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第19章 後催眠
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「どういう事か説明して貰おう、ハワード伯爵……」
イリス聖王家第一王位継承者アラン=アルファ=イリスが、激烈な怒りに声を震わせながら告げた。
「聖王オーディン三世とグレース皇后のお命を奪い、我が同胞を虐殺したことにどんな目的があるのか、聞かせて貰おう!」
アランの瞳が危険な光を放った。両手足を拘束されながら椅子に座らされていなければ、今にも飛びかかりそうなほどの殺意を秘めた視線だった。
「王子、そう怖い目で睨むのは止めたらいかがですかな?」
イリス聖王家十二選帝候の一人、ハワード=ウォン伯爵が嘲笑しながら告げた。
ここは、イリス宮殿クリスタル塔にある<聖王の間>である。そして、アランが拘束されている椅子は、こともあろうに聖王の座る玉座であった。
「お兄様は、勘違いをなさっています。ハワードは、私をあの魔女から助けてくれた恩人です!」
美しい顔に苦悩の表情を浮かべて、ロザンナが悲しそうに告げた。
「勘違い? お前は本当にそう信じているのか? それともこの悪魔に洗脳でもされたのか、ロザンナ!」
アランが激しい口調で叫んだ。
「悪魔とは誰のことですかな……。ロザンナ王女、王子は気が動転なさっているようですな」
「ごめんなさい、ハワード。確かにお兄様は普通じゃありません。あの魔女に唆されたのでしょう……」
ロザンナの碧眼が、哀しみと怒りの狭間で揺れた。
(父上と母上を殺しただけでなく、あの優しい兄さんまでこんな風に変えてしまうなんて……。テア=スクルト、絶対に許せないッ!)
「ロザンナ、お前がどう信じ込まされているか知らないが、ここにいる男は俺たちの両親の仇敵なんだぞッ!」
眼で人を殺せるなら……。そんな思いを秘めて、アランはハワード伯爵を睨みつけた。
その時……。
『アラン、聞こえるッ?』
(……!)
アランが驚いて周囲を見渡した。ロザンナが怪訝な視線をアランに送った。
『落ち着いて、アラン。何もない風を装って……』
(……! テア、テアかッ?)
アランは状況を即座に理解した。
(ESPが戻ったのか? ……! もしかして、記憶も……?)
『そう……。全て取り戻したわ……』
テアが告げた。しかし、その口調は深い哀しみに溢れていた。
アランは全ての記憶を失ったテアを庇い、そして、愛してくれた。テアも彼の愛に真剣に悩んだのである。しかし、記憶を取り戻したテアにとって愛する男は、かつてのパートナーであるジェイ=マキシアンただ一人なのだった。
(そうか……。良かった……)
アランの鋭い感性は、テアの苦悩を素早く察した。
『このテレパシーは、あなたの波長に合わせて送っているわ。たぶん、ロザンナ王女にも感知できないはずよ。あなたは、私の呼びかけに頭の中で答えてくれればいいわ』
テアが気を取り直して言った。
『ロザンナ王女は、銀河系最大の麻薬ギルド<テュポーン>によって、サイコ・コントロールされているわ! そして、この私以上の潜在ESPを完全に覚醒させられた……』
(……! <銀河系最強の魔女>以上のESPを、ロザンナが……?)
『彼女の方を見ないでッ! 不審に思われるわ!』
(済まない……)
アランが慌ててロザンナから視線を外した。
『ロザンナ王女は、かつて全宇宙最強のESPと呼ばれたジェイ=マキシアンにも勝るとも劣らないESPを有しているわ。今の私では、闘ってもとても勝てない……』
(そんなに……?)
『それに、たとえ勝てるとしても、あなたの妹と生命のやり取りをするつもりはないわ。だから、あなたの協力が欲しいの……』
(協力……? ロザンナを救うためなら、何でも協力するさ。そのつもりでここへ来たんだからな。もっとも、逆に捕まってしまったが……)
『ありがとう。まず、ロザンナ王女をサイコ・コントロールから解放することが最優先だわ。その為に、あなたの力が必要なのよ』
(どうすればいい……?)
『彼女はあなたを愛している……』
(……!)
『もちろん、兄妹としてかも知れないけれど、たぶん誰よりも愛しているわ……。それを思い出させて欲しいの!』
(具体的には……?)
