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1.少女のハンドクリーム
(外伝)彼方の向こうに
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ちょうど二十二年前――――
偶然だったのか、それとも必然だったのか。
最初に見た彼女は泥にまみれて、無心に弾き飛ばされた剣を拾う姿だった。
アイゼル=ワード大公家に女児が生まれたことは当然、知っていた。そして、そのことを彼女の父親が厭っていたことも知っていた。
だからか、父親である前アイゼル=ワード大公の機嫌を損ねないように、ほとんどの人間は彼女を男として扱っていた。
教育を施す教授たちもまたしかりだった。
彼女に与えられた役割は、『アイゼル=ワードの後継者』であり、『優秀な駒』ではない。だから、帝王学をはじめとする本来ならば、婦女子には不要とされるものを彼らは彼女に叩き込んでいた。
最初、それを見た時に不安に駆られたのを今でも、覚えている。
いつか、彼女は壊れてしまうのではないのかと。
そんな俺の心配をよそに、幸いにも彼女は物覚えが良いらしく、知識だけではなく、剣術などもすぐにものにしていっているのが、はた目からでも分かった。
しかし、ある日、そんな彼女とは正反対の姿を見てしまった。
それはたまたま前大公の元に『調査』願いを出しに行った時の事だった。
彼の執務室を出て、普段は通らない外階段を取った時、何やら黒い物体を見かけた。
いったい、なんだろうかと思って近くに行ってみると、その物体は蹲って泣いている彼女だった。彼女の腕や足には多数のすり傷や切り傷があり、それがただ遊びで転んだのではないことを示していることに気付いた。しかも、その中には化膿しかけているものまであった。
今まで誰もそれを指摘してこなかったのだろうか。
そう思った俺は、誰も見ていないことを確かめると、彼女を抱き上げ、調香室まで運んだ。
その時に彼女に抵抗されたり、拒否されたりするかと思ったが、いっさいそんなことをせず、むしろぐったりとしていた。
調香室まで運んだ彼女を簡易ベッドの上に寝かし、手当てを始めた。
熱もあるようで、うかつに彼女に精油を使えなかったのは癒身師として辛かったが、それでも來伯(らいはく)国由来の生薬がその場にあったのは助かった。
その場にいた同僚と師匠からは、俺が彼女をここまで連れてきて治療している様子を驚がくの目でみられたが、それでも彼女を捨ててこい、なんていう事を言われなかったのは助かった。
しばらく彼女は熱で動けないようだったので、彼女付きのメイドを呼び、彼女の部屋まで運んだ。
その日は家に帰ってからもすんなりと眠ることはできなかった。
傷にまみれても動けなくなるまで、休むことを許されない彼女の姿が目に焼き付いていたから。
俺はその時に決心した。
絶対、彼女のための癒身師になるのだと。
翌日、俺は前大公に呼ばれた。
おそらく昨日の彼女の一件だろう、と踏んでいくと案の定、その通りだった。
余計なことはするな、と言われたのだ。
その時、俺の中で何かが弾ける音がした。
罵詈雑言を目の前の奴に浴びせたのだ。あまりにも激しく罵ったからか、侍従たちが最初、俺の様子についてこれず、呆然としていたのが今でも思い出してしまう。
そこからの記憶は少しあいまいだが、気づいた時には、調香室のソファに寝かされていた。起き上がるときに頭が痛んだことから、誰かが俺のことを殴って気絶させたのだろうと想像がついた。
その時になって、俺はとんでもないことをしたものだと理解できた。
あの前大公に盾をついた時点で、俺の人生は終了だ。
どこかの辺境の土地に送られるのでは、と怖くなってきた。
だが、それから数日経っても、数週間経っても、何にも処分は下されなかった。
いきなり死刑執行されるのではないかと思い始めた俺は、師匠にそのことを尋ねると、笑い飛ばされた。
どうやら、俺の杞憂だったらしい。
しばしば彼女が表立って調香室に来るようになったのだ。
