時を奏でる境界線

シャオえる

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14. 学校への招待状

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「ではでは、すまないな、疲れているところ」

 医務室から離れて、テストを受けた大広間に、ライム兄妹と、カノン隊長、バルバ大佐が集まった

「いえ、僕らは戦っていませんので」
 大広間にあるテーブルと椅子に、兄妹は隣同士、その向かいにカノンとバルバ大佐が座り、これからについての話し合いが開始する
   
「ふむ、では君達の今後なんだが……」

 テーブルにどっさりと資料を乗せるバルバ大佐
一枚ずつ手に取り、資料の中身を確認していく

「まず、アゼルを探していたというが、ヤツにはしばらく会えないだろう」
 ふぅ。とため息まじりで話をするのはカノン隊長
「そうなのですか?」
 それに答えるのは、兄のノエル
「うむ、まあ、ヤツの事だから、明日帰ってきたり数年後だったりするだろうが……電話も気まぐれだから期待はできんし……」
 ノエルの質問に答えるのは、資料を読むバルバ大佐

「そうですか……」

 父親に会えないと分かり、落ち込むノエルとリエル
 二人の落ち込みっぷりに、心配するカノン隊長とバルバ大佐

「二人とも、母親以外の親類は……」

「いないです」

「うーむ、では……やはり二人とも、ここに住むか?」
 カノン隊長からの突然の提案である
 バルバ大佐も、うんうんと納得の様子
「はい?」
 予想外の話に、ノエルの声が裏返る

「この境界線魔術本部に暮らすか、と聞いているのだが……」
 カノン隊長が、大雑把に、説明をしようとするので、バルバ大佐がちょっと、と止めに入る

「君達の能力は中々良い。アゼルの子というのも分かる能力値だ。是非ともうちに入ってほしいのだが……」
 何やらガサゴソと資料の中身を探し始めるバルバ大佐

「ですが……」

 二人からの提案は嬉しそうなノエル
 状況をあまりよく分かってなさそうなリエルは、雰囲気的に不安そう

「まあすぐに本部入隊は無理であるから……」
 バルバ大佐が一枚の紙を二人に見せる
「これはなに?」
 リエルが受けとったその紙は、たくさんの文字が書かれている
「それは、入学申込書だよ」
 リエルの質問に答えるカノン隊長

 入学と言われ、ノエルもリエルも不思議そうな顔で、申込書を見つめる
 二人の様子から、なぜ入学かと、説明に入るバルバ大佐

「ここの国の者の能力があるものは学校に行き学ぶべきだ。君達みたいな、学校へ行くべき能力があるのに行けない午前レクト午後ラクトの者も多いからな。ここはそういう子のスカウトもしているんだよ」

 バルバ大佐の説明に、不安そうに聞くノエル
 それとは対照的にリエルは、学校に興味あるのか、資料をじーっと見つめている

「ここの人は、みんな魔力のがあるんじゃないの?」
 バルバ大佐の説明を聞いた、リエルから質問
「あるにはあるが……まあ、大体の者は、12時の時計代わりに使うのが多いのでな。学を必要とし、魔力はあまり要らぬ者も多いよ」

 バルバ大佐から、また説明を聞いたリエル
ふーん、と納得してるような、してないようなそんな表情
 その隣で、まだ入学申込書を見つめていたノエルに気づいたカノン隊長が突然、椅子から立ち上がる

「バータナ兄妹も魔術学校へ通ってもらおうと思うが……みんなで、相談してみると良い。何かあったら、カリアに聞くと良い。では、一旦話し合いを終了しようか」
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