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32. ここで出会ったら
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「シャロ、本当にここ?」
「ここだったと思う」
微かに感じる魔力を頼りに町外れの森まで来たシャロとリリー。町の明かりもなく暗闇の中、草むらの上を歩く音をたてて森の中をさ迷う
「真っ暗でなにも見えないし魔力もないよ」
シャロの前を木の枝を伝い進むリリーが不安そうに後ろを歩くシャロの方に振り向く。うまく感じ取れない魔力に不満そうに歩くシャロの近くにある木の木の枝に止まり、肩に移動しようと顔を少し上げたその時、シャロの後ろからほんの一瞬、感じたことのない魔力を感じ、羽を大きく広げた
「シャロ、後ろ」
リリーが大声で叫ぶ。リリーの声にすぐ振り向いたシャロの白く長い髪がひらりとなびく
「なにこの魔力……」
そう呟いたシャロの声が暗闇に響き、リリーがシャロの背中に隠れた
「なんだか騒がしいわね」
シャロとリリーが森の中に入って数時間後、まだ朝日も出てまもない中、ディオロイ城の騒がしさで目が覚めたシャーロットがアクビをしながら部屋を出て廊下を歩いていた。まだ少し頭がボーッとしつつも飲み物を貰いにキッチンに向かおうとしていると、廊下の曲がり角に話をしている家政婦達がいるのに気づいた
「おはよう、なにしているの?」
「シャーロット様……おはようございます」
家政婦達のもとに駆けつけ声をかけたシャーロットに、たどたどしく挨拶を返す家政婦達。顔を見合わせシャーロットをチラチラと何度か見た後、困ったようにまた顔を見合わせた
「何かあったの?」
「ええ、実は昨夜……」
「おはよう、シャーロット」
家政婦の話を遮る声がシャーロットの背後から聞こえてきた。家政婦達が慌ててお辞儀をしてシャーロットが振り向くと、家政婦達を引き連れニコリと微笑むノースがいた
「お母様!」
ノースを見てすぐ駆け寄りそのままの勢いのままぎゅっと抱きついたシャーロット。勢いが強く少しよろけたノースが倒れないようにシャーロットの体を抱きしめる
「おはようございます。帰ってきていたのですね。嬉しい!」
「私も嬉しいわ。シャーロット」
ノースがシャーロットの頭を優しく撫でもう一度抱きしめる。会えた嬉しさで微笑むシャーロット。顔を上げノースを見ると、同じく微笑むノースの様子がいつもとは少し違う気がしてちょっとだけ首をかしげる
「お母様、何かありましたか?」
「あなたは私の愛おしい娘のシャーロットね」
「ええ、もちろんそうですわ」
そう二人が話していると、ノースと一緒に来た家政婦が声をかける
「ノース様、目が覚めた様子です」
「ありがとう。すぐ見に行くわ」
「えっ、もう出掛けるのですか?」
「いえ、昨日町を迷っていた子を見つけたから保護したの」
ノースの話を聞いて、ふとシャロとリリーのことを思い出したシャーロット。笑顔から少し険しい表情に変わる
「なら、私も行ってもいいですか?」
ノース達には予想外の提案に家政婦達が戸惑い顔をまた見合わせる
「お母様、お願い」
もう一度ぎゅっとノースに抱きつく。離れないように力強く抱きつくシャーロットに負けてノースがフフッと困ったように笑い、近くにいる家政婦達に顔を向けた
「仕方ないわね。一緒に行きましょう。ちゃんとシャーロットはここにいると確認しないといけませんからね」
「ここだったと思う」
微かに感じる魔力を頼りに町外れの森まで来たシャロとリリー。町の明かりもなく暗闇の中、草むらの上を歩く音をたてて森の中をさ迷う
「真っ暗でなにも見えないし魔力もないよ」
シャロの前を木の枝を伝い進むリリーが不安そうに後ろを歩くシャロの方に振り向く。うまく感じ取れない魔力に不満そうに歩くシャロの近くにある木の木の枝に止まり、肩に移動しようと顔を少し上げたその時、シャロの後ろからほんの一瞬、感じたことのない魔力を感じ、羽を大きく広げた
「シャロ、後ろ」
リリーが大声で叫ぶ。リリーの声にすぐ振り向いたシャロの白く長い髪がひらりとなびく
「なにこの魔力……」
そう呟いたシャロの声が暗闇に響き、リリーがシャロの背中に隠れた
「なんだか騒がしいわね」
シャロとリリーが森の中に入って数時間後、まだ朝日も出てまもない中、ディオロイ城の騒がしさで目が覚めたシャーロットがアクビをしながら部屋を出て廊下を歩いていた。まだ少し頭がボーッとしつつも飲み物を貰いにキッチンに向かおうとしていると、廊下の曲がり角に話をしている家政婦達がいるのに気づいた
「おはよう、なにしているの?」
「シャーロット様……おはようございます」
家政婦達のもとに駆けつけ声をかけたシャーロットに、たどたどしく挨拶を返す家政婦達。顔を見合わせシャーロットをチラチラと何度か見た後、困ったようにまた顔を見合わせた
「何かあったの?」
「ええ、実は昨夜……」
「おはよう、シャーロット」
家政婦の話を遮る声がシャーロットの背後から聞こえてきた。家政婦達が慌ててお辞儀をしてシャーロットが振り向くと、家政婦達を引き連れニコリと微笑むノースがいた
「お母様!」
ノースを見てすぐ駆け寄りそのままの勢いのままぎゅっと抱きついたシャーロット。勢いが強く少しよろけたノースが倒れないようにシャーロットの体を抱きしめる
「おはようございます。帰ってきていたのですね。嬉しい!」
「私も嬉しいわ。シャーロット」
ノースがシャーロットの頭を優しく撫でもう一度抱きしめる。会えた嬉しさで微笑むシャーロット。顔を上げノースを見ると、同じく微笑むノースの様子がいつもとは少し違う気がしてちょっとだけ首をかしげる
「お母様、何かありましたか?」
「あなたは私の愛おしい娘のシャーロットね」
「ええ、もちろんそうですわ」
そう二人が話していると、ノースと一緒に来た家政婦が声をかける
「ノース様、目が覚めた様子です」
「ありがとう。すぐ見に行くわ」
「えっ、もう出掛けるのですか?」
「いえ、昨日町を迷っていた子を見つけたから保護したの」
ノースの話を聞いて、ふとシャロとリリーのことを思い出したシャーロット。笑顔から少し険しい表情に変わる
「なら、私も行ってもいいですか?」
ノース達には予想外の提案に家政婦達が戸惑い顔をまた見合わせる
「お母様、お願い」
もう一度ぎゅっとノースに抱きつく。離れないように力強く抱きつくシャーロットに負けてノースがフフッと困ったように笑い、近くにいる家政婦達に顔を向けた
「仕方ないわね。一緒に行きましょう。ちゃんとシャーロットはここにいると確認しないといけませんからね」
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