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62. もう少しこの世界で
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「お腹がいっぱいなら、お菓子は必要ないな」
「いえ、それは別です」
二人見つめあい微笑みながら話をする。時折、フランの長いピンク色の髪がひらりと大きく揺れて、ログの頬に触れた
「その姿に会うのはいつ振りになる?」
「いつでしょうか、もう覚えていませんね」
ログの言葉に返事をしながらフランがフフッと笑う。ログもまたフランを見て微笑んでいると、二人の間に、一冊の本が現れ、マオとミオがいる試合会場の方から、観客達の大きな歓声が聞こえてきた
「勝者が決まったみたいですね」
そう言うと本を手に取り、ぎゅっと抱きしめる。まだ鳴り止まない歓声が聞こえてくる試合会場の方に目線を向けた
「これからどうする?」
「せっかくマオさんや皆さんと仲良くなれましたし、新しい家もおやつが食べれると決まったので、もう少しここにいます」
「フランがそれでいいのなら……」
ログがそう言うと、フランが抱きしめていた本が
独りでにふわりと浮いて離れ、白い鳥に変わり、翼を広げ飛び立っていった
「ミオさんが負けちゃった……」
「学園ランク最下位に私達が負けるなんて……」
「マリヤさん、良かったのですか?」
観客の歓声が聞こえる中、ミオのクラスメイト達が、戸惑いあたふたとマリヤを見ると、クスクスと笑ながら質問に答えるようにうんと一度頷いた
「ええ、あんなに可愛い使い魔がいる学園なら、今回は負けても仕方ないわ」
「……はぁ」
クラスメイト達が、マリヤの返事に首をかしげ顔を見合わせた
「……ミオ」
その頃、戦いが終わり、マオが地面に座って動かないミオに一歩近づく。名前を呼ばれマオの顔を見ようとゆっくりと顔を上げようとした時、突然マオがミオをぎゅっと強く抱きしめた
「怪我していない?私、治療の魔術使えないから……」
そう言うと怪我をしているか見るためミオの顔や体を見渡す。左腕を見た時、小さなかすり傷があるのに気づいて、勢い良く立ち上がった
「私、フランを呼んでくる!待ってて」
「……ちょっと」
フランを探しにいこうとするマオにミオが戸惑いつつ呼び止めようと手を伸ばした時、ふたりにそよ風が吹いた
「呼びましたか?」
マオとミオの間に長いピンク色の髪がそよ風に揺れながらフランが現れた
「えっ、フラン?」
いつも肩に乗せていたフランとは違い見上げるほど背の高いフランに驚くマオ。フランがマオにニコリと微笑み、まだ座ったままのミオの左腕を見た
「このくらいの怪我はすぐ治せますね」
マオとの対戦でついたかすり傷を見つけてそう言うと、フランのピンク色の長い髪がミオの左腕に絡まる。ミオが驚き左腕を少し体をに寄せると、絡まっていたフランの髪がほどけた
「傷、治った……」
かすり傷があった場所を擦る。マオもミオの側に駆け寄り、左腕を触って傷を確認する。マオも綺麗に治っているのを見て、ほっと胸を撫で下ろしていると、ピンク色の長い髪が二人の間にユラユラと揺れて見えた
「治療費は魔術と魔力をいただきますね」
フランがそう言うと、マオとミオの間に一冊の分厚い本が現れた。二人がその本を見ていると、フランが本を手に取り、パラパラとページをめくり、中を確認しはじめた
「大丈夫ですよ。ちゃんと眠れば魔術も魔力も戻りますよ」
「フランとログはそうかもしれないけれど……。そういえばログはどこ?」
マオが観客を見渡しログを探す。ミオも見渡してみると、マリヤと目が合い二人一緒に目を少し閉じた
「こんなに魔術が要りますかね。僕の家なのに入れませんよ」
「もう僕の家になりましたからね。仕方ありません」
試合会場から遠く、グレニア学園からは程近い一軒家の玄関先まで溢れた本に呆れるユグスが問いかけると、ログは顔色変えず言い返す。それを聞いたユグスが困ったように微笑むと、二人にそよ風と共に空から騒がしい声が聞こえてきた