『分からない。でも、きっかけは何でもいい。とにかく、彼女を動揺させて欲しい。そうすれば、サイコ・コントロールが一瞬弱まるはずだわ。その隙に、私が彼女を解放する……』
「何をそんなに考え込んでいるんです、王子?」
アランの様子に不審を抱いたハワードが、訊ねた。
「お前を殺す方法を……」
不意に声をかけられた動揺を押し殺して、アランが不敵に笑った。
『これ以上のコンタクトは危険だわ。頼んだわよ、アラン……』
アランの脳裏から、テアのテレパシーが途切れた。
「私を殺す……? 恐ろしいことを平気でおっしゃるんですな」
ハワードが笑いを浮かべながら告げた。それを無視すると、アランはロザンナの方へ顔を向けた。
「ロザンナ、お前と二人で話したい」
「そんな事はさせられな……」
「いいわ、お兄様」
ハワードの言葉を遮るように、ロザンナが笑顔で告げた。
「ロザンナ王女、危険です!」
ハワードが驚いて叫んだ。
「今の私は、あの青い魔女以上のESPを持っているのよ。危険なんて何もないわ。それに、お兄様が私に危害を加えるなんて考えられないわ」
「しかし……」
「お願い、ハワード。少しの間、二人きりにさせて。私も、お兄様と話したいの……」
ロザンナは有無を言わせずに、ハワード伯爵を<聖王の間>から追い立てた。その後ろ姿が、完全に視界から消え去るのを確認してから、アランが話し始めた。
「ロザンナ、この戒めを解いてくれないか? 痛くてかなわない」
「そうね、今外すわ」
ロザンナがそう告げると同時に、アランを拘束していた電子手錠が破壊された。
「……!」
(本当に、ESPを……)
アランが驚いてロザンナを見つめた。
彼の知っているロザンナは、イリス聖王家の巫女として多少の予知能力や透視能力を有していたが、精神念動力は持っていなかったはずだ。それが、瞬時にアランの両手足を拘束している四つの電子手錠を破壊したのである。
「そんな眼で見ないで……」
ロザンナが悲しそうに告げた。
「……! 済まない。少し、驚いただけだ……」
アランは、自分が化け物でも見るような目つきをしていたことに気付き、慌てて言った。
「すごい力を手に入れたんだな……」
「そうね……。この力は、ハワードが授けてくれたようなものなの」
「へえ、あいつがね……」
「そんな言い方しないで……。彼は私の生命の恩人よ。兄さんも覚えているでしょ。あの<破邪の路>での事を……」
約二ヶ月前、イリス宮殿を襲ったクーデターから逃れるために、アランとロザンナは手を取り合って<破邪の路>と呼ばれる緊急脱出用の地下通路を走ったのであった。その地下通路で両親を殺され、二人は今日までお互いの生死さえも確認できずにいたのである。
「兄さんは、どうやってあの魔女から逃げることが出来たの?」
ロザンナの記憶では、アランはテア……実際には、ソルジャー=スコーピオンが変身していた……によって、亜空間に封じ込められたはずであった。
「それが、記憶がないんだ。気がついたら、アルカディア要塞の近くに倒れていたんだ」
「そうなのッ?」
ロザンナが驚いて言った。
「それよりも、お前は父上と母上を殺した相手が誰だか覚えているのか?」
時間がないことを思い出したように、アランが話の核心に触れた。
「もちろんよ! あの魔女に復讐するために、私はこの力を手に入れたのよ!」
「あれは、テアじゃないぞ! <テュポーン>のファースト・ファミリーが変身していたんだ!」
「嘘よッ! だって、ハワードは……」
予想もしていないアランの言葉に、ロザンナは驚いて碧眼を大きく見開いた。
「それに、俺達の両親を殺したのは、ハワード伯爵……奴が直接、二人を撃ち殺したんだぞッ!」
「……! そんなこと、ある訳ないでしょう! ハワードは、あの魔女から私を助けてくれたのよ!」
「ロザンナ、落ち着けッ! もし、それが本当ならば、いったいどうやってお前を助けたんだ? 相手は<銀河系最強の魔女>なんだろう?」
アランは、混乱する妹を優しい眼差しで見つめた。
「それは……、紅い髪の女性が……、その女性はESPで……」
「いいか、たぶん俺の推測が正しければ、そいつが俺達の両親の仇敵、ソルジャー=スコーピオンと呼ばれる女だ!」
「嘘よ……」
ロザンナは明らかに混乱していた。彼女の脳裏に、ハワード伯爵が両親を撃ち殺す光景が蘇ったのである。
「ロザンナ、俺はお前を助けに来たんだ。俺を信じろッ!」
アランは動揺するロザンナを優しく抱きしめた。
「兄さん、私……。いったい、何が本当なの……?」
ロザンナの碧眼から涙が溢れ出た。彼女は、アフロディジカルを射たれ、ハワードに抱かれている自分を思い出した。
(ESPを発現するのが目的ならば、どうしてハワードは私を抱いたの? あの薬……、あれを射たれると自分が自分でなくなっていった……。どうしょうもなく、男の人に抱いて欲しくなった……)
自分は、ハワード伯爵に穢されたのであろうか? その思いが、ロザンナを襲った。
「兄さん……」
ロザンナはアランの胸の中で泣き崩れた。
(テア、今だッ!)
