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80. 禁じられた魔力と術の部屋に
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「せっかくだし、しばらく部屋の中を見ておく?もう来れないかもしれないから」
サクラがいる本を見つめるノイズとノオトにソナタが声をかけると、近くで浮かんでいた本を一冊手に取り読みはじめた
「ソナタさん、この部屋は……」
「禁書を置いてある部屋よ。大昔からある禁じられた術や魔術者達の本や記録がある部屋。もしかしたら私でも止めれられない術が勝手に発動するかもしれない部屋よ」
ソナタの言葉を聞いてノオトが息を飲み周りを見渡す。すぐ近くにある本が目に入り顔を強ばらせ後退りした
「そんな部屋に居ても大丈夫なのですか?」
「本当は一秒でも早く出た方がいいけどね。サクラちゃんが残っても困るからね」
ノオトとソナタが話している間にリリがノイズの頭に乗り一緒にサクラのいる本とモモと見ていると、不安定に動きバサバサとページの音をたてながら一冊の本が近づいてきた
「お母様、この本……」
「ああ、サクラちゃんの魔力よ。本に書いてここに置いていたの」
「魔力を……」
ノイズの声にソナタとノオトも本を見ると、近づいてきた本がサクラのいる本の一番上へと移動しはじめた。その様子をノイズ達が見ていると一番上に移動し終えたその本がパラパラとページをめくりはじめ、ページの真ん中付近で止まると、ページの上にサクラの姿と見慣れぬ女の子の姿が現れた。女の子が楽しそうに話をして、サクラが困ったように返事をする姿にノイズとノオトが不思議そうに顔を見合わせ、ソナタがフフッと面白そうに微笑む
「あら。素敵な術ね。見てみましょうか」
そうソナタが言うと、モモがノイズの所に降りてぎゅっと抱きしめられた
「どこまで歩こうかな。どう思う?」
「えーと、わかんない……」
ノイズ達に見られているとは知らないサクラは、ご機嫌で歩く女の子の後ろを恐る恐るながらも、ついて歩いていた。ずっと歩いても辺りは白く、どこに着くかも分からず、段々と不安だけが増えていく
「あの、ノイズとモモのところに早く帰らないと……。ノオトさんだって困るだろうし……」
「二人は大丈夫だよ。それよりも」
サクラに返事をしながら女の子がくるりと振り向きサクラを見る。サクラも女の子を見ると後ろにモモとノイズが立っていた
「ソナタさんのお願いを叶えるために、私と一緒に少し術の勉強をしようか」
サクラがいる本を見つめるノイズとノオトにソナタが声をかけると、近くで浮かんでいた本を一冊手に取り読みはじめた
「ソナタさん、この部屋は……」
「禁書を置いてある部屋よ。大昔からある禁じられた術や魔術者達の本や記録がある部屋。もしかしたら私でも止めれられない術が勝手に発動するかもしれない部屋よ」
ソナタの言葉を聞いてノオトが息を飲み周りを見渡す。すぐ近くにある本が目に入り顔を強ばらせ後退りした
「そんな部屋に居ても大丈夫なのですか?」
「本当は一秒でも早く出た方がいいけどね。サクラちゃんが残っても困るからね」
ノオトとソナタが話している間にリリがノイズの頭に乗り一緒にサクラのいる本とモモと見ていると、不安定に動きバサバサとページの音をたてながら一冊の本が近づいてきた
「お母様、この本……」
「ああ、サクラちゃんの魔力よ。本に書いてここに置いていたの」
「魔力を……」
ノイズの声にソナタとノオトも本を見ると、近づいてきた本がサクラのいる本の一番上へと移動しはじめた。その様子をノイズ達が見ていると一番上に移動し終えたその本がパラパラとページをめくりはじめ、ページの真ん中付近で止まると、ページの上にサクラの姿と見慣れぬ女の子の姿が現れた。女の子が楽しそうに話をして、サクラが困ったように返事をする姿にノイズとノオトが不思議そうに顔を見合わせ、ソナタがフフッと面白そうに微笑む
「あら。素敵な術ね。見てみましょうか」
そうソナタが言うと、モモがノイズの所に降りてぎゅっと抱きしめられた
「どこまで歩こうかな。どう思う?」
「えーと、わかんない……」
ノイズ達に見られているとは知らないサクラは、ご機嫌で歩く女の子の後ろを恐る恐るながらも、ついて歩いていた。ずっと歩いても辺りは白く、どこに着くかも分からず、段々と不安だけが増えていく
「あの、ノイズとモモのところに早く帰らないと……。ノオトさんだって困るだろうし……」
「二人は大丈夫だよ。それよりも」
サクラに返事をしながら女の子がくるりと振り向きサクラを見る。サクラも女の子を見ると後ろにモモとノイズが立っていた
「ソナタさんのお願いを叶えるために、私と一緒に少し術の勉強をしようか」
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