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26. 甘い香りに誘われて
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「今日も、人がたくさん……」
本部内では、バタバタと隊員総出でミクを探し回っている頃、ミクは魔術本部から出て、今日も人だかりの多い街に来ていた
「リコさんに教えてもらってよかった」
本部の人が来ているか確認するために、時々後ろを振り返りながら、街を散策するミク。だが、街の中をどんどん進んでいくうちに、見慣れない本やお菓子を見つけて、テンションが上がり、本部の事を忘れて街の中を楽しんでいく
「お母様が好きそうなお菓子……」
美味しそうな甘い匂いに誘われてケーキ屋さんの前で立ち止まるミク。しばらくそのまま見入っていると、後ろに影が現れた
「このケーキ、美味しそうだねぇ」
「リコさん!クルミさんに、モモカさんも……」
声をかけられ驚き振り返ると、ニコニコと笑うリコと、その後ろで二人の様子を見ているクルミとモモカがいた
「探したよー。やっぱり街に出てたんだね」
少し屈んでミクの頭を撫で微笑むリコ。だが、ミクは見つかったことにしょんぼりと落ち込んでいる
「ごめんなさい……」
「いつの間に、本部から街への抜け道を教えてたのよ……」
そんな二人のやり取りを見ているクルミが呆れながらリコに言うと、モモカも少し呆れてため息をついた
「本当……リコらしいけど……」
後ろでそう話している二人を無視して、店頭に並ぶケーキに夢中のリコとミク。楽しそうなミクを見て、勝手に出ていった事を叱れずにいた
「ミク。ちょっと、おやつ食べて帰る?」
リコからの提案に、驚きつつも嬉しそうな表情になるミク。だが、それを聞いたクルミが慌てて止めに入った
「ちょっと、リコ……」
「いいじゃん。どうせ、怒られるんだし。気分転換しようよ」
と、リコに先に言い返されクルミが戸惑っていると、リコはミクにニコニコと笑いながら問いかける
「ミクもおやつ食べたいよね?」
「えっ……はい」
「じゃあ、決まり!今日は何を食べようか」
グイッとミクの腕を引っ張られて、スタスタと街を歩きはじめたリコ。突然引っ張られて、コケそうになるミクを気にせずご機嫌で話しかける
「さっきのお店のケーキにする?それとも、他のお店のお饅頭とか……」
「ちょっとリコ!」
ケーキ屋の前で置いていかれたクルミが呼び止めるが、リコとミクは止まることなく街の中を歩いていく
「大丈夫よ、クルミ」
楽しそうに街の中を歩くミクを見ながら、モモカがクルミに話しかけた
「後ろ、誰かついてきてるみたい」
と、言われゆっくりと後ろに目を向ける。曲がり角に隠れて、リコの部屋の扉を叩き報告をしていた女性隊員が、隠れながら、ミクとリコの様子をうかがっていた
「二人とも、置いてくよ!」
遠くで呼ぶリコの声が聞こえて、クルミが深くため息をついた
「……モモカ、何食べましょうか」
「そうねー。……そうだ。リコにおごってもらおうかな?」
二人を待つため待っていたリコとミクのもとに駆けつけると、モモカがリコに微笑みながらそう話すと、リコが少し嫌そうな顔になった
「えー?それは困るよー」
と、リコが笑い返していると、ミクが繋いでいたリコの手を離し、少し進んだ先にあるお店の前で立ち止まった
「これ、美味しそうです」
と言いながら指差したのは、クレープ屋。たくさんあるクレープを見るなり、何を食べるか決めれずにメニュー表を睨み考え込んでしまった。少し遅れてミクの所に来たリコ達。悩みまくるミクの姿を見て、リコが隣にきてメニュー表を持ってミクと一緒に悩みはじめた
「じゃあ、クレープに決まりね。早く何にするか決めて、早く食べようか」
本部内では、バタバタと隊員総出でミクを探し回っている頃、ミクは魔術本部から出て、今日も人だかりの多い街に来ていた
「リコさんに教えてもらってよかった」
本部の人が来ているか確認するために、時々後ろを振り返りながら、街を散策するミク。だが、街の中をどんどん進んでいくうちに、見慣れない本やお菓子を見つけて、テンションが上がり、本部の事を忘れて街の中を楽しんでいく
「お母様が好きそうなお菓子……」
美味しそうな甘い匂いに誘われてケーキ屋さんの前で立ち止まるミク。しばらくそのまま見入っていると、後ろに影が現れた
「このケーキ、美味しそうだねぇ」
「リコさん!クルミさんに、モモカさんも……」
声をかけられ驚き振り返ると、ニコニコと笑うリコと、その後ろで二人の様子を見ているクルミとモモカがいた
「探したよー。やっぱり街に出てたんだね」
少し屈んでミクの頭を撫で微笑むリコ。だが、ミクは見つかったことにしょんぼりと落ち込んでいる
「ごめんなさい……」
「いつの間に、本部から街への抜け道を教えてたのよ……」
そんな二人のやり取りを見ているクルミが呆れながらリコに言うと、モモカも少し呆れてため息をついた
「本当……リコらしいけど……」
後ろでそう話している二人を無視して、店頭に並ぶケーキに夢中のリコとミク。楽しそうなミクを見て、勝手に出ていった事を叱れずにいた
「ミク。ちょっと、おやつ食べて帰る?」
リコからの提案に、驚きつつも嬉しそうな表情になるミク。だが、それを聞いたクルミが慌てて止めに入った
「ちょっと、リコ……」
「いいじゃん。どうせ、怒られるんだし。気分転換しようよ」
と、リコに先に言い返されクルミが戸惑っていると、リコはミクにニコニコと笑いながら問いかける
「ミクもおやつ食べたいよね?」
「えっ……はい」
「じゃあ、決まり!今日は何を食べようか」
グイッとミクの腕を引っ張られて、スタスタと街を歩きはじめたリコ。突然引っ張られて、コケそうになるミクを気にせずご機嫌で話しかける
「さっきのお店のケーキにする?それとも、他のお店のお饅頭とか……」
「ちょっとリコ!」
ケーキ屋の前で置いていかれたクルミが呼び止めるが、リコとミクは止まることなく街の中を歩いていく
「大丈夫よ、クルミ」
楽しそうに街の中を歩くミクを見ながら、モモカがクルミに話しかけた
「後ろ、誰かついてきてるみたい」
と、言われゆっくりと後ろに目を向ける。曲がり角に隠れて、リコの部屋の扉を叩き報告をしていた女性隊員が、隠れながら、ミクとリコの様子をうかがっていた
「二人とも、置いてくよ!」
遠くで呼ぶリコの声が聞こえて、クルミが深くため息をついた
「……モモカ、何食べましょうか」
「そうねー。……そうだ。リコにおごってもらおうかな?」
二人を待つため待っていたリコとミクのもとに駆けつけると、モモカがリコに微笑みながらそう話すと、リコが少し嫌そうな顔になった
「えー?それは困るよー」
と、リコが笑い返していると、ミクが繋いでいたリコの手を離し、少し進んだ先にあるお店の前で立ち止まった
「これ、美味しそうです」
と言いながら指差したのは、クレープ屋。たくさんあるクレープを見るなり、何を食べるか決めれずにメニュー表を睨み考え込んでしまった。少し遅れてミクの所に来たリコ達。悩みまくるミクの姿を見て、リコが隣にきてメニュー表を持ってミクと一緒に悩みはじめた
「じゃあ、クレープに決まりね。早く何にするか決めて、早く食べようか」
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