アランが念じた。
(今が、ロザンナを取り戻すチャンスだ!)
彼の想いが届いたかのように、テアのテレパシーがアランの脳裏に響きわたった。
『ありがとう、アラン……。そのまま、ロザンナ王女を抱きしめていて……』
不意に、腕の中のロザンナの様子が激変した。
「ひッ……あ、あああぁ……ッ!」
悲鳴とともに、ロザンナの全身が感電したかのように硬直した。美しい金髪が逆立ち、驚愕と苦悩に満ちた碧眼が宙を見据えた。
「テア、何を……ッ!」
アランが驚いて叫んだ。
『大丈夫! 今、彼女は植えつけられた記憶と闘っているの! 強く抱きしめていて!』
「くうッ……うあああぁ……ッ!」
凄まじい絶叫とともに、ロザンナの体がガクリと弛緩した。気を失ったように、アランにもたれ掛かってきた。
「大丈夫か、ロザンナッ!」
アランが心配そうに彼女を揺さぶった。彼の腕の中で、ロザンナはぐったりとして意識を失っていた。
「もう大丈夫よ……」
アランの背後から、美しいメゾ・ソプラノが響いた。
「テア……!」
驚いて振り向くアランの前に、銀色のスペース・スーツに身を包んだ絶世の美女が佇んでいた。
<銀河系最強の魔女>ブルー・ウィッチ。
全てのESPの頂点に立つ超能力者。
銀河中のクリミナル・ESPに畏れられるSH。
そして、SHL大統領暗殺犯としてA級指名手配を受けている女性。
額にかかった長い淡青色の髪を右手でかき上げながら、テア=スクルトはアランに告げた。
「目が覚める頃には、ロザンナ王女は全ての記憶を取り戻しているはずよ」
「……ありがとう、テア」
アランは眩しそうにテアを見つめた。記憶を取り戻したテアと対面するのは、初めてだったのを思い出したのだ。
(美しい……! 記憶を失っている間は、何処かはかなげなところがあったが、今のテアは……)
広大な銀河系には、星間ビデオ女優をはじめ、数多の美女がいるはずだ。しかし、テアほど異彩を放っている女性は二人といなかった。
圧倒的な存在感と強烈な自信に裏づけされた力。そして、普通の人間には決して背負うことの出来ない十字架。
(自信に満ちあふれ、確かに輝くような美しさだが……。何ていうか……そう、魂が<哀しみ>に支配されているような……)
「どうしたんですか、ロザンナ王女!」
さっきのロザンナの悲鳴を聞きつけて、ハワード伯爵が駆け込んできた。
「……! お、お前は……!」
驚愕に大きく目を見開きながらテアを見つめると、ハワード伯爵は足を止めた。
「お久しぶりね、ハワード=ウォン伯爵」
丁寧な口調とは裏腹に、殺気とも言える光がテアのプルシアン・ブルーの瞳から放たれた。
「あの時は色々とお世話になったわね。そのお礼を差し上げたいわ」
<銀河系最強の魔女>の全身を、青いオーラが纏った。超烈な破壊力を有するΣナンバー特有の光彩だった。
「……」
ハワードは蒼白になって立ち竦んだ。激烈な恐怖のあまり、後ずさることすら叶わないようだ。
「ブルー・ウィッチのお礼よ……。あなたが望むものをあげるわ……」
テアが微笑んだ。凄惨とも見える美しい微笑みであった。
「た、助けてくれ……」
ハワードは気の毒なくらい、ガタガタと震え出した。死の女神に接吻されたかのように、その両目はこれ以上ないほどの恐怖に支配されていた。
「あなたは何を望む? 青い炎に焼かれる死? それとも、粒子分解される死?」
「テア……」