「ご主人様、ここにいましたか」
聞き覚えのある声が聞こえて、ログとユグスが空を見上げると、フランを肩に乗せたマオとついてきたミオが二人の側に空から降りてきた
「フラン、元に戻ったのか?」
「ええ、普段はこの方が楽ですから」
返事をしながらマオから離れログの肩に座り直すと、目の前にある新たな家とたくさんある本に驚きつつも、嬉しそうに玄関にある本に近づいていった
「ログ。あの、これは……」
フランの様子を見ていたマオも驚きつつ恐る恐るログに問いかけた
「ここはユグス校長が新たに用意してくれた家で、本は私達が出た二つの大会で集めた魔術と魔力を詰め込んだ物です。ミオさんの本もありますよ」
ログの代わりにフランがマオの質問に答えると、さきほどフランが治療費と言った分厚い一冊の本がミオの前に現れた。ミオが少し重そうに手に取りページをめくる。ミオが見覚えのある魔術や魔方陣が書かれていた
「これって私のもあるの?」
「ない。似ている魔力の本は二冊も要らない」
マオも本を見ながら聞くとログが淡々と答える。その返事を聞いてマオが苦笑いをし、ユグスも困ったように笑う
「でも、なんでこんなに本が?」
「フランと僕の魔力のために必要だったんだ」
マオの質問にログがまた答えると、玄関先にいたフランがそっと目を閉じピンク色の長い髪がユラユラと揺れ、玄関先や家の中に無造作に置かれていた本が、独りでに動き廊下の隅に綺麗に積み立てられた
「先ほど、優勝記念にレイカ先生からお菓子をたくさんもらったんです。ご主人様が用意してくれたお菓子も合わせて皆さんで食べましょう」
そう話すフランの周りにたくさんのお菓子が現れ、マオとミオの周りにもお菓子やケーキが浮かぶ
「あちらで隠れている方もご一緒にどうですか?」
フランがお菓子を一つ手に取りながら空を見上げる。ログやマオ達もフランが見上げる方を見ると、こちらの様子を空から見るマリヤがいた
「どうぞ降りてきて一緒に食べましょう」
フランに声をかけられ、すぐに降りてきたマリヤ。たくさんのお菓子に戸惑いつつも、ミオに声をかける。マオも一緒に少し話をすると、フランに手招きされて家の中に三人とも入っていった
「魔力が少し戻ったことですし、もう少し学園一位になるために、いませんか?」
外に残ったユグスがログに声をかけるがログは楽しそうな声がする家の方を見たまま返事をせずにいると、元の体に戻したフランが玄関先まで戻ってきた
「ご主人様、みんながお待ちですよ」
ログに声をかけるとすぐにマオ達がいるリビングに戻っていった
「では僕もこれで」
ユグスがログに声をかけコツンと足音を鳴らす。ログがちらりと見るとすでにユグスの姿はなく、ログの頬にそよ風が吹いた
「ログ、フランがこれって……」
マオがログに一冊の本を渡した。本を受け取ったログがページをパラパラとめくり目を通す。マオも見ようと少し顔をかしげた時、パタンと本を閉じたログが、はぁ。と一つため息をついて今度は困ったようにフフッと笑った
「まだ知らない魔術があるみたいだ。楽しい世界があるんだな」
「いえ、それは別です」
二人見つめあい微笑みながら話をする。時折、フランの長いピンク色の髪がひらりと大きく揺れて、ログの頬に触れた
「その姿に会うのはいつ振りになる?」
「いつでしょうか、もう覚えていませんね」
ログの言葉に返事をしながらフランがフフッと笑う。ログもまたフランを見て微笑んでいると、二人の間に、一冊の本が現れ、マオとミオがいる試合会場の方から、観客達の大きな歓声が聞こえてきた
「勝者が決まったみたいですね」
そう言うと本を手に取り、ぎゅっと抱きしめる。まだ鳴り止まない歓声が聞こえてくる試合会場の方に目線を向けた
「これからどうする?」
「せっかくマオさんや皆さんと仲良くなれましたし、新しい家もおやつが食べれると決まったので、もう少しここにいます」
「フランがそれでいいのなら……」
ログがそう言うと、フランが抱きしめていた本が
独りでにふわりと浮いて離れ、白い鳥に変わり、翼を広げ飛び立っていった