しかし、それ以上に俺にとって不幸だったのは、あろうことか、あの前大公が俺を彼女の専属癒身師に任命しやがったことだった。
彼女をずっと見守れる、という意味では最高の立ち位置だが、それだと仕事がままならない。
実を言うとその時点で、すでにこの国は前大公の悪名によって、精油や素地の流通が少なくなっており、新たな買い付け先の開拓に全アイゼル=ワード大公国所属の調香師たちは奔走していたのだ。
俺もその一端を担っており、俺が抜けた穴をどう埋めるのか頭を悩ませた。
結局、俺が担っていた分は、同僚と弟弟子によって引き継いでもらうことになった。
彼らは嫌な顔を一つせず、引き受けてくれたのには今でも感謝している。
彼女のそばにのんのんと暮らしている俺と、日々、アイゼル=ワードのために奔走している彼ら。どちらが偉いのかは言うまでもないだろう。
すぐに俺は早く元の生活に戻りたくなった。
『アイゼル=ワードの嫡子』としての彼女を見続けて五年。
とうとう転機が訪れた。
前大公ユルゲンが『不慮の事故』により死去したのだ。
『不慮の事故』といっているが、真実は違う。彼の急激な軍事増強を危惧した貴族たちによって、暗殺されたのだ。
検視した時、俺は心の中ではその暗殺者たちに喝さいを送った。
これで彼女はあの父親から解放される、と。
しかし、彼女はすでに感情を出さず、人形のような生活を送っていた。
それを変えたのは、彼女の大公位着任と同時に専属護衛となったクルトとルッツという青年だった。
彼らはどんな魔法を使ったのか分からないが、彼女の心ほぐしていった。
それを見た俺は彼女に二人のどちらかと結婚するつもりがあるのかと尋ねた。
しかし、彼女は笑って否定した。
二人とも、女公の夫たる資格はない、と。
その言葉に安堵したのか、それとも不満に思ったのか覚えていない。
だが、彼女がそれでいいのなら、俺は彼女に従うまでだった。
そんなこんなで、彼女が大公になってからは楽しい日々が続いた。
師匠と同期が引退すると同時に、俺は調香室の室長となり、弟弟子と奴の遠縁の親戚だという見習いが入ってきて、そいつに教える時間が楽しかったのだ。
だが、それも長くは続かなかった。
あの大公の心の中で呪った罰が今更、当たったのか、仕事柄、生命線ともいうべき嗅覚が麻痺してきたのだ。
しかも、ほとんどの匂いは分かるのだが、ほんの一部の匂いが分からない、という特殊なものだった。当然、医者にも行ったし、他の信用のおける調香師たちの元へも行った。だが、理由は分からず、ただ、匂いを嗅ぐことができない日々が過ぎていった。
弟弟子と見習いの少女にも当然ばれたが、俺は彼女の期待に応えるために、誤魔化し続けた。
あの女性調香師があらわれるまでは。
もし、俺が結婚していたら娘と同じくらいになるだろう女性調香師は、俺が匂いを分からないことを、彼女へと作ったハンドオイルを使って証明した。
俺はそいつに完敗した。
だが、それでも良かったと思った自分もいた。
これで偽りの姿を彼女に見せ続けなくても済んだ、と。
自分自身の手を強く握る女性調香師に真実を暴かれた後、俺への処分を提案されたときの彼女の手は震えていた。
すまない。あの女性調香師だけではなく、お前にまでそんな思いをさせていたのか。
俺は心の中で謝った。
二人が調香室から去った後、俺はすぐに荷物を片付けた。
弟弟子は引き留めようとしたが、もうここにいる必要はない、お前が跡を継げ、ただそれだけを言って俺は荷物を持って出た。
行く当てはあったから、後々の生活については何にも心配していなかった。
暖かい地方でぬくぬくと過ごしていくつもりだった。
心配ごとと言えば、たった一つだけ。
彼女にきちんと挨拶ができなかった事だ。
もっとも、罪人である俺が彼女に挨拶する資格なんぞないが。
そう心の中で自嘲して、大公邸の門をくぐろうとしたとき、後ろから呼び止める声が聞こえた。
振り向くと、そこには彼女がいた。
「ありがとう、ゲオルグ」
彼女は泣いていた。そして、臣下である彼に頭を下げた。
