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72. 優しさと企みが交差する時
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「寝ちゃったね……」
「ずーっと泣いてたからね。仕方ないよ」
本部にあるミクの部屋に戻ってきたリコ達。本部へ帰る間もモモカの背中でずーっと泣いていたミク。泣き疲れたのか目を腫らしてベッドで寝ている。そんなミクを見ながら、起こさないように、三人とも小声でヒソヒソと話をしている
「でも、お家が消えるなんてある?」
「まあ、元々あったのも不思議なくらいな家だったし」
「そういえばレイさん、なにか話聞けたのかな?
「大分時間経ってるけど、戻ってこないね」
と、クルミがリコに返事をしていると、大きなあくびをしたリコ。目を赤くして擦っている眠そうにしているリコに、クルミがぎゅっと抱きしめた
「リコも休んだら?一緒にずーっと泣いて疲れたでしょ?」
「でも……」
「何かあったら起こすから、休んで」
リコの頭を撫でて微笑むモモカ。二人の優しさにクルミを抱きしめ返すと、うん。と小さく頷いた
「ありがとう。ちょっと休むね」
と言うとミクの隣で眠りはじめたリコ。すぐに寝息が聞こえて、モモカがクスッと笑っていると、隣でクルミが、うーんと背伸びをすると、ふぅ。とため息もついた
「クルミも、少し寝たら?」
「モモカこそ休まないと。ずっとミクを背負ってたし」
「私は二人が起きるの待つよ」
と、寝ているミクとリコを見ながら話すモモカに、当然クルミがモモカを強く抱きしめた
「じゃあ、私も頑張って起きようかな。一人で待つのは暇でしょ?」
「ありがとう、じゃあもう少し話しようか」
レグスに話を聞きに行くと言っていたはずのレイは、部屋で一息ついていた。椅子に座って考え事をしていると、コンコンと扉が叩く音が聞こえた
「どうぞ……」
レイの返事に答えるように一人、部屋に入ってきたレグス。その姿を見てレイが、クスッと笑う
「おや、レグスが来てくれるとは……今から部屋に行こうと思っていたのに……」
「あの娘の家が消えたのだが……」
レイの話を遮るように、レグスが話はじめた
「ええ、知っていますよ。その原因を聞きに行こうと……」
「唄が聞こえたよ。とても素晴らしいうただった」
「それは良かったですね」
嬉しそうに話すレグスに笑って返事をするレイ。その態度を見て不満そうなレグスが、少し睨むようにレイに問いかけた
「……どこまで知っている?」
さっきまでとは違う雰囲気で話しかけられ、レグスの顔を見て、レイがまたクスッと笑う
「それは、私が聞きたい話ですが……」
「何も知らないと言うのなら、あの娘には、無理をさせるが……」
「それは、困った相談ですね。すぐには、どうぞとは言えませんが」
と、レイの言葉で無言でレイを睨むレグス。レイも何も言わずレグスを見ている。二人見つめあい、静かになったレイの部屋に、カチコチと動く時計の音が聞こえて、レグスがふぅ。とため息ついた。視線をそらすように振り返り、レイに話しかけながら、部屋を後にした
「まあ、じっくりと考えるがいい。その間にも本部は本について動くことも忘れないようにな」
「ずーっと泣いてたからね。仕方ないよ」
本部にあるミクの部屋に戻ってきたリコ達。本部へ帰る間もモモカの背中でずーっと泣いていたミク。泣き疲れたのか目を腫らしてベッドで寝ている。そんなミクを見ながら、起こさないように、三人とも小声でヒソヒソと話をしている
「でも、お家が消えるなんてある?」
「まあ、元々あったのも不思議なくらいな家だったし」
「そういえばレイさん、なにか話聞けたのかな?
「大分時間経ってるけど、戻ってこないね」
と、クルミがリコに返事をしていると、大きなあくびをしたリコ。目を赤くして擦っている眠そうにしているリコに、クルミがぎゅっと抱きしめた
「リコも休んだら?一緒にずーっと泣いて疲れたでしょ?」
「でも……」
「何かあったら起こすから、休んで」
リコの頭を撫でて微笑むモモカ。二人の優しさにクルミを抱きしめ返すと、うん。と小さく頷いた
「ありがとう。ちょっと休むね」
と言うとミクの隣で眠りはじめたリコ。すぐに寝息が聞こえて、モモカがクスッと笑っていると、隣でクルミが、うーんと背伸びをすると、ふぅ。とため息もついた
「クルミも、少し寝たら?」
「モモカこそ休まないと。ずっとミクを背負ってたし」
「私は二人が起きるの待つよ」
と、寝ているミクとリコを見ながら話すモモカに、当然クルミがモモカを強く抱きしめた
「じゃあ、私も頑張って起きようかな。一人で待つのは暇でしょ?」
「ありがとう、じゃあもう少し話しようか」
レグスに話を聞きに行くと言っていたはずのレイは、部屋で一息ついていた。椅子に座って考え事をしていると、コンコンと扉が叩く音が聞こえた
「どうぞ……」
レイの返事に答えるように一人、部屋に入ってきたレグス。その姿を見てレイが、クスッと笑う
「おや、レグスが来てくれるとは……今から部屋に行こうと思っていたのに……」
「あの娘の家が消えたのだが……」
レイの話を遮るように、レグスが話はじめた
「ええ、知っていますよ。その原因を聞きに行こうと……」
「唄が聞こえたよ。とても素晴らしいうただった」
「それは良かったですね」
嬉しそうに話すレグスに笑って返事をするレイ。その態度を見て不満そうなレグスが、少し睨むようにレイに問いかけた
「……どこまで知っている?」
さっきまでとは違う雰囲気で話しかけられ、レグスの顔を見て、レイがまたクスッと笑う
「それは、私が聞きたい話ですが……」
「何も知らないと言うのなら、あの娘には、無理をさせるが……」
「それは、困った相談ですね。すぐには、どうぞとは言えませんが」
と、レイの言葉で無言でレイを睨むレグス。レイも何も言わずレグスを見ている。二人見つめあい、静かになったレイの部屋に、カチコチと動く時計の音が聞こえて、レグスがふぅ。とため息ついた。視線をそらすように振り返り、レイに話しかけながら、部屋を後にした
「まあ、じっくりと考えるがいい。その間にも本部は本について動くことも忘れないようにな」
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