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勇者「仲間に女を入れるのはおかしい」
※この作品には【性的描写】が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
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勇者「仲間に女を入れるのはおかしい」
勇者「と、思うんだよな」
盗賊「え?でもよ、むさくるしくね?」
戦士「んだんだ。オラは女の子もほしいだ。出来れば僧侶がいいだ」
商人「ぼ、僕は戦士ちゃんがいいなデュフフ」
勇者「お前らさ、よく考えてみろよ。そりゃな?俺だって全員に一人女があてがわれて、性的に思いのままになるんなら入れるよ?でも違うだろ。別に付き合ってるわけでもねぇ女に気ぃつかいながら旅とかしてぇか?」
盗賊「途中で付き合いだすかもしれねーじゃん」
勇者「お前ら夢持ちすぎだろ。100歩譲って付き合い出したとしてもだ。旅してんだから風呂も入ってない、無駄毛の処理もしてない女抱きてぇか?それに明日死ぬかもしれねぇのに」
戦士「そう言われてみっと…。けんど、それでもいねぇよりは…」
勇者「溜まるのはわかるよ。だからさ、そういうのって外注すりゃいいだろ」
商人「どういうことなんだなデュフフ」
勇者「いいか?俺たちは町に行くわけだ。それこそ世界中の町によ。旅人が多い上にモンスターのせいで未亡人や孤児も多いこのご時勢、どの町でも必ずあんだろアレが」
勇者「別にプロに頼まなくてもこっちは賢さや強さで一般人をはるかに超越し、世界を旅する勇者様一行だぜ?土地土地の素人さんも釣れ放題だろ」
盗賊「あー…」
勇者「だろ?道中が長ければいっそ娼婦を買えばいい。ナンパして回ったり店行く時に仲間に女がいたら邪魔以外の何者でもないだろ」
戦士「なんるほどー。勇者は天才だべー」
商人「しかし、そこまでお金が続くのかなウフフ」
勇者「そこは心配無用だ。旅に出る時に王からたっぷりもらっておいた」
勇者「当然だよな?こっちは世界を救うためにたった4人で旅に出るんだからよ」
~回想~
王「さあ行け!勇者よ」
勇者「え?」
王「え?」
勇者「マジですか?たった4人で全人類の命運背負って旅立つのにたった100Gだけですか?」
勇者「こんなの薬草何個か買って終わる額ですよ?」
王「で、でも……」
勇者「そうですか、わかりました」
勇者「じゃあ俺、旅に出るのやめます」
王「そ、そんな…」
勇者「別に1兆Gくれとは言ってないですよ?だって今年の国家予算20兆でしたよね?」
勇者「公共事業にあんな大金使ってるんだから、世界を救わんとする俺たちに100億Gくらいくれてもいいんじゃないですか?」
王「だって、昔から旅立ちは100Gって決まってるし…」
勇者「過去の慣例に捉われていては名君とは言えませんよ?」
勇者「ご心配なく、見事魔王を倒した暁には、王の助力が大きかったことを声を大にして言います。これで王の支持率も上がるかと思いますよ」
王「でも100億って…」
勇者「旅費2千万、武具代2千万、報酬4億、遊興費95億6千万!!」
王「遊興費…?」
勇者「嫌ならいいです。俺より適切な人材を頑張って見つけてください」
勇者「18年前、魔王をあと一歩まで追い詰めた勇者の息子である俺より優秀な人材がいるとは思えませんがね」
勇者「てなわけで、100億Gもありゃ足りるだろ」
勇者「とりあえず一人2億ずつ分ける。あとの2億で旅の資金だ」
盗賊「に、2億だって!?」
戦士「すげぇだ!!」
商人「なんでも買い放題だデュフフ」
勇者「納得したか?じゃあ行こうぜ」
~最初の町~
町長「と言うわけで、町の北の洞窟に住むモンスターが悪さをしているんです」
勇者「よしわかった。討伐してきてやる」
町長「ありがとうございます!!」
町長「あの…謝礼はいかほどお支払いすれば…」
勇者(ああ、なるほど。王から100億せしめたことが知れ渡ってるのか)
勇者「謝礼などいらん。民を守るのが俺の仕事だ。明日の朝には済ませてやる」
勇者「代わりといってはなんだが、明日の
夜に祝宴を開いてくれ。金は俺が持つ」
他パーティ「!?」
町長「あ、ありがとうございます!」
~移動中~
盗賊「お、おい勇者、いいのかよ?タダでやるなんてよ」
勇者「当然だろ。人気たもっとかねぇと土地の女食えねぇだろ」
勇者「それより商人」
商人「な、なんなんだな?」
勇者「2千万預ける。明日の朝までに爆薬を用意しろ」
商人「?」
勇者「頼むぞ。戦士は新しい武器買ってこい。金はあるんだ」
盗賊「俺は?」
勇者「お前は俺と一緒にこれから洞窟に入る」
盗賊「二人でかよ!?」
勇者「心配すんな。戦闘は避ける。ずっと逃げる。構造を把握して宝箱を取ってくるだけだ。聖水は大量に購入してある。たっぷり浴びていこうぜ」
~翌朝~
商人「ば、爆薬買ってきたよデュフフ。900万まで値切った」
勇者「さすがだな」
盗賊「勇者?なにやってんだ?」
勇者「サッカーしてるように見えるか?爆薬しかけてんだよ。この洞窟は外側から爆破する。中の魔物は轢殺か圧死か爆死だろうな」
戦士「そったらことすんのか?」
勇者「問題あるか?」
ちゅどーん!
敵を倒した!
戦士はレベルが上がった!
商人はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
勇者「よし帰るぞ」
~夜~
勇者「飲むぞコラァっ!!」
盗賊「ひゃっほーい!!」
町民「今日は本当にめでたい日だ!!勇者様御一行ばんざーい!!」
勇者「よせやい。みんなの喜びが俺たちの喜びだぜ!な?」
戦士「そのとおりなんだな」
盗賊「ねぇ君、ちょっと離れて二人で飲まない?
盗賊は町娘に声をかけた!
勇者「俺の宿に来い」
勇者は踊り子に声をかけた!
~翌朝~
盗賊「ふー」
勇者「よお。満足したか?」
盗賊「愛してるとか言われちまったぜ」
勇者「そりゃウゼェな」
盗賊「何でだよ?」
勇者「そのうち分かるさ」
盗賊「お前は?」
勇者「仮にも踊り子なら、フoラくらい仕込んでほしいよな」
盗賊「お、おお…。そうか」
勇者「さっさと出発するぜ。次はこってりしゃぶらせたい」
~娼館と酒場の多い国~
この国の娼館及び酒場はすべて国有である
貧民出身の人間は国有の夜の施設で働いている者が多いが、多大な上納金を国家に献上している為いつまでも貧しい。だが、娼婦以外に生きるすべは無い
~王宮~
王様「私の娘である王女が魔王軍の幹部に拐われてしまい塔に幽閉されたのじゃ!助け出してくれないか?勇者よ!」
戦士「なんと!その王女の年齢はいくつだか?」
王様「今年で17になる」
戦士「なんだ、そったらBBAには用はねぇだ」
勇者「口を慎め戦士。いいでしょう。我々が救出に向かいます」
王様「おお!やってくれるか!成功の暁には姫の婚約者に加えよう!」
勇者「いえ、結構です。それよりも実費をください。おい商人」
商人「この国の今年度の予算は多分…こんなところでゴザルよデュフフ」
勇者「では2000億Gで結構です。手付け5千万、残りは成功報酬でお願いします」
王様「なんと法外なっ!」
盗賊「可愛い娘なんやろ?王族の誘拐事件の身代金額の相場を考えれば格安だと思わへん?」
勇者「いやなら結構。他をあたってください。一人娘が魔物に蹂躙されてもいいのなら」
王様「むむ…仕方あるまい」
~酒場~
勇者「あぶく銭ってのはいいもんだな。一晩で5千万G全部使っちまおう」
戦士「幼女買いてぇだ。幼女買ってもいいだか?勇者どん」
勇者「幼女はダメだ。ロリ体型の娼婦で我慢しろ」
盗賊「しかしよ、今回は金とるんやな?」
勇者「当たり前だろ。王族ってのは理不尽に金持ってるもんだ」
勇者「見ろよ、この国の人たちを。裕福そうに見えねぇだろ?」
勇者「なのに城はやたら立派で王はデブだった。あんなヤツからはしっかりもらわないとな」
商人「勇者殿は鬼畜でゴザルなぁ。しかし一晩で五千万となるとやりたい放題でゴザルよデュフフ」
勇者「おう。お、そこのバニーの姉ちゃん。近くに寄れ」
姉ちゃんA「なーに?」
姉ちゃんB「まぁ、いい男」
勇者「とっとけ」
勇者はバニーのビキニに札束をねじ込んだ!
踊り子「……」ゴクリ
勇者「さて、俺はこの子たちと先に宿に戻るぜ。お前らも楽しめよ」
~翌日~
王女が幽閉された塔に赴く勇者一行
盗賊「で?今回はどう攻めるんや?さすがに爆薬はまずいんちゃう?」
商人「王女様まで死んでしまいそうでゴザル」
勇者「商人、俺が言った物は準備できたか?」
商人「マスクと油壺なら用意したでゴザルよデュフフ。そこの投石器に積んであるでゴザル」
勇者「そうか」
勇者は大量の布を油に浸してから丸め、次々と投石器にセットした
戦士「勇者どん、なにしてるんだべ?」
勇者「バスケしてるように見えるか?火攻めをするんだよ。戦士、お前の怪力で油の染みた布は射出しろ」
盗賊「本気なん?」
勇者「当たり前だろ」
盗賊「でも王女はどうするん?」
勇者「お前らは火事の主な死因って知ってるか?」
戦士「焼死だべか?」
勇者「いや、ほとんどは一酸化炭素中毒だ。煙を吸うと昏倒してしばらくしてから死ぬ。これは魔物も例外なくな。そして蘇生薬は死体の損傷が少なくて死後数時間くらいなら蘇生可能だってことは知ってるな?」
勇者「そしてあの塔は石造りだ。放っておけばある程度燻した段階で火は消えるさ。今日は夕方から雨も降るしな」
勇者「あの塔の魔族、王女がいるから荒っぽいことはしないって調子こいてやがる。バカ正直に一階から上っていく必要はないさ。王女もろともぶっ殺してやる。後で王女だけ蘇生させて俺らが助け出したことにしようぜ」
~数時間後~
戦士「景気よく燃えてるべ」
商人「あったかいんだなデュフフ」
盗賊「お、雨だ」
勇者「そろそろ終わっただろ」
勇者一行は火が消えた塔に入り、昏倒している魔物をひとりひとり倒し、最上階へと向かった
塔のボス「くっ…貴様ら…よくも…」
戦士「なにかいってるべ」
勇者「ほっとけ。盗賊、とどめ」
盗賊「せやな」
ぐさっ
ボスを倒した!
戦士はレベルがあがった!
商人はレベルがあがった!
盗賊はレベルがあがった!
王女「うう…。ここは…?」
勇者「お気づきになられましたか。私は勇者。王女をお慕いし、魔物から助け出しました。やつらが塔に火を放った時はどうなるかと思いましたが、命をかけてお救い致しました。無事でよかった」
王女「まぁ!なんてステキな方!」
~その日の夜~
勇者「助け出しました」
王「よくぞやってくれた!」
勇者「では謝礼をいただきましょう」
王「…うむ」
勇者は金を受け取った!
勇者「では王。この金でこの国の娼館をすべて買いたい。娼婦もすべてだ」
王「?」
勇者は国の娼館を買い取った!
~娼館~
勇者「ここは今や俺の所有物だ。好きにさせてもらうぜ」
勇者「ま、心配すんな。チップとはまた別だ。俺たちはケチじゃねぇぜ」
勇者一行は数十人の娼婦とともに巨大なジャグジーに入った!
泡風呂に浸かり、美酒美食を味わい、両手に女体を抱く
勇者「たまんねぇなおい」
戦士「一番幼い子はどの子だべ?」
商人「ローション買ってきたでござるよデュフフ」
盗賊「やりたい放題とはまさにこのことやな」
娼婦A「あら、英雄といえども殿方はやっぱり好きなのねぇ」
娼婦B「盗賊さん、わたしの好みだわー」
娼婦C「こんなに固くしちゃって、エッチなんだから」
勇者一行は三日三晩の酒池肉林を楽しんだ!
勇者「さて、俺たちはそろそろ旅に出るぜ」
娼婦「え?勇者様、ずっといてくれるんじゃないの?」
戦士「おらたちはさ、魔王をたおさねばなんねぇだ」
娼婦たち「え~?」
盗賊「涙は禁物や」
娼婦「じゃあこの娼館は?勇者様がオーナーなのよね?上納金は送ればいいの?」
勇者「いらん。経営とかめんどくさいし。俺は金が欲しくてお前らを買ったわけじゃない。たんに楽しみたかっただけさ。だからここの権利はお前らにやるよ」
娼婦「!?」
娼婦「じゃあ…」
商人「デュフフ。これからのアガリはすべて自分たちで管理するといいでゴザルよ」
娼婦「嘘みたい…」
勇者「せいぜい頑張れよ。足を洗ったらまた抱きに来てやる。俺は素人娘が好きなんだ」
娼婦たち「ありがとう。もしこの町に来たら、また私たちみんなで相手してあげるよ。今度はタダでね!」
勇者「みんなでかよ。いくら俺でも体がもたねぇよ」
勇者一行は次の町へと向かった!
~森の中~
盗賊「あ、あれ見てみ。キラーパンサーの群れや。キラーパンサーが群れ作るなんて珍しいな」
勇者「そうだな」
戦士「どうするだ?ありゃ多分、人間を襲うやつだど。始末するだか?」
商人「デュフフ。そういえば一応勇者一行でゴザルしなぁ」
勇者「いや、ほっとけ。それより、あれだけの群れがいるってことは近くに村があるな」
勇者「しかも、定期的に家畜やらなんやらを略奪されているとみた」
~村~
この村は特に名産品もなく、貧しい村であった
村長「キラーパンサーの群れが家畜や娘を襲うんじゃ」
勇者「それはひどい。予想もしていなかった状況だな」
戦士「困っただなぁ」
勇者「俺たちが退治してやるよ」
村長「それは誠か!ありがたい、天の助けじゃ!どうお礼すればよいか…」
勇者「村に若い娘はどのくらいいるんだ?」
村長「40人くらいかの?」
勇者「正確に」
村長「確か48人じゃ」
勇者「この前、大きな町で女の子たちが歌と舞踏の公演をやっているのをみてね。それがかなり面白かった。また見たいがあの町まで戻るのは面倒くさい。劇場設置費用やらなんやらは俺が持つ。村娘に芸を仕込んでおいてくれ。それを見せてくれるのが謝礼だ」
戦士「48人の中には11歳くらいの子もいるだか?」
~後日~
村娘「あいうぉんちゅー♪」
勇者「なかなかいい仕上がりじゃねぇか。よしよし」
村娘「あ!勇者様!」
勇者「素敵なダンスですね。元気が出ます」
勇者「アナタの笑顔を見ていると、魔王を倒す為の孤独な正義の旅で荒れた心が癒されます」
村娘「そ、そんな…」ドキドキ
勇者「アナタの為にも僕らはキラーパンサーの討伐に行きます。正直、危険な戦いになるでしょう。帰ってはこれないかもしれません」
村娘「勇者様!お願い、帰ってきて!私、ずっと待ってますから!私、勇者様のことが──」
勇者「その先は戻ってから」
勇者「たとえボクの命が尽きても、この村は、キミは守ってみせる!」
~翌日 森の中~
戦士「よくもまぁ、あんな恥ずかしい芝居ができるだな勇者どんは」
勇者「女はあーゆーのが好きなんだよ、バカだからな。戻ったら100パーやれるな、ありゃ。一度アイドルの処○を抱いてみたかったのさ。たまにはガキも悪くない」
商人「ボクはもうやったでゴザルよデュフフ。お肌がすべすべで締りも最高でデュフフ」
戦士「でもどうするだ?あれだけの数をやるのはめんどうだべ」
勇者「んなめんどくさいことするかよ。前にやつらを見た近くに水場があっただろ?そこに向かうぜ」
~水場~
勇者「盗賊、あれ」
盗賊「ほれ」
戦士「それはなんだべ?」
勇者「ヒ素だ」
盗賊「この前、街の研究所から盗んでおいた」
勇者「ま、見てろ。こいつで一発だ」
~数時間後~
キラーパンサー「ぐぇ」
勇者「うひゃひゃひゃひゃ、どいつもこいつもぶっ倒れてるぜ。人里襲って野生を失ってるから毒物がわからないんだよ。所詮畜生だとこんなもんか」
勇者「さて」
商人「な、なにしてるんだいデュフフ」
勇者「野球してるように見えるか?皮を剥いでんだよ。パンサーの皮は高く売れるからな」
~その日の夜 村~
美少女「ぽに~てえる~」
勇者「じゃーじゃー!!」
~数分後~
勇者「キミの為に命がけで戦ってきたよ。そして僕らは勝った。村とキミを守りたいという強い気持ちの勝利さ」
村娘「勇者様…!」
勇者「今夜、ボクの部屋に来て欲しい」
村娘「…!」ドキドキ
勇者は村娘の処○をいただいた!
勇者「おい村長。村娘の公演はこれからも続けろよ」
貧しかったこの村は、村娘48の公演がその後有名になり豊かになった!
~酒場~
この辺の山賊はかなり荒くれ者で人々に多大な迷惑をかけていた
山賊1「ぎゃはははは!!俺たちゃ最強だぜ!」
山賊2「金も女も酒も奪えばいいしな!」
山賊3「この前レ◯プした女の亭主、ガタガタ言うから殺しちまったぜ!」
山賊4「ガキは奴隷市場に売り飛ばしたしな!」
山賊5「あ?飲み代だ?ふざけんなよ!誰が払うかよ!」
騒がしい店内
客と店員は怯えて何も言えない
そこに居合わせた勇者たち
勇者「……」
山賊「ん?なんだてめぇ?」
勇者「……」ニコッ
パリーン!
勇者は笑顔のまま酒瓶で山賊1の後頭部を殴りつけた!
山賊2「てめっ!」
パリーン!
山賊2の頭も殴りつけた!
山賊3「この…!」
戦士「暴力はいけねぇだ!」
戦士は剣で山賊3の太ももを貫いた!
商人「デュフフ。所詮人間でゴザル」
商人は痺れ薬の袋を残りの山賊に叩きつけた!
勇者「ふんふん♪」
勇者はピクリとも動かない山賊の持ち物を漁った
勇者「お、結構金もってんじゃん」
勇者「ほら、これこの人たちと俺たちの飲み代と店の掃除代な」
店員「!」
盗賊「で、そいつらどーするんや?」
勇者「ん?ああ、これから行く魔物の谷に放り込む。こいつらが食われてる間に横をスルーしてボスを始末する」
商人「どうせなら、こいつらに濃硫酸の入った小瓶でも飲み込ませてから食わせるでゴザルよ。魔物のお腹がじゅーじゅー。デュフフ」
勇者「ナーイスアイディア」
勇者たちは気絶している山賊を引きずり、立ち去った!
~魔物の谷~
勇者たちは気絶した山賊の頭を人質に山賊団30名を捕獲!
縛り上げて魔物の住まう谷底に放り投げた!!
山賊「ひ、ひいい!!助けてくれ!この縄を解いてくれ!!魔物に食われる!!」
戦士「谷底のほうでなんか言ってるべ」
勇者「ほっとけ」
盗賊「それにしても、人間があんな大きい瓶を丸呑みできるとは驚きや」
山賊「改心するから!迷惑かけてごめんなさい!!真人間になりますから!!」
勇者「?」
勇者「ちょっと何言ってるかわからないですね」
戦士「あー、ありゃなんか勘違いしてるべ」
盗賊「別に悪党を成敗したつもりじゃないんやけどな」
商人「誰でもよかったけど、ちょうどムカつく奴がいただけでゴザル」
勇者「ああ、そういうことか。ちょっと何言ってるかわからなかったわ」
山賊「ひいい!もう人の金を奪わない!女も抱かない!酒も飲まない!!だから助けてくれー!!」
勇者「そんな風に生きてもつまらなくない?」
山賊「え…?」
勇者「仕方ないなぁ、じゃあ助けてほしい?」
山賊「はいぃぃぃ!!」
勇者「ははは。じゃあ君たちのアジトにある財産、囲ってた女の数、奪った家畜の頭数教えて?」
山賊「財産は大体1億Gくらい、女は50人くらい、家畜は豚と牛が15頭くらいです!!」
盗賊「微妙やな」
勇者「残念。救出ラインには惜しくも及びませんでした」
山賊「ひいいいい!!」
戦士「ま、来世があるべ」
勇者「まぁ俺も鬼じゃない。ここでセカンドチャーンス。盗賊」
盗賊「了解や」
盗賊は投げナイフで山賊たちの縄を切り解いた!
さらに谷の上から山賊たちの武器を投げ入れた!
勇者「生き残りたければ、その魔族を全滅させてみろよ」
勇者「運命は自分の手で切り開くもんだぜ!」
商人「いいこと言ってる風なんだなデュフフ」
戦士「死に物狂いで戦えばなんとかなるべ。あ、こっちに這い上がってこようとしたら殺すべ?」
勇者「そうね。とりあえず弓でも構えるか」
山賊「ひいい!!こうなりゃヤケクソだー!!」
~30分後~
勇者「わーお、ブラボー。魔族全滅じゃん!」
盗賊「山賊さんたちもたいしたもんや。ケガして身動きは無理みたいやけど、全員生きとるとは驚きや」
勇者「んじゃ、さくっと縛り上げて公的機関に突き出すか。賞金首だし、がっぽり稼げるぜ。ほんと助かったわ。さんきゅーな」
山賊「……」
勇者「おっしゃ!お前ら、今日は山賊さんたちの賞金額で遊ぼうぜ」
勇者「女は一人5人まで。酒は5リットルまで。宿には26時までには帰ること!宿に帰るまでが夜遊びだからな!」
戦士「幼女は女にはいるんだべか?」
盗賊「ビールは酒にはいるんか?」
~森の中~
後ろから女性の魔法使いが追ってきた!
