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48. 不安定な空で
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「おやおや、これはいったい……」
リディがノイズと出会ってすぐ、ミクとメメがいる場所から少し離れた場所に着いたオンプが驚いた声で立ち止まった
「あー、これはヤバいねー。私、一旦戻ろうか?」
「うーん、サクラさんもいるし、ノイズさん達も探さないといけないからなぁ……。もうちょい居といて」
リズムに返事をしていると、二人に支えられ空に浮いていたサクラが恐る恐る目を開けた。足元を見ると、木々が道に倒れ瓦礫もあちらこちらに散らばっている地面を見て震えながら二人の手をぎゅっと強くつかんだ
「リリさんとソナタさんは呼べない?」
「ムリだよー。すぐに呼んだら他に怒られちゃうよ」
少し振り向きサクラを見ながら話すオンプとリズム。サクラの様子を見ながらゆっくりと空を飛びながら移動していく
「あの、ちょっと……」
小声で聞こえたサクラの声に二人が同時に振り向くと、サクラが一瞬ビクッと困った様子で側にいるモモの方を見た
「あの、モモが……」
サクラの視線に合わせるように、二人もモモを見ると落ち着きなく上下に動いていた
「それは今、私達の管轄外なので、すみませんが、サクラさんがどうにかしてください」
オンプが申し訳なさそうに言うと、また空を飛び辺りを見渡しはじめた。置いていかれないようにモモがバサバサとページの音をたててサクラの隣を飛ぶ
「モモ、ごめんね」
二人に手を取られモモに触れられないサクラが呟く。声に気づきつつも聞こえない振りをしてオンプとリズムは空を飛び続けていく
「それにしても、ノイズさん達の仕業ですかね?これを見たらソナタさんが何日怒るでしょうか」
「これ以上言わないで。考えただけでも身震いする」
オンプの言葉にリズムが一瞬体を震わせ言う。二人の会話を聞き流しながらサクラも辺りを見渡してノイズ達を探している
「とりあえずここら辺で降りてみましょうか」
オンプがあまり瓦礫の少ない場所を見つけ指をさすと、リズムと共にゆっくりと降りていく。地面に足が着いて、サクラが安堵から大きく深呼吸をしている側では、オンプとリズムが険しい顔で話をしている
「サクラさん、私達は少し離れますので、ここで待っていてください。ノイズさん達が来たら、私達はあちらの方へと歩いたと伝えてくださいね」
オンプがサクラに言うとすぐリズムと一緒に飛び立った。後ろ姿もあっという間に見えなくなり、モモがバサバサと鳴らすページの音だけが辺りに響く
「ここに座ろっか」
モモに言いながら近くにあった倒れた木を椅子がわりに座ると、モモがサクラの膝に乗った
「さっきまで暗い場所にいたのに、今度はこんなに
明るくて広い場所にいるんだ。不思議だね、モモ」
そうサクラが呟くと、そよ風や鳥の声が聞こえてきて、ふと目を閉じた
「そういえば……」
目を開け寝ていた時の事を思い出す。モモとメメに会ったことや聞こえてきたノイズのうた声によく似たうたの内容を思い出して、モモを抱きしめると、ゆっくりと立ち上がった
「そうだ。ノイズのあのうた。少し覚えているから、モモ、一緒にうたってみようか」
リディがノイズと出会ってすぐ、ミクとメメがいる場所から少し離れた場所に着いたオンプが驚いた声で立ち止まった
「あー、これはヤバいねー。私、一旦戻ろうか?」
「うーん、サクラさんもいるし、ノイズさん達も探さないといけないからなぁ……。もうちょい居といて」
リズムに返事をしていると、二人に支えられ空に浮いていたサクラが恐る恐る目を開けた。足元を見ると、木々が道に倒れ瓦礫もあちらこちらに散らばっている地面を見て震えながら二人の手をぎゅっと強くつかんだ
「リリさんとソナタさんは呼べない?」
「ムリだよー。すぐに呼んだら他に怒られちゃうよ」
少し振り向きサクラを見ながら話すオンプとリズム。サクラの様子を見ながらゆっくりと空を飛びながら移動していく
「あの、ちょっと……」
小声で聞こえたサクラの声に二人が同時に振り向くと、サクラが一瞬ビクッと困った様子で側にいるモモの方を見た
「あの、モモが……」
サクラの視線に合わせるように、二人もモモを見ると落ち着きなく上下に動いていた
「それは今、私達の管轄外なので、すみませんが、サクラさんがどうにかしてください」
オンプが申し訳なさそうに言うと、また空を飛び辺りを見渡しはじめた。置いていかれないようにモモがバサバサとページの音をたててサクラの隣を飛ぶ
「モモ、ごめんね」
二人に手を取られモモに触れられないサクラが呟く。声に気づきつつも聞こえない振りをしてオンプとリズムは空を飛び続けていく
「それにしても、ノイズさん達の仕業ですかね?これを見たらソナタさんが何日怒るでしょうか」
「これ以上言わないで。考えただけでも身震いする」
オンプの言葉にリズムが一瞬体を震わせ言う。二人の会話を聞き流しながらサクラも辺りを見渡してノイズ達を探している
「とりあえずここら辺で降りてみましょうか」
オンプがあまり瓦礫の少ない場所を見つけ指をさすと、リズムと共にゆっくりと降りていく。地面に足が着いて、サクラが安堵から大きく深呼吸をしている側では、オンプとリズムが険しい顔で話をしている
「サクラさん、私達は少し離れますので、ここで待っていてください。ノイズさん達が来たら、私達はあちらの方へと歩いたと伝えてくださいね」
オンプがサクラに言うとすぐリズムと一緒に飛び立った。後ろ姿もあっという間に見えなくなり、モモがバサバサと鳴らすページの音だけが辺りに響く
「ここに座ろっか」
モモに言いながら近くにあった倒れた木を椅子がわりに座ると、モモがサクラの膝に乗った
「さっきまで暗い場所にいたのに、今度はこんなに
明るくて広い場所にいるんだ。不思議だね、モモ」
そうサクラが呟くと、そよ風や鳥の声が聞こえてきて、ふと目を閉じた
「そういえば……」
目を開け寝ていた時の事を思い出す。モモとメメに会ったことや聞こえてきたノイズのうた声によく似たうたの内容を思い出して、モモを抱きしめると、ゆっくりと立ち上がった
「そうだ。ノイズのあのうた。少し覚えているから、モモ、一緒にうたってみようか」
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