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第2章 ピアノに取り憑かれた孤独な音楽教師

第13日目 そして…🏫学園からいなくなった現在(いま)物語は終わらない

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ここになって、🏫学園全体の巨大すぎる広さも、生徒全員参加の暴動にも教師たちは思いのほか学園に来た事への後悔の念を強く抱きつつも、逃げの一手に命がけだった。それ以外にはどうしようない絶望的な状況は、圧倒的に多い生徒数がさらに覆い被さった。

そもそも、🏫学園においてこういう事態になることも想定しておらず…逃げ道も脱出経路も特になく、非常口などの出入り口においては何故か、施錠されていたために開放する事も不可能。

巨大な🏫学園全体を揺るがす暴動が⏰何日間にもわたって、🏫学園の機能が麻痺し続け、誰にも収拾がつかなくなっていった。疲れきったこう着状態が👮機動隊の突入を許すことでなんとか、事なきを得た。

この騒動のさなかで幸いにも死者はおらず、意識の戻らない音楽教師をはじめとして各地の🏥病院へ騒動の真っ最中に🚑緊急搬送されたことによって📺世間一般にも知れ渡っていく。

とりあえず、悪夢は終わった…終わったはずであった。沈静化した🏫学園には活気が戻らなかったことにさらに教師たちの恐怖心を逆なでする翌日を迎えた。すべての生徒が二度と🏫学園に登校しなくなったままに無駄に大きな正門を堅く閉ざす。そのまま開かれることもなかった現在。

🏫学園を揺るがす騒動付近では、学園長もちょうど🏫現場を離れて不在であったために恐らくは何も知らないはず。当時どこにおられたのかは謎のまま。その事を知り得たのはだいぶ先になってのことであった。

今思えば、意識を失った音楽教師に向けて💖好意を持っていたかどうかについては今でもわからないままだけど、この音楽教師にこのあと会って、いろんな話を聞いてみたいとは素直に思ったけど、そんな機会すら神も許すことはなかった。

…第3章へ続く。
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