魔法使い「勇者様!勇者様だよね!」
勇者「違います」
魔法使い「嘘言わないでよ!必死に追いかけてやっと追いついたんだから!」
勇者「仮に俺が勇者だとしたらなんなんですか?」
魔法使い「ボクも仲間に加えてよ!」
勇者「仮に俺が勇者だとしても嫌です」
魔法使い「どうしてさ!」
勇者「邪魔だからです」
魔法使い「くっ、ボクって魔法使いとして優秀なんだよ!きっと役に立つよ!」
勇者「いや、そういうことではなくてですね」
魔法使い「人々を守る為ならこの身を犠牲にできるよ!平和の為ならツライ旅でも耐えられるよ!」
勇者「そういうところが邪魔なんです。仮に俺が勇者だとしたら、自分たちばかりにツライ事を押し付けられるなんて嫌ですね」
勇者「旅をするなら面白おかしくしなきゃ。だって誰よりも負担が大きいんだから。その分好き放題やんなきゃ」
魔法使い「でも、前の勇者は、あなたのお父さんは……すごく一生懸命戦って、いくら自分が傷ついても誰かのために頑張って、本当に立派で──」
勇者「黙れよ」
魔法使い「!」ビクッ
魔法使い「で、でも…」
勇者「黙れって言ってんだよ。もういいか?行こうぜ、お前ら」
戦士「勇者どん、どうしただ?」
盗賊「どないしたん?ムキになるなんてらしくないやないか」
商人「デュフフ。なるほどなるほど」
立ち去る一行
魔法使い「ちょっとまってよ!ボクあきらめないからね!」
勇者「ついてくんな。娼館に売り飛ばすぞ」
~地下迷宮 最深部~
魔王軍の幹部、女魔族三姉妹と立ち会う一同
三女「にんげんのくせにここまでくるとはほめてやるです!」
勇者「いや、入り口で火を炊き続けたら煙で勝手に魔族の大半が死んだからな。ラクだったよ」
次女「卑怯ものめ!」
盗賊「ははは、次女は勝気キャラなんやな。たまらんわ、あーゆーのヒーヒー言わせるのが好きやねん」
戦士「はぁ…はぁ…」
勇者「ははは。そうか、魔族とはいえ、三女はどうみても幼女だもんな?」
戦士「勇者どん、オラ、オラもうダメかもしれねぇだ。ガマンできねぇだ」
勇者「じゃ、俺は長女もらおうかな。ありゃEカップはあるぜ」
長女「ひっ、そう簡単にはやられませんことよ」
勇者「しかもお嬢キャラ。やっべぇ、ギンギンだわ」
商人「今回は譲るでゴザルよデュフフ」
三姉妹「そういうことは私たちを倒してから言え!勝負だ!」
勇者「ははは、勝負だって?ははは」
勇者「勝負なんて馬鹿馬鹿しい」ゴソゴソ
長女「何をなさっているのですか?」
勇者「卓球してるようにみえるか?入り口に待機してるバイトに知らせるためにロープを引いたんだよ。この部屋狭いよな?容積計算したらわずか25×25メートルしかねぇの。で、この迷宮、密閉率高いよな?さすが魔法石製。で、ここ一番深いよな?」
次女「何を言っている!」
勇者「今、地上の入り口ではバイト君たちが聖水を順次流し込んでる。そうだね、大体1億G分くらいかな?蒸留して純度もあげてるよ」
勇者「あ、蒸留って知ってるかな?ワインとブランデーの関係な。すぐにこの部屋は一杯になる。ま、立ち泳ぎすれば俺らは呼吸は出来るけど」
三女「なんてことを!」
勇者「魔族さんは多分、ぐったりしちゃうだろうね」
戦士「動けなくなるとあれだべ、なすがままだべ」
三姉妹「ひい…!」
勇者「いっぱい悪いことしたよな。つまり覚悟できてんだよな?」
盗賊「因果応報やな。まぁ俺らも偉そうに言えへんけど」
勇者「ガッツリやって魔力封じてから炭坑の男たちに売り飛ばすわ。汗臭い飢えたマッチョたちに前から後ろから体中の穴という穴を…」
すでに聖水で満たされた室内
戦士「冷たくて気持ちいいべ」
次女「体から、力が…!」
長女「魔力が…消えて行きますわ…」
三女「こわいよぉ…」
勇者「炭坑行き、嫌か?」
三女「いやだよぉ…」
勇者「なら、俺の下僕になれ」
次女「人間の下僕なんかに…!」
勇者「嫌ならいいんだよ別に。炭坑のほうで性○隷としての喜びにめざめるかもしれないしな」
三女「せいどれい…いやだよぉ。おねぇちゃん」
戦士「オラたちに数回やられて下僕になるのとどっちがいいだか?オラ幼女には優しいだよ」
盗賊「まぁまぁ正味のとこ悪い話やあれへんで?仕えるのが魔王か俺らかっちゅー違いだけや。絶対俺らのほうが人間味あるで?まぁ当たり前やけど」
勇者「あと10秒で答えろ。9、8、あ、やっぱ3秒にする。2、1、ゼ──」
長女「わかりましたわ…」
商人「デュフフ」
その後、聖水で気を失った三姉妹を引き上げ毒物を投与。勇者は商人が仕入れてくる薬品を定期的に摂取しなければ死んでしまうと嘘を信じ込ませた!
三姉妹は勇者一行の下僕となり、情報収集や後方支援、愛人もかねることになった!
~数ヵ月後 宿屋~
勇者「長女ー。コーヒー入れてちょ」
長女「はーい。勇者くん、お砂糖は?」
勇者「3つ、甘いの。すっげ甘いの」
長女「あらあら。もう勇者くんったら子どもみたいで可愛い。うふふ、おねえちゃんが入れてあげますからね」
勇者「ははは。でもこっちは?」ベロン
勇者「オトナだろ?」
長女「もう!勇者くん、まだお昼ですよ!」
勇者「そのワリには釘付けじゃないか?欲しいんだろ?」
長女「…//」
勇者「お前ら姉妹は明日から情報収集で別行動だ。今日は一日中可愛がってやるよ。いや、まずはその大きな胸ではさんでくれよ」
長女「もう!勇者くんったら!//」
~神秘の島~
妖精「この不死鳥ラーミアの卵を孵化させるためには、まずオーブを集めることが必要なのです」
勇者「ふーん」
戦士「別に鳥とか興味ねぇだ」
盗賊「飛行船買えば済む話やん」
勇者「まぁまぁ、俺はこの卵に興味深々だぜ」
妖精「おお勇者よ!それではオーブを集め、不死鳥ラーミアを蘇らせてくれるのですね!」
勇者「?」コン、コン、パカッ
妖精「!?」
勇者「商人、フライパンとバター」
妖精「!!!??」
商人「ペターライトのフライパンに最高級の香り高いエシュレバターでゴザル」
勇者「お、いいじゃん♪」ジュージュー
戦士「勇者どん、オラは玉子丼がいいだ」
盗賊「俺はニラ玉やな」
勇者「バカだな。いい卵はプレーンオムレツにするに限るぜ」
妖精「ラーミアが…ラーミアが…」
勇者「出来上がり。さ、あったかいうちに召し上がれ」
商人「うーん。滋養あふれるいい卵でゴザル」
盗賊「むっちゃ旨いやん。こりゃ雄山もびっくりや」
戦士「こってりとしていてそれでいてしつこくない…。勇者どんは料理が上手だべ」
勇者「んー、デリシャス」
妖精「なんてことを…!!」
勇者「え?だって鳥だぜ?他の鳥は良くてなんでラーミアはダメなんだよ?命は平等だろ?食いたいものを食うのは勇者イズム」
妖精「しかしラーミアは一羽しか…!」
勇者「絶滅危惧種の動物を保護するのは人間の傲慢だね。人間だって動物なんだから」
妖精「そんな……」
妖精「あなたの父上はとても立派な──」
勇者「メシがまずくなる話はやめろ」
~魔物の襲撃を受けている街~
魔物「うひゃひゃひゃ!人間を殺すのはホントおもしれぇなぁ!次はあの親子だ!」
母親「ひぃ!この子だけは!この子だけは…!」
子ども「うわぁーん!」
魔物「んー、そうだなぁ。よし、じゃあ這いつくばって地面を舐めればガキだけは助けてやってもいいぜ?」
母親「はい!なんでもします!なんでもしますから!」
這いつくばる母親
踏みつける魔物
魔物「マジでやるとかwwウケるwwやっぱ人間って下等だわww」
母親「子どもだけは!子どもだけは…!」
子ども「おかぁさんをいじめるなー!!」
魔物「はぁ?」
グサッ!
子ども「う…」
子どもは魔物に刺された!
子ども「う…う…」
母親「うわああああああ!!どうして!どうしてぇ!!」
魔物「は?人間なんて痛めつけて遊ぶおもちゃだろ?」
母親「約束が…」
魔物「バカじゃねぇの?ま、二人とも殺してやるからさ。まずは足を引っこ抜いて目ん玉えぐりだしてやる」
町長「……」
町長(かわいそうじゃがワシらには何もできん……)
町長(無力なワシらをどうか許しておくれ…!)
町民たちは恐怖に怯えて動けない!
母親(助けて、誰か、助けて…!!)
~街の入り口~
勇者「あー、腹減った」
戦士「街に着いただ。今日は宿に泊まれるだよ勇者どん」
盗賊「あれ?なんか魔物の気配がするな」
勇者「ああ、情報より来るの早かったんだな。ちょっと準備に時間かかりすぎたか」
魔物「まずは子どもの目ん玉からだ!!」
勇者「あ、魔物だ」
戦士「魔物だべ」
盗賊「魔物やん」
商人「魔物でゴザル」
魔物「あれは…話に聞いてた勇者一行か!」
母親「ああ…!神様…!!」
町長「おお!!勇者様だ!!天の助けだ!!どうか勇者様、この街を救ってください!」
勇者「?」
戦士「ほら、勇者どんのこと勇者だと思ってるんだべ」
勇者「あー、なるほど。人違いです」
町長「!?」
町長「そ、そんな…」
魔物「ははは!!勇者はオレ様にビビったか!とんだ腰抜けだぜ!」
勇者「いやだって、ボクただの旅人ですし」
町長「この町はもう終わりだ…」
勇者「いやいや、すぐに諦めちゃいけませんよ!ボクは勇者ではなく行商の者でしてね!今日はたまたま武器や薬を大量に用意してるんです。鋼の剣やクロスボウ、回復薬に蘇生薬!もはや戦闘は戦士や武道家だけの仕事ではありません。大切な人を守るのはアナタだ!!武器と薬の勇者セット!この声をお聞きの方には特別!今ならなんと!このキメラの翼もお付けして2割引、2割引の10万Gでお届けします!あ、送料は別途頂戴します!」
盗賊「この緊迫した状態や、どうせ死ぬんやから武器買って戦ったほうがええんちゃう?」
勇者「さあさあ!早い者勝ちだよ!」
勇者「おっと、まだ迷ってるお客様。この切れ味をご覧あれ!おい戦士」
戦士「ホントびっくりだ!オラ、ただの農民だけども、この剣は使えば軽く振るだけでほれ!」
戦士は魔物の腕を切った!
魔物「てめっ!いきなりなにを!」
商人「今までの剣とはわけが違うデュフフ。一家に一台、勇者セット!」
ざわざわ…ざわざわ…
町民A「よし、俺は買うぞ!あんな魔物、俺たちの力でやってやる!」
町民B「そうだそうだ!俺もやるぞ!あんま人間をなめんじゃねぇ!」
町民C「おれは3セット買うぞ!」
町民D「素敵よ!ダーリン!」
魔物「あ、ちょ、ちょ待っ──」
戦士「動いちゃなんねぇだ。首はねっど?」
魔物「ぐ…」
勇者「押さない押さない!人数分ちゃんとあるからね!」
~数分後~
勇者「みなさーん。武器はお持ちになりましたか?」
町民たち「おおおお!!!」
勇者「ではそのキレ味、存分に試しちゃってください!多少のケガなら回復薬もセットには入ってますからね!」
町民×100「うおおおおお!!」
魔物「ちょ、ちょっと待て!」
町民「よくもやりやがったな!!」
町民「俺の親も魔族にやられたんだ!」
魔物「それオレじゃねぇし!おい足はやめ──」
町民「舐めんなコラぁ!」
~数十分後~
魔物「」
商人「黒ひげ危機一髪みたいになってるでゴザル」
戦士「ありゃ死んだべ」
勇者「数の暴力って怖いよな」
町民「やった…俺たちやったぞ!!やれたんだ!もう魔族だからって怯えたりしないぞ!大切なものは自分で守るんだ!」
この後、この街の住人は自警団を結成
自力で魔族の侵攻を妨げる街のモデルケースとなった!
これは人類の希望ともいうべき成功例だった!
勇者「あ、料金徴収します。1セットあたり50万Gです」
町民「え?10万Gって…」
勇者「送料別途頂戴します。魔物の血がついた武器のクーリングオフには応じません」
戦士(原価7万の武器ってことは秘密だべ)
勇者は稼いだ金でまたもや豪遊した!
~道中 湖の畔~
後ろから男性の賢者が追ってきた!
賢者「勇者よ!ようやく追いついたぞ!」
勇者「どちらさんですか?」
賢者「私は賢者という者だ。世を憂い、魔王の打倒を望むものだ!」
商人「沸点低そうな人でゴザル」
盗賊「育ちよさそうやな」
勇者「立派ですね」
賢者「悪いがキミの道中のことは調べさせてもらった!娼館を買い上げたり、町民に魔物と戦わせたり、あまつさえ魔族を愛人とするとは…!なんたる外道!勇者にあるまじき行いだ!」
勇者「?」
賢者「勇者や賢者たるもの私欲を捨て、人民のために身を犠牲にして戦うものだろう!おのれその行いを悔い改め、今後は清く正しい勇者として旅を続けるならよし、さもなくば私が力づくででも修正してやる!」
戦士(あー、これめんどくさいパターンだべ。勇者どん、どうすんだ?)
勇者「……」ポロポロ…
盗賊「おお?勇者泣いてるん?腹でも痛いんか?」
勇者「賢者さん。僕、目が覚めました…!今まで間違ってました!これからはキチンと献身的に旅をします!賢者さんのような立派な人の言葉のおかげです!」
賢者「そ、そうか。それならいいんだ。では今後は私も仲間に加わろう。魔王城も近い、私の力が必要だろう!」
勇者「はい!よろしくお願いします!」
賢者「うむ!よろしくな!」
勇者「じゃあ賢者さん、ここから南に伝説の勇者の剣がある塔があるんですが」
賢者「さっそくそこへ向かうか?」
勇者「いや、賢者さんがちょっと行って取ってきてください」
賢者「!!」
賢者「わ、私ひとりでか?」
勇者「はい。僕らは近くの町の人を救うためにすぐにでも向かわなきゃ。でも剣も必要なんです……。これを頼めるのは賢者さんだけなんです!」
賢者「む…わかった。そういう事情ならば仕方あるまい。そちらも気をつけてな」
勇者「はい!」
立ち去る賢者
戦士「どこの町に救出にいくだが?」
勇者「え?今日はカジノで遊んで女をナンパする予定だろ?このへんの女の肌はすべすべだぞ」
盗賊「救いにって言うてたやん?」
勇者「ほら、若い女体が男を欲してるんだから静めてやるのも救いのうちだろ。行こうぜ」
商人「でもあの賢者さん、ひとりじゃ死ぬかもしれないでゴザル」
勇者「本望だろ」
戦士「恐ろしい人だべ」
~翌朝~
女「あぁ…もう…ダメ…」
勇者「メラ」ボッ
勇者「アンタもなかなかよかったぜ。ふーっ」
バン!
ドアが開いた!
賢者「勇者!伝説の剣を取ってきたぞ──」
賢者「なっ!?」
勇者「あ、賢者さんお疲れっす。剣あざーっす」
剣を取る勇者
腰布一丁でタバコを咥えている
賢者「貴様は…貴様は…!」
勇者「?」
賢者「あれほど真面目になると…!あの涙は嘘だったのか!!」
勇者「バレちまったら仕方ない。だが俺は自分を変えるつもりはないぜ。みんなに尽くして尽くして戦って戦って、それだけで何が楽しいんだ?」
賢者「それが名誉だ!英雄の誇りだ!」
勇者「あーくだらない。それで死んで終わり。なんてつまんねぇ人生だ。三流だぜ」
賢者「なんだとぉ!では私利私欲のために好き勝手に生きるのを良しとするのか!?あの人の息子ともあろう者が…!」
勇者「親父のことは言うな。んで私利私欲だけで生きるヤツは2流。フツーだ。魔王がいて人間が苦しめられてるこの時代、どいつもこいつも2流。でもこれは仕方ない。みんな苦しいからだ」
勇者「で、一部のバカが3流だ。こいつらのせいでいつまでも平和な世界がこない。だって人間は自分の幸せを殺して無理し続けられないから。それだと力がでないから。そしてそれに気づいていないから」
勇者「だから俺は酒も女もバクチも詐欺も美食もなにもやめん!多少人様に迷惑かけてもしらん!そいつらが我慢すればよし!だって俺は勇者だから!俺様が幸せならそれでいい!」
勇者「ついでに気が向いたときに良いことする!モテたいからだ!!」
賢者「外道が!!」
勇者「外道で結構だね。あんた学校の帰りに寄り道したことないのか?道の外のほうが楽しいことが多いんだぜ?」
勇者「ま、いいだろう。俺もごちゃごちゃ言われるのは嫌いなんでな。今晩10時、昨日の湖で決闘といこう。アンタが勝てば俺は今度こそアンタに従う」
賢者「その言葉、嘘はないな!」
勇者「腐っても俺は勇者だぜ?それに俺は俺の思いに誇りがある。けして敗れはしない!」
賢者「……わかった。では今晩、覚悟してこい!」
バタン!
出て行く賢者
ちゃんと剣は置いていってくれている!
勇者「さ、もう一回だ」
女「早くちょうだい…」
~その晩~
賢者「勇者よ。私が思い知らせてやる…!」
感心なことに五分前行動で決闘場所にいる賢者!
~1時間後~
賢者「……」
~同時刻 隣町への街道~
戦士「勇者どん、その剣、どうしたんだべ?」
勇者「これ?伝説の剣だぜ。賢者さんがくれたんだ。魔王城も近いしラッキーだったわ。マジいい人」
盗賊「へー、あの人帰ってきたんや。今どこにいるん?」
勇者「えっと?あれ?どこだったかな。どっかで俺を待ってるよ」
盗賊「行かなくてよかったん?」
勇者「今は賢者より魔王だろ」
商人「恐ろしい人でゴザルよデュフフ」
~山中 野営~
勇者「メラ」ボッ
仲間から少し離れ、葉巻に火をつける勇者
勇者「ふーっ…」イライラ
戦士「勇者どん、イラついてるだな」
盗賊「ま、この山中でもう32時間も女抱いてないからやろうな」
商人「デュフフ。限界でゴザルな」
すると、そこに現れた影!
その正体はあの魔法使いだった!
魔法使い「勇者!今日こそボクを仲間にしてよ!」
勇者「!」ニコニコ
戦士「すげぇ笑顔だべ」
盗賊「もう女なら誰でもえぇんやろ」
勇者「仲間?うんうん、いいよ!さ、座って座って!ラム飲む?キャプテンモーガンのプライベートストックだよ!」
魔法使い「ふぇ!?いきなりどうしたんだよ!?」
勇者「いやー、キミみたいな可愛い子をシカトしてたなんてどうかしてたよ!わかった! 俺、君の事を愛してしまったからツレなくてしてたんだ!」
魔法使い「そ、そんな、ボク、照れるよ…」
戦士「とんでもねーこと言ってるべ」
商人「ほっとくでゴザル」
勇者「そうだ!ちょっとお願いが」
勇者「他の仲間たち、最近不眠症でさ。ラリホーで寝かしてあげてくれる?」コソコソ
魔法使い「うん!お安い御用だよ!ラリホー!」
盗賊「えっ?」パタッ
盗賊「」グーグー
魔法使い「ボクうれしいよ!勇者の仲間になれて!」
勇者「そうだね、俺もうれしいよ。ゴクリ」
魔法使い「勇者?」
がばっ!