テアがハワードにどのような拷問を受けたかを知らないアランは、愕然として彼女を見つめた。
「いえ、私だけではなく……ロザンナ王女にもあの辱めを与えた罪……。簡単には死なせないわ!」
「ひッ……!」
ハワードは恐怖のあまり、その場にしゃがみ込んだ。そして、無様にもそのまま後ずさり始める。
「まず、純真なロザンナ王女を辱めた罪……」
テアがそう告げた瞬間……。
「ぎゃああぁ……!」
ハワード伯爵の右腕が青い炎に包まれた。ブルー・ウィッチの怒りの炎は、ハワード伯爵が着ていたトーガを炭化し、伯爵の右腕さえも瞬時に灰燼と化した。
「ロ、ロザンナ! 眼を覚ませッ! た、助けてくれッ!」
肩から焼失した右腕を捜すように、ハワード伯爵の左手が宙をまさぐった。
「ハワードッ……!」
ハワード伯爵の絶叫が、ロザンナの意識を取り戻させた。
「あ、あなたは……」
彼女の美しい碧眼に、復讐に燃える青い魔女が映った。
「ロザンナ、慌てるなッ! テアはハワードからお前を救ってくれたんだ!」
アランが慌てて叫んだ。
「大丈夫よ、アラン。ロザンナ王女は全ての記憶を取り戻しているわ」
テアが逃げようとするハワード伯爵を、サイコキネシスで縛り上げながら告げた。
「王女、ここにいるのはご両親の仇敵ですぞ! あの力で殺しなさい!」
金縛りにあい、指一本動かせないハワード伯爵が、死に物狂いで叫んだ。
「テアさん、続きは私にやらせてくれませんか?」
ロザンナが、憎悪に満ちた視線でハワード伯爵を射抜きながら言った。
「なッ……!」
ハワード伯爵が愕然として、ロザンナを見据えた。
(何故だッ? あれだけ深層催眠を施したのに……!)
「分かったわ……。でも、ロザンナ王女……。私も記憶を失っている間、あいつにあなたと同じ目にあったのよ……」
テアは、限りない怒りと悲しみに満ちた視線をロザンナに送った。
「テアさんも……!」
ロザンナの脳裏に、アフロディジカルを射たれ凌辱の限りを尽くされた自分とテアの姿が重なった。
「許せない、ハワード=ウォン伯爵ッ!」
ロザンナは両手を高々と掲げた。同時に、長い金髪が風もないのに舞い上がる。彼女の全身がESP波特有の光彩に包み込まれた。その光彩が、不意に青色に変わった。これは、Σナンバーのみが放出する超烈なESPの奔流であった。
「ロザンナ、力を抑えてッ! この宮殿ごと消滅させるつもりなの!」
テアが驚愕して叫んだ。
<銀河系最強の魔女>以上の潜在能力を持つロザンナが、その力をセーブせずに解放したらどうなるか?
テアは戦慄した。恐らく、イリス宮殿はおろか、この惑星イリスまでもが消滅しかねない。
「……!」
テアの言葉に、ロザンナの動きが止まった。その一瞬を逃さず、ハワード伯爵がロザンナに向けて叫んだ。
「クロスッ!」
その言葉を耳にした瞬間、ロザンナの全身がビクンと震えた。
……あなたは、どうやってその魔女から逃げたのですか?
……紅い髪の女性と、父の臣下アルツバイアー領主ハワード・ウォン伯爵が駆けつけて、私を救い出してくれました。彼らは私の命の恩人です
……では、あなたはその二人の願いであれば、何であれ実行すべきですね
……はい
……では、あなたにキイ・ワードを与えましょう。この言葉を聞いたら、例えそれがどんな命令であろうとも、必ず実行して下さい
……はい
……キイ・ワードは<クロス>です。判りましたか?
