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95. 出掛けるために必要な人
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「いませんね。この付近にはいないようです」
ミクの捜索をしていた隊員が、捜索結果を伝えると、嫌な結果にリコ達の不安が一気に溢れ、三人の繋いでいた手が更にぎゅっと強くなる
「では、捜索範囲を広げてくれ」
「支部の方にも捜索を願いましたが、見当たらないようです」
レイの命令に、近くにいた隊員が答えを聞いてリコが捜索隊員に大声で話しかけた
「ミクの家の近くは?私達が飛ばされたミクのお家の所!」
「一番に探しましたが、いませんでした。建物もなく、空き地のままですね」
「そんな……」
リコの提案に、冷静に返事をする捜索隊員。その返事を聞いて、しょんぼりと落ち込むリコをモモカが抱きしめる
「とりあえず、捜索を続けてくれ。本を持ったままどこか行ってしまったようだから、慎重に捜索を」
「了解しました」
「三人は、部屋ので待機。居なくなったとレグスに知られないよう行動するように」
「……分かりました」
リコ達や隊員達に命令をすると、すぐに部屋の入り口へと歩き出したレイ。慌ててリコが声をかけようとした時、部屋の端で、捜索の様子を見ていたカフカの方に振り向いた
「少し出掛けてくる。何かあれば、カフカに連絡を……」
「いや、一緒に出よう」
レイの話を遮り、レイの側へと歩きだすカフカ。そのカフカの行動に、レイは少し戸惑い困った表情になった
「カフカには、レグスに気づかれないよう……」
「連れていくと言うまで動かんぞ」
と言うと部屋の扉の前に立ち、レイの行く手を阻む。二人何も言わず見つめあって動かないその様子を、リコ達や隊員達が心配そうに見ている
「……わかったよ。一緒に行こう」
しばらくすると頑として動かないと分かったレイが、カフカの思いに観念して、ため息混じりにそう答えると、険しい表情だったカフカがニコニコと笑う
「全員、居なくなったことは、レグスには言わないように。色々面倒なことになるからな」
「了解しました……」
再び隊員達に命令をし、少し不安そうな返事を聞いて、今度は、同じく不安そうにしているリコ達の方を見て、はぁ。とため息ついた
「なるべく早く帰ってくる。あまり、問題は起こさないように……」
ミクの捜索をしていた隊員が、捜索結果を伝えると、嫌な結果にリコ達の不安が一気に溢れ、三人の繋いでいた手が更にぎゅっと強くなる
「では、捜索範囲を広げてくれ」
「支部の方にも捜索を願いましたが、見当たらないようです」
レイの命令に、近くにいた隊員が答えを聞いてリコが捜索隊員に大声で話しかけた
「ミクの家の近くは?私達が飛ばされたミクのお家の所!」
「一番に探しましたが、いませんでした。建物もなく、空き地のままですね」
「そんな……」
リコの提案に、冷静に返事をする捜索隊員。その返事を聞いて、しょんぼりと落ち込むリコをモモカが抱きしめる
「とりあえず、捜索を続けてくれ。本を持ったままどこか行ってしまったようだから、慎重に捜索を」
「了解しました」
「三人は、部屋ので待機。居なくなったとレグスに知られないよう行動するように」
「……分かりました」
リコ達や隊員達に命令をすると、すぐに部屋の入り口へと歩き出したレイ。慌ててリコが声をかけようとした時、部屋の端で、捜索の様子を見ていたカフカの方に振り向いた
「少し出掛けてくる。何かあれば、カフカに連絡を……」
「いや、一緒に出よう」
レイの話を遮り、レイの側へと歩きだすカフカ。そのカフカの行動に、レイは少し戸惑い困った表情になった
「カフカには、レグスに気づかれないよう……」
「連れていくと言うまで動かんぞ」
と言うと部屋の扉の前に立ち、レイの行く手を阻む。二人何も言わず見つめあって動かないその様子を、リコ達や隊員達が心配そうに見ている
「……わかったよ。一緒に行こう」
しばらくすると頑として動かないと分かったレイが、カフカの思いに観念して、ため息混じりにそう答えると、険しい表情だったカフカがニコニコと笑う
「全員、居なくなったことは、レグスには言わないように。色々面倒なことになるからな」
「了解しました……」
再び隊員達に命令をし、少し不安そうな返事を聞いて、今度は、同じく不安そうにしているリコ達の方を見て、はぁ。とため息ついた
「なるべく早く帰ってくる。あまり、問題は起こさないように……」
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