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第二部
悪役令嬢の虚無
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「大丈夫ですか、トレーフルブラン様……」
「あまり無理をしないでくださいね」
「何かあれば言ってくださいませ。何でも致しますから」
「私で良ければ相談とか乗るから何でも話ていいからね」
「えっと、俺こう言うとき何て言えば言いか分かんないけどさ、寂しくなったら俺に言えよ。取って置きの先生エピソード話してやるから」
先生が消えて私の日々は急激に色褪せていきました。心配して声をかけてくれた彼らに大丈夫だと笑って見せましたが、それが上手くいってないことは彼らの表情を見るまでもなく自身で分かってしまいました。笑っているはずなのに口角があがらず目尻が固まったかのように柔らかくなることもありませんでした。
何があっても私は完璧な私を演じられると思っていましたのに先生と言う存在はあっさりとそれを壊してしまいました。その事が私を苦しめます。彼が消えてしまったことによって私が先生をどれだけ好きだったのかがより深く突き付けられたのです。
先生がいなくなった理由は分かりません。教師の誰も知らないようでいなくなったことさえ学園長に告げられて知ったのだとか。学園長にだけは学園を去ることを伝えたそうですが何故かなどは言わなかったそうです。先生が消えて一日目にいろんな先生に聞いて教えてもらいました。直接学園長先生にも会い聞きましたがやはり何も知りませんでした。
一日目はそうやって必死に情報を集め、二日目からは私は何かをするやる気すらなくしてゾンビのようにただ学園にいました。休み時間の度に先生の部屋だった場所に行きました。そこには何もかもがなくなっていました。がらんとした空き教室になってしまったそこで一人座り込みました。突然のことで涙は溢れません。何が何だか分からなくて現実味が沸きませんでした。
何時か戻ってくるのではないかと思い先生の部屋に通いました。そんな私に四人娘やさやかさん、ルーシュリック様は優しい声をかけてくださいましたが、私にはそんな言葉すらどこか遠かったです。
やりたいことが一杯あってやろうとしていたことが山ほどあったのにそのすべてに手がつかなくなりました。
ただ呆然と日々を過ごします。
そうやって過ごしてどれだけの日が経ちましたでしょうか。日付感覚は曖昧でした。こんなのでは駄目だと思いながらもどうしても先生がいなくなった事を受け入れきれず兎に角現実味のない日々を過ごしました。
ある日、私が一人自室いれば部屋にブランリッシュがやって来ました。姉さんと固い声で彼は私の名を呼びます。ノックもしなかったことも酷く険しい顔をすることも気にすることができず呆然と見上げました。
「……何です」
数分ぐらいしてやっと声が出ました。ブランリッシュは強く歯を噛み締めて怒りの顔を作ります。
「何なんですか、姉さん! 何時から貴女はそんなに弱くなったんですか。先生が消えただけでしょう。悲しいなら探しにいけばいいじゃないですか! 今までだって貴女はそんな風になることなんてなかったじゃないですか!」
ブランリッシュの言葉が聞こえてきます。おかしいのは私だって分かってます。自暴自棄になったことはあった。もう何もかもがどうでもいいと思ったときもありました。それでも私は私を止めることはありませんでした。それがどうしてこんなに……。
「分からないの」
溢れる言葉にブランリッシュが不思議な顔をしました。ずっと不思議なのは私です。
「分からないのです。苦しいとか辛いとか悲しいとかそれすらももう分からないのです。先生が消えてしまったあの日からまるで私が消えてしまったかのように何の感情も浮かび上がらないのです。ただ先生のことだけ考えてしまいます。今先生がどうしているのか。無事なのか生きているのか。先生と過ごした日々を思い出したり、あの日、どうして先生は私に……。そればかり考えてしまう。いけないと思うのに何をする気も起きない、何をしていいかもわからない。あの人のことばかり考えてしまう。
私が私にはもう分からないのです」
あの日からずっと水のなかにいる。何もない水の中浮かぶでもなく沈むでもなく外の世界を見ながら、でも私自身は先生のことで溢れてる。
「そんなにあの先生の事が好きだったんですね」
呆然とした声が聞こえた。私もそれに呆然としました。
そうです。好きなのです。誰よりもずっと好き。セラフィード様に抱いていた思いよりもっと強く深くずっとずっと好きになってしまっていたのです。気付けばぼろぼろと涙が私の頬を流れました。そんなのでどうするのですとブランリッシュの呆れたようなされどほっとしたような気がしました。結婚なんて絶対できないじゃないですか。どうしましょう。か細い声がでました。先生が消えた時から分かっていました。分かってしまいました。先生以外の人と共になるなど考えられないこと。諦められると思っていたのに。そして今さらにあの時分かった以上に先生の事が好きだと気付いてしまいました。