……はい
「ロザンナ、ブルー・ウィッチを殺せッ!」
ハワード伯爵が命じた。彼の顔に安堵と勝ち誇った笑みとが同時に浮かぶ。
「ブルー・ウィッチ……!」
その瞬間……、ロザンナの心を、テアに対する憎しみが覆い尽くした。
「こいつがお前の両親を殺した仇敵だ! 殺せッ!」
ハワード伯爵が残された左手で、<銀河系最強の魔女>を指差した。
イリス聖王家第一王位継承者アラン=アルファ=イリスが、激烈な怒りに声を震わせながら告げた。
「聖王オーディン三世とグレース皇后のお命を奪い、我が同胞を虐殺したことにどんな目的があるのか、聞かせて貰おう!」
アランの瞳が危険な光を放った。両手足を拘束されながら椅子に座らされていなければ、今にも飛びかかりそうなほどの殺意を秘めた視線だった。
「王子、そう怖い目で睨むのは止めたらいかがですかな?」
イリス聖王家十二選帝候の一人、ハワード=ウォン伯爵が嘲笑しながら告げた。
ここは、イリス宮殿クリスタル塔にある<聖王の間>である。そして、アランが拘束されている椅子は、こともあろうに聖王の座る玉座であった。
「お兄様は、勘違いをなさっています。ハワードは、私をあの魔女から助けてくれた恩人です!」
美しい顔に苦悩の表情を浮かべて、ロザンナが悲しそうに告げた。
「勘違い? お前は本当にそう信じているのか? それともこの悪魔に洗脳でもされたのか、ロザンナ!」
アランが激しい口調で叫んだ。
「悪魔とは誰のことですかな……。ロザンナ王女、王子は気が動転なさっているようですな」
「ごめんなさい、ハワード。確かにお兄様は普通じゃありません。あの魔女に唆されたのでしょう……」
ロザンナの碧眼が、哀しみと怒りの狭間で揺れた。
(父上と母上を殺しただけでなく、あの優しい兄さんまでこんな風に変えてしまうなんて……。テア=スクルト、絶対に許せないッ!)
「ロザンナ、お前がどう信じ込まされているか知らないが、ここにいる男は俺たちの両親の仇敵なんだぞッ!」
眼で人を殺せるなら……。そんな思いを秘めて、アランはハワード伯爵を睨みつけた。
その時……。
『アラン、聞こえるッ?』
(……!)
アランが驚いて周囲を見渡した。ロザンナが怪訝な視線をアランに送った。
『落ち着いて、アラン。何もない風を装って……』
(……! テア、テアかッ?)
アランは状況を即座に理解した。
(ESPが戻ったのか? ……! もしかして、記憶も……?)
『そう……。全て取り戻したわ……』
テアが告げた。しかし、その口調は深い哀しみに溢れていた。
アランは全ての記憶を失ったテアを庇い、そして、愛してくれた。テアも彼の愛に真剣に悩んだのである。しかし、記憶を取り戻したテアにとって愛する男は、かつてのパートナーであるジェイ=マキシアンただ一人なのだった。
(そうか……。良かった……)
アランの鋭い感性は、テアの苦悩を素早く察した。
『このテレパシーは、あなたの波長に合わせて送っているわ。たぶん、ロザンナ王女にも感知できないはずよ。あなたは、私の呼びかけに頭の中で答えてくれればいいわ』
テアが気を取り直して言った。
『ロザンナ王女は、銀河系最大の麻薬ギルド<テュポーン>によって、サイコ・コントロールされているわ! そして、この私以上の潜在ESPを完全に覚醒させられた……』
(……! <銀河系最強の魔女>以上のESPを、ロザンナが……?)
『彼女の方を見ないでッ! 不審に思われるわ!』
(済まない……)
アランが慌ててロザンナから視線を外した。
『ロザンナ王女は、かつて全宇宙最強のESPと呼ばれたジェイ=マキシアンにも勝るとも劣らないESPを有しているわ。今の私では、闘ってもとても勝てない……』
(そんなに……?)
『それに、たとえ勝てるとしても、あなたの妹と生命のやり取りをするつもりはないわ。だから、あなたの協力が欲しいの……』
(協力……? ロザンナを救うためなら、何でも協力するさ。そのつもりでここへ来たんだからな。もっとも、逆に捕まってしまったが……)
『ありがとう。まず、ロザンナ王女をサイコ・コントロールから解放することが最優先だわ。その為に、あなたの力が必要なのよ』
(どうすればいい……?)
『彼女はあなたを愛している……』
(……!)
『もちろん、兄妹としてかも知れないけれど、たぶん誰よりも愛しているわ……。それを思い出させて欲しいの!』
(具体的には……?)
