないぞ」
「そ、それは……」
『我シルヴァレート=フォン=アレキサンドルは、アルティシア=フォン=アレキサンドルの助命をここに約すものとする。その代償として、護衛騎士アトロポスの身を受けるものとする。以降、アトロポスはシルヴァレートの命に従うものとする』
アトロポスは契約書の内容を思い出して愕然とした。その様子を見つめると、シルヴァレートは宿の受付嬢に向かって告げた。
「できるだけいい二人部屋を……。特別室があれば、それでも構わない」
「かしこまりました。三階の三〇一号室が特別室となっております。そちらであればご用意できますが、いかがいたしますか?」
シルヴァレートが本物の王子だとは思ってもいないだろうが、上品で高級な衣服を身につけているためか、受付嬢の態度は慇懃だった。
「それでいい。案内を頼む」
「はい。かしこまりました。こちらへどうぞ」
受付カウンターから出てくると、受付嬢はシルヴァレートとアトロポスに丁寧に一礼をして二人を促すように歩き始めた。呆然としていたアトロポスは、シルヴァレートに背中を押されてハッと我に返った。
(そんな……。また、あんなことをされるの?)
あの時ほどシルヴァレートに対する嫌悪感はなくなったとは言え、それとこれとは話が別だった。一方的に蹂躙され、何度も望まない絶頂を極めされられたことを思い出し、アトロポスは恥ずかしさのあまり逃げ出したくなった。
「部屋に荷物を置いたら、夕食を食べに行こう。腹が減ったろう?」
「う、うん……」
シルヴァレートがすぐに自分を抱くつもりでないことを知り、アトロポスはホッと胸を撫で下ろすとゆっくりと歩き出した。
(そうだ。夕食の時、シルヴァレートを酔い潰せば……)
半日も馬を駆けさせたのだ。シルヴァレートも疲れていないはずはない。そこに強めの酒を勧めれば、自分を抱くどころではなくなるはずだとアトロポスは考えた。
だが、そんな考えなど手に取るように読み取り、シルヴァレートが面白そうな笑みを浮かべていることアトロポスは気づかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる