金碧の女豹~ディアナの憂鬱 【第一部 運命の出逢い】

椎名 将也

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プロローグ

「処女でも女であることは変わらない。少しは感じてきたと見える」
 X字型で寝台に拘束されているティアの左側に座りながら、男は左手でティアの胸を揉みしだき、右手は濡れた股間を刺激し続けた。
 ティアは顔を赤く染め、唇を噛みしめながら男の暴虐に耐え続けていた。すでに、男がティアの体を弄り始めてから、一ザン近く経っていた。

「くっ……やめなさい……こ、こんなことしても……んっ……無駄よ……」
 ヘテロクロミアの瞳で男を睨み付けると、ティアは漏れ出そうになる声を押し殺しながら告げた。
 だが、男はティアが感じていることを十分過ぎるほど知っていた。
 仰向けになっても型崩れしない双乳の頂きには、薄紅色の乳首が硬く自己主張をしており、秘唇から溢れ出た愛液はすでに寝台に淫らな染みを描いていた。時折、ブルブルと痙攣する総身は赤く染まり、鳥肌さえも沸き立てていた。

「やせ我慢は躰によくないぞ、皇女殿下。殿下のここは、すでにこんなに蜜を溢れさせている」
 男がティアの秘唇を小刻みに撫で上げると、くちゅくちゅと淫猥な音が響き渡った。
「や、やめ……やめなさい……んっ、やめ……くっ!」
 ティアが眼を閉じて、顎を突き上げるように仰け反らせた。慌てて唇を噛みしめ、ティアは漏れそうになる声を抑えた。

(こんな男に……くやしい……)
 ティアは自分の躰が快感を感じていることなど、認めたくなかった。だが、いくら男を知らないとはいえ、一ザンも性感帯を刺激され続けられた健全な女体は、女としての反応を抑えることなど不可能だった。
 乳房を揉みしだかれる甘い喜悦や乳首を扱かれる鋭い官能が背筋を舐め上げ、秘唇を嬲られるたびに腰骨が蕩けだした。ティアは無意識に手首を寝台に繋げている縄を握りしめていた。

「あの小僧とは一度も交わらなかったのか? これだけの躰を、もったいないことだ」
 嗤いを秘めた男の言葉に、ティアはカッと眼を見開いた。
「アルバートは、無事なの……?」
「アルバートというのか、小僧の名は……。今頃はあの世から涎を垂らせて、皇女殿下の痴態に魅入っているだろうよ」
「アルバートを……殺したの……くっ!」
 ヘテロクロミアの瞳に激しい怒りと悲哀を混在させて、ティアが男を睨み付けた。アルバートにもらった『蒼穹の乙女』はすでに外されて奪われていた。

 だが、男はその視線に答えるように、右手の動きを変えた。秘唇の上に隠れた肉の尖りを探し当て、溢れ出た愛液を塗り込み始めたのだ。
「そろそろ、愛しいアルバート君に啼き声を聞かせてやったらどうだ、皇女殿下」
「くっ……んぁあ! そこ……いや……あくっ……や、やめ……あ、ああっ!」
 女の最大の弱点を責められ、ティアはついに声を上げて背筋を仰け反らせた。
 両手で縄を強く掴み、足の指を折り曲げると、ティアは鋭い快感から逃げるように首を振り出した。淡紫色の長い髪が寝台の上で大きく舞い乱れた。

「ほう。皇女殿下はここがお好きのようだ。では、直接触ってやろう」
 そう告げると、男は慣れた手つきで、突起の包皮をクルリと剥き上げた。充血して赤く染まった陰核が外気に晒されて震えた。
「ひぃい!」
 ティアが大きく仰け反った。自分の躰を突然襲った凄まじい衝撃に、ヘテロクロミアの瞳を大きく見開いた。

「皇女殿下の乱れた声を、アルバートとやらに存分に聞かせてやるがいい」
 男が剥き出しにされた陰核に愛液を塗り始めた。優しく転がしたかと思うと強く押しつぶした。摘まみ上げて扱くと、指を細かく振動させながら何度も弾きだした。
 その暴虐とも言える刺激は、男性経験のないティアに耐えられる限界を遥かに超越していた。一瞬たりとも声を我慢することさえ出来ずに、ティアは総身を戦慄かせながら悶え啼いた。

「ひぃ……あ、あっ……だ、だめぇ……あ、ああ……や、やめ……あ、あっあああぁ!」
 瞼の裏に閃光が瞬き、あっという間に白い光が輝きを増して全てを呑み込んだ。
 ビクンッビクンッと大きく総身を痙攣させると、ティアは生まれて初めての絶頂を極めさせられた。
 硬直した総身を弛緩させると、ティアはグッタリと寝台に沈み込んだ。
「はっ……は、はっ……はぁ……は、はぁ……」
 全身をビクビクと痙攣さながら、ティアは肩で息を切らせた。その美貌は真っ赤に染まり、目尻から溢れた涙が頬を伝って流れ落ちた。

「初めて女の悦びを知った感想はいかがかな、皇女殿下?」
 男の言葉に、随喜の涙を流しながらも、ティアはヘテロクロミアの瞳で男を睨んだ。
「こんな……ことで……私を……自由にできる……なんて、……思わないで……」
「ほう。まだそんな眼が出来るとは……。嬲りがいがある性格をしておいでだ。だが、これを見てもそんな強気な態度が続くかな?」
 そう告げると、男が着ている服を脱ぎだした。
 上着を脱ぎ去ると、細身だが鍛え上げられた筋肉に覆われた半身が姿を現した。がっしりとした肩から伸びた上腕筋は、しなやかでありながら力強さに溢れていた。厚い胸筋の下には見事に八つに割れた腹筋があり、贅肉ひとつなかった。
 男がニヤリと嗤い、革のパンツと下着を下ろした。

「ひっ……!」
 ティアは短く悲鳴を漏らすと、真っ赤になって顔を背けた。
 長大な逸物が見事に反り返り、天に向かって屹立していた。
「なかなか立派だろう、皇女殿下」
(何なの、あれ……)
 初めて眼にする男性器に、ティアは怯えた。たとえ犯されたとしても絶対にこの男には屈しないと心に誓っていたが、想像以上に太く長大な逸物を眼にした途端に、恐怖のあまり竦み上がった。

 男の逸物は十五セグメッツェは優にあり、太さも五セグメッツェはあったのだ。
「これで皇女殿下の処女を貫いてやるから、楽しみにしていろ」
 そう告げると、男はティアの両足の縄を解き始めた。だが、全身の痙攣が抜けきっていないティアは、男を蹴り上げるどころか満足に足を動かすことさえできなかた。
 男はティアの両足を大きく開かせると、濡れ塗れた秘唇に逸物を擦りつけてきた。

「ひっ……や、やめて……」
 ヘテロクロミアの瞳に紛れもない怯えが走った。
(犯される……あんな大きいの、無理……)
 無意識にティアは男から逃げるように寝台をずり上がった。
 だが、その行為さえ、男にとっては征服欲を満たす喜びでしかなかった。
 男が逸物を秘唇に宛がった。
「や、やめて……おねがい……」
 恐怖のあまり、ヘテロクロミアの瞳から大粒の涙が溢れ出た。
 ティアの拒絶をあざ笑うかのように、男がゆっくりと腰を突き出した。
 メリメリっと音がしたように感じ、ティアは大きく仰け反って絶叫した。

「い、痛いっ! やめてぇ! 痛いぃい!」
 ティアは激しく首を振った。淡紫色の髪が寝台の上を乱れ舞った。
「力を抜かないと、もっと痛むぞ」
「い、痛いぃい! 抜いてぇ! お願いぃいッ!」
 寝台をずり上がろうとするティアの太ももを掴み、男は逆に引き寄せた。
「ひぃいいい! し、死んじゃうぅう! 抜いてぇっ!」
 泣き叫ぶティアをあざ笑うかのように、男がぐっと腰を入れた。男の逸物がティアの最奥まで貫いた。
「あ、ひぃいいい!」
その結合部分から、破瓜の血がトロリと流れ落ちた。

「さすがにきついな。皇女殿下、気分はどうだ?」
「……」
 躰を杭で打ち抜かれたような激痛のあまり、ティアは男の問いに答えられる状態ではなかった。ヘテロクロミアの瞳を呆然と見開き、目尻から流れ落ちた涙が頬を伝って寝台を濡らした。
「動かすぞ」
 男がゆっくりと逸物を抜き出していった。膣壁ごと抉り取られるような激痛が、再びティアに襲いかかった。

「ひ、ひぃいい! い、痛いっ! 動かないでぇ!」
 快感の欠片などまったく感じず、ティアは下腹部を襲う激痛にひたすら耐えた。
 入口付近まで逸物を引き出すと、男は再び腰を突き出して最奥まで貫いた。
「ひぃあああ! やめてぇ! おねがい、抜いてぇ!」
 泣き叫ぶティアを無視して、男はひたすら抜き差しを繰り返した。

 しばらくその動きを続けていると、ティアの声色が徐々に艶を帯びてきた。目元が赤く染まり、明らかに痛み以外のものを耐えるように首を振り始めた。
「くっ……あっ……あ、あっ……んくっ……んぁ……あ、あっ……」
 男は太ももから手を離すと、プルプルと揺れている双乳を鷲づかみにし、揉みしだき始めた。硬く屹立した乳首を摘まむと、扱きながら引っ張り上げて押しつぶした。
「ひっ……あ、あっ……あ、だめ……くぁ……あ、ひぃ……」
 ティアの目尻から痛みとは違う涙が溢れ出た。男は熱い喘ぎを漏らし始めたティアの唇を塞ぎ、舌を絡めて甘い唾液を貪るように舐めた。
「んっ……ん……んぁ……んっ……んはぁ……」
 無意識に、ティアが舌を絡め始めた。お互いの唾液が溢れ、ティアの口元から糸を引いて流れ落ちた。

(だめ……感じるはずない……だめ、気持ちよくなっては……)
 犯されて感じるなど、ティアの矜持が許さなかった。しかし、一度絶頂を極めた女体は、ティアの意志を裏切り始めた。
 ティアは逃げるように男から顔を背けて、唇を離した。粘つく糸がお互いの唇を繋ぎ、トロリと垂れ落ちた。

 男が抽出の速度を速めた。その上、何度か浅く突いたかと思うと、一気に最奥まで貫いた。その動きに、ティアは翻弄された。
「ひっ、あっ、あっ……あ、あああ!」
 ティアの総身に鳥肌が沸き立ち、ブルブルと小刻みに震えだした。
(だめ……いかされる……だめぇ!)
「あ、あっ……あ、あぁあああ!」
 背筋を仰け反らせて総身を大きく痙攣させると、ティアは絶頂の大悦を極めた。
 官能の愉悦を噛みしめて全身を硬直させると、脱力して寝台に沈み込んだ。

 だが、男はビクンッビクンッと痙攣を続けるティアに休みなど与えなかった。
 パンッパンッと肉のぶつかる音を響かせ、男は逸物を抽出する速度を速めていった。
「あ、あっ……やめ……あ、あっ……ああぁ……」
 いったばかりの女体は、神経が剥き出しになったようなものだ。それを一切の容赦なく責められたら、たまったものではなかった。
「ひぃっ……やめてぇ……あ、ああ……だめぇ……あ、あああ!」
 ビクンッビクンッと総身を痙攣させると、ティアは再び恍惚の極致に押し上げられた。
 女の悦びに震えた膣壁が、男の逸物を凄まじい勢いで締め上げた。

「くっ! 出るっ!」
 呻くように呟くと、男は熱い欲望をティアの中に放出した。
「ひぃっ! 熱いっ! あ、あああっ!」
 膣奥に灼熱の迸りを感じ、ティアは腰を激しく痙攣させて絶頂の階段を駆け上がった。全身に鳥肌を立てながらよがり啼き、拘束された裸体をビクンッビクンッと大きく震撼させた。
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