『分からない。でも、きっかけは何でもいい。とにかく、彼女を動揺させて欲しい。そうすれば、サイコ・コントロールが一瞬弱まるはずだわ。その隙に、私が彼女を解放する……』
「何をそんなに考え込んでいるんです、王子?」
アランの様子に不審を抱いたハワードが、訊ねた。
「お前を殺す方法を……」
不意に声をかけられた動揺を押し殺して、アランが不敵に笑った。
『これ以上のコンタクトは危険だわ。頼んだわよ、アラン……』
アランの脳裏から、テアのテレパシーが途切れた。
「私を殺す……? 恐ろしいことを平気でおっしゃるんですな」
ハワードが笑いを浮かべながら告げた。それを無視すると、アランはロザンナの方へ顔を向けた。
「ロザンナ、お前と二人で話したい」
「そんな事はさせられな……」
「いいわ、お兄様」
ハワードの言葉を遮るように、ロザンナが笑顔で告げた。
「ロザンナ王女、危険です!」
ハワードが驚いて叫んだ。
「今の私は、あの青い魔女以上のESPを持っているのよ。危険なんて何もないわ。それに、お兄様が私に危害を加えるなんて考えられないわ」
「しかし……」
「お願い、ハワード。少しの間、二人きりにさせて。私も、お兄様と話したいの……」
ロザンナは有無を言わせずに、ハワード伯爵を<聖王の間>から追い立てた。その後ろ姿が、完全に視界から消え去るのを確認してから、アランが話し始めた。
「ロザンナ、この戒めを解いてくれないか? 痛くてかなわない」
「そうね、今外すわ」
ロザンナがそう告げると同時に、アランを拘束していた電子手錠が破壊された。
「……!」
(本当に、ESPを……)
アランが驚いてロザンナを見つめた。
彼の知っているロザンナは、イリス聖王家の巫女として多少の予知能力や透視能力を有していたが、精神念動力は持っていなかったはずだ。それが、瞬時にアランの両手足を拘束している四つの電子手錠を破壊したのである。
「そんな眼で見ないで……」
ロザンナが悲しそうに告げた。
「……! 済まない。少し、驚いただけだ……」
アランは、自分が化け物でも見るような目つきをしていたことに気付き、慌てて言った。
「すごい力を手に入れたんだな……」
「そうね……。この力は、ハワードが授けてくれたようなものなの」
「へえ、あいつがね……」
「そんな言い方しないで……。彼は私の生命の恩人よ。兄さんも覚えているでしょ。あの<破邪の路>での事を……」
約二ヶ月前、イリス宮殿を襲ったクーデターから逃れるために、アランとロザンナは手を取り合って<破邪の路>と呼ばれる緊急脱出用の地下通路を走ったのであった。その地下通路で両親を殺され、二人は今日までお互いの生死さえも確認できずにいたのである。
「兄さんは、どうやってあの魔女から逃げることが出来たの?」
ロザンナの記憶では、アランはテア……実際には、ソルジャー=スコーピオンが変身していた……によって、亜空間に封じ込められたはずであった。
「それが、記憶がないんだ。気がついたら、アルカディア要塞の近くに倒れていたんだ」
「そうなのッ?」
ロザンナが驚いて言った。
「それよりも、お前は父上と母上を殺した相手が誰だか覚えているのか?」
時間がないことを思い出したように、アランが話の核心に触れた。
「もちろんよ! あの魔女に復讐するために、私はこの力を手に入れたのよ!」
「あれは、テアじゃないぞ! <テュポーン>のファースト・ファミリーが変身していたんだ!」
「嘘よッ! だって、ハワードは……」
予想もしていないアランの言葉に、ロザンナは驚いて碧眼を大きく見開いた。
「それに、俺達の両親を殺したのは、ハワード伯爵……奴が直接、二人を撃ち殺したんだぞッ!」
「……! そんなこと、ある訳ないでしょう! ハワードは、あの魔女から私を助けてくれたのよ!」
「ロザンナ、落ち着けッ! もし、それが本当ならば、いったいどうやってお前を助けたんだ? 相手は<銀河系最強の魔女>なんだろう?」
アランは、混乱する妹を優しい眼差しで見つめた。
「それは……、紅い髪の女性が……、その女性はESPで……」
「いいか、たぶん俺の推測が正しければ、そいつが俺達の両親の仇敵、ソルジャー=スコーピオンと呼ばれる女だ!」
「嘘よ……」
ロザンナは明らかに混乱していた。彼女の脳裏に、ハワード伯爵が両親を撃ち殺す光景が蘇ったのである。
「ロザンナ、俺はお前を助けに来たんだ。俺を信じろッ!」
アランは動揺するロザンナを優しく抱きしめた。
「兄さん、私……。いったい、何が本当なの……?」
ロザンナの碧眼から涙が溢れ出た。彼女は、アフロディジカルを射たれ、ハワードに抱かれている自分を思い出した。
(ESPを発現するのが目的ならば、どうしてハワードは私を抱いたの? あの薬……、あれを射たれると自分が自分でなくなっていった……。どうしょうもなく、男の人に抱いて欲しくなった……)
自分は、ハワード伯爵に穢されたのであろうか? その思いが、ロザンナを襲った。
「兄さん……」
ロザンナはアランの胸の中で泣き崩れた。
(テア、今だッ!)
アランが念じた。
(今が、ロザンナを取り戻すチャンスだ!)
彼の想いが届いたかのように、テアのテレパシーがアランの脳裏に響きわたった。
『ありがとう、アラン……。そのまま、ロザンナ王女を抱きしめていて……』
不意に、腕の中のロザンナの様子が激変した。
「ひッ……あ、あああぁ……ッ!」
悲鳴とともに、ロザンナの全身が感電したかのように硬直した。美しい金髪が逆立ち、驚愕と苦悩に満ちた碧眼が宙を見据えた。
「テア、何を……ッ!」
アランが驚いて叫んだ。
『大丈夫! 今、彼女は植えつけられた記憶と闘っているの! 強く抱きしめていて!』
「くうッ……うあああぁ……ッ!」
凄まじい絶叫とともに、ロザンナの体がガクリと弛緩した。気を失ったように、アランにもたれ掛かってきた。
「大丈夫か、ロザンナッ!」
アランが心配そうに彼女を揺さぶった。彼の腕の中で、ロザンナはぐったりとして意識を失っていた。
「もう大丈夫よ……」
アランの背後から、美しいメゾ・ソプラノが響いた。
「テア……!」
驚いて振り向くアランの前に、銀色のスペース・スーツに身を包んだ絶世の美女が佇んでいた。
<銀河系最強の魔女>ブルー・ウィッチ。
全てのESPの頂点に立つ超能力者。
銀河中のクリミナル・ESPに畏れられるSH。
そして、SHL大統領暗殺犯としてA級指名手配を受けている女性。
額にかかった長い淡青色の髪を右手でかき上げながら、テア=スクルトはアランに告げた。
「目が覚める頃には、ロザンナ王女は全ての記憶を取り戻しているはずよ」
「……ありがとう、テア」
アランは眩しそうにテアを見つめた。記憶を取り戻したテアと対面するのは、初めてだったのを思い出したのだ。
(美しい……! 記憶を失っている間は、何処かはかなげなところがあったが、今のテアは……)
広大な銀河系には、星間ビデオ女優をはじめ、数多の美女がいるはずだ。しかし、テアほど異彩を放っている女性は二人といなかった。
圧倒的な存在感と強烈な自信に裏づけされた力。そして、普通の人間には決して背負うことの出来ない十字架。
(自信に満ちあふれ、確かに輝くような美しさだが……。何ていうか……そう、魂が<哀しみ>に支配されているような……)
「どうしたんですか、ロザンナ王女!」
さっきのロザンナの悲鳴を聞きつけて、ハワード伯爵が駆け込んできた。
「……! お、お前は……!」
驚愕に大きく目を見開きながらテアを見つめると、ハワード伯爵は足を止めた。
「お久しぶりね、ハワード=ウォン伯爵」
丁寧な口調とは裏腹に、殺気とも言える光がテアのプルシアン・ブルーの瞳から放たれた。
「あの時は色々とお世話になったわね。そのお礼を差し上げたいわ」
<銀河系最強の魔女>の全身を、青いオーラが纏った。超烈な破壊力を有するΣナンバー特有の光彩だった。
「……」
ハワードは蒼白になって立ち竦んだ。激烈な恐怖のあまり、後ずさることすら叶わないようだ。
「ブルー・ウィッチのお礼よ……。あなたが望むものをあげるわ……」
テアが微笑んだ。凄惨とも見える美しい微笑みであった。
「た、助けてくれ……」
ハワードは気の毒なくらい、ガタガタと震え出した。死の女神に接吻されたかのように、その両目はこれ以上ないほどの恐怖に支配されていた。
「あなたは何を望む? 青い炎に焼かれる死? それとも、粒子分解される死?」
「テア……」
テアがハワードにどのような拷問を受けたかを知らないアランは、愕然として彼女を見つめた。
「いえ、私だけではなく……ロザンナ王女にもあの辱めを与えた罪……。簡単には死なせないわ!」
「ひッ……!」