「ミオさんが負けちゃった……」
「学園ランク最下位に私達が負けるなんて……」
「マリヤさん、良かったのですか?」
観客の歓声が聞こえる中、ミオのクラスメイト達が、戸惑いあたふたとマリヤを見ると、クスクスと笑ながら質問に答えるようにうんと一度頷いた
「ええ、あんなに可愛い使い魔がいる学園なら、今回は負けても仕方ないわ」
「……はぁ」
クラスメイト達が、マリヤの返事に首をかしげ顔を見合わせた
「……ミオ」
その頃、戦いが終わり、マオが地面に座って動かないミオに一歩近づく。名前を呼ばれマオの顔を見ようとゆっくりと顔を上げようとした時、突然マオがミオをぎゅっと強く抱きしめた
「怪我していない?私、治療の魔術使えないから……」
そう言うと怪我をしているか見るためミオの顔や体を見渡す。左腕を見た時、小さなかすり傷があるのに気づいて、勢い良く立ち上がった
「私、フランを呼んでくる!待ってて」
「……ちょっと」
フランを探しにいこうとするマオにミオが戸惑いつつ呼び止めようと手を伸ばした時、ふたりにそよ風が吹いた
「呼びましたか?」
マオとミオの間に長いピンク色の髪がそよ風に揺れながらフランが現れた
「えっ、フラン?」
いつも肩に乗せていたフランとは違い見上げるほど背の高いフランに驚くマオ。フランがマオにニコリと微笑み、まだ座ったままのミオの左腕を見た
「このくらいの怪我はすぐ治せますね」
マオとの対戦でついたかすり傷を見つけてそう言うと、フランのピンク色の長い髪がミオの左腕に絡まる。ミオが驚き左腕を少し体をに寄せると、絡まっていたフランの髪がほどけた
「傷、治った……」
かすり傷があった場所を擦る。マオもミオの側に駆け寄り、左腕を触って傷を確認する。マオも綺麗に治っているのを見て、ほっと胸を撫で下ろしていると、ピンク色の長い髪が二人の間にユラユラと揺れて見えた
「治療費は魔術と魔力をいただきますね」
フランがそう言うと、マオとミオの間に一冊の分厚い本が現れた。二人がその本を見ていると、フランが本を手に取り、パラパラとページをめくり、中を確認しはじめた
「大丈夫ですよ。ちゃんと眠れば魔術も魔力も戻りますよ」
「フランとログはそうかもしれないけれど……。そういえばログはどこ?」
マオが観客を見渡しログを探す。ミオも見渡してみると、マリヤと目が合い二人一緒に目を少し閉じた
「こんなに魔術が要りますかね。僕の家なのに入れませんよ」
「もう僕の家になりましたからね。仕方ありません」
試合会場から遠く、グレニア学園からは程近い一軒家の玄関先まで溢れた本に呆れるユグスが問いかけると、ログは顔色変えず言い返す。それを聞いたユグスが困ったように微笑むと、二人にそよ風と共に空から騒がしい声が聞こえてきた
「ご主人様、ここにいましたか」
聞き覚えのある声が聞こえて、ログとユグスが空を見上げると、フランを肩に乗せたマオとついてきたミオが二人の側に空から降りてきた
「フラン、元に戻ったのか?」
「ええ、普段はこの方が楽ですから」
返事をしながらマオから離れログの肩に座り直すと、目の前にある新たな家とたくさんある本に驚きつつも、嬉しそうに玄関にある本に近づいていった
「ログ。あの、これは……」
フランの様子を見ていたマオも驚きつつ恐る恐るログに問いかけた
「ここはユグス校長が新たに用意してくれた家で、本は私達が出た二つの大会で集めた魔術と魔力を詰め込んだ物です。ミオさんの本もありますよ」
ログの代わりにフランがマオの質問に答えると、さきほどフランが治療費と言った分厚い一冊の本がミオの前に現れた。ミオが少し重そうに手に取りページをめくる。ミオが見覚えのある魔術や魔方陣が書かれていた
「これって私のもあるの?」
「ない。似ている魔力の本は二冊も要らない」
マオも本を見ながら聞くとログが淡々と答える。その返事を聞いてマオが苦笑いをし、ユグスも困ったように笑う
「でも、なんでこんなに本が?」
「フランと僕の魔力のために必要だったんだ」
マオの質問にログがまた答えると、玄関先にいたフランがそっと目を