魔法使い「勇者…!ダメ…ダメだよぉ…」
魔法使い「ボク、そんなつもりじゃ…」
勇者「……」レロレロ
魔法使い「んあっ…だめ」
魔法使い「ダメ…ダメだよぉ……」
魔法使い「勇者っ…」
~翌朝~
勇者「ふー。まさか処○だとはな」
魔法使い「ゆうしゃぁ…ボク、ゆうしゃのこと、大好きだよ…」スースー
勇者「よく寝てるな。よし、置いていくか!」
~竜王支配下の町~
この町は魔王軍幹部である竜王が支配をしている
毎年、町の娘が竜王に拐われる
竜王に抵抗した者も多いが、竜王の力は強大でただただ一方的に殺戮されていた
商人「活気のない町でゴザル」
盗賊「ま、魔王の居城に近づいていきゃ、こんなもんやろうな」
勇者「そりゃぁな。つか竜王ってのは幼い娘とかを生贄として求めてくるんだろ?ロリコンなのかね」
戦士「ロリコンをバカにしちゃなんねぇど」
生贄になる娘は竜王自らが選ぶ
本人が泣き叫び、両親が嘆こうとも、その光景を竜王はニヤついて眺め、サディスティックな喜びを満たすのだ
~竜王城~
竜王「人間の勇者よ。自ら死ににくるとは愚かだな」
勇者「?」
戦士「『ワシはものすごく強いから戦うと死ぬのはわかりきったこと。それなのにくるとは』って意味だべ」
勇者「あーそうなんですか?」
竜王「そうだ。ゴミクズのように殺してやる」
勇者「それは困ったなー。じゃあ、帰ります」
竜王「なに?」
盗賊「ま、死ぬのは嫌やからな」
竜王「ワシを倒すのが使命ではないのか?ふざけているのか?」
勇者「え?あ、まぁそうですけど、自分の命のほうが大事ですから。帰っていいですか?」
竜王「逃がすと思うのか?」
勇者「商人」
商人「煙幕でゴザルよデュフフ」
煙が立ち込める室内
竜王の視界が回復した頃には既に勇者たちの姿はなかった!
~後日~
竜王「おい!腹がへったぞ!食い物をもってこんか!」
魔族部下「そ、それが…」
竜王「どうした!」
部下「食料調達班がもう3日も戻ってきていません。外部からの輸送隊もなぜか到着が遅れています。城内の食料は食べつくしてしまいました!」
竜王「どういうことだ…?」
~竜王城 周辺~
勇者「」ムシャムシャ
戦士「さすが竜王城に運ばれる予定だった食料だべ」
盗賊「また勇者の料理が絶品やな。この一角ウサギのソテーなんて絶品やでホンマ」
勇者「バイトの皆さんも食べてますか?」
バイト「うまいっす!」
~3日後~
竜王「おい、水をもってこい」
部下「そ、それが…」
竜王「今度はなんだ!」
部下「城内の井戸が枯渇しています」
商人「水脈の流れを変えるのにかかった工事費用は2億Gでゴザル」
勇者「水を回してやった近くの村から謝礼も含めて3億G要求しよう」
~一週間後~
竜王「限界だ…。魔王様からは城を離れるなと言われているが…。食料調達をさせにいった部下が誰一人戻って来ない。こうなればワシ自身が…」
~城の外~
勇者「うーん、デリシャス。みんなも楽しんでるー!?」
近隣の村の人たち「イエーイ!」
勇者「やっぱ宴会は人数多いほうが楽しいよね!お、踊り子ちゃん、いい乳してるねぇ」モミモミ
踊り子「もー、エッチなんだからぁ」
村の人たち「かー!酒に肉に女!サイコー!」
盗賊「1番盗賊!踊ります!」
「いいぞいいぞー!!」
商人「ビールをヒャドで冷やしておくのはナイスアイディアでゴザルなぁデュフフ」
盛大に火を焚き、宴会に興じる人間たち
竜王「あ、あれは…」
勇者「お!竜王様じゃないですか!どうです?一杯一緒にやりませんか?キーンっと冷えた酒に美味い肉!」
竜王「……」ゴクリ
竜王「よこせ!」
~十分後~
戦士「バカだべ」
盗賊「腹減ると考え浅くなるやん?」
勇者たちは毒物で動けなくなった竜王を丈夫な鎖で雁字搦めにした!
竜王「貴様…恥を知れ」
勇者「?」
盗賊「毒を盛るのは武人として恥ずかしいってことやん?」
勇者「あー」
竜王「鎖を外せ!尋常に勝負しろ!!」
勇者「?」
ブチュ!
勇者は身動きの取れない竜王に注射を刺した!
勇者「あ、これ致死性の毒物です。24時間以内に解毒薬を投与しないと確実に死にます」
竜王「!」
勇者「解毒薬は俺があるところに隠しています。生き残りたいですか?」
竜王「早くよこせ!」
勇者「ま、何もなしって訳にはいきませんよね」
竜王「クソっ!何を求める!?」
勇者「んーそうですね。まず金塊を30トンばかり持ってきてください。27トンは俺たちで3トンは町の人への慰謝料です」
竜王「殺されたいのか貴様は!!」
勇者「?」
勇者「俺が死んだら解毒薬の隠し場所わかりませんよ?」
竜王「おのれ…!」
勇者「あとそうですねー。この辺の魔族を皆殺しにしてきてください。出来ますよね?強いんだから」
竜王「同胞を討てというのか…!」
勇者「自分が一番可愛いでしょ?俺なんて自分が生き残るためなら他の人なんかどうでもいいですよ」
竜王「くっ…」
勇者「じゃあ鎖を外してあげますね。制限時間は24時間です!無事成功の暁には改めて戦いましょう!」
竜王は生き残りをかけて凄まじいスピードで飛び去った!
~24時間後 宿屋~
町娘「もう勇者様ったら、さっきあんなに沢山出したのにもうこんなに…」
勇者「若いからね。さぁ、咥えて」
バタン!!
ドアが開く!
竜王「表を見ろ!!」
竜王「金塊と魔族の死体だ!!」
勇者「?」
竜王「早く解毒薬をよこせ!!」
勇者「あー」
勇者「ちょっと待って。今いいところだから」
竜王「う…苦しい…。毒が…回って…早く…薬を…」
勇者「んーとね。あれ、うそ」
竜王「………」
勇者「さーて、この金塊を金に換えて次の島まで豪華客船貸切の旅だ!」
竜王の手で魔族たちがほぼ壊滅させられ、治安がよくなったこの町
また僅かに勇者から分けられた金塊を元に始めた商売で景気もよくなった
深く深く痛めつけられたこの町の住人にも、その後少しずつ笑顔が戻っていった
~道中~
戦士「なあ、盗賊どん」
盗賊「ん?なんや」
戦士「この前の勇者どん、顔には出してねどもかなり怒ってただ。そう思わん?」
盗賊「そーかー?アイツが魔族の非道にキレたりするか?」
戦士「怒ってただよ。今までと違っただ」
盗賊「でもやな、あんなヤツは今までもいたやん?」
戦士「そうだども…。けどなんていうか、勇者どんにしかわからない沸点があるような…」
盗賊「気のせいやろ。結果的に儲かっただけやし」
~大国 王城~
この国は軍事力が高水準で好戦的な王が治めている
国王「貴殿らに命ずる」
勇者「?」
戦士「ほれ、勇者どん。王様だから命令してもいいと思ってるだよ」
勇者「」チッ
勇者「で、なんすか?」
国王「なんだ貴殿の態度は?」
勇者「いやボク、これが素なんで」
盗賊「ま、そうやな。ガキの時から変わらんわ。あ、俺ら幼なじみやねん」
国王「そんなことは聞いとらん!黙って命をうけよ」
勇者「……ベギラ…」
戦士「ゆ、勇者どん!あとで何でも買ってあげるだよ!オラの金で!」
勇者「はぁ…」
勇者「で、俺らに何してほしいんすか?」
国王「けしからん連中だな。勇者とはいえ、所詮下々の輩か」
勇者「あ?」
戦士「勇者どん!落ち着くだ!」
国王「まぁいい。直近の調査で北方に魔族が集まっている事が分かってな。どうやら打ち捨てられた廃墟で生息しているらしいのだ」
商人「生息でゴザルか?被害とかは?」
国王「魔族は存在そのものが害だろう。行ってなんとかしてこい。おとなしくさせろ」
勇者「ほー」
戦士「軍隊派遣すればええでねぇか?」
国王「魔族と戦うのは貴様らの仕事であろう!献身的にその身を民のために捧げる!そして王たるワシの意志は民の意志だ!貴様も勇者を名乗るならつべこべ言うな」
国王「さあ行け」
勇者「わかりました」ニコッ
勇者「非礼をお許しください。“なんとか”して参ります」
城を出る一向
盗賊「ほんまにやるん?」
勇者「」ニコニコ
戦士「勇者どん?」
勇者「なあ商人、いくつか用意してほしいもんがあるんだ」
勇者「あとさっきの王様さー」
勇者「“娘”いたっけ?」
~魔族の砦 大国辺境の廃墟跡~
ここの魔族はさほど強くない
人間に住処を追われた魔族たちが寄り添い合い、ひっそりと暮らしている
戦士「悪い子はいねぇかー」
盗賊「勇者一向やでー」
魔族「ひ、ひい…!勇者一向だ!勇者たちがきたぞ!」
魔族「あの竜王様とその配下を根絶やしにしたという…!」
魔族「うわぁ、もうダメだー!!」
商人「大分名前が売れてきたでゴザルなぁ。勇者の狙いどおりでゴザルよデュフフ」
魔族「逃げろー!!」
戦士「逃げんでもいいべ。討伐にきたわけではねぇだ」
魔族「??」
盗賊「ま、別に悪さしてるわけでもあらへんし、ただ生活しとるだけみたいやしな」
戦士たちは何台もの荷馬車を率いてきていた
魔族「あの、それは…?」
商人「鉄、工事用具、土木、食料品、酒、種子、堆肥、その他でゴザルよデュフフ」
盗賊「悪いようにはせーへんよ。ま、あくまでも敵対したいってなら皆殺しや。どや?俺らの提案聞いて仲良うせん?」
魔族「…?」
戦士「まぁとりあえずメシでも食うべ。それに酒もあるべ。こんな辺境じゃろくなもん食ってねぇべ」
~2時間後~
魔族「美味い!こんな美味いものがあったとは…」
商人「イベリコ豚でゴザルよデュフフ」
魔族「人間はいつもこんな美味いものを…?」
盗賊「金があればやな。どや、辺境でコソコソ寄ってきた人間襲うより──」
~王室 姫の部屋~
姫「今日も私は籠の鳥…。なに不自由ない生活のかわりに心ときめくことも…。城からはろくに出ることも……退屈ですわ」
コンコン♪
姫の部屋の窓がノックされる
姫「あら?小鳥さんかしら?」
カーテンをあける王女
そこには木に登って窓の高さまで上ってきたらしい爽やかな笑顔の美青年がいた!
姫「まあ!」
勇者「僕は決して怪しい者ではございません」ニコッ
勇者「ボクは勇者。人々のために魔を討つ旅を続ける者です」
姫「勇者様…?」
勇者「はい。先日はお父上にも謁見させていただきました」
姫「勇者様がなぜこちらに?」
勇者「恥ずかしながら、先日城内で姫をお見かけしてから…」
勇者「ふっ、なんて罪なお方だ。僕の心は奪われてしまいました」
勇者「そしてこうして人目を忍んで会いにきてしまいました」ニコッ
姫「まぁ…そんな…//」ポッ
勇者「僕と出かけませんか?」
姫「でも…外は危険だと父が──」
勇者「大丈夫です。僕があなたを守ると神に誓いましょう。僕と一緒なら何も怖くございません」ニコッ
姫「まあ!//」
姫は勇者の手を取った!
~1ヵ月後~
国王「何をしていたのだ!貴様らに命を与えてから1ヶ月も経ったのだぞ!今更なんだ!」
勇者「うるせぇよ」ニコッ
国王「う、うる…?なんだと!?」
勇者「テメェの言う通り“なんとか”してきましたよ。砦はばっちり補強。畑や牧場も整備、 魔族の皆さんはすっかり幸せになりました。勿論戦力的にも増強しております」
国王「は…?」
国王「貴様、なにを言っている!?」
勇者「?」
戦士「勇者どん、勇者どんは勇者なのになんで魔族の味方をしてるのか?って聞きたいんだべ」
勇者「あー、理由はシンプルです」
勇者「ムカつくんですよテメェは。仕方ないですよね」
国王「な、な、な、貴様、なんという…」
勇者「あはははは」
国王「ならば砦を叩き潰してやる!我が国の軍事力をもってすれば!」
勇者「あはは、いいですよ。ところで、行方不明になっていたあなたの娘の姫、今どこにいるかご存知ですか?」
国王「なに!?」
勇者「商人」
商人「こちらの水晶に注目でゴザルよ」
水晶にはとある場所の映像が映っている
そこで眠っている姫の周りに無数の魔族が!
勇者「あの魔族たちは別に攻めてきやしませんよ。そしたらぶっ殺すってたっぷり脅してますから。でもそうすると、人間に攻められるかもしれませんよね?だから保険を与えておきました。意味、わかりますよね?」
国王「貴様!なんてことを…!勇者の誇りはないのか!?」
勇者「誇り?なんですそれ?そんなくだらないモノに囚われていちゃーダメですよ。あ、あと僕のもっとも嫌いな言葉は献身なんですよ?とりあえず新興の隣国として援助をお願いします。そーですねぇ、1兆Gでいいです」
国王「ふざけるな!!」
勇者「?」
勇者「嫌なら別にいいですよ。僕は痛くもかゆくもないですから。無数の魔族に陵辱される姫なんてゾクゾクしますね。おーい盗賊、交渉決裂って魔族に伝えてこい」
盗賊「了解や」
国王「まってくれ!!!」
~後日~
勇者「ほら、隣国からの援助金100億Gだ」
魔族「おお!!さすが勇者様!ありがたい!!」
勇者「よかったな」
魔族「勇者様、この中から勇者様の取り分を──」
勇者「いらねぇよ。お前らには世話になったしな。全部やるよ」
魔族「勇者様…無償で働かれるなんて…」
~魔族砦 勇者と姫の住居~
姫「おかえりなさいませ!勇者様!」
勇者「ただいま。今日もいい子にしてたかい?」
姫「はい!魔族の方々も良くしてくださいますし、なんだかここに来てから毎日新鮮で!」
勇者「そう、それはよかった。ところで話があるんだ」
姫「なんでしょう?」
勇者「僕と結婚してくれ」
姫「…!!」
姫「嬉しいですわ…!ぜひ私を勇者様のものに…!」
勇者「おいで」
姫「はい」
勇者は姫の身も心も落した!
~宿屋~
戦士「おやすみ、勇者どん」
勇者「おう…」スピーッ…カー…
戦士「……」
戦士「あの偉そうな国王の唖然顔…。勇者どんは変わらねぇだな」
~10年前~
戦士「うぇーん」
勇者「どうした?」
戦士「いじめられただ。オラ、体がデカいから邪魔だって」
勇者「なんだそれ?そんな奴らぶっ飛ばせよ」
戦士「だ、ダメだども。オラたち戦士家のもんはみんなのために力を使うもんだって。自分のためにつかっちゃなんねっておっ父が──」
勇者「しらねぇよ。気にいらねぇ奴はぶっ飛ばせ。好きにするのが一番楽しいんだぞ」
戦士「だ、だけども…」
勇者「いいか?お前は強いんだ。それはお前が毎日毎日剣術の練習をしてるからだろ?なら堂々とその力で遊んでるだけのバカどもをぶっ飛ばせ。それはお前の権利だ」
戦士「勇者どん…」
~5年前~
盗賊「ギルドの仕事は疲れるわホンマ。あれだけ働いてたったこれだけの給料とかありえへんわ」
勇者「すくねぇと思うわけ?」
盗賊「すくないやろ。けどまぁしゃあないわ。ギルドも経営厳しいらしいし。我慢せぇへんとな」
勇者「くだらねぇ。ギルドが儲かったらお前に還元してくれんのか?組合とかちゃんと機能してるか?」
盗賊「いや、わからへんけど…」
勇者「調べろよ、そんくらい。いいか?世の中真剣に生きてかねぇと誰かのいいようにされるだけだぞ」
盗賊「そら勇者は利口やさかい、そやろーけど」
盗賊「ワイら普通のもんはシコシコ働くのが一番なんや」
勇者「アホか。それはお前がめんどくさがってるだけだ」
勇者「よく考えろよ。楽しく生きるってのはどういうことなのかよ」
~現在 道中~
商人「勇者殿、僕、パーティーを抜けたいでゴザル」
勇者「どうした?」
商人「資金も十分に貯まったでゴザル。ここらで一発商売を始めて商人として成功したいでゴザルよ」
勇者「……」
戦士(ゆ、勇者どん、どうするだ?)
勇者「……」
勇者「そっか、いいよ。んじゃ、次の街でお別れだな」
戦士・盗賊「!?」
盗賊「本当にええんか!?そんなあっさり!」
勇者「いやだって、いいじゃん別に」
商人「恩にきるでゴザルよデュフフ」
勇者「で、どんな商売するんだ?」
商人「まずは回復アイテムと武器の販売でゴザル」
勇者「ほう。なら勇者ご推薦とか勇者印付けろよ。もちろん普通の武器によ」
商人「いいんでゴザルか?」
戦士「それは詐欺ではねぇべか?」
勇者「人聞きが悪りいなぁ。推薦してんのは本当だろうが。ノンアルコールカクテルだってありゃ実質ただのジュースだ」
商人「ではありがたく…デュフフ」
勇者「あ、名前の使用料は儲けの50%でいいぞ」ニッコリ
商人「10%」
勇者「50」
商人「30%でデュフフ」
勇者「50%」
商人「わかったでゴザル」
~最後の街 飛行船乗り場~
勇者「飛行船をくれ。金はもって──」
魔法使い「勇者!!探したよもー!やっと追いついた!」
勇者「?」
戦士「ほら、いつかの魔法使いさんだべ」コソコソ
勇者「あー…」
勇者「えっと…元気してた?」
魔法使い「元気してた?じゃないよ!ボクひとり置いて行っちゃうなんてひどいよ!」
勇者「女の子を危険に巻き込みたくなかったんだよ。まして、愛している人ならなおさらさ」
魔法使い「そ、そんな…//」
魔法使い「勇者の気持ちは嬉しいけど、ボクも一緒に戦いたいよ!」
勇者「チッ」
魔法使い「ん?どうしたの?」
盗賊「まぁまぁええんちゃう?商人がパーティーから抜けたんやし。正直、魔王城に3人やと厳しいわ」
戦士「そうだべ。弾除けにはなるべ」
魔法使い「え?え?なに?弾除け?」
勇者「はぁ…」
勇者「来たければくれば…」
魔法使い「わーい!やったー!ボクがんばるよ!」
~魔王城 1F~
戦士「だべさ!」
戦士の攻撃!
骸骨兵1を倒した!
盗賊「ダボがぁ!」
盗賊の攻撃!
骸骨兵2を倒した!
魔法使い「メラゾーマ!」
魔法使いはメラゾーマを唱えた!
骸骨兵3を倒した!
勇者「ガンガンいこうぜ!」
勇者は応援した!
骸骨兵4「ウバシャー!」
骸骨兵4の攻撃!
勇者はダメージを受けた!
勇者「へぶらっ!」
戦士「勇者どんに何するだ!」
戦士の攻撃!
骸骨兵4を倒した!
戦士はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
魔法使いはレベルが上がった!
勇者「ふぅ…ちょろい連中だぜ」ヌリヌリ
勇者は薬草を使った!
~魔王城 2F~
腐った死体が現れた!
魔法使い「勇者!こいつらにはギラ系呪文が有効だよ!勇者のベキラゴンで!」
戦士「オラがやってやるだ!」
戦士の奮闘でなんとか倒した!
戦士はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
魔法使いはレベルが上がった!
勇者「ふぅ…聖水がまだ足りないな。もっと沢山浴びよう。魔法使いは特に浴びよう。服がスケスケになるくらいに」
魔法使い「もう!勇者のエッチ!//」
~魔王城 3F~
戦士「ここはどうやら二手に別れないと進めないようだべ」
盗賊「せやな、しゃあない。戦力考えたら勇者と俺、魔法使いと戦士でいこか」
戦士「だべな」
勇者「ダメだ」
魔法使い「勇者?」
勇者「俺は魔法使いと右の通路に行く。お前らは左へ行け」
盗賊「本気なん?だってお前は──」
勇者「しゃらっぷ」
戦士「まぁ勇者どんがそう言うなら仕方ねぇべ」
盗賊「ほな、最上階で会おか」
勇者「おうよ」
~魔王城 4F~
勇者「あーるーこー!あーるーこー!わたしはー勇者ー」
魔法使い「ゆ、勇者!ちょっと静かに…」
勇者「だってこんな不気味な所に無言でいたら怖いじゃん。力持ちの戦士も、素早い盗賊も、何でも持ってくる商人もいないんだからさ。んじゃ、なんか話そうぜ」
魔法使い「怖がりだなぁ、勇者は」クスッ
勇者「人間だもの」
魔法使い「ねぇ、勇者はどうして勇者になったの?」
勇者「ん?」
魔法使い「さすがにもう分かるよ。勇者は今までの勇者とは違うよね。みんなの為に自分を犠牲にして戦うってタイプじゃないでしょ。それなのにどうして勇者をやってるの?」
勇者「お得だから」
魔法使い「たしかにこれまでいろいろ儲かったみたいだけど…。でも勇者なら、別に勇者をやらなくてもそのくらいできるでしょ?」
勇者「んー。じゃあ気に入らないことをなんとかしたいから」
魔法使い「なんとか?じゃあやっぱり魔物が憎くて世界中の人々を守りたいから?」
勇者「いいえ」
魔法使い「じゃあどうして?」
勇者「あ、敵だ」
魔法使い「もう!すぐそうやってはぐらかして…!」
勇者「いや、ガチで」
ドラゴンが現れた!
勇者「やっべぇ」
魔法使い「ボクに任せて!メラゾーマ!」
ドラゴンに微小のダメージ!
勇者「うーん。魔法防御強い感じだね」
魔法使い「そ、そんな…。じゃあどうすれば…?」
勇者「一応もう一回試してみようかな。メラ」
勇者はメラを唱えた!
ドラゴンには効かなかった!
勇者「んーダメかぁ」
勇者「メラ」ボッ
勇者は葉巻に火をつけた!
魔法使い「そうだ!ここは勇者の剣で!」
勇者「ふーっ…」
勇者「いや、逃げよう」
勇者たちは逃げ出した!
しかし、魔法使いは逃げ遅れた!
勇者「あ」
魔法使い「勇者!ボクにかまわず逃げて!」
勇者「……」
勇者「……」ヌリヌリ
勇者は自分の肩に何かを塗りつけた!
ドラゴン「ガアアッ!」ガブッ!
勇者「痛いお」
ドラゴンは勇者の肩に食いついた!
鋭いキバが勇者の肉を食らう!
魔法使い「勇者ぁぁぁ!!ダメ!!ボクはいいから逃げてーー!!!」
泣き叫ぶ魔法使い。
だが、勇者は半笑いだ!
ドラゴン「」バタン!
ドラゴンは倒れた!
魔法使いはレベルが上がった!
魔法使い「勇者…?今のは…?」
勇者「毒。皮膚からは入らないけど消化器官からは一発で瀕死。珪素系の毒」
勇者「ドラゴンが好きな肉の匂いも一緒に塗っておいた」
魔法使い「で、でも、そんな大怪我して…」
魔法使い「剣を使えば──」
勇者「魔法使いちゃん、人には色々事情があるんだよ」
勇者「ところで俺は今、君の命を助けたよね?」
魔法使い「う、うん!ありがとう!まさか勇者が助けに来てくれるなんて思わなかった…!ボクうれしかったよ!」
魔法使い「勇者も生きてて…ホントに良かった…!」
勇者「感謝って形にしないとダメだよね?」
魔法使い「…?」
~魔王城 最上階 魔王の間 扉前~
戦士「勇者どん!無事だっただか!」
勇者「この肩を見ろ。ぜんぜん無事じゃねぇ」
盗賊「ま、軽口叩ける余裕があるんなら大丈夫やな」
魔法使い「勇者…しっかり」
勇者「いや、まぁ大丈夫。それより、ようやくここまで来たな」
盗賊「せやな」
戦士「色々大変な旅だったべ」
勇者「娼婦買ったり、カジノでナンパしたり」
戦士「女魔族を愛人にしたり、ラーミアの卵を食べたりしたべ」
盗賊「王族をゆすったり、一般市民にぼったくりの商品を売りさばいて大儲けしたりもしたわ」
勇者「で、ごくごくたまに魔族と戦ったりもしたな」
魔法使い「……」
勇者「本当につらく長い旅だったが、それもこの時のため!俺たちは魔王と立会い、そして目的を果たす!」
魔法使い「そ、そうだよ!ボクたちで魔王を倒して魔族のいない世界を作ろうよ!」
勇者「え?」
盗賊「は?」
戦士「ぬ?」
魔法使い「え?あ、あれ?ボク何かおかしな事言った?」
勇者「ま、いいや。行こうぜ」
魔法使い「で、でも勝算はあるの?魔王は本当に強いらしいよ?レベル99に至った勇者のお父さんも真っ向勝負で敗れたって…」
魔法使い「それって人間には勝てないってことじゃ……」
勇者「魔法使い」
魔法使い「な、なに?」
勇者「“俺は負けるのが大嫌いなんだよ”」
~魔王の間~
魔王「勇者よ。よくぞここまで来た。褒めてやろう」
勇者「ありがとう」
魔王「実に優秀だ。人間にしておくには惜しい程にな」
魔王「どうだ、我に仕えぬか?さすれば世界の半分をくれてやろう」
勇者「全部くれ」
魔王「なんて?」
勇者「だから、仕える代わりに世界の実権を全部くれ」
魔王「えっ?いや、それは…ちょっと待て…」
勇者「トップは決断力が大事だよ」
魔王「……」
魔王「ダメだ!」
勇者「なら90%は?」
魔王「ダメだダメだ!」
勇者「85!」
魔王「いや、ダメだダメだ!」
勇者「ちっ、じゃあもういいよ。仕方ない。あんたぶっ殺す」
魔王「ほう…さすがは勇者、甘い誘惑には乗らぬか」
戦士「あの人、自分の発言おかしいと思わねぇべか?」
盗賊「ほっとけよ。あーはよ帰ってビール飲みたいわー」
魔法使い「魔王!あなたを倒してボクたちは平和を手にしてみせるよ!」
勇者「ははは。魔法使いは面白いなぁ」
魔王「来るがよい。地上の強者たちよ…!」
戦士「やってやるべ!!」
戦士の攻撃!
魔王にダメージを与えた!
盗賊「ボケがぁ!」
盗賊の攻撃!
魔王にダメージを与えた!
魔法使い「行くよ!マヒャド!」
魔法使いはマヒャドを唱えた!
魔王にダメージを与えた!
勇者「命を大事に!」
勇者は応援した!
魔王「我と貴様らとでは格が違うのだ。メラガイアー!」
魔王の圧倒的な力に押される一行。
戦士・盗賊・魔法使いが奮闘するが劣勢な状況は変わらない!
勇者は変わらず応援をしている!
魔王「ふん…。所詮貴様らなどこの程度だ」
戦士「あー、これはやばいべ」
盗賊「せやな…」
魔王「しかし、やはり貴様らの力は惜しい」
魔王「何故だ?何故それほどの力をもちながら下等な人間に組する?英雄と持て囃し、過酷な戦いをしいられながら」
勇者「ちょっと何言ってるかわからないですね」
魔王「貴様の父親もそうだった。わずかな仲間を引きつれこの本拠地にやってきた。度重なる戦闘の疲労や補給を得られないゆえの飢えで苦しみながらな。そして一人、また一人と死んでいった。祖国からの援助も届くはずがないこの遥か遠い地で、頼るものもなくな」
勇者「……」
魔王「だがそれでも愚直に戦った。人のためにな。高潔な男だったよ。致命傷を受けた仲間を楽にしてやる為に手を下した時には涙を流していた」
勇者「……」
魔王「およそ人として最強の領域に至っていた男だったが、無残にも我に敗れた」
魔王「敵とはいえ、それほどまでの力を得た勇者に敬意を表し、死体を棺に入れ、人間に引き取りに来るよう命じた。人々に讃えられるべき功績をもつ者だと思ったからだ」
勇者「で、結局恐れて誰も来なかったんだろ?知ってるよ。それどころか『個人の判断で魔王に挑んだ愚か者だ。こちらからは関知しない』って言ったんだろ?俺もガキの頃はそのせいでずいぶん苦労したもんだ」
勇者「ま、ほとぼりが冷めた頃には人間の間でも英雄だったと言われる様になったけどな」
魔法使い「そんな…!そんなのって…あんまりだよ…」
魔王「そうだ。人間は醜い。己の利のみを良しとする矮小な輩だ」
魔法使い「違うよ…!人間は酷い事もするけど、そればかりじゃ──」
勇者「でも大抵は酷い」
魔王「勇者よ。何故それを理解しながら戦う?もし万が一、お前が我を倒したとしたらどうなると思う?」
勇者「検討はつくかな。最初は持て囃されるだろうね」
魔王「そうだ。だが人は突出した存在を認めない。必ずお前は迫害される。その時、お前はどうするのだ?」
勇者「そうなったら俺は、この地上を……去る──」
勇者「なんて言うと思うか?俺はドラゴンの騎士じゃねぇんだぜ?」
魔王「なに?」
勇者「話合わせてやりゃー調子に乗ってベラベラ喋りやがって、バカじゃねぇの?」
魔王「なんだと…」
勇者「俺の親父は立派な人だったさ。でもバカだよバカ。何故自己犠牲的になる必要がある?嫌ならやめればいいんだ。結果死んだ。そりゃ死ぬさ。当たり前だ」
勇者「俺のように道中の国々を豊かにしたうえで、援助を受けずに旅すれば苦労するのは当然だろう?」
勇者「でもそりゃ文句言うことじゃねぇ。自分を犠牲にしたのは親父の判断だからな。別にあんたを恨んじゃいない」
勇者「誰かの為にってのは聞こえのいい言葉だ。人の為に、組織の為に、国の為に、世界の為に、自分の幸福を犠牲にして戦い働く者は一見尊い。だが俺から言わしてもらえば3流だね」
戦士「勇者どんが父親の話をするなんて初めてだべ…」
魔王「ほう、では一流とはなんだ?自己の利のみを考え守り、ままならぬ世の中を恨み、英雄に全てを押し付ける者か?大国の王や貧しく弱い平民のように」
勇者「違うね。それは2流さ。あー面白い。魔王と問答するのが夢の一つだったんだよ。戦闘中だがペラペラ喋らせてもらうぜ」
盗賊「ああ、言ってやれ言ってやれ。スカッとするわ」
勇者「まず、知ってたか?この世界は俺を中心に回っているんだぜ?」
魔王「なんだと…?気でも狂ったか?」
勇者「俺から言わせてもらえば、自分以外の何かが世界の中心だと思うほうが狂ってるね。俺は何にも敗れないし何にも屈しない。誰かの駒にもならない。搾取もされない。俺は俺の幸せの為に生き続ける。気に入らないヤツはぶっ潰す。欲しいものは掠め取る。世界や社会が障害になるならそれすら変える。迫害なんか鎮圧するまでもなく起こさせすらしない!」
勇者「ぶっ潰したヤツが悪党だったら正義と呼ばれるだろう。掠め取られたヤツは俺をゲスと呼ぶだろう。だがそんなことは一切関係ない!」
勇者「俺は俺の幸福の為に世界を変える!」
戦士「言いきったべ。かっこいい感じも何故かするけんど、要するにありゃ究極のわがままだべ」
盗賊「せやなー。まぁええんちゃう?あれでアイツの言う自分の幸福の中には人のもんも入ってたりするからな。たまにやけど。それにあれやな。前に『お前も自分を中心に世界を回せ』とか言われたわ。あの時はまじで意味わからへんかったけど」
魔法使い「ふぇ…?えっと…つまり、勇者はいい人なの?悪い人なの?」
盗賊「ははは。アレを理解するのは難しいでー。ま、良い悪いっつか、あーゆーヤツってだけや」
魔王「フ…フハハハ。実に面白い男だ!どうやら父親とは違うようだな。では聞こう。何故お前は我を倒そうとする?お前ほどの男なら、魔王がいようが魔族がいようが何も問題はあるまい」
勇者「勝負が終わったら教えてやるよ」
魔王「ほう?お前はまだ我に勝てると思っているのか?」
勇者「ひゃくぱー」
魔王「よかろう。行くぞ!」
再開する戦い
魔王は強烈な猛攻を仕掛けてくる
早々に魔法使いは気絶してしまった!
戦士「はぁ…はぁ…まずいべ」
勇者「なーに。まだまだいけるさ」
戦士「また根拠のない自信だべか?」
盗賊「なんもしてへんくせにな」
勇者「俺はお前たちを信じているぜ!」
戦士「まーたいいこと言ってる風に酷いこといってるべ。オラが単独で突撃しろってことだべか?」
勇者「さっすがー。長い付き合いなことはある」
戦士「わかったべ。魔力くらいは消費させてカラにさせてみせるべ」
盗賊「ほな、俺はアイツの杖をすりとって壊したるわ」
魔王「解せんな。何故貴様らもその男と共に戦う?主従の契りがあるように見えんが」
戦士「しゅじゅーってなんだべ?」
盗賊「主人と家臣の関係のことや」
戦士「そんなもんねぇだ。だども、オラたちは勇者の友達だ。それに…オラもオラを中心に世界を回してるだ。オラの目標の為にはアンタなんかいないほうがいいだ」
盗賊「ま、そういうことやな。もちろん俺も世界を回してるで。要は利害の一致、後は腐れ縁の友情みたいなもんや。正味のとこ、勇者ほど信用できるヤツはおらへん」
戦士「行くべ!!世界の幼女よ!オラに力を!」
盗賊「行くで!!お前をしばいた後に祝杯や!」
突撃する戦士!
魔王「哀れな者よ。これで終わらしてやる!」
魔王の最大爆発呪文が放たれた!
戦士「ぐへぇ…。勇者どん、あとは、任せただ…」
戦士は気絶した!
しかしこの攻撃で魔王の魔力は尽きた!
盗賊「今や!」
魔王「!?」
盗賊は神速のスリ技で魔王の武器である杖を盗みとり破壊した!
魔王「小賢しいわ!」
魔王は拳で盗賊を殴りつけた!
魔王の力は圧倒的だ!
盗賊「勇者、あとは頼んだで…」
盗賊は気絶した!
魔王「さて、残るは貴様ただ一人だ」
魔王「勇者よ」
勇者「……」
魔王「いや──」
魔王「“貴様は勇者ではない”」
勇者「……」
魔王はゆっくりと勇者に歩み寄る
魔王「貴様の旅は見ておった。使い魔をやってな」
勇者「ストーカーかよ、きめぇww」
魔王「そのよく回る口と、小賢しい策略でこれまでやってきたようだな」
魔王「たかだかドラゴンを倒すのに命をかける始末か」
勇者「……」
魔王「竜王をあえて残虐に殺したのも、その後の魔族が戦わずに降伏するよう仕向ける為」
勇者「いやあれは…」
魔王「お前自身は一度たりとも戦っていない。時折魔法を使うような素ぶりを見せたのも全て虚構。ただのポーズだ」
勇者「いやいや、魔法なら使えるよ?」
勇者「メラ!」ボッ
勇者「どう?一服やらない?」
魔王「ククク…フハハハ!心意気は面白いが実力は伴っていないようだな」
勇者「……」
魔王「何度でも言おう。お前は勇者ではない。ただの詐欺師だ。むしろそこに転がっている戦士や盗賊の方がはるかに強い」
勇者「…かもな」
魔王はさらに勇者に近づく
勇者「うりゃ!」
勇者は痺れ薬の入った袋を投げつける!
魔王「ハハハハ。我を誰だと思っている?こんなものが効くと思うか?」
勇者「やだなー、ジョークですよジョーク。そうだ、世界の半分でいいです。だから部下にしてください!」
魔王「もう遅い。ふ、これならお前の父親の方がよほど面白い相手だった。人でありながらこの我と互角に戦えたのだからな。あの男でさえ討てなかった我を、貴様如きに討てるはずがない」
さらに歩み寄る魔王
勇者「よせ…やめろ…」
魔王「さらばだ。偽りの勇者よ」
勇者「…!」
魔王は右手を振り上げ──
ズシャッ!!!
魔王「バ、バカな…!」
魔王が見たものは、肉片になっている勇者ではなく、壁にあいた大穴でもなく──
自らの胸に凄まじい勢いで深々と突き刺さった剣──
そしてそれを握り締め、常人ならざる闘気を放つ男──
勇者の姿だった!
勇者「ああ。バカだな、お前は」
ズバっ!
勇者は魔王に刺さった剣を真一文字に横に振り抜き、魔王の半身を切り裂いた!
ドカッ!
魔王は膝をつく!
そして勇者から痛烈な蹴りが放たれ、魔王ははじき飛ばされる!
魔王「ぐぁっ!!」
勇者は間髪入れずに上級呪文を唱える!
勇者「ギガデイン」
稲妻が魔王を襲う!
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
地に手をついた魔王に連続して稲妻が襲いかかる!
魔王「な…なぜだ…!なぜだぁ…!!」
勇者「簡単な話だろ。俺は本当に“強かった”ってだけだ」
魔王は混乱状態のまま稲妻を浴び続ける!
魔王「ならば…なぜ…!」
勇者「親父は人として究極の強さだった。でもお前に負けた。なら、俺がいくら鍛えてもお前に勝てる道理はない。だから待ったよ。お前を確実に殺せるチャンスをな」
魔王「なん…だと…!?」
勇者「油断しきったバカ面が近づいてくる、たった一度のチャンスだ」
勇者「その為に俺は旅の途中、一度も戦わなかった」
勇者「子どもの頃から必死に鍛え続け、とっくに親父と同じ人の頂点を極めているこの強さを振るわなかった」
勇者「旅を始めて最初に振るった一撃が──」
勇者「“魔王への一撃だ”」
魔王「では…!」
勇者「ああ、俺のことをよく知らないヤツは俺を強いと思ってる。俺のことを少し知っているヤツは“本当は弱い”と思っている。そして──」
勇者は戦士と盗賊を見た
勇者「俺のことをよく知っているヤツだけが“本当に強い”と知っている」
勇者「ギガスラッシュ!」
魔王「ぐああああっ!!」
勇者「言っただろ?自分の為に世界を変えるって」
勇者「そんな男が鍛えていない、ましては弱いと本気で思ったのか?このマヌケが」
勇者は苛烈な攻撃を与え続ける!
もはや魔王は瀕死だ!
魔王は最後の力を振り絞り、勇者に問いかけた!
魔王「教えろ。貴様がそうまでして力を隠し通し、そのような傷をおってでも我を倒したかった理由はなんだ…」
勇者「いいだろう。お前はもうくたばる。最後に教えてやるよ」
勇者「そもそもお前は無闇に人を殺し人間の資源を奪う。それがどんな結果を生むか…」
魔王「そうか…。やはり貴様も人々の安寧の為に──」
勇者「違うよ?」
魔王「え?」
勇者「あれは俺が12のとき、初めて娼館にいったときだ…」
魔王「はぇ?」
勇者「いいから聞け!娼婦たちは大体悲壮な雰囲気だった。それはそれでキモチよかったが。ま、それは置いといてだ。魔王がいて魔物が暴れているこのご時勢。治安も悪けりゃ景気も悪い。失業者も多く生活に困った女たちが春を売る…」
勇者「他にもこんな話がある。俺が初めて酒を飲んだのは9歳の時だ。本格的に楽しむ様になったのは12歳だがな。魔物が暴れて生産性が下がるこのご時勢、いい酒は驚くほど少ない。酒職人さんやブドウ農家さんの生活が安定しないからだ!ワインの貯蔵庫はやたら襲撃され、腕のいいウィスキー職人が魔物に殺される!」
勇者「同じことは他の食い物にも言える。おかげでこの数百年で人間の食文化は低下した!貴様のせいだ!」
魔王「なるほど…。そんな娼婦たちの解放や誰もが飢えることのない世がお前の望みか?」
勇者「ん?違うよ?そうじゃなくてだな。俺は素人っぽい子が好きなんだ。わかる?生活に困ってやむなく悲壮に働く娼婦じゃなくて豊かで恵まれているにも関わらず、遊ぶ金欲しさに気軽に働いちゃう若くて可愛い子を抱きたかったんだ!」
勇者「作るのにすんげー手間がかかるブルジョワなワインとかアホみたいに飼育が大変だけど濃厚な味わいの黒豚とかがたくさん食べたかったんだ!他の人の飢えとかどうでもいい!」
魔王「なんて?」
勇者「その為には世界が平和にならなきゃならない…。安定した豊かな社会でなければ美食も女も酒も質が落ちる!!」
勇者「俺の欲望を叶えるついでに世界を救ってやる!ついでにな!!」
勇者「平和主義な俺だが涙を飲んでお前を倒す!残った魔族は平和的に俺が建設した魔族国家に送ってやる!魔族さんもわりと農耕できるし、性の対象になるようなセクシーなヤツもいる!だから生かしといてやる!俺の為にな!」
魔王「貴様…」
勇者「てなわけで、くたばれ」
魔王「このゲスめ…」
勇者は魔王にとどめの一撃を放った!
こうして勇者は魔王を倒したのであった!
その後──
戦士は「世界を救ったのはオラたちだべ?」と国に圧力をかけ領主となった!
彼の領土では女性の成人年齢が11歳に定められた
戦士は11歳の美少女を妻とし、その余生を堪能した!
戦士「合法的に幼女を抱けるなんて夢のようだべーーーーー!!!」
盗賊は冒険で稼いだ金を持って地元に戻り、仕事もせず日がな一日酒をあおり、悪い仲間たちと毎日毎日バカ騒ぎをした!
特にB級グルメの開発には余念がなく、粉ものと呼ばれる多数の食品を発明した!
盗賊「酒や酒や酒や!!あと串カツや!!」
商人は【勇者印の道具屋さん・DHUFU】をチェーン展開!
魔王を倒した実績から商品は飛ぶように売れ、世界一の大富豪となった!
現在は踊り子のグループのプロデュースをやっているが、すべて商人のお手つきである
商人「彼女たちは夢をおっているんでゴザル!」
賢者は真面目に生き過ぎた反動で現在は遊び人に転職
盗賊や戦士のよき悪友へと変身した!
実は童貞であった彼だが、悪友たちの手によりまたたくまに失ったのはいい思い出らしい
賢者「うむ、この生き方も悪くない」
何はともあれ、世界に平和が訪れた!
残った魔族たちは勇者たちに滅ぼされることを恐れ、また人間との共存にうまみがあることを理解し、徐々に人と仲良くなっていった!
魔族の襲撃の心配がなくなった社会は生気を取り戻し、生産性は目に見えて向上した!
回る経済は見る見る世の中を明るくした!
そして勇者は──
勇者「うまし。魔王を倒したことで再販が決定したジョニーウォーカーの青…絶品だぜ!」
勇者「パストラミ、ラーミアの卵黄乗せとの相性も抜群!」
勇者はハーレム城を建設
365名の愛人を持ち、性と酒と美食におぼれた退廃的な生活を楽しんでいる
ちなみに魔法使いはこのメンバーのひとりである
魔法使い「あ、あの…勇者、今日の夜伽はボクに…」
長女「おねえちゃんのほうがいいよね?勇者くん」
姫「正妻である私ですわ」
王女「一番初めに出会ったのは私よ!」
村娘「勇者様…私はあなただけのもの…」
勇者「んー、どうしよっかなー」
勇者「いいや、今日は娼館に行くよ」
「えーーーーーー!!!??」
勇者「ゲースゲスゲス!!」
勇者「やっぱり──」
勇者「仲間に女を入れるのはおかしい」
──END──
苦手な方はご注意ください。
─────── ─────── ────
勇者「仲間に女を入れるのはおかしい」
勇者「と、思うんだよな」
盗賊「え?でもよ、むさくるしくね?」
戦士「んだんだ。オラは女の子もほしいだ。出来れば僧侶がいいだ」
商人「ぼ、僕は戦士ちゃんがいいなデュフフ」
勇者「お前らさ、よく考えてみろよ。そりゃな?俺だって全員に一人女があてがわれて、性的に思いのままになるんなら入れるよ?でも違うだろ。別に付き合ってるわけでもねぇ女に気ぃつかいながら旅とかしてぇか?」
盗賊「途中で付き合いだすかもしれねーじゃん」
勇者「お前ら夢持ちすぎだろ。100歩譲って付き合い出したとしてもだ。旅してんだから風呂も入ってない、無駄毛の処理もしてない女抱きてぇか?それに明日死ぬかもしれねぇのに」
戦士「そう言われてみっと…。けんど、それでもいねぇよりは…」
勇者「溜まるのはわかるよ。だからさ、そういうのって外注すりゃいいだろ」
商人「どういうことなんだなデュフフ」
勇者「いいか?俺たちは町に行くわけだ。それこそ世界中の町によ。旅人が多い上にモンスターのせいで未亡人や孤児も多いこのご時勢、どの町でも必ずあんだろアレが」
勇者「別にプロに頼まなくてもこっちは賢さや強さで一般人をはるかに超越し、世界を旅する勇者様一行だぜ?土地土地の素人さんも釣れ放題だろ」
盗賊「あー…」
勇者「だろ?道中が長ければいっそ娼婦を買えばいい。ナンパして回ったり店行く時に仲間に女がいたら邪魔以外の何者でもないだろ」
戦士「なんるほどー。勇者は天才だべー」
商人「しかし、そこまでお金が続くのかなウフフ」
勇者「そこは心配無用だ。旅に出る時に王からたっぷりもらっておいた」
勇者「当然だよな?こっちは世界を救うためにたった4人で旅に出るんだからよ」
~回想~
王「さあ行け!勇者よ」
勇者「え?」
王「え?」
勇者「マジですか?たった4人で全人類の命運背負って旅立つのにたった100Gだけですか?」
勇者「こんなの薬草何個か買って終わる額ですよ?」
王「で、でも……」
勇者「そうですか、わかりました」
勇者「じゃあ俺、旅に出るのやめます」
王「そ、そんな…」
勇者「別に1兆Gくれとは言ってないですよ?だって今年の国家予算20兆でしたよね?」
勇者「公共事業にあんな大金使ってるんだから、世界を救わんとする俺たちに100億Gくらいくれてもいいんじゃないですか?」
王「だって、昔から旅立ちは100Gって決まってるし…」
勇者「過去の慣例に捉われていては名君とは言えませんよ?」
勇者「ご心配なく、見事魔王を倒した暁には、王の助力が大きかったことを声を大にして言います。これで王の支持率も上がるかと思いますよ」
王「でも100億って…」
勇者「旅費2千万、武具代2千万、報酬4億、遊興費95億6千万!!」
王「遊興費…?」
勇者「嫌ならいいです。俺より適切な人材を頑張って見つけてください」
勇者「18年前、魔王をあと一歩まで追い詰めた勇者の息子である俺より優秀な人材がいるとは思えませんがね」
勇者「てなわけで、100億Gもありゃ足りるだろ」
勇者「とりあえず一人2億ずつ分ける。あとの2億で旅の資金だ」
盗賊「に、2億だって!?」
戦士「すげぇだ!!」
商人「なんでも買い放題だデュフフ」
勇者「納得したか?じゃあ行こうぜ」
~最初の町~
町長「と言うわけで、町の北の洞窟に住むモンスターが悪さをしているんです」
勇者「よしわかった。討伐してきてやる」
町長「ありがとうございます!!」
町長「あの…謝礼はいかほどお支払いすれば…」
勇者(ああ、なるほど。王から100億せしめたことが知れ渡ってるのか)
勇者「謝礼などいらん。民を守るのが俺の仕事だ。明日の朝には済ませてやる」
勇者「代わりといってはなんだが、明日の
夜に祝宴を開いてくれ。金は俺が持つ」
他パーティ「!?」
町長「あ、ありがとうございます!」
~移動中~
盗賊「お、おい勇者、いいのかよ?タダでやるなんてよ」
勇者「当然だろ。人気たもっとかねぇと土地の女食えねぇだろ」
勇者「それより商人」
商人「な、なんなんだな?」
勇者「2千万預ける。明日の朝までに爆薬を用意しろ」
商人「?」
勇者「頼むぞ。戦士は新しい武器買ってこい。金はあるんだ」
盗賊「俺は?」
勇者「お前は俺と一緒にこれから洞窟に入る」
盗賊「二人でかよ!?」
勇者「心配すんな。戦闘は避ける。ずっと逃げる。構造を把握して宝箱を取ってくるだけだ。聖水は大量に購入してある。たっぷり浴びていこうぜ」
~翌朝~
商人「ば、爆薬買ってきたよデュフフ。900万まで値切った」
勇者「さすがだな」
盗賊「勇者?なにやってんだ?」
勇者「サッカーしてるように見えるか?爆薬しかけてんだよ。この洞窟は外側から爆破する。中の魔物は轢殺か圧死か爆死だろうな」
戦士「そったらことすんのか?」
勇者「問題あるか?」
ちゅどーん!
敵を倒した!
戦士はレベルが上がった!
商人はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
勇者「よし帰るぞ」
~夜~
勇者「飲むぞコラァっ!!」
盗賊「ひゃっほーい!!」
町民「今日は本当にめでたい日だ!!勇者様御一行ばんざーい!!」
勇者「よせやい。みんなの喜びが俺たちの喜びだぜ!な?」
戦士「そのとおりなんだな」
盗賊「ねぇ君、ちょっと離れて二人で飲まない?
盗賊は町娘に声をかけた!
勇者「俺の宿に来い」
勇者は踊り子に声をかけた!
~翌朝~
盗賊「ふー」
勇者「よお。満足したか?」
盗賊「愛してるとか言われちまったぜ」
勇者「そりゃウゼェな」
盗賊「何でだよ?」
勇者「そのうち分かるさ」
盗賊「お前は?」
勇者「仮にも踊り子なら、フoラくらい仕込んでほしいよな」
盗賊「お、おお…。そうか」
勇者「さっさと出発するぜ。次はこってりしゃぶらせたい」
~娼館と酒場の多い国~
この国の娼館及び酒場はすべて国有である
貧民出身の人間は国有の夜の施設で働いている者が多いが、多大な上納金を国家に献上している為いつまでも貧しい。だが、娼婦以外に生きるすべは無い
~王宮~
王様「私の娘である王女が魔王軍の幹部に拐われてしまい塔に幽閉されたのじゃ!助け出してくれないか?勇者よ!」
戦士「なんと!その王女の年齢はいくつだか?」
王様「今年で17になる」
戦士「なんだ、そったらBBAには用はねぇだ」
勇者「口を慎め戦士。いいでしょう。我々が救出に向かいます」
王様「おお!やってくれるか!成功の暁には姫の婚約者に加えよう!」
勇者「いえ、結構です。それよりも実費をください。おい商人」
商人「この国の今年度の予算は多分…こんなところでゴザルよデュフフ」
勇者「では2000億Gで結構です。手付け5千万、残りは成功報酬でお願いします」
王様「なんと法外なっ!」
盗賊「可愛い娘なんやろ?王族の誘拐事件の身代金額の相場を考えれば格安だと思わへん?」
勇者「いやなら結構。他をあたってください。一人娘が魔物に蹂躙されてもいいのなら」
王様「むむ…仕方あるまい」
~酒場~
勇者「あぶく銭ってのはいいもんだな。一晩で5千万G全部使っちまおう」
戦士「幼女買いてぇだ。幼女買ってもいいだか?勇者どん」
勇者「幼女はダメだ。ロリ体型の娼婦で我慢しろ」
盗賊「しかしよ、今回は金とるんやな?」
勇者「当たり前だろ。王族ってのは理不尽に金持ってるもんだ」
勇者「見ろよ、この国の人たちを。裕福そうに見えねぇだろ?」
勇者「なのに城はやたら立派で王はデブだった。あんなヤツからはしっかりもらわないとな」
商人「勇者殿は鬼畜でゴザルなぁ。しかし一晩で五千万となるとやりたい放題でゴザルよデュフフ」
勇者「おう。お、そこのバニーの姉ちゃん。近くに寄れ」
姉ちゃんA「なーに?」
姉ちゃんB「まぁ、いい男」
勇者「とっとけ」
勇者はバニーのビキニに札束をねじ込んだ!
踊り子「……」ゴクリ
勇者「さて、俺はこの子たちと先に宿に戻るぜ。お前らも楽しめよ」
~翌日~
王女が幽閉された塔に赴く勇者一行
盗賊「で?今回はどう攻めるんや?さすがに爆薬はまずいんちゃう?」
商人「王女様まで死んでしまいそうでゴザル」
勇者「商人、俺が言った物は準備できたか?」
商人「マスクと油壺なら用意したでゴザルよデュフフ。そこの投石器に積んであるでゴザル」
勇者「そうか」
勇者は大量の布を油に浸してから丸め、次々と投石器にセットした
戦士「勇者どん、なにしてるんだべ?」
勇者「バスケしてるように見えるか?火攻めをするんだよ。戦士、お前の怪力で油の染みた布は射出しろ」
盗賊「本気なん?」
勇者「当たり前だろ」
盗賊「でも王女はどうするん?」
勇者「お前らは火事の主な死因って知ってるか?」
戦士「焼死だべか?」
勇者「いや、ほとんどは一酸化炭素中毒だ。煙を吸うと昏倒してしばらくしてから死ぬ。これは魔物も例外なくな。そして蘇生薬は死体の損傷が少なくて死後数時間くらいなら蘇生可能だってことは知ってるな?」
勇者「そしてあの塔は石造りだ。放っておけばある程度燻した段階で火は消えるさ。今日は夕方から雨も降るしな」
勇者「あの塔の魔族、王女がいるから荒っぽいことはしないって調子こいてやがる。バカ正直に一階から上っていく必要はないさ。王女もろともぶっ殺してやる。後で王女だけ蘇生させて俺らが助け出したことにしようぜ」
~数時間後~
戦士「景気よく燃えてるべ」
商人「あったかいんだなデュフフ」
盗賊「お、雨だ」
勇者「そろそろ終わっただろ」
勇者一行は火が消えた塔に入り、昏倒している魔物をひとりひとり倒し、最上階へと向かった
塔のボス「くっ…貴様ら…よくも…」
戦士「なにかいってるべ」
勇者「ほっとけ。盗賊、とどめ」
盗賊「せやな」
ぐさっ
ボスを倒した!
戦士はレベルがあがった!
商人はレベルがあがった!
盗賊はレベルがあがった!
王女「うう…。ここは…?」
勇者「お気づきになられましたか。私は勇者。王女をお慕いし、魔物から助け出しました。やつらが塔に火を放った時はどうなるかと思いましたが、命をかけてお救い致しました。無事でよかった」
王女「まぁ!なんてステキな方!」
~その日の夜~
勇者「助け出しました」
王「よくぞやってくれた!」
勇者「では謝礼をいただきましょう」
王「…うむ」
勇者は金を受け取った!
勇者「では王。この金でこの国の娼館をすべて買いたい。娼婦もすべてだ」
王「?」
勇者は国の娼館を買い取った!
~娼館~
勇者「ここは今や俺の所有物だ。好きにさせてもらうぜ」
勇者「ま、心配すんな。チップとはまた別だ。俺たちはケチじゃねぇぜ」
勇者一行は数十人の娼婦とともに巨大なジャグジーに入った!
泡風呂に浸かり、美酒美食を味わい、両手に女体を抱く
勇者「たまんねぇなおい」
戦士「一番幼い子はどの子だべ?」
商人「ローション買ってきたでござるよデュフフ」
盗賊「やりたい放題とはまさにこのことやな」
娼婦A「あら、英雄といえども殿方はやっぱり好きなのねぇ」
娼婦B「盗賊さん、わたしの好みだわー」
娼婦C「こんなに固くしちゃって、エッチなんだから」
勇者一行は三日三晩の酒池肉林を楽しんだ!
勇者「さて、俺たちはそろそろ旅に出るぜ」
娼婦「え?勇者様、ずっといてくれるんじゃないの?」
戦士「おらたちはさ、魔王をたおさねばなんねぇだ」
娼婦たち「え~?」
盗賊「涙は禁物や」
娼婦「じゃあこの娼館は?勇者様がオーナーなのよね?上納金は送ればいいの?」
勇者「いらん。経営とかめんどくさいし。俺は金が欲しくてお前らを買ったわけじゃない。たんに楽しみたかっただけさ。だからここの権利はお前らにやるよ」
娼婦「!?」
娼婦「じゃあ…」
商人「デュフフ。これからのアガリはすべて自分たちで管理するといいでゴザルよ」
娼婦「嘘みたい…」
勇者「せいぜい頑張れよ。足を洗ったらまた抱きに来てやる。俺は素人娘が好きなんだ」
娼婦たち「ありがとう。もしこの町に来たら、また私たちみんなで相手してあげるよ。今度はタダでね!」
勇者「みんなでかよ。いくら俺でも体がもたねぇよ」
勇者一行は次の町へと向かった!
~森の中~
盗賊「あ、あれ見てみ。キラーパンサーの群れや。キラーパンサーが群れ作るなんて珍しいな」
勇者「そうだな」
戦士「どうするだ?ありゃ多分、人間を襲うやつだど。始末するだか?」
商人「デュフフ。そういえば一応勇者一行でゴザルしなぁ」
勇者「いや、ほっとけ。それより、あれだけの群れがいるってことは近くに村があるな」
勇者「しかも、定期的に家畜やらなんやらを略奪されているとみた」
~村~
この村は特に名産品もなく、貧しい村であった
村長「キラーパンサーの群れが家畜や娘を襲うんじゃ」
勇者「それはひどい。予想もしていなかった状況だな」
戦士「困っただなぁ」
勇者「俺たちが退治してやるよ」
村長「それは誠か!ありがたい、天の助けじゃ!どうお礼すればよいか…」
勇者「村に若い娘はどのくらいいるんだ?」
村長「40人くらいかの?」
勇者「正確に」
村長「確か48人じゃ」
勇者「この前、大きな町で女の子たちが歌と舞踏の公演をやっているのをみてね。それがかなり面白かった。また見たいがあの町まで戻るのは面倒くさい。劇場設置費用やらなんやらは俺が持つ。村娘に芸を仕込んでおいてくれ。それを見せてくれるのが謝礼だ」
戦士「48人の中には11歳くらいの子もいるだか?」
~後日~
村娘「あいうぉんちゅー♪」
勇者「なかなかいい仕上がりじゃねぇか。よしよし」
村娘「あ!勇者様!」
勇者「素敵なダンスですね。元気が出ます」
勇者「アナタの笑顔を見ていると、魔王を倒す為の孤独な正義の旅で荒れた心が癒されます」
村娘「そ、そんな…」ドキドキ
勇者「アナタの為にも僕らはキラーパンサーの討伐に行きます。正直、危険な戦いになるでしょう。帰ってはこれないかもしれません」
村娘「勇者様!お願い、帰ってきて!私、ずっと待ってますから!私、勇者様のことが──」
勇者「その先は戻ってから」
勇者「たとえボクの命が尽きても、この村は、キミは守ってみせる!」
~翌日 森の中~
戦士「よくもまぁ、あんな恥ずかしい芝居ができるだな勇者どんは」
勇者「女はあーゆーのが好きなんだよ、バカだからな。戻ったら100パーやれるな、ありゃ。一度アイドルの処○を抱いてみたかったのさ。たまにはガキも悪くない」
商人「ボクはもうやったでゴザルよデュフフ。お肌がすべすべで締りも最高でデュフフ」
戦士「でもどうするだ?あれだけの数をやるのはめんどうだべ」
勇者「んなめんどくさいことするかよ。前にやつらを見た近くに水場があっただろ?そこに向かうぜ」
~水場~
勇者「盗賊、あれ」
盗賊「ほれ」
戦士「それはなんだべ?」
勇者「ヒ素だ」
盗賊「この前、街の研究所から盗んでおいた」
勇者「ま、見てろ。こいつで一発だ」
~数時間後~
キラーパンサー「ぐぇ」
勇者「うひゃひゃひゃひゃ、どいつもこいつもぶっ倒れてるぜ。人里襲って野生を失ってるから毒物がわからないんだよ。所詮畜生だとこんなもんか」
勇者「さて」
商人「な、なにしてるんだいデュフフ」
勇者「野球してるように見えるか?皮を剥いでんだよ。パンサーの皮は高く売れるからな」
~その日の夜 村~
美少女「ぽに~てえる~」
勇者「じゃーじゃー!!」
~数分後~
勇者「キミの為に命がけで戦ってきたよ。そして僕らは勝った。村とキミを守りたいという強い気持ちの勝利さ」
村娘「勇者様…!」
勇者「今夜、ボクの部屋に来て欲しい」
村娘「…!」ドキドキ
勇者は村娘の処○をいただいた!
勇者「おい村長。村娘の公演はこれからも続けろよ」
貧しかったこの村は、村娘48の公演がその後有名になり豊かになった!
~酒場~
この辺の山賊はかなり荒くれ者で人々に多大な迷惑をかけていた
山賊1「ぎゃはははは!!俺たちゃ最強だぜ!」
山賊2「金も女も酒も奪えばいいしな!」
山賊3「この前レ◯プした女の亭主、ガタガタ言うから殺しちまったぜ!」
山賊4「ガキは奴隷市場に売り飛ばしたしな!」
山賊5「あ?飲み代だ?ふざけんなよ!誰が払うかよ!」
騒がしい店内
客と店員は怯えて何も言えない
そこに居合わせた勇者たち
勇者「……」
山賊「ん?なんだてめぇ?」
勇者「……」ニコッ
パリーン!
勇者は笑顔のまま酒瓶で山賊1の後頭部を殴りつけた!
山賊2「てめっ!」
パリーン!
山賊2の頭も殴りつけた!
山賊3「この…!」
戦士「暴力はいけねぇだ!」
戦士は剣で山賊3の太ももを貫いた!
商人「デュフフ。所詮人間でゴザル」
商人は痺れ薬の袋を残りの山賊に叩きつけた!
勇者「ふんふん♪」
勇者はピクリとも動かない山賊の持ち物を漁った
勇者「お、結構金もってんじゃん」
勇者「ほら、これこの人たちと俺たちの飲み代と店の掃除代な」
店員「!」
盗賊「で、そいつらどーするんや?」
勇者「ん?ああ、これから行く魔物の谷に放り込む。こいつらが食われてる間に横をスルーしてボスを始末する」
商人「どうせなら、こいつらに濃硫酸の入った小瓶でも飲み込ませてから食わせるでゴザルよ。魔物のお腹がじゅーじゅー。デュフフ」
勇者「ナーイスアイディア」
勇者たちは気絶している山賊を引きずり、立ち去った!
~魔物の谷~
勇者たちは気絶した山賊の頭を人質に山賊団30名を捕獲!
縛り上げて魔物の住まう谷底に放り投げた!!
山賊「ひ、ひいい!!助けてくれ!この縄を解いてくれ!!魔物に食われる!!」
戦士「谷底のほうでなんか言ってるべ」
勇者「ほっとけ」
盗賊「それにしても、人間があんな大きい瓶を丸呑みできるとは驚きや」
山賊「改心するから!迷惑かけてごめんなさい!!真人間になりますから!!」
勇者「?」
勇者「ちょっと何言ってるかわからないですね」
戦士「あー、ありゃなんか勘違いしてるべ」
盗賊「別に悪党を成敗したつもりじゃないんやけどな」
商人「誰でもよかったけど、ちょうどムカつく奴がいただけでゴザル」
勇者「ああ、そういうことか。ちょっと何言ってるかわからなかったわ」
山賊「ひいい!もう人の金を奪わない!女も抱かない!酒も飲まない!!だから助けてくれー!!」
勇者「そんな風に生きてもつまらなくない?」
山賊「え…?」
勇者「仕方ないなぁ、じゃあ助けてほしい?」
山賊「はいぃぃぃ!!」
勇者「ははは。じゃあ君たちのアジトにある財産、囲ってた女の数、奪った家畜の頭数教えて?」
山賊「財産は大体1億Gくらい、女は50人くらい、家畜は豚と牛が15頭くらいです!!」
盗賊「微妙やな」
勇者「残念。救出ラインには惜しくも及びませんでした」
山賊「ひいいいい!!」
戦士「ま、来世があるべ」
勇者「まぁ俺も鬼じゃない。ここでセカンドチャーンス。盗賊」
盗賊「了解や」
盗賊は投げナイフで山賊たちの縄を切り解いた!
さらに谷の上から山賊たちの武器を投げ入れた!
勇者「生き残りたければ、その魔族を全滅させてみろよ」
勇者「運命は自分の手で切り開くもんだぜ!」
商人「いいこと言ってる風なんだなデュフフ」
戦士「死に物狂いで戦えばなんとかなるべ。あ、こっちに這い上がってこようとしたら殺すべ?」
勇者「そうね。とりあえず弓でも構えるか」
山賊「ひいい!!こうなりゃヤケクソだー!!」
~30分後~
勇者「わーお、ブラボー。魔族全滅じゃん!」
盗賊「山賊さんたちもたいしたもんや。ケガして身動きは無理みたいやけど、全員生きとるとは驚きや」
勇者「んじゃ、さくっと縛り上げて公的機関に突き出すか。賞金首だし、がっぽり稼げるぜ。ほんと助かったわ。さんきゅーな」
山賊「……」
勇者「おっしゃ!お前ら、今日は山賊さんたちの賞金額で遊ぼうぜ」
勇者「女は一人5人まで。酒は5リットルまで。宿には26時までには帰ること!宿に帰るまでが夜遊びだからな!」
戦士「幼女は女にはいるんだべか?」
盗賊「ビールは酒にはいるんか?」
~森の中~
後ろから女性の魔法使いが追ってきた!
