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76. 溢れだす物音と光によって
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「一応、今すぐソナタさんかリリを呼ぶ?」
「うーん、今はいいかな。後で報告しておこう」
サクラを見ながら言うオンプとリズム。サクラも二人の様子を見ながらまだ少し痛む手を擦る
「でも、後とどれくらい魔力があるか分からないし、呼んだ方が」
「それはそうだけど、ソナタさんを呼ぶにもいつになるか分かんないし、ずっとこの部屋に居るわけにもいかないから」
「あの……すみません……」
話を続ける二人にサクラが恐る恐る声をかけると、オンプがニコッと微笑みながらサクラにほんの少し近づいた
「すみませんがサクラさん、ちょっと苦しいだけかもしれませんが、頑張ってくださいね」
そう言うと、オンプとリズムが、ふぅ。と深呼吸をする。二人の周りに数冊の本が現れ浮かぶ。次々に現れる本にサクラが戸惑っていると、リズムの目の前にあった一冊の本が眩い光が溢れだした
「ノイズ、ここで何しているの?」
その頃、仮眠室から飛び出し施設からも出ていたノイズをノオトが見つけ声をかけていた
「ノオト……」
ノイズがノオトの姿を見て見ぬふりをしようと顔を背けると、ノオトがはぁ。とため息混じりに近づき歩く
「なんでここに?サクラは?」
「たぶん部屋にいる……」
そうノイズが答えた瞬間、施設からドンッと地響きがするほど大きな音が聞こえ、ノイズや周りにいた人達が驚き施設の方を見た
「なんの音?」
ノオトが施設を見ながら言った瞬間、ノイズが施設に向かって走り出した
「すごい!私の魔術が跳ね返されるなんて、ソナタさん以来だっ!」
ノイズが走り出したその時、大きな音のした仮眠室の中では、テンション高く嬉しそうな顔で言うオンプとそれを見て呆れるリズムがいた
「オンプ、なんで喜んでいるの?」
「あんなに本に魔力を書いて減ったはずなのに、まだ魔力も魔術もこんなにあるなんて!」
「感心してる場合じゃないでしょ、どうすんの!」
と、リズムが少し怒りながら言うと、オンプと一緒にサクラを見ると、息苦しそうに胸を押さえペタンと座り込んでいた
「そうだなぁ。とりあえず近くにいる人たちを避難させて、それから……」
オンプがうーんと困ったように微笑みながら話していると、バンッと勢いよく部屋の扉が開いて、ノイズと苦しそうな顔をしたノオトが部屋に入ってきた
「……なにがあったの?」
と、ノイズが呟くような声で言うと、リズムがどう説明しようかと戸惑っている隣で、オンプも少し困ったように二人に微笑んでいた
「うーん、これはもう仕方ありません、お二人のお力も借りてどうにかしましょう」
「うーん、今はいいかな。後で報告しておこう」
サクラを見ながら言うオンプとリズム。サクラも二人の様子を見ながらまだ少し痛む手を擦る
「でも、後とどれくらい魔力があるか分からないし、呼んだ方が」
「それはそうだけど、ソナタさんを呼ぶにもいつになるか分かんないし、ずっとこの部屋に居るわけにもいかないから」
「あの……すみません……」
話を続ける二人にサクラが恐る恐る声をかけると、オンプがニコッと微笑みながらサクラにほんの少し近づいた
「すみませんがサクラさん、ちょっと苦しいだけかもしれませんが、頑張ってくださいね」
そう言うと、オンプとリズムが、ふぅ。と深呼吸をする。二人の周りに数冊の本が現れ浮かぶ。次々に現れる本にサクラが戸惑っていると、リズムの目の前にあった一冊の本が眩い光が溢れだした
「ノイズ、ここで何しているの?」
その頃、仮眠室から飛び出し施設からも出ていたノイズをノオトが見つけ声をかけていた
「ノオト……」
ノイズがノオトの姿を見て見ぬふりをしようと顔を背けると、ノオトがはぁ。とため息混じりに近づき歩く
「なんでここに?サクラは?」
「たぶん部屋にいる……」
そうノイズが答えた瞬間、施設からドンッと地響きがするほど大きな音が聞こえ、ノイズや周りにいた人達が驚き施設の方を見た
「なんの音?」
ノオトが施設を見ながら言った瞬間、ノイズが施設に向かって走り出した
「すごい!私の魔術が跳ね返されるなんて、ソナタさん以来だっ!」
ノイズが走り出したその時、大きな音のした仮眠室の中では、テンション高く嬉しそうな顔で言うオンプとそれを見て呆れるリズムがいた
「オンプ、なんで喜んでいるの?」
「あんなに本に魔力を書いて減ったはずなのに、まだ魔力も魔術もこんなにあるなんて!」
「感心してる場合じゃないでしょ、どうすんの!」
と、リズムが少し怒りながら言うと、オンプと一緒にサクラを見ると、息苦しそうに胸を押さえペタンと座り込んでいた
「そうだなぁ。とりあえず近くにいる人たちを避難させて、それから……」
オンプがうーんと困ったように微笑みながら話していると、バンッと勢いよく部屋の扉が開いて、ノイズと苦しそうな顔をしたノオトが部屋に入ってきた
「……なにがあったの?」
と、ノイズが呟くような声で言うと、リズムがどう説明しようかと戸惑っている隣で、オンプも少し困ったように二人に微笑んでいた
「うーん、これはもう仕方ありません、お二人のお力も借りてどうにかしましょう」
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