「今まで私を支えてくれて、ありがとう」
お前なぁ、あの親父が見たら卒倒するだろうから、絶対に見せるんじゃねぇぞ、そう俺はぼやいて、深々と頭を下げてから、門を出た。
偶然だったのか、それとも必然だったのか。
最初に見た彼女は泥にまみれて、無心に弾き飛ばされた剣を拾う姿だった。
アイゼル=ワード大公家に女児が生まれたことは当然、知っていた。そして、そのことを彼女の父親が厭っていたことも知っていた。
だからか、父親である前アイゼル=ワード大公の機嫌を損ねないように、ほとんどの人間は彼女を男として扱っていた。
教育を施す教授たちもまたしかりだった。
彼女に与えられた役割は、『アイゼル=ワードの後継者』であり、『優秀な駒』ではない。だから、帝王学をはじめとする本来ならば、婦女子には不要とされるものを彼らは彼女に叩き込んでいた。
最初、それを見た時に不安に駆られたのを今でも、覚えている。
いつか、彼女は壊れてしまうのではないのかと。
そんな俺の心配をよそに、幸いにも彼女は物覚えが良いらしく、知識だけではなく、剣術などもすぐにものにしていっているのが、はた目からでも分かった。
しかし、ある日、そんな彼女とは正反対の姿を見てしまった。
それはたまたま前大公の元に『調査』願いを出しに行った時の事だった。
彼の執務室を出て、普段は通らない外階段を取った時、何やら黒い物体を見かけた。
いったい、なんだろうかと思って近くに行ってみると、その物体は蹲って泣いている彼女だった。彼女の腕や足には多数のすり傷や切り傷があり、それがただ遊びで転んだのではないことを示していることに気付いた。しかも、その中には化膿しかけているものまであった。
今まで誰もそれを指摘してこなかったのだろうか。
そう思った俺は、誰も見ていないことを確かめると、彼女を抱き上げ、調香室まで運んだ。
その時に彼女に抵抗されたり、拒否されたりするかと思ったが、いっさいそんなことをせず、むしろぐったりとしていた。
調香室まで運んだ彼女を簡易ベッドの上に寝かし、手当てを始めた。
熱もあるようで、うかつに彼女に精油を使えなかったのは癒身師として辛かったが、それでも來伯(らいはく)国由来の生薬がその場にあったのは助かった。
その場にいた同僚と師匠からは、俺が彼女をここまで連れてきて治療している様子を驚がくの目でみられたが、それでも彼女を捨ててこい、なんていう事を言われなかったのは助かった。
しばらく彼女は熱で動けないようだったので、彼女付きのメイドを呼び、彼女の部屋まで運んだ。
その日は家に帰ってからもすんなりと眠ることはできなかった。
傷にまみれても動けなくなるまで、休むことを許されない彼女の姿が目に焼き付いていたから。
俺はその時に決心した。
絶対、彼女のための癒身師になるのだと。
翌日、俺は前大公に呼ばれた。
おそらく昨日の彼女の一件だろう、と踏んでいくと案の定、その通りだった。
余計なことはするな、と言われたのだ。
その時、俺の中で何かが弾ける音がした。
罵詈雑言を目の前の奴に浴びせたのだ。あまりにも激しく罵ったからか、侍従たちが最初、俺の様子についてこれず、呆然としていたのが今でも思い出してしまう。
そこからの記憶は少しあいまいだが、気づいた時には、調香室のソファに寝かされていた。起き上がるときに頭が痛んだことから、誰かが俺のことを殴って気絶させたのだろうと想像がついた。
その時になって、俺はとんでもないことをしたものだと理解できた。
あの前大公に盾をついた時点で、俺の人生は終了だ。
どこかの辺境の土地に送られるのでは、と怖くなってきた。
だが、それから数日経っても、数週間経っても、何にも処分は下されなかった。
いきなり死刑執行されるのではないかと思い始めた俺は、師匠にそのことを尋ねると、笑い飛ばされた。
どうやら、俺の杞憂だったらしい。
しばしば彼女が表立って調香室に来るようになったのだ。
しかし、それ以上に俺にとって不幸だったのは、あろうことか、あの前大公が俺を彼女の専属癒身師に任命しやがったことだった。