魔法使い「勇者様!勇者様だよね!」
勇者「違います」
魔法使い「嘘言わないでよ!必死に追いかけてやっと追いついたんだから!」
勇者「仮に俺が勇者だとしたらなんなんですか?」
魔法使い「ボクも仲間に加えてよ!」
勇者「仮に俺が勇者だとしても嫌です」
魔法使い「どうしてさ!」
勇者「邪魔だからです」
魔法使い「くっ、ボクって魔法使いとして優秀なんだよ!きっと役に立つよ!」
勇者「いや、そういうことではなくてですね」
魔法使い「人々を守る為ならこの身を犠牲にできるよ!平和の為ならツライ旅でも耐えられるよ!」
勇者「そういうところが邪魔なんです。仮に俺が勇者だとしたら、自分たちばかりにツライ事を押し付けられるなんて嫌ですね」
勇者「旅をするなら面白おかしくしなきゃ。だって誰よりも負担が大きいんだから。その分好き放題やんなきゃ」
魔法使い「でも、前の勇者は、あなたのお父さんは……すごく一生懸命戦って、いくら自分が傷ついても誰かのために頑張って、本当に立派で──」
勇者「黙れよ」
魔法使い「!」ビクッ
魔法使い「で、でも…」
勇者「黙れって言ってんだよ。もういいか?行こうぜ、お前ら」
戦士「勇者どん、どうしただ?」
盗賊「どないしたん?ムキになるなんてらしくないやないか」
商人「デュフフ。なるほどなるほど」
立ち去る一行
魔法使い「ちょっとまってよ!ボクあきらめないからね!」
勇者「ついてくんな。娼館に売り飛ばすぞ」
~地下迷宮 最深部~
魔王軍の幹部、女魔族三姉妹と立ち会う一同
三女「にんげんのくせにここまでくるとはほめてやるです!」
勇者「いや、入り口で火を炊き続けたら煙で勝手に魔族の大半が死んだからな。ラクだったよ」
次女「卑怯ものめ!」
盗賊「ははは、次女は勝気キャラなんやな。たまらんわ、あーゆーのヒーヒー言わせるのが好きやねん」
戦士「はぁ…はぁ…」
勇者「ははは。そうか、魔族とはいえ、三女はどうみても幼女だもんな?」
戦士「勇者どん、オラ、オラもうダメかもしれねぇだ。ガマンできねぇだ」
勇者「じゃ、俺は長女もらおうかな。ありゃEカップはあるぜ」
長女「ひっ、そう簡単にはやられませんことよ」
勇者「しかもお嬢キャラ。やっべぇ、ギンギンだわ」
商人「今回は譲るでゴザルよデュフフ」
三姉妹「そういうことは私たちを倒してから言え!勝負だ!」
勇者「ははは、勝負だって?ははは」
勇者「勝負なんて馬鹿馬鹿しい」ゴソゴソ
長女「何をなさっているのですか?」
勇者「卓球してるようにみえるか?入り口に待機してるバイトに知らせるためにロープを引いたんだよ。この部屋狭いよな?容積計算したらわずか25×25メートルしかねぇの。で、この迷宮、密閉率高いよな?さすが魔法石製。で、ここ一番深いよな?」
次女「何を言っている!」
勇者「今、地上の入り口ではバイト君たちが聖水を順次流し込んでる。そうだね、大体1億G分くらいかな?蒸留して純度もあげてるよ」
勇者「あ、蒸留って知ってるかな?ワインとブランデーの関係な。すぐにこの部屋は一杯になる。ま、立ち泳ぎすれば俺らは呼吸は出来るけど」
三女「なんてことを!」
勇者「魔族さんは多分、ぐったりしちゃうだろうね」
戦士「動けなくなるとあれだべ、なすがままだべ」
三姉妹「ひい…!」
勇者「いっぱい悪いことしたよな。つまり覚悟できてんだよな?」
盗賊「因果応報やな。まぁ俺らも偉そうに言えへんけど」
勇者「ガッツリやって魔力封じてから炭坑の男たちに売り飛ばすわ。汗臭い飢えたマッチョたちに前から後ろから体中の穴という穴を…」
すでに聖水で満たされた室内
戦士「冷たくて気持ちいいべ」
次女「体から、力が…!」
長女「魔力が…消えて行きますわ…」
三女「こわいよぉ…」
勇者「炭坑行き、嫌か?」
三女「いやだよぉ…」
勇者「なら、俺の下僕になれ」
次女「人間の下僕なんかに…!」
勇者「嫌ならいいんだよ別に。炭坑のほうで性○隷としての喜びにめざめるかもしれないしな」
三女「せいどれい…いやだよぉ。おねぇちゃん」
戦士「オラたちに数回やられて下僕になるのとどっちがいいだか?オラ幼女には優しいだよ」
盗賊「まぁまぁ正味のとこ悪い話やあれへんで?仕えるのが魔王か俺らかっちゅー違いだけや。絶対俺らのほうが人間味あるで?まぁ当たり前やけど」
勇者「あと10秒で答えろ。9、8、あ、やっぱ3秒にする。2、1、ゼ──」
長女「わかりましたわ…」
商人「デュフフ」
その後、聖水で気を失った三姉妹を引き上げ毒物を投与。勇者は商人が仕入れてくる薬品を定期的に摂取しなければ死んでしまうと嘘を信じ込ませた!
三姉妹は勇者一行の下僕となり、情報収集や後方支援、愛人もかねることになった!
~数ヵ月後 宿屋~
勇者「長女ー。コーヒー入れてちょ」
長女「はーい。勇者くん、お砂糖は?」
勇者「3つ、甘いの。すっげ甘いの」
長女「あらあら。もう勇者くんったら子どもみたいで可愛い。うふふ、おねえちゃんが入れてあげますからね」
勇者「ははは。でもこっちは?」ベロン
勇者「オトナだろ?」
長女「もう!勇者くん、まだお昼ですよ!」
勇者「そのワリには釘付けじゃないか?欲しいんだろ?」
長女「…//」
勇者「お前ら姉妹は明日から情報収集で別行動だ。今日は一日中可愛がってやるよ。いや、まずはその大きな胸ではさんでくれよ」
長女「もう!勇者くんったら!//」
~神秘の島~
妖精「この不死鳥ラーミアの卵を孵化させるためには、まずオーブを集めることが必要なのです」
勇者「ふーん」
戦士「別に鳥とか興味ねぇだ」
盗賊「飛行船買えば済む話やん」
勇者「まぁまぁ、俺はこの卵に興味深々だぜ」
妖精「おお勇者よ!それではオーブを集め、不死鳥ラーミアを蘇らせてくれるのですね!」
勇者「?」コン、コン、パカッ
妖精「!?」
勇者「商人、フライパンとバター」
妖精「!!!??」
商人「ペターライトのフライパンに最高級の香り高いエシュレバターでゴザル」
勇者「お、いいじゃん♪」ジュージュー
戦士「勇者どん、オラは玉子丼がいいだ」
盗賊「俺はニラ玉やな」
勇者「バカだな。いい卵はプレーンオムレツにするに限るぜ」
妖精「ラーミアが…ラーミアが…」
勇者「出来上がり。さ、あったかいうちに召し上がれ」
商人「うーん。滋養あふれるいい卵でゴザル」
盗賊「むっちゃ旨いやん。こりゃ雄山もびっくりや」
戦士「こってりとしていてそれでいてしつこくない…。勇者どんは料理が上手だべ」
勇者「んー、デリシャス」
妖精「なんてことを…!!」
勇者「え?だって鳥だぜ?他の鳥は良くてなんでラーミアはダメなんだよ?命は平等だろ?食いたいものを食うのは勇者イズム」
妖精「しかしラーミアは一羽しか…!」
勇者「絶滅危惧種の動物を保護するのは人間の傲慢だね。人間だって動物なんだから」
妖精「そんな……」
妖精「あなたの父上はとても立派な──」
勇者「メシがまずくなる話はやめろ」
~魔物の襲撃を受けている街~
魔物「うひゃひゃひゃ!人間を殺すのはホントおもしれぇなぁ!次はあの親子だ!」
母親「ひぃ!この子だけは!この子だけは…!」
子ども「うわぁーん!」
魔物「んー、そうだなぁ。よし、じゃあ這いつくばって地面を舐めればガキだけは助けてやってもいいぜ?」
母親「はい!なんでもします!なんでもしますから!」
這いつくばる母親
踏みつける魔物
魔物「マジでやるとかwwウケるwwやっぱ人間って下等だわww」
母親「子どもだけは!子どもだけは…!」
子ども「おかぁさんをいじめるなー!!」
魔物「はぁ?」
グサッ!
子ども「う…」
子どもは魔物に刺された!
子ども「う…う…」
母親「うわああああああ!!どうして!どうしてぇ!!」
魔物「は?人間なんて痛めつけて遊ぶおもちゃだろ?」
母親「約束が…」
魔物「バカじゃねぇの?ま、二人とも殺してやるからさ。まずは足を引っこ抜いて目ん玉えぐりだしてやる」
町長「……」
町長(かわいそうじゃがワシらには何もできん……)
町長(無力なワシらをどうか許しておくれ…!)
町民たちは恐怖に怯えて動けない!
母親(助けて、誰か、助けて…!!)
~街の入り口~
勇者「あー、腹減った」
戦士「街に着いただ。今日は宿に泊まれるだよ勇者どん」
盗賊「あれ?なんか魔物の気配がするな」
勇者「ああ、情報より来るの早かったんだな。ちょっと準備に時間かかりすぎたか」
魔物「まずは子どもの目ん玉からだ!!」
勇者「あ、魔物だ」
戦士「魔物だべ」
盗賊「魔物やん」
商人「魔物でゴザル」
魔物「あれは…話に聞いてた勇者一行か!」
母親「ああ…!神様…!!」
町長「おお!!勇者様だ!!天の助けだ!!どうか勇者様、この街を救ってください!」
勇者「?」
戦士「ほら、勇者どんのこと勇者だと思ってるんだべ」
勇者「あー、なるほど。人違いです」
町長「!?」
町長「そ、そんな…」
魔物「ははは!!勇者はオレ様にビビったか!とんだ腰抜けだぜ!」
勇者「いやだって、ボクただの旅人ですし」
町長「この町はもう終わりだ…」
勇者「いやいや、すぐに諦めちゃいけませんよ!ボクは勇者ではなく行商の者でしてね!今日はたまたま武器や薬を大量に用意してるんです。鋼の剣やクロスボウ、回復薬に蘇生薬!もはや戦闘は戦士や武道家だけの仕事ではありません。大切な人を守るのはアナタだ!!武器と薬の勇者セット!この声をお聞きの方には特別!今ならなんと!このキメラの翼もお付けして2割引、2割引の10万Gでお届けします!あ、送料は別途頂戴します!」
盗賊「この緊迫した状態や、どうせ死ぬんやから武器買って戦ったほうがええんちゃう?」
勇者「さあさあ!早い者勝ちだよ!」
勇者「おっと、まだ迷ってるお客様。この切れ味をご覧あれ!おい戦士」
戦士「ホントびっくりだ!オラ、ただの農民だけども、この剣は使えば軽く振るだけでほれ!」
戦士は魔物の腕を切った!
魔物「てめっ!いきなりなにを!」
商人「今までの剣とはわけが違うデュフフ。一家に一台、勇者セット!」
ざわざわ…ざわざわ…
町民A「よし、俺は買うぞ!あんな魔物、俺たちの力でやってやる!」
町民B「そうだそうだ!俺もやるぞ!あんま人間をなめんじゃねぇ!」
町民C「おれは3セット買うぞ!」
町民D「素敵よ!ダーリン!」
魔物「あ、ちょ、ちょ待っ──」
戦士「動いちゃなんねぇだ。首はねっど?」
魔物「ぐ…」
勇者「押さない押さない!人数分ちゃんとあるからね!」
~数分後~
勇者「みなさーん。武器はお持ちになりましたか?」
町民たち「おおおお!!!」
勇者「ではそのキレ味、存分に試しちゃってください!多少のケガなら回復薬もセットには入ってますからね!」
町民×100「うおおおおお!!」
魔物「ちょ、ちょっと待て!」
町民「よくもやりやがったな!!」
町民「俺の親も魔族にやられたんだ!」
魔物「それオレじゃねぇし!おい足はやめ──」
町民「舐めんなコラぁ!」
~数十分後~
魔物「」
商人「黒ひげ危機一髪みたいになってるでゴザル」
戦士「ありゃ死んだべ」
勇者「数の暴力って怖いよな」
町民「やった…俺たちやったぞ!!やれたんだ!もう魔族だからって怯えたりしないぞ!大切なものは自分で守るんだ!」
この後、この街の住人は自警団を結成
自力で魔族の侵攻を妨げる街のモデルケースとなった!
これは人類の希望ともいうべき成功例だった!
勇者「あ、料金徴収します。1セットあたり50万Gです」
町民「え?10万Gって…」
勇者「送料別途頂戴します。魔物の血がついた武器のクーリングオフには応じません」
戦士(原価7万の武器ってことは秘密だべ)
勇者は稼いだ金でまたもや豪遊した!
~道中 湖の畔~
後ろから男性の賢者が追ってきた!
賢者「勇者よ!ようやく追いついたぞ!」
勇者「どちらさんですか?」
賢者「私は賢者という者だ。世を憂い、魔王の打倒を望むものだ!」
商人「沸点低そうな人でゴザル」
盗賊「育ちよさそうやな」
勇者「立派ですね」
賢者「悪いがキミの道中のことは調べさせてもらった!娼館を買い上げたり、町民に魔物と戦わせたり、あまつさえ魔族を愛人とするとは…!なんたる外道!勇者にあるまじき行いだ!」
勇者「?」
賢者「勇者や賢者たるもの私欲を捨て、人民のために身を犠牲にして戦うものだろう!おのれその行いを悔い改め、今後は清く正しい勇者として旅を続けるならよし、さもなくば私が力づくででも修正してやる!」
戦士(あー、これめんどくさいパターンだべ。勇者どん、どうすんだ?)
勇者「……」ポロポロ…
盗賊「おお?勇者泣いてるん?腹でも痛いんか?」
勇者「賢者さん。僕、目が覚めました…!今まで間違ってました!これからはキチンと献身的に旅をします!賢者さんのような立派な人の言葉のおかげです!」
賢者「そ、そうか。それならいいんだ。では今後は私も仲間に加わろう。魔王城も近い、私の力が必要だろう!」
勇者「はい!よろしくお願いします!」
賢者「うむ!よろしくな!」
勇者「じゃあ賢者さん、ここから南に伝説の勇者の剣がある塔があるんですが」
賢者「さっそくそこへ向かうか?」
勇者「いや、賢者さんがちょっと行って取ってきてください」
賢者「!!」
賢者「わ、私ひとりでか?」
勇者「はい。僕らは近くの町の人を救うためにすぐにでも向かわなきゃ。でも剣も必要なんです……。これを頼めるのは賢者さんだけなんです!」
賢者「む…わかった。そういう事情ならば仕方あるまい。そちらも気をつけてな」
勇者「はい!」
立ち去る賢者
戦士「どこの町に救出にいくだが?」
勇者「え?今日はカジノで遊んで女をナンパする予定だろ?このへんの女の肌はすべすべだぞ」
盗賊「救いにって言うてたやん?」
勇者「ほら、若い女体が男を欲してるんだから静めてやるのも救いのうちだろ。行こうぜ」
商人「でもあの賢者さん、ひとりじゃ死ぬかもしれないでゴザル」
勇者「本望だろ」
戦士「恐ろしい人だべ」
~翌朝~
女「あぁ…もう…ダメ…」
勇者「メラ」ボッ
勇者「アンタもなかなかよかったぜ。ふーっ」
バン!
ドアが開いた!
賢者「勇者!伝説の剣を取ってきたぞ──」
賢者「なっ!?」
勇者「あ、賢者さんお疲れっす。剣あざーっす」
剣を取る勇者
腰布一丁でタバコを咥えている
賢者「貴様は…貴様は…!」
勇者「?」
賢者「あれほど真面目になると…!あの涙は嘘だったのか!!」
勇者「バレちまったら仕方ない。だが俺は自分を変えるつもりはないぜ。みんなに尽くして尽くして戦って戦って、それだけで何が楽しいんだ?」
賢者「それが名誉だ!英雄の誇りだ!」
勇者「あーくだらない。それで死んで終わり。なんてつまんねぇ人生だ。三流だぜ」
賢者「なんだとぉ!では私利私欲のために好き勝手に生きるのを良しとするのか!?あの人の息子ともあろう者が…!」
勇者「親父のことは言うな。んで私利私欲だけで生きるヤツは2流。フツーだ。魔王がいて人間が苦しめられてるこの時代、どいつもこいつも2流。でもこれは仕方ない。みんな苦しいからだ」
勇者「で、一部のバカが3流だ。こいつらのせいでいつまでも平和な世界がこない。だって人間は自分の幸せを殺して無理し続けられないから。それだと力がでないから。そしてそれに気づいていないから」
勇者「だから俺は酒も女もバクチも詐欺も美食もなにもやめん!多少人様に迷惑かけてもしらん!そいつらが我慢すればよし!だって俺は勇者だから!俺様が幸せならそれでいい!」
勇者「ついでに気が向いたときに良いことする!モテたいからだ!!」
賢者「外道が!!」
勇者「外道で結構だね。あんた学校の帰りに寄り道したことないのか?道の外のほうが楽しいことが多いんだぜ?」
勇者「ま、いいだろう。俺もごちゃごちゃ言われるのは嫌いなんでな。今晩10時、昨日の湖で決闘といこう。アンタが勝てば俺は今度こそアンタに従う」
賢者「その言葉、嘘はないな!」
勇者「腐っても俺は勇者だぜ?それに俺は俺の思いに誇りがある。けして敗れはしない!」
賢者「……わかった。では今晩、覚悟してこい!」
バタン!
出て行く賢者
ちゃんと剣は置いていってくれている!
勇者「さ、もう一回だ」
女「早くちょうだい…」
~その晩~
賢者「勇者よ。私が思い知らせてやる…!」
感心なことに五分前行動で決闘場所にいる賢者!
~1時間後~
賢者「……」
~同時刻 隣町への街道~
戦士「勇者どん、その剣、どうしたんだべ?」
勇者「これ?伝説の剣だぜ。賢者さんがくれたんだ。魔王城も近いしラッキーだったわ。マジいい人」
盗賊「へー、あの人帰ってきたんや。今どこにいるん?」
勇者「えっと?あれ?どこだったかな。どっかで俺を待ってるよ」
盗賊「行かなくてよかったん?」
勇者「今は賢者より魔王だろ」
商人「恐ろしい人でゴザルよデュフフ」
~山中 野営~
勇者「メラ」ボッ
仲間から少し離れ、葉巻に火をつける勇者
勇者「ふーっ…」イライラ
戦士「勇者どん、イラついてるだな」
盗賊「ま、この山中でもう32時間も女抱いてないからやろうな」
商人「デュフフ。限界でゴザルな」
すると、そこに現れた影!
その正体はあの魔法使いだった!
魔法使い「勇者!今日こそボクを仲間にしてよ!」
勇者「!」ニコニコ
戦士「すげぇ笑顔だべ」
盗賊「もう女なら誰でもえぇんやろ」
勇者「仲間?うんうん、いいよ!さ、座って座って!ラム飲む?キャプテンモーガンのプライベートストックだよ!」
魔法使い「ふぇ!?いきなりどうしたんだよ!?」
勇者「いやー、キミみたいな可愛い子をシカトしてたなんてどうかしてたよ!わかった! 俺、君の事を愛してしまったからツレなくてしてたんだ!」
魔法使い「そ、そんな、ボク、照れるよ…」
戦士「とんでもねーこと言ってるべ」
商人「ほっとくでゴザル」
勇者「そうだ!ちょっとお願いが」
勇者「他の仲間たち、最近不眠症でさ。ラリホーで寝かしてあげてくれる?」コソコソ
魔法使い「うん!お安い御用だよ!ラリホー!」
盗賊「えっ?」パタッ
盗賊「」グーグー
魔法使い「ボクうれしいよ!勇者の仲間になれて!」
勇者「そうだね、俺もうれしいよ。ゴクリ」
魔法使い「勇者?」
がばっ!