先生に会いたい。あの人の傍にいたい。抱き締めてもらいたくて、抱き締めたい。あの人がいなければ私は私であることすらできない。こんなのでは先生に呆れられてしまいそうです。
嗚咽を漏らし泣き出してしまう私。ブランリッシュがあたふたとする気配がしました。僕は姉の泣き止ませ方何て知りませんし、こう言うとき何て慰めれば良いのかも分からないんですよと言われるのに貴女が泣かせたのでしょうと聞き取りづらい声で抗議しました。そうなんですけど……ブランリッシュは言います。
「……分かりませんけど、でも姉さんがあの屑と結婚しなくてもすむようにぐらいなら僕だってできます。だから、その……」
姉さんはあの人を探しに行くなりなんなり好きにしてください。姉さんなら絶対見つけれますから。だからいつまでも屍みたいに日々を過ごさないでくださいよ。こんなこと言うべきではないかもしれませんが、でも僕の姉はそんな人じゃないです。なんだか調子狂うじゃないですか。
ブランリッシュの言葉に顔をあげました。涙に濡れた視界のなかに居心地が悪そうに髪を弄っている姿が見えました。唇を尖らせたのにくすりと笑みが落ちました。久しぶりに私のなかに感情が戻りました。
「それを言うためにここに来たんですの」
悪いですかと尖らせた口でブランリッシュは言います。そっぽを向きますが耳が赤くなっているのが見えますね。
「そうですね。確かにいつまでもこのままと言うわけにも参りませんわよね。でもね……どうしていいのか分からないのです。貴方がそう言ってくれるのなら探しに行きたいと今思いましたけど、でも先生はそれを喜んでくれるのかしら。あの日……、私、先生が消える前に先生に会っていましたの。先生は私に色々話してくださいました。どんな話であったかは言えませんがとても大切な事でした。でもその時先生は自分が消えることなど言いませんでしたわ。
それは私には先生が関係ないと思ったからではないのでしょうか。先生が学園長に会いに行った時刻を聞きましたが私と別れてからすぐで何かに巻き込まれたわけでもなくあの人自身の意思で消えたのです。なのに私が追いかけていいのでしょうか」
「勝手に消えた人のことなど此方が考える必要ないのではないのですか。なにも言わず勝手に消えたのですから、こっちだって勝手に探せばいいでしょう」
きょとりと目を瞬いてしまいました。ブランリッシュの言葉にブランリッシュを見つめる。涙が驚いて一瞬引っ込みました。
「貴方、ずいぶん強引なのですね」
「姉さんだって強引でしょ。大体勝手に決めて勝手に突き進む。なのに何で先生にたいしてはそうなんですか」
「それは、……だって嫌われたくありませんもの」
「…………まあ、分からなくもないですね」
二人何故か見つめあってしまった後、じゃあどうするんですかとブランリッシュが聞いてきます。
「分かりませんけど…………」
俯いてしまったのにもういいですよとブランリッシュが声をあらげました。
「わかりましたよ! なら僕が先生を探します」
「え」
「まあ、あの先生には僕は多少は世話になりましたしね。それに姉さんが悲しんでるのは……見たくないですし、だから僕が探しますから。姉さんは今まで通り普通に暮らしてください。何時までも落ち込んでなんていないでください。やりたいことたくさんあるって言っていたじゃないですか。それをしていてください。そしたら先生を絶対姉さんの前に連れてきますから」
ぎゅっとみつめてくるのに思わず優しいですねと言ってしまいました。
「別に調子が狂うだけです。貴女は何時だって強気で僕らの前にたっていたじゃないですか。その内心がどうであれずっと……。だから今さら弱い貴方を見ると背筋が痒くなってしまいます」
ごめんなさいねと言いました。別に貴女が悪い訳じゃないけどでも……。小さな声が聞こえるのにそうですわよねと言いました。
「やっぱり変に思われてしまいますわよね。先生もこんな私を見たらひいてしまうかも……。そんなわけはないと思うのですがやはり私は私らしく生きるべきですよね。
もう少しだけ時間が掛かると思いますがちゃんと元の私に戻りますわ。先生は貴方が連れてきてくれるんですものね」
「僕はこれでも姉さんの弟ですからね。探しだして見せますよ」
力強い言葉にああ、きっと彼なら先生見つけてくれると思いました。お願いねと私は言います。はいとブランリッシュが言います。ホッとした様子で部屋を出ていく彼を見送り私はそれにと考えます。あの晩の事を思い出しました。
あの日の晩触れた唇の感触を今でも思い起こせます。とても熱く私のとは違い少しだけ固かったです。抱き締められた腕は力強かった。
「乙女の、それも私レベルの令嬢の唇を奪うだなんて大罪なんですからね」
どうして消えてしまったのか。それは分かりませんけどでも。