ハワードは恐怖のあまり、その場にしゃがみ込んだ。そして、無様にもそのまま後ずさり始める。
「まず、純真なロザンナ王女を辱めた罪……」
テアがそう告げた瞬間……。
「ぎゃああぁ……!」
ハワード伯爵の右腕が青い炎に包まれた。ブルー・ウィッチの怒りの炎は、ハワード伯爵が着ていたトーガを炭化し、伯爵の右腕さえも瞬時に灰燼と化した。
「ロ、ロザンナ! 眼を覚ませッ! た、助けてくれッ!」
肩から焼失した右腕を捜すように、ハワード伯爵の左手が宙をまさぐった。
「ハワードッ……!」
ハワード伯爵の絶叫が、ロザンナの意識を取り戻させた。
「あ、あなたは……」
彼女の美しい碧眼に、復讐に燃える青い魔女が映った。
「ロザンナ、慌てるなッ! テアはハワードからお前を救ってくれたんだ!」
アランが慌てて叫んだ。
「大丈夫よ、アラン。ロザンナ王女は全ての記憶を取り戻しているわ」
テアが逃げようとするハワード伯爵を、サイコキネシスで縛り上げながら告げた。
「王女、ここにいるのはご両親の仇敵ですぞ! あの力で殺しなさい!」
金縛りにあい、指一本動かせないハワード伯爵が、死に物狂いで叫んだ。
「テアさん、続きは私にやらせてくれませんか?」
ロザンナが、憎悪に満ちた視線でハワード伯爵を射抜きながら言った。
「なッ……!」
ハワード伯爵が愕然として、ロザンナを見据えた。
(何故だッ? あれだけ深層催眠を施したのに……!)
「分かったわ……。でも、ロザンナ王女……。私も記憶を失っている間、あいつにあなたと同じ目にあったのよ……」
テアは、限りない怒りと悲しみに満ちた視線をロザンナに送った。
「テアさんも……!」
ロザンナの脳裏に、アフロディジカルを射たれ凌辱の限りを尽くされた自分とテアの姿が重なった。
「許せない、ハワード=ウォン伯爵ッ!」
ロザンナは両手を高々と掲げた。同時に、長い金髪が風もないのに舞い上がる。彼女の全身がESP波特有の光彩に包み込まれた。その光彩が、不意に青色に変わった。これは、Σナンバーのみが放出する超烈なESPの奔流であった。
「ロザンナ、力を抑えてッ! この宮殿ごと消滅させるつもりなの!」
テアが驚愕して叫んだ。
<銀河系最強の魔女>以上の潜在能力を持つロザンナが、その力をセーブせずに解放したらどうなるか?
テアは戦慄した。恐らく、イリス宮殿はおろか、この惑星イリスまでもが消滅しかねない。
「……!」
テアの言葉に、ロザンナの動きが止まった。その一瞬を逃さず、ハワード伯爵がロザンナに向けて叫んだ。
「クロスッ!」
その言葉を耳にした瞬間、ロザンナの全身がビクンと震えた。
……あなたは、どうやってその魔女から逃げたのですか?
……紅い髪の女性と、父の臣下アルツバイアー領主ハワード・ウォン伯爵が駆けつけて、私を救い出してくれました。彼らは私の命の恩人です
……では、あなたはその二人の願いであれば、何であれ実行すべきですね
……はい
……では、あなたにキイ・ワードを与えましょう。この言葉を聞いたら、例えそれがどんな命令であろうとも、必ず実行して下さい
……はい
……キイ・ワードは<クロス>です。判りましたか?
……はい
「ロザンナ、ブルー・ウィッチを殺せッ!」
ハワード伯爵が命じた。彼の顔に安堵と勝ち誇った笑みとが同時に浮かぶ。
「ブルー・ウィッチ……!」
その瞬間……、ロザンナの心を、テアに対する憎しみが覆い尽くした。
「こいつがお前の両親を殺した仇敵だ! 殺せッ!」
ハワード伯爵が残された左手で、<銀河系最強の魔女>を指差した。
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