魔法使い「勇者…!ダメ…ダメだよぉ…」
魔法使い「ボク、そんなつもりじゃ…」
勇者「……」レロレロ
魔法使い「んあっ…だめ」
魔法使い「ダメ…ダメだよぉ……」
魔法使い「勇者っ…」
~翌朝~
勇者「ふー。まさか処○だとはな」
魔法使い「ゆうしゃぁ…ボク、ゆうしゃのこと、大好きだよ…」スースー
勇者「よく寝てるな。よし、置いていくか!」
~竜王支配下の町~
この町は魔王軍幹部である竜王が支配をしている
毎年、町の娘が竜王に拐われる
竜王に抵抗した者も多いが、竜王の力は強大でただただ一方的に殺戮されていた
商人「活気のない町でゴザル」
盗賊「ま、魔王の居城に近づいていきゃ、こんなもんやろうな」
勇者「そりゃぁな。つか竜王ってのは幼い娘とかを生贄として求めてくるんだろ?ロリコンなのかね」
戦士「ロリコンをバカにしちゃなんねぇど」
生贄になる娘は竜王自らが選ぶ
本人が泣き叫び、両親が嘆こうとも、その光景を竜王はニヤついて眺め、サディスティックな喜びを満たすのだ
~竜王城~
竜王「人間の勇者よ。自ら死ににくるとは愚かだな」
勇者「?」
戦士「『ワシはものすごく強いから戦うと死ぬのはわかりきったこと。それなのにくるとは』って意味だべ」
勇者「あーそうなんですか?」
竜王「そうだ。ゴミクズのように殺してやる」
勇者「それは困ったなー。じゃあ、帰ります」
竜王「なに?」
盗賊「ま、死ぬのは嫌やからな」
竜王「ワシを倒すのが使命ではないのか?ふざけているのか?」
勇者「え?あ、まぁそうですけど、自分の命のほうが大事ですから。帰っていいですか?」
竜王「逃がすと思うのか?」
勇者「商人」
商人「煙幕でゴザルよデュフフ」
煙が立ち込める室内
竜王の視界が回復した頃には既に勇者たちの姿はなかった!
~後日~
竜王「おい!腹がへったぞ!食い物をもってこんか!」
魔族部下「そ、それが…」
竜王「どうした!」
部下「食料調達班がもう3日も戻ってきていません。外部からの輸送隊もなぜか到着が遅れています。城内の食料は食べつくしてしまいました!」
竜王「どういうことだ…?」
~竜王城 周辺~
勇者「」ムシャムシャ
戦士「さすが竜王城に運ばれる予定だった食料だべ」
盗賊「また勇者の料理が絶品やな。この一角ウサギのソテーなんて絶品やでホンマ」
勇者「バイトの皆さんも食べてますか?」
バイト「うまいっす!」
~3日後~
竜王「おい、水をもってこい」
部下「そ、それが…」
竜王「今度はなんだ!」
部下「城内の井戸が枯渇しています」
商人「水脈の流れを変えるのにかかった工事費用は2億Gでゴザル」
勇者「水を回してやった近くの村から謝礼も含めて3億G要求しよう」
~一週間後~
竜王「限界だ…。魔王様からは城を離れるなと言われているが…。食料調達をさせにいった部下が誰一人戻って来ない。こうなればワシ自身が…」
~城の外~
勇者「うーん、デリシャス。みんなも楽しんでるー!?」
近隣の村の人たち「イエーイ!」
勇者「やっぱ宴会は人数多いほうが楽しいよね!お、踊り子ちゃん、いい乳してるねぇ」モミモミ
踊り子「もー、エッチなんだからぁ」
村の人たち「かー!酒に肉に女!サイコー!」
盗賊「1番盗賊!踊ります!」
「いいぞいいぞー!!」
商人「ビールをヒャドで冷やしておくのはナイスアイディアでゴザルなぁデュフフ」
盛大に火を焚き、宴会に興じる人間たち
竜王「あ、あれは…」
勇者「お!竜王様じゃないですか!どうです?一杯一緒にやりませんか?キーンっと冷えた酒に美味い肉!」
竜王「……」ゴクリ
竜王「よこせ!」
~十分後~
戦士「バカだべ」
盗賊「腹減ると考え浅くなるやん?」
勇者たちは毒物で動けなくなった竜王を丈夫な鎖で雁字搦めにした!
竜王「貴様…恥を知れ」
勇者「?」
盗賊「毒を盛るのは武人として恥ずかしいってことやん?」
勇者「あー」
竜王「鎖を外せ!尋常に勝負しろ!!」
勇者「?」
ブチュ!
勇者は身動きの取れない竜王に注射を刺した!
勇者「あ、これ致死性の毒物です。24時間以内に解毒薬を投与しないと確実に死にます」
竜王「!」
勇者「解毒薬は俺があるところに隠しています。生き残りたいですか?」
竜王「早くよこせ!」
勇者「ま、何もなしって訳にはいきませんよね」
竜王「クソっ!何を求める!?」
勇者「んーそうですね。まず金塊を30トンばかり持ってきてください。27トンは俺たちで3トンは町の人への慰謝料です」
竜王「殺されたいのか貴様は!!」
勇者「?」
勇者「俺が死んだら解毒薬の隠し場所わかりませんよ?」
竜王「おのれ…!」
勇者「あとそうですねー。この辺の魔族を皆殺しにしてきてください。出来ますよね?強いんだから」
竜王「同胞を討てというのか…!」
勇者「自分が一番可愛いでしょ?俺なんて自分が生き残るためなら他の人なんかどうでもいいですよ」
竜王「くっ…」
勇者「じゃあ鎖を外してあげますね。制限時間は24時間です!無事成功の暁には改めて戦いましょう!」
竜王は生き残りをかけて凄まじいスピードで飛び去った!
~24時間後 宿屋~
町娘「もう勇者様ったら、さっきあんなに沢山出したのにもうこんなに…」
勇者「若いからね。さぁ、咥えて」
バタン!!
ドアが開く!
竜王「表を見ろ!!」
竜王「金塊と魔族の死体だ!!」
勇者「?」
竜王「早く解毒薬をよこせ!!」
勇者「あー」
勇者「ちょっと待って。今いいところだから」
竜王「う…苦しい…。毒が…回って…早く…薬を…」
勇者「んーとね。あれ、うそ」
竜王「………」
勇者「さーて、この金塊を金に換えて次の島まで豪華客船貸切の旅だ!」
竜王の手で魔族たちがほぼ壊滅させられ、治安がよくなったこの町
また僅かに勇者から分けられた金塊を元に始めた商売で景気もよくなった
深く深く痛めつけられたこの町の住人にも、その後少しずつ笑顔が戻っていった
~道中~
戦士「なあ、盗賊どん」
盗賊「ん?なんや」
戦士「この前の勇者どん、顔には出してねどもかなり怒ってただ。そう思わん?」
盗賊「そーかー?アイツが魔族の非道にキレたりするか?」
戦士「怒ってただよ。今までと違っただ」
盗賊「でもやな、あんなヤツは今までもいたやん?」
戦士「そうだども…。けどなんていうか、勇者どんにしかわからない沸点があるような…」
盗賊「気のせいやろ。結果的に儲かっただけやし」
~大国 王城~
この国は軍事力が高水準で好戦的な王が治めている
国王「貴殿らに命ずる」
勇者「?」
戦士「ほれ、勇者どん。王様だから命令してもいいと思ってるだよ」
勇者「」チッ
勇者「で、なんすか?」
国王「なんだ貴殿の態度は?」
勇者「いやボク、これが素なんで」
盗賊「ま、そうやな。ガキの時から変わらんわ。あ、俺ら幼なじみやねん」
国王「そんなことは聞いとらん!黙って命をうけよ」
勇者「……ベギラ…」
戦士「ゆ、勇者どん!あとで何でも買ってあげるだよ!オラの金で!」
勇者「はぁ…」
勇者「で、俺らに何してほしいんすか?」
国王「けしからん連中だな。勇者とはいえ、所詮下々の輩か」
勇者「あ?」
戦士「勇者どん!落ち着くだ!」
国王「まぁいい。直近の調査で北方に魔族が集まっている事が分かってな。どうやら打ち捨てられた廃墟で生息しているらしいのだ」
商人「生息でゴザルか?被害とかは?」
国王「魔族は存在そのものが害だろう。行ってなんとかしてこい。おとなしくさせろ」
勇者「ほー」
戦士「軍隊派遣すればええでねぇか?」
国王「魔族と戦うのは貴様らの仕事であろう!献身的にその身を民のために捧げる!そして王たるワシの意志は民の意志だ!貴様も勇者を名乗るならつべこべ言うな」
国王「さあ行け」
勇者「わかりました」ニコッ
勇者「非礼をお許しください。“なんとか”して参ります」
城を出る一向
盗賊「ほんまにやるん?」
勇者「」ニコニコ
戦士「勇者どん?」
勇者「なあ商人、いくつか用意してほしいもんがあるんだ」
勇者「あとさっきの王様さー」
勇者「“娘”いたっけ?」
~魔族の砦 大国辺境の廃墟跡~
ここの魔族はさほど強くない
人間に住処を追われた魔族たちが寄り添い合い、ひっそりと暮らしている
戦士「悪い子はいねぇかー」
盗賊「勇者一向やでー」
魔族「ひ、ひい…!勇者一向だ!勇者たちがきたぞ!」
魔族「あの竜王様とその配下を根絶やしにしたという…!」
魔族「うわぁ、もうダメだー!!」
商人「大分名前が売れてきたでゴザルなぁ。勇者の狙いどおりでゴザルよデュフフ」
魔族「逃げろー!!」
戦士「逃げんでもいいべ。討伐にきたわけではねぇだ」
魔族「??」
盗賊「ま、別に悪さしてるわけでもあらへんし、ただ生活しとるだけみたいやしな」
戦士たちは何台もの荷馬車を率いてきていた
魔族「あの、それは…?」
商人「鉄、工事用具、土木、食料品、酒、種子、堆肥、その他でゴザルよデュフフ」
盗賊「悪いようにはせーへんよ。ま、あくまでも敵対したいってなら皆殺しや。どや?俺らの提案聞いて仲良うせん?」
魔族「…?」
戦士「まぁとりあえずメシでも食うべ。それに酒もあるべ。こんな辺境じゃろくなもん食ってねぇべ」
~2時間後~
魔族「美味い!こんな美味いものがあったとは…」
商人「イベリコ豚でゴザルよデュフフ」
魔族「人間はいつもこんな美味いものを…?」
盗賊「金があればやな。どや、辺境でコソコソ寄ってきた人間襲うより──」
~王室 姫の部屋~
姫「今日も私は籠の鳥…。なに不自由ない生活のかわりに心ときめくことも…。城からはろくに出ることも……退屈ですわ」
コンコン♪
姫の部屋の窓がノックされる
姫「あら?小鳥さんかしら?」
カーテンをあける王女
そこには木に登って窓の高さまで上ってきたらしい爽やかな笑顔の美青年がいた!
姫「まあ!」
勇者「僕は決して怪しい者ではございません」ニコッ
勇者「ボクは勇者。人々のために魔を討つ旅を続ける者です」
姫「勇者様…?」
勇者「はい。先日はお父上にも謁見させていただきました」
姫「勇者様がなぜこちらに?」
勇者「恥ずかしながら、先日城内で姫をお見かけしてから…」
勇者「ふっ、なんて罪なお方だ。僕の心は奪われてしまいました」
勇者「そしてこうして人目を忍んで会いにきてしまいました」ニコッ
姫「まぁ…そんな…//」ポッ
勇者「僕と出かけませんか?」
姫「でも…外は危険だと父が──」
勇者「大丈夫です。僕があなたを守ると神に誓いましょう。僕と一緒なら何も怖くございません」ニコッ
姫「まあ!//」
姫は勇者の手を取った!
~1ヵ月後~
国王「何をしていたのだ!貴様らに命を与えてから1ヶ月も経ったのだぞ!今更なんだ!」
勇者「うるせぇよ」ニコッ
国王「う、うる…?なんだと!?」
勇者「テメェの言う通り“なんとか”してきましたよ。砦はばっちり補強。畑や牧場も整備、 魔族の皆さんはすっかり幸せになりました。勿論戦力的にも増強しております」
国王「は…?」
国王「貴様、なにを言っている!?」
勇者「?」
戦士「勇者どん、勇者どんは勇者なのになんで魔族の味方をしてるのか?って聞きたいんだべ」
勇者「あー、理由はシンプルです」
勇者「ムカつくんですよテメェは。仕方ないですよね」
国王「な、な、な、貴様、なんという…」
勇者「あはははは」
国王「ならば砦を叩き潰してやる!我が国の軍事力をもってすれば!」
勇者「あはは、いいですよ。ところで、行方不明になっていたあなたの娘の姫、今どこにいるかご存知ですか?」
国王「なに!?」
勇者「商人」
商人「こちらの水晶に注目でゴザルよ」
水晶にはとある場所の映像が映っている
そこで眠っている姫の周りに無数の魔族が!
勇者「あの魔族たちは別に攻めてきやしませんよ。そしたらぶっ殺すってたっぷり脅してますから。でもそうすると、人間に攻められるかもしれませんよね?だから保険を与えておきました。意味、わかりますよね?」
国王「貴様!なんてことを…!勇者の誇りはないのか!?」
勇者「誇り?なんですそれ?そんなくだらないモノに囚われていちゃーダメですよ。あ、あと僕のもっとも嫌いな言葉は献身なんですよ?とりあえず新興の隣国として援助をお願いします。そーですねぇ、1兆Gでいいです」
国王「ふざけるな!!」
勇者「?」
勇者「嫌なら別にいいですよ。僕は痛くもかゆくもないですから。無数の魔族に陵辱される姫なんてゾクゾクしますね。おーい盗賊、交渉決裂って魔族に伝えてこい」
盗賊「了解や」
国王「まってくれ!!!」
~後日~
勇者「ほら、隣国からの援助金100億Gだ」
魔族「おお!!さすが勇者様!ありがたい!!」
勇者「よかったな」
魔族「勇者様、この中から勇者様の取り分を──」
勇者「いらねぇよ。お前らには世話になったしな。全部やるよ」
魔族「勇者様…無償で働かれるなんて…」
~魔族砦 勇者と姫の住居~
姫「おかえりなさいませ!勇者様!」
勇者「ただいま。今日もいい子にしてたかい?」
姫「はい!魔族の方々も良くしてくださいますし、なんだかここに来てから毎日新鮮で!」
勇者「そう、それはよかった。ところで話があるんだ」
姫「なんでしょう?」
勇者「僕と結婚してくれ」
姫「…!!」
姫「嬉しいですわ…!ぜひ私を勇者様のものに…!」
勇者「おいで」
姫「はい」
勇者は姫の身も心も落した!
~宿屋~
戦士「おやすみ、勇者どん」
勇者「おう…」スピーッ…カー…
戦士「……」
戦士「あの偉そうな国王の唖然顔…。勇者どんは変わらねぇだな」
~10年前~
戦士「うぇーん」
勇者「どうした?」
戦士「いじめられただ。オラ、体がデカいから邪魔だって」
勇者「なんだそれ?そんな奴らぶっ飛ばせよ」
戦士「だ、ダメだども。オラたち戦士家のもんはみんなのために力を使うもんだって。自分のためにつかっちゃなんねっておっ父が──」
勇者「しらねぇよ。気にいらねぇ奴はぶっ飛ばせ。好きにするのが一番楽しいんだぞ」
戦士「だ、だけども…」
勇者「いいか?お前は強いんだ。それはお前が毎日毎日剣術の練習をしてるからだろ?なら堂々とその力で遊んでるだけのバカどもをぶっ飛ばせ。それはお前の権利だ」
戦士「勇者どん…」
~5年前~
盗賊「ギルドの仕事は疲れるわホンマ。あれだけ働いてたったこれだけの給料とかありえへんわ」
勇者「すくねぇと思うわけ?」
盗賊「すくないやろ。けどまぁしゃあないわ。ギルドも経営厳しいらしいし。我慢せぇへんとな」
勇者「くだらねぇ。ギルドが儲かったらお前に還元してくれんのか?組合とかちゃんと機能してるか?」
盗賊「いや、わからへんけど…」
勇者「調べろよ、そんくらい。いいか?世の中真剣に生きてかねぇと誰かのいいようにされるだけだぞ」
盗賊「そら勇者は利口やさかい、そやろーけど」
盗賊「ワイら普通のもんはシコシコ働くのが一番なんや」
勇者「アホか。それはお前がめんどくさがってるだけだ」
勇者「よく考えろよ。楽しく生きるってのはどういうことなのかよ」
~現在 道中~
商人「勇者殿、僕、パーティーを抜けたいでゴザル」
勇者「どうした?」
商人「資金も十分に貯まったでゴザル。ここらで一発商売を始めて商人として成功したいでゴザルよ」
勇者「……」
戦士(ゆ、勇者どん、どうするだ?)
勇者「……」
勇者「そっか、いいよ。んじゃ、次の街でお別れだな」
戦士・盗賊「!?」
盗賊「本当にええんか!?そんなあっさり!」
勇者「いやだって、いいじゃん別に」
商人「恩にきるでゴザルよデュフフ」
勇者「で、どんな商売するんだ?」
商人「まずは回復アイテムと武器の販売でゴザル」
勇者「ほう。なら勇者ご推薦とか勇者印付けろよ。もちろん普通の武器によ」
商人「いいんでゴザルか?」
戦士「それは詐欺ではねぇべか?」
勇者「人聞きが悪りいなぁ。推薦してんのは本当だろうが。ノンアルコールカクテルだってありゃ実質ただのジュースだ」
商人「ではありがたく…デュフフ」
勇者「あ、名前の使用料は儲けの50%でいいぞ」ニッコリ
商人「10%」
勇者「50」
商人「30%でデュフフ」
勇者「50%」
商人「わかったでゴザル」
~最後の街 飛行船乗り場~
勇者「飛行船をくれ。金はもって──」
魔法使い「勇者!!探したよもー!やっと追いついた!」
勇者「?」
戦士「ほら、いつかの魔法使いさんだべ」コソコソ
勇者「あー…」
勇者「えっと…元気してた?」
魔法使い「元気してた?じゃないよ!ボクひとり置いて行っちゃうなんてひどいよ!」
勇者「女の子を危険に巻き込みたくなかったんだよ。まして、愛している人ならなおさらさ」
魔法使い「そ、そんな…//」
魔法使い「勇者の気持ちは嬉しいけど、ボクも一緒に戦いたいよ!」
勇者「チッ」
魔法使い「ん?どうしたの?」
盗賊「まぁまぁええんちゃう?商人がパーティーから抜けたんやし。正直、魔王城に3人やと厳しいわ」
戦士「そうだべ。弾除けにはなるべ」
魔法使い「え?え?なに?弾除け?」
勇者「はぁ…」
勇者「来たければくれば…」
魔法使い「わーい!やったー!ボクがんばるよ!」
~魔王城 1F~
戦士「だべさ!」
戦士の攻撃!
骸骨兵1を倒した!
盗賊「ダボがぁ!」
盗賊の攻撃!
骸骨兵2を倒した!
魔法使い「メラゾーマ!」
魔法使いはメラゾーマを唱えた!
骸骨兵3を倒した!
勇者「ガンガンいこうぜ!」
勇者は応援した!
骸骨兵4「ウバシャー!」
骸骨兵4の攻撃!
勇者はダメージを受けた!
勇者「へぶらっ!」
戦士「勇者どんに何するだ!」
戦士の攻撃!
骸骨兵4を倒した!
戦士はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
魔法使いはレベルが上がった!
勇者「ふぅ…ちょろい連中だぜ」ヌリヌリ
勇者は薬草を使った!
~魔王城 2F~
腐った死体が現れた!
魔法使い「勇者!こいつらにはギラ系呪文が有効だよ!勇者のベキラゴンで!」
戦士「オラがやってやるだ!」
戦士の奮闘でなんとか倒した!
戦士はレベルが上がった!
盗賊はレベルが上がった!
魔法使いはレベルが上がった!
勇者「ふぅ…聖水がまだ足りないな。もっと沢山浴びよう。魔法使いは特に浴びよう。服がスケスケになるくらいに」
魔法使い「もう!勇者のエッチ!//」
~魔王城 3F~
戦士「ここはどうやら二手に別れないと進めないようだべ」
盗賊「せやな、しゃあない。戦力考えたら勇者と俺、魔法使いと戦士でいこか」
戦士「だべな」
勇者「ダメだ」
魔法使い「勇者?」
勇者「俺は魔法使いと右の通路に行く。お前らは左へ行け」
盗賊「本気なん?だってお前は──」
勇者「しゃらっぷ」
戦士「まぁ勇者どんがそう言うなら仕方ねぇべ」
盗賊「ほな、最上階で会おか」
勇者「おうよ」
~魔王城 4F~
勇者「あーるーこー!あーるーこー!わたしはー勇者ー」
魔法使い「ゆ、勇者!ちょっと静かに…」
勇者「だってこんな不気味な所に無言でいたら怖いじゃん。力持ちの戦士も、素早い盗賊も、何でも持ってくる商人もいないんだからさ。んじゃ、なんか話そうぜ」
魔法使い「怖がりだなぁ、勇者は」クスッ
勇者「人間だもの」
魔法使い「ねぇ、勇者はどうして勇者になったの?」
勇者「ん?」
魔法使い「さすがにもう分かるよ。勇者は今までの勇者とは違うよね。みんなの為に自分を犠牲にして戦うってタイプじゃないでしょ。それなのにどうして勇者をやってるの?」
勇者「お得だから」
魔法使い「たしかにこれまでいろいろ儲かったみたいだけど…。でも勇者なら、別に勇者をやらなくてもそのくらいできるでしょ?」
勇者「んー。じゃあ気に入らないことをなんとかしたいから」
魔法使い「なんとか?じゃあやっぱり魔物が憎くて世界中の人々を守りたいから?」
勇者「いいえ」
魔法使い「じゃあどうして?」
勇者「あ、敵だ」
魔法使い「もう!すぐそうやってはぐらかして…!」
勇者「いや、ガチで」
ドラゴンが現れた!
勇者「やっべぇ」
魔法使い「ボクに任せて!メラゾーマ!」
ドラゴンに微小のダメージ!
勇者「うーん。魔法防御強い感じだね」
魔法使い「そ、そんな…。じゃあどうすれば…?」
勇者「一応もう一回試してみようかな。メラ」
勇者はメラを唱えた!
ドラゴンには効かなかった!
勇者「んーダメかぁ」
勇者「メラ」ボッ
勇者は葉巻に火をつけた!