彼女をずっと見守れる、という意味では最高の立ち位置だが、それだと仕事がままならない。
実を言うとその時点で、すでにこの国は前大公の悪名によって、精油や素地の流通が少なくなっており、新たな買い付け先の開拓に全アイゼル=ワード大公国所属の調香師たちは奔走していたのだ。
俺もその一端を担っており、俺が抜けた穴をどう埋めるのか頭を悩ませた。
結局、俺が担っていた分は、同僚と弟弟子によって引き継いでもらうことになった。
彼らは嫌な顔を一つせず、引き受けてくれたのには今でも感謝している。
彼女のそばにのんのんと暮らしている俺と、日々、アイゼル=ワードのために奔走している彼ら。どちらが偉いのかは言うまでもないだろう。
すぐに俺は早く元の生活に戻りたくなった。
『アイゼル=ワードの嫡子』としての彼女を見続けて五年。
とうとう転機が訪れた。
前大公ユルゲンが『不慮の事故』により死去したのだ。
『不慮の事故』といっているが、真実は違う。彼の急激な軍事増強を危惧した貴族たちによって、暗殺されたのだ。
検視した時、俺は心の中ではその暗殺者たちに喝さいを送った。
これで彼女はあの父親から解放される、と。
しかし、彼女はすでに感情を出さず、人形のような生活を送っていた。
それを変えたのは、彼女の大公位着任と同時に専属護衛となったクルトとルッツという青年だった。
彼らはどんな魔法を使ったのか分からないが、彼女の心ほぐしていった。
それを見た俺は彼女に二人のどちらかと結婚するつもりがあるのかと尋ねた。
しかし、彼女は笑って否定した。
二人とも、女公の夫たる資格はない、と。
その言葉に安堵したのか、それとも不満に思ったのか覚えていない。
だが、彼女がそれでいいのなら、俺は彼女に従うまでだった。
そんなこんなで、彼女が大公になってからは楽しい日々が続いた。
師匠と同期が引退すると同時に、俺は調香室の室長となり、弟弟子と奴の遠縁の親戚だという見習いが入ってきて、そいつに教える時間が楽しかったのだ。
だが、それも長くは続かなかった。
あの大公の心の中で呪った罰が今更、当たったのか、仕事柄、生命線ともいうべき嗅覚が麻痺してきたのだ。
しかも、ほとんどの匂いは分かるのだが、ほんの一部の匂いが分からない、という特殊なものだった。当然、医者にも行ったし、他の信用のおける調香師たちの元へも行った。だが、理由は分からず、ただ、匂いを嗅ぐことができない日々が過ぎていった。
弟弟子と見習いの少女にも当然ばれたが、俺は彼女の期待に応えるために、誤魔化し続けた。
あの女性調香師があらわれるまでは。
もし、俺が結婚していたら娘と同じくらいになるだろう女性調香師は、俺が匂いを分からないことを、彼女へと作ったハンドオイルを使って証明した。
俺はそいつに完敗した。
だが、それでも良かったと思った自分もいた。
これで偽りの姿を彼女に見せ続けなくても済んだ、と。
自分自身の手を強く握る女性調香師に真実を暴かれた後、俺への処分を提案されたときの彼女の手は震えていた。
すまない。あの女性調香師だけではなく、お前にまでそんな思いをさせていたのか。
俺は心の中で謝った。
二人が調香室から去った後、俺はすぐに荷物を片付けた。
弟弟子は引き留めようとしたが、もうここにいる必要はない、お前が跡を継げ、ただそれだけを言って俺は荷物を持って出た。
行く当てはあったから、後々の生活については何にも心配していなかった。
暖かい地方でぬくぬくと過ごしていくつもりだった。
心配ごとと言えば、たった一つだけ。
彼女にきちんと挨拶ができなかった事だ。
もっとも、罪人である俺が彼女に挨拶する資格なんぞないが。
そう心の中で自嘲して、大公邸の門をくぐろうとしたとき、後ろから呼び止める声が聞こえた。
振り向くと、そこには彼女がいた。
「ありがとう、ゲオルグ」
彼女は泣いていた。そして、臣下である彼に頭を下げた。
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