「責任はちゃんと取ってくださいませよ」
それぐらい先生ならちゃんと分かっているはずでしょ
「あまり無理をしないでくださいね」
「何かあれば言ってくださいませ。何でも致しますから」
「私で良ければ相談とか乗るから何でも話ていいからね」
「えっと、俺こう言うとき何て言えば言いか分かんないけどさ、寂しくなったら俺に言えよ。取って置きの先生エピソード話してやるから」
先生が消えて私の日々は急激に色褪せていきました。心配して声をかけてくれた彼らに大丈夫だと笑って見せましたが、それが上手くいってないことは彼らの表情を見るまでもなく自身で分かってしまいました。笑っているはずなのに口角があがらず目尻が固まったかのように柔らかくなることもありませんでした。
何があっても私は完璧な私を演じられると思っていましたのに先生と言う存在はあっさりとそれを壊してしまいました。その事が私を苦しめます。彼が消えてしまったことによって私が先生をどれだけ好きだったのかがより深く突き付けられたのです。
先生がいなくなった理由は分かりません。教師の誰も知らないようでいなくなったことさえ学園長に告げられて知ったのだとか。学園長にだけは学園を去ることを伝えたそうですが何故かなどは言わなかったそうです。先生が消えて一日目にいろんな先生に聞いて教えてもらいました。直接学園長先生にも会い聞きましたがやはり何も知りませんでした。
一日目はそうやって必死に情報を集め、二日目からは私は何かをするやる気すらなくしてゾンビのようにただ学園にいました。休み時間の度に先生の部屋だった場所に行きました。そこには何もかもがなくなっていました。がらんとした空き教室になってしまったそこで一人座り込みました。突然のことで涙は溢れません。何が何だか分からなくて現実味が沸きませんでした。
何時か戻ってくるのではないかと思い先生の部屋に通いました。そんな私に四人娘やさやかさん、ルーシュリック様は優しい声をかけてくださいましたが、私にはそんな言葉すらどこか遠かったです。
やりたいことが一杯あってやろうとしていたことが山ほどあったのにそのすべてに手がつかなくなりました。
ただ呆然と日々を過ごします。
そうやって過ごしてどれだけの日が経ちましたでしょうか。日付感覚は曖昧でした。こんなのでは駄目だと思いながらもどうしても先生がいなくなった事を受け入れきれず兎に角現実味のない日々を過ごしました。
ある日、私が一人自室いれば部屋にブランリッシュがやって来ました。姉さんと固い声で彼は私の名を呼びます。ノックもしなかったことも酷く険しい顔をすることも気にすることができず呆然と見上げました。
「……何です」
数分ぐらいしてやっと声が出ました。ブランリッシュは強く歯を噛み締めて怒りの顔を作ります。
「何なんですか、姉さん! 何時から貴女はそんなに弱くなったんですか。先生が消えただけでしょう。悲しいなら探しにいけばいいじゃないですか! 今までだって貴女はそんな風になることなんてなかったじゃないですか!」
ブランリッシュの言葉が聞こえてきます。おかしいのは私だって分かってます。自暴自棄になったことはあった。もう何もかもがどうでもいいと思ったときもありました。それでも私は私を止めることはありませんでした。それがどうしてこんなに……。
「分からないの」
溢れる言葉にブランリッシュが不思議な顔をしました。ずっと不思議なのは私です。
「分からないのです。苦しいとか辛いとか悲しいとかそれすらももう分からないのです。先生が消えてしまったあの日からまるで私が消えてしまったかのように何の感情も浮かび上がらないのです。ただ先生のことだけ考えてしまいます。今先生がどうしているのか。無事なのか生きているのか。先生と過ごした日々を思い出したり、あの日、どうして先生は私に……。そればかり考えてしまう。いけないと思うのに何をする気も起きない、何をしていいかもわからない。あの人のことばかり考えてしまう。
私が私にはもう分からないのです」
あの日からずっと水のなかにいる。何もない水の中浮かぶでもなく沈むでもなく外の世界を見ながら、でも私自身は先生のことで溢れてる。
「そんなにあの先生の事が好きだったんですね」
呆然とした声が聞こえた。私もそれに呆然としました。
そうです。好きなのです。誰よりもずっと好き。セラフィード様に抱いていた思いよりもっと強く深くずっとずっと好きになってしまっていたのです。気付けばぼろぼろと涙が私の頬を流れました。そんなのでどうするのですとブランリッシュの呆れたようなされどほっとしたような気がしました。結婚なんて絶対できないじゃないですか。どうしましょう。か細い声がでました。先生が消えた時から分かっていました。分かってしまいました。先生以外の人と共になるなど考えられないこと。諦められると思っていたのに。そして今さらにあの時分かった以上に先生の事が好きだと気付いてしまいました。
先生に会いたい。あの人の傍にいたい。抱き締めてもらいたくて、抱き締めたい。あの人がいなければ私は私であることすらできない。こんなのでは先生に呆れられてしまいそうです。
嗚咽を漏らし泣き出してしまう私。ブランリッシュがあたふたとする気配がしました。僕は姉の泣き止ませ方何て知りませんし、こう言うとき何て慰めれば良いのかも分からないんですよと言われるのに貴女が泣かせたのでしょうと聞き取りづらい声で抗議しました。そうなんですけど……ブランリッシュは言います。
「……分かりませんけど、でも姉さんがあの屑と結婚しなくてもすむようにぐらいなら僕だってできます。だから、その……」
姉さんはあの人を探しに行くなりなんなり好きにしてください。姉さんなら絶対見つけれますから。だからいつまでも屍みたいに日々を過ごさないでくださいよ。こんなこと言うべきではないかもしれませんが、でも僕の姉はそんな人じゃないです。なんだか調子狂うじゃないですか。
ブランリッシュの言葉に顔をあげました。涙に濡れた視界のなかに居心地が悪そうに髪を弄っている姿が見えました。唇を尖らせたのにくすりと笑みが落ちました。久しぶりに私のなかに感情が戻りました。
「それを言うためにここに来たんですの」
悪いですかと尖らせた口でブランリッシュは言います。そっぽを向きますが耳が赤くなっているのが見えますね。
「そうですね。確かにいつまでもこのままと言うわけにも参りませんわよね。でもね……どうしていいのか分からないのです。貴方がそう言ってくれるのなら探しに行きたいと今思いましたけど、でも先生はそれを喜んでくれるのかしら。あの日……、私、先生が消える前に先生に会っていましたの。先生は私に色々話してくださいました。どんな話であったかは言えませんがとても大切な事でした。でもその時先生は自分が消えることなど言いませんでしたわ。
それは私には先生が関係ないと思ったからではないのでしょうか。先生が学園長に会いに行った時刻を聞きましたが私と別れてからすぐで何かに巻き込まれたわけでもなくあの人自身の意思で消えたのです。なのに私が追いかけていいのでしょうか」
「勝手に消えた人のことなど此方が考える必要ないのではないのですか。なにも言わず勝手に消えたのですから、こっちだって勝手に探せばいいでしょう」
きょとりと目を瞬いてしまいました。ブランリッシュの言葉にブランリッシュを見つめる。涙が驚いて一瞬引っ込みました。
「貴方、ずいぶん強引なのですね」
「姉さんだって強引でしょ。大体勝手に決めて勝手に突き進む。なのに何で先生にたいしてはそうなんですか」
「それは、……だって嫌われたくありませんもの」
「…………まあ、分からなくもないですね」
二人何故か見つめあってしまった後、じゃあどうするんですかとブランリッシュが聞いてきます。
「分かりませんけど…………」
俯いてしまったのにもういいですよとブランリッシュが声をあらげました。
「わかりましたよ! なら僕が先生を探します」
「え」
「まあ、あの先生には僕は多少は世話になりましたしね。それに姉さんが悲しんでるのは……見たくないですし、だから僕が探しますから。姉さんは今まで通り普通に暮らしてください。何時までも落ち込んでなんていないでください。やりたいことたくさんあるって言っていたじゃないですか。それをしていてください。そしたら先生を絶対姉さんの前に連れてきますから」
ぎゅっとみつめてくるのに思わず優しいですねと言ってしまいました。
「別に調子が狂うだけです。貴女は何時だって強気で僕らの前にたっていたじゃないですか。その内心がどうであれずっと……。だから今さら弱い貴方を見ると背筋が痒くなってしまいます」
ごめんなさいねと言いました。別に貴女が悪い訳じゃないけどでも……。小さな声が聞こえるのにそうですわよねと言いました。
「やっぱり変に思われてしまいますわよね。先生もこんな私を見たらひいてしまうかも……。そんなわけはないと思うのですがやはり私は私らしく生きるべきですよね。
もう少しだけ時間が掛かると思いますがちゃんと元の私に戻りますわ。先生は貴方が連れてきてくれるんですものね」
「僕はこれでも姉さんの弟ですからね。探しだして見せますよ」
力強い言葉にああ、きっと彼なら先生見つけてくれると思いました。お願いねと私は言います。はいとブランリッシュが言います。ホッとした様子で部屋を出ていく彼を見送り私はそれにと考えます。あの晩の事を思い出しました。
あの日の晩触れた唇の感触を今でも思い起こせます。とても熱く私のとは違い少しだけ固かったです。抱き締められた腕は力強かった。
「乙女の、それも私レベルの令嬢の唇を奪うだなんて大罪なんですからね」
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それぐらい先生ならちゃんと分かっているはずでしょ
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