魔法使い「そうだ!ここは勇者の剣で!」
勇者「ふーっ…」
勇者「いや、逃げよう」
勇者たちは逃げ出した!
しかし、魔法使いは逃げ遅れた!
勇者「あ」
魔法使い「勇者!ボクにかまわず逃げて!」
勇者「……」
勇者「……」ヌリヌリ
勇者は自分の肩に何かを塗りつけた!
ドラゴン「ガアアッ!」ガブッ!
勇者「痛いお」
ドラゴンは勇者の肩に食いついた!
鋭いキバが勇者の肉を食らう!
魔法使い「勇者ぁぁぁ!!ダメ!!ボクはいいから逃げてーー!!!」
泣き叫ぶ魔法使い。
だが、勇者は半笑いだ!
ドラゴン「」バタン!
ドラゴンは倒れた!
魔法使いはレベルが上がった!
魔法使い「勇者…?今のは…?」
勇者「毒。皮膚からは入らないけど消化器官からは一発で瀕死。珪素系の毒」
勇者「ドラゴンが好きな肉の匂いも一緒に塗っておいた」
魔法使い「で、でも、そんな大怪我して…」
魔法使い「剣を使えば──」
勇者「魔法使いちゃん、人には色々事情があるんだよ」
勇者「ところで俺は今、君の命を助けたよね?」
魔法使い「う、うん!ありがとう!まさか勇者が助けに来てくれるなんて思わなかった…!ボクうれしかったよ!」
魔法使い「勇者も生きてて…ホントに良かった…!」
勇者「感謝って形にしないとダメだよね?」
魔法使い「…?」
~魔王城 最上階 魔王の間 扉前~
戦士「勇者どん!無事だっただか!」
勇者「この肩を見ろ。ぜんぜん無事じゃねぇ」
盗賊「ま、軽口叩ける余裕があるんなら大丈夫やな」
魔法使い「勇者…しっかり」
勇者「いや、まぁ大丈夫。それより、ようやくここまで来たな」
盗賊「せやな」
戦士「色々大変な旅だったべ」
勇者「娼婦買ったり、カジノでナンパしたり」
戦士「女魔族を愛人にしたり、ラーミアの卵を食べたりしたべ」
盗賊「王族をゆすったり、一般市民にぼったくりの商品を売りさばいて大儲けしたりもしたわ」
勇者「で、ごくごくたまに魔族と戦ったりもしたな」
魔法使い「……」
勇者「本当につらく長い旅だったが、それもこの時のため!俺たちは魔王と立会い、そして目的を果たす!」
魔法使い「そ、そうだよ!ボクたちで魔王を倒して魔族のいない世界を作ろうよ!」
勇者「え?」
盗賊「は?」
戦士「ぬ?」
魔法使い「え?あ、あれ?ボク何かおかしな事言った?」
勇者「ま、いいや。行こうぜ」
魔法使い「で、でも勝算はあるの?魔王は本当に強いらしいよ?レベル99に至った勇者のお父さんも真っ向勝負で敗れたって…」
魔法使い「それって人間には勝てないってことじゃ……」
勇者「魔法使い」
魔法使い「な、なに?」
勇者「“俺は負けるのが大嫌いなんだよ”」
~魔王の間~
魔王「勇者よ。よくぞここまで来た。褒めてやろう」
勇者「ありがとう」
魔王「実に優秀だ。人間にしておくには惜しい程にな」
魔王「どうだ、我に仕えぬか?さすれば世界の半分をくれてやろう」
勇者「全部くれ」
魔王「なんて?」
勇者「だから、仕える代わりに世界の実権を全部くれ」
魔王「えっ?いや、それは…ちょっと待て…」
勇者「トップは決断力が大事だよ」
魔王「……」
魔王「ダメだ!」
勇者「なら90%は?」
魔王「ダメだダメだ!」
勇者「85!」
魔王「いや、ダメだダメだ!」
勇者「ちっ、じゃあもういいよ。仕方ない。あんたぶっ殺す」
魔王「ほう…さすがは勇者、甘い誘惑には乗らぬか」
戦士「あの人、自分の発言おかしいと思わねぇべか?」
盗賊「ほっとけよ。あーはよ帰ってビール飲みたいわー」
魔法使い「魔王!あなたを倒してボクたちは平和を手にしてみせるよ!」
勇者「ははは。魔法使いは面白いなぁ」
魔王「来るがよい。地上の強者たちよ…!」
戦士「やってやるべ!!」
戦士の攻撃!
魔王にダメージを与えた!
盗賊「ボケがぁ!」
盗賊の攻撃!
魔王にダメージを与えた!
魔法使い「行くよ!マヒャド!」
魔法使いはマヒャドを唱えた!
魔王にダメージを与えた!
勇者「命を大事に!」
勇者は応援した!
魔王「我と貴様らとでは格が違うのだ。メラガイアー!」
魔王の圧倒的な力に押される一行。
戦士・盗賊・魔法使いが奮闘するが劣勢な状況は変わらない!
勇者は変わらず応援をしている!
魔王「ふん…。所詮貴様らなどこの程度だ」
戦士「あー、これはやばいべ」
盗賊「せやな…」
魔王「しかし、やはり貴様らの力は惜しい」
魔王「何故だ?何故それほどの力をもちながら下等な人間に組する?英雄と持て囃し、過酷な戦いをしいられながら」
勇者「ちょっと何言ってるかわからないですね」
魔王「貴様の父親もそうだった。わずかな仲間を引きつれこの本拠地にやってきた。度重なる戦闘の疲労や補給を得られないゆえの飢えで苦しみながらな。そして一人、また一人と死んでいった。祖国からの援助も届くはずがないこの遥か遠い地で、頼るものもなくな」
勇者「……」
魔王「だがそれでも愚直に戦った。人のためにな。高潔な男だったよ。致命傷を受けた仲間を楽にしてやる為に手を下した時には涙を流していた」
勇者「……」
魔王「およそ人として最強の領域に至っていた男だったが、無残にも我に敗れた」
魔王「敵とはいえ、それほどまでの力を得た勇者に敬意を表し、死体を棺に入れ、人間に引き取りに来るよう命じた。人々に讃えられるべき功績をもつ者だと思ったからだ」
勇者「で、結局恐れて誰も来なかったんだろ?知ってるよ。それどころか『個人の判断で魔王に挑んだ愚か者だ。こちらからは関知しない』って言ったんだろ?俺もガキの頃はそのせいでずいぶん苦労したもんだ」
勇者「ま、ほとぼりが冷めた頃には人間の間でも英雄だったと言われる様になったけどな」
魔法使い「そんな…!そんなのって…あんまりだよ…」
魔王「そうだ。人間は醜い。己の利のみを良しとする矮小な輩だ」
魔法使い「違うよ…!人間は酷い事もするけど、そればかりじゃ──」
勇者「でも大抵は酷い」
魔王「勇者よ。何故それを理解しながら戦う?もし万が一、お前が我を倒したとしたらどうなると思う?」
勇者「検討はつくかな。最初は持て囃されるだろうね」
魔王「そうだ。だが人は突出した存在を認めない。必ずお前は迫害される。その時、お前はどうするのだ?」
勇者「そうなったら俺は、この地上を……去る──」
勇者「なんて言うと思うか?俺はドラゴンの騎士じゃねぇんだぜ?」
魔王「なに?」
勇者「話合わせてやりゃー調子に乗ってベラベラ喋りやがって、バカじゃねぇの?」
魔王「なんだと…」
勇者「俺の親父は立派な人だったさ。でもバカだよバカ。何故自己犠牲的になる必要がある?嫌ならやめればいいんだ。結果死んだ。そりゃ死ぬさ。当たり前だ」
勇者「俺のように道中の国々を豊かにしたうえで、援助を受けずに旅すれば苦労するのは当然だろう?」
勇者「でもそりゃ文句言うことじゃねぇ。自分を犠牲にしたのは親父の判断だからな。別にあんたを恨んじゃいない」
勇者「誰かの為にってのは聞こえのいい言葉だ。人の為に、組織の為に、国の為に、世界の為に、自分の幸福を犠牲にして戦い働く者は一見尊い。だが俺から言わしてもらえば3流だね」
戦士「勇者どんが父親の話をするなんて初めてだべ…」
魔王「ほう、では一流とはなんだ?自己の利のみを考え守り、ままならぬ世の中を恨み、英雄に全てを押し付ける者か?大国の王や貧しく弱い平民のように」
勇者「違うね。それは2流さ。あー面白い。魔王と問答するのが夢の一つだったんだよ。戦闘中だがペラペラ喋らせてもらうぜ」
盗賊「ああ、言ってやれ言ってやれ。スカッとするわ」
勇者「まず、知ってたか?この世界は俺を中心に回っているんだぜ?」
魔王「なんだと…?気でも狂ったか?」
勇者「俺から言わせてもらえば、自分以外の何かが世界の中心だと思うほうが狂ってるね。俺は何にも敗れないし何にも屈しない。誰かの駒にもならない。搾取もされない。俺は俺の幸せの為に生き続ける。気に入らないヤツはぶっ潰す。欲しいものは掠め取る。世界や社会が障害になるならそれすら変える。迫害なんか鎮圧するまでもなく起こさせすらしない!」
勇者「ぶっ潰したヤツが悪党だったら正義と呼ばれるだろう。掠め取られたヤツは俺をゲスと呼ぶだろう。だがそんなことは一切関係ない!」
勇者「俺は俺の幸福の為に世界を変える!」
戦士「言いきったべ。かっこいい感じも何故かするけんど、要するにありゃ究極のわがままだべ」
盗賊「せやなー。まぁええんちゃう?あれでアイツの言う自分の幸福の中には人のもんも入ってたりするからな。たまにやけど。それにあれやな。前に『お前も自分を中心に世界を回せ』とか言われたわ。あの時はまじで意味わからへんかったけど」
魔法使い「ふぇ…?えっと…つまり、勇者はいい人なの?悪い人なの?」
盗賊「ははは。アレを理解するのは難しいでー。ま、良い悪いっつか、あーゆーヤツってだけや」
魔王「フ…フハハハ。実に面白い男だ!どうやら父親とは違うようだな。では聞こう。何故お前は我を倒そうとする?お前ほどの男なら、魔王がいようが魔族がいようが何も問題はあるまい」
勇者「勝負が終わったら教えてやるよ」
魔王「ほう?お前はまだ我に勝てると思っているのか?」
勇者「ひゃくぱー」
魔王「よかろう。行くぞ!」
再開する戦い
魔王は強烈な猛攻を仕掛けてくる
早々に魔法使いは気絶してしまった!
戦士「はぁ…はぁ…まずいべ」
勇者「なーに。まだまだいけるさ」
戦士「また根拠のない自信だべか?」
盗賊「なんもしてへんくせにな」
勇者「俺はお前たちを信じているぜ!」
戦士「まーたいいこと言ってる風に酷いこといってるべ。オラが単独で突撃しろってことだべか?」
勇者「さっすがー。長い付き合いなことはある」
戦士「わかったべ。魔力くらいは消費させてカラにさせてみせるべ」
盗賊「ほな、俺はアイツの杖をすりとって壊したるわ」
魔王「解せんな。何故貴様らもその男と共に戦う?主従の契りがあるように見えんが」
戦士「しゅじゅーってなんだべ?」
盗賊「主人と家臣の関係のことや」
戦士「そんなもんねぇだ。だども、オラたちは勇者の友達だ。それに…オラもオラを中心に世界を回してるだ。オラの目標の為にはアンタなんかいないほうがいいだ」
盗賊「ま、そういうことやな。もちろん俺も世界を回してるで。要は利害の一致、後は腐れ縁の友情みたいなもんや。正味のとこ、勇者ほど信用できるヤツはおらへん」
戦士「行くべ!!世界の幼女よ!オラに力を!」
盗賊「行くで!!お前をしばいた後に祝杯や!」
突撃する戦士!
魔王「哀れな者よ。これで終わらしてやる!」
魔王の最大爆発呪文が放たれた!
戦士「ぐへぇ…。勇者どん、あとは、任せただ…」
戦士は気絶した!
しかしこの攻撃で魔王の魔力は尽きた!
盗賊「今や!」
魔王「!?」
盗賊は神速のスリ技で魔王の武器である杖を盗みとり破壊した!
魔王「小賢しいわ!」
魔王は拳で盗賊を殴りつけた!
魔王の力は圧倒的だ!
盗賊「勇者、あとは頼んだで…」
盗賊は気絶した!
魔王「さて、残るは貴様ただ一人だ」
魔王「勇者よ」
勇者「……」
魔王「いや──」
魔王「“貴様は勇者ではない”」
勇者「……」
魔王はゆっくりと勇者に歩み寄る
魔王「貴様の旅は見ておった。使い魔をやってな」
勇者「ストーカーかよ、きめぇww」
魔王「そのよく回る口と、小賢しい策略でこれまでやってきたようだな」
魔王「たかだかドラゴンを倒すのに命をかける始末か」
勇者「……」
魔王「竜王をあえて残虐に殺したのも、その後の魔族が戦わずに降伏するよう仕向ける為」
勇者「いやあれは…」
魔王「お前自身は一度たりとも戦っていない。時折魔法を使うような素ぶりを見せたのも全て虚構。ただのポーズだ」
勇者「いやいや、魔法なら使えるよ?」
勇者「メラ!」ボッ
勇者「どう?一服やらない?」
魔王「ククク…フハハハ!心意気は面白いが実力は伴っていないようだな」
勇者「……」
魔王「何度でも言おう。お前は勇者ではない。ただの詐欺師だ。むしろそこに転がっている戦士や盗賊の方がはるかに強い」
勇者「…かもな」
魔王はさらに勇者に近づく
勇者「うりゃ!」
勇者は痺れ薬の入った袋を投げつける!
魔王「ハハハハ。我を誰だと思っている?こんなものが効くと思うか?」
勇者「やだなー、ジョークですよジョーク。そうだ、世界の半分でいいです。だから部下にしてください!」
魔王「もう遅い。ふ、これならお前の父親の方がよほど面白い相手だった。人でありながらこの我と互角に戦えたのだからな。あの男でさえ討てなかった我を、貴様如きに討てるはずがない」
さらに歩み寄る魔王
勇者「よせ…やめろ…」
魔王「さらばだ。偽りの勇者よ」
勇者「…!」
魔王は右手を振り上げ──
ズシャッ!!!
魔王「バ、バカな…!」
魔王が見たものは、肉片になっている勇者ではなく、壁にあいた大穴でもなく──
自らの胸に凄まじい勢いで深々と突き刺さった剣──
そしてそれを握り締め、常人ならざる闘気を放つ男──
勇者の姿だった!
勇者「ああ。バカだな、お前は」
ズバっ!
勇者は魔王に刺さった剣を真一文字に横に振り抜き、魔王の半身を切り裂いた!
ドカッ!
魔王は膝をつく!
そして勇者から痛烈な蹴りが放たれ、魔王ははじき飛ばされる!
魔王「ぐぁっ!!」
勇者は間髪入れずに上級呪文を唱える!
勇者「ギガデイン」
稲妻が魔王を襲う!
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
勇者「ギガデイン」
地に手をついた魔王に連続して稲妻が襲いかかる!
魔王「な…なぜだ…!なぜだぁ…!!」
勇者「簡単な話だろ。俺は本当に“強かった”ってだけだ」
魔王は混乱状態のまま稲妻を浴び続ける!
魔王「ならば…なぜ…!」
勇者「親父は人として究極の強さだった。でもお前に負けた。なら、俺がいくら鍛えてもお前に勝てる道理はない。だから待ったよ。お前を確実に殺せるチャンスをな」
魔王「なん…だと…!?」
勇者「油断しきったバカ面が近づいてくる、たった一度のチャンスだ」
勇者「その為に俺は旅の途中、一度も戦わなかった」
勇者「子どもの頃から必死に鍛え続け、とっくに親父と同じ人の頂点を極めているこの強さを振るわなかった」
勇者「旅を始めて最初に振るった一撃が──」
勇者「“魔王への一撃だ”」
魔王「では…!」
勇者「ああ、俺のことをよく知らないヤツは俺を強いと思ってる。俺のことを少し知っているヤツは“本当は弱い”と思っている。そして──」
勇者は戦士と盗賊を見た
勇者「俺のことをよく知っているヤツだけが“本当に強い”と知っている」
勇者「ギガスラッシュ!」
魔王「ぐああああっ!!」
勇者「言っただろ?自分の為に世界を変えるって」
勇者「そんな男が鍛えていない、ましては弱いと本気で思ったのか?このマヌケが」
勇者は苛烈な攻撃を与え続ける!
もはや魔王は瀕死だ!
魔王は最後の力を振り絞り、勇者に問いかけた!
魔王「教えろ。貴様がそうまでして力を隠し通し、そのような傷をおってでも我を倒したかった理由はなんだ…」
勇者「いいだろう。お前はもうくたばる。最後に教えてやるよ」
勇者「そもそもお前は無闇に人を殺し人間の資源を奪う。それがどんな結果を生むか…」
魔王「そうか…。やはり貴様も人々の安寧の為に──」
勇者「違うよ?」
魔王「え?」
勇者「あれは俺が12のとき、初めて娼館にいったときだ…」
魔王「はぇ?」
勇者「いいから聞け!娼婦たちは大体悲壮な雰囲気だった。それはそれでキモチよかったが。ま、それは置いといてだ。魔王がいて魔物が暴れているこのご時勢。治安も悪けりゃ景気も悪い。失業者も多く生活に困った女たちが春を売る…」
勇者「他にもこんな話がある。俺が初めて酒を飲んだのは9歳の時だ。本格的に楽しむ様になったのは12歳だがな。魔物が暴れて生産性が下がるこのご時勢、いい酒は驚くほど少ない。酒職人さんやブドウ農家さんの生活が安定しないからだ!ワインの貯蔵庫はやたら襲撃され、腕のいいウィスキー職人が魔物に殺される!」
勇者「同じことは他の食い物にも言える。おかげでこの数百年で人間の食文化は低下した!貴様のせいだ!」
魔王「なるほど…。そんな娼婦たちの解放や誰もが飢えることのない世がお前の望みか?」
勇者「ん?違うよ?そうじゃなくてだな。俺は素人っぽい子が好きなんだ。わかる?生活に困ってやむなく悲壮に働く娼婦じゃなくて豊かで恵まれているにも関わらず、遊ぶ金欲しさに気軽に働いちゃう若くて可愛い子を抱きたかったんだ!」
勇者「作るのにすんげー手間がかかるブルジョワなワインとかアホみたいに飼育が大変だけど濃厚な味わいの黒豚とかがたくさん食べたかったんだ!他の人の飢えとかどうでもいい!」
魔王「なんて?」
勇者「その為には世界が平和にならなきゃならない…。安定した豊かな社会でなければ美食も女も酒も質が落ちる!!」
勇者「俺の欲望を叶えるついでに世界を救ってやる!ついでにな!!」
勇者「平和主義な俺だが涙を飲んでお前を倒す!残った魔族は平和的に俺が建設した魔族国家に送ってやる!魔族さんもわりと農耕できるし、性の対象になるようなセクシーなヤツもいる!だから生かしといてやる!俺の為にな!」
魔王「貴様…」
勇者「てなわけで、くたばれ」
魔王「このゲスめ…」
勇者は魔王にとどめの一撃を放った!
こうして勇者は魔王を倒したのであった!
その後──
戦士は「世界を救ったのはオラたちだべ?」と国に圧力をかけ領主となった!
彼の領土では女性の成人年齢が11歳に定められた
戦士は11歳の美少女を妻とし、その余生を堪能した!
戦士「合法的に幼女を抱けるなんて夢のようだべーーーーー!!!」
盗賊は冒険で稼いだ金を持って地元に戻り、仕事もせず日がな一日酒をあおり、悪い仲間たちと毎日毎日バカ騒ぎをした!
特にB級グルメの開発には余念がなく、粉ものと呼ばれる多数の食品を発明した!
盗賊「酒や酒や酒や!!あと串カツや!!」
商人は【勇者印の道具屋さん・DHUFU】をチェーン展開!
魔王を倒した実績から商品は飛ぶように売れ、世界一の大富豪となった!
現在は踊り子のグループのプロデュースをやっているが、すべて商人のお手つきである
商人「彼女たちは夢をおっているんでゴザル!」
賢者は真面目に生き過ぎた反動で現在は遊び人に転職
盗賊や戦士のよき悪友へと変身した!
実は童貞であった彼だが、悪友たちの手によりまたたくまに失ったのはいい思い出らしい
賢者「うむ、この生き方も悪くない」
何はともあれ、世界に平和が訪れた!
残った魔族たちは勇者たちに滅ぼされることを恐れ、また人間との共存にうまみがあることを理解し、徐々に人と仲良くなっていった!
魔族の襲撃の心配がなくなった社会は生気を取り戻し、生産性は目に見えて向上した!
回る経済は見る見る世の中を明るくした!
そして勇者は──
勇者「うまし。魔王を倒したことで再販が決定したジョニーウォーカーの青…絶品だぜ!」
勇者「パストラミ、ラーミアの卵黄乗せとの相性も抜群!」
勇者はハーレム城を建設
365名の愛人を持ち、性と酒と美食におぼれた退廃的な生活を楽しんでいる
ちなみに魔法使いはこのメンバーのひとりである
魔法使い「あ、あの…勇者、今日の夜伽はボクに…」
長女「おねえちゃんのほうがいいよね?勇者くん」
姫「正妻である私ですわ」
王女「一番初めに出会ったのは私よ!」
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勇者「んー、どうしよっかなー」
勇者「いいや、今日は娼館に行くよ」
「えーーーーーー!!!??」
勇者「ゲースゲスゲス!!」
勇者「やっぱり──」
勇者「仲間に女を入れるのはおかしい」
──END──
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