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44. 楽しみなわけ
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「マオさん、今日は来るのが遅かったですね」
「うん、ちょっとみんなとお喋りしてて。ごめんね」
「いえ来てくれたので嬉しいです」
フラがマオの肩に乗りニコニコと嬉しそうに話し合う二人の少し後ろをついていくログをマオが時折チラチラと振り返って様子を見る
「でも、遅くなったし今日は練習出来ないかな」
「そうですね、今日は練習の息抜きということでお休みにしましょう」
と、フランの話を聞きながら、また少し振り返りログを見ると、少し後ろにいたはずのログが大分遠く離れて立ち止まっていた
「どうしたの?」
慌てて駆け寄り声をかける。マオの肩に乗っていたフランもログの側に移動して首をかしげた
「魔術を感じる」
そうログが言うと、フランが辺りを見渡しはじめた
「魔術?私にはなにも……」
二人の様子を見てマオも辺りをキョロキョロと見渡すが、特に変わった様子もなく険しい顔をしているログとフランを見て首をかしげた
「家の窓を開けっぱなしにしましたか?」
「そうだとしても、ここまで魔術は……それに」
そう言うとログが目線をマオに向けた。目線があったマオが一瞬ビクッと驚いて、フランが心配そうにマオを見る
「こっちからだ」
向かっていたお菓子屋とは方とは別の道へと歩きだしたログ。スタスタと歩くその後ろをマオとフランが追いかける。途中、マオがログに声をかけても返事はこないまま歩き続けていると、ふわりとそよ風ぎ吹いて、フランの長いピンクの髪がマオの顔の前で揺れた
「あれ、ミオ……?」
フランの髪を避けようと顔を横に向けた時、マオがポツリと呟く。ログが声に気づき、立ち止まり動かないマオの隣に来ると、二人が見える先にある小さな公園で、落ち葉がヒラヒラと舞う中に、地面から少し浮かんで一枚の紙を手に持って読んでいるミオがいた
「あの方は、マオさんのご姉妹ですね」
「ああ……。この前の……」
「でもなんでマオさんが練習していたあの魔術を?」
「ミオに本が見つかって読まれちゃって。楽しみにしててって言ってたけれど……。こんな所で練習なんて」
フランに返事をしながら、だんだんと声が小さくうつ向いて困ったように笑う。二人の話を聞きながら、ミオの様子をを見ていたログの肩にフランが座った
「フラン」
「ええ、大丈夫です。お菓子と紅茶はマオさんと買ってきますね」
「買いすぎないようにな」
「それは約束できません」
ニコニコと微笑み返事をするフラン。ログが困ったようにため息をついて、歩いてきた道を戻るように歩きだし、フランは座っていたログの肩から離れ、マオの耳元に来てヒソヒソと話しはじめた
「マオさん、たくさん買っても良いみたいなので、魔術に気づかれないように行きましょう」
「うん、ちょっとみんなとお喋りしてて。ごめんね」
「いえ来てくれたので嬉しいです」
フラがマオの肩に乗りニコニコと嬉しそうに話し合う二人の少し後ろをついていくログをマオが時折チラチラと振り返って様子を見る
「でも、遅くなったし今日は練習出来ないかな」
「そうですね、今日は練習の息抜きということでお休みにしましょう」
と、フランの話を聞きながら、また少し振り返りログを見ると、少し後ろにいたはずのログが大分遠く離れて立ち止まっていた
「どうしたの?」
慌てて駆け寄り声をかける。マオの肩に乗っていたフランもログの側に移動して首をかしげた
「魔術を感じる」
そうログが言うと、フランが辺りを見渡しはじめた
「魔術?私にはなにも……」
二人の様子を見てマオも辺りをキョロキョロと見渡すが、特に変わった様子もなく険しい顔をしているログとフランを見て首をかしげた
「家の窓を開けっぱなしにしましたか?」
「そうだとしても、ここまで魔術は……それに」
そう言うとログが目線をマオに向けた。目線があったマオが一瞬ビクッと驚いて、フランが心配そうにマオを見る
「こっちからだ」
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「あれ、ミオ……?」
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「あの方は、マオさんのご姉妹ですね」
「ああ……。この前の……」
「でもなんでマオさんが練習していたあの魔術を?」
「ミオに本が見つかって読まれちゃって。楽しみにしててって言ってたけれど……。こんな所で練習なんて」
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「フラン」
「ええ、大丈夫です。お菓子と紅茶はマオさんと買ってきますね」
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「マオさん、たくさん買っても良いみたいなので、魔術に気づかれないように行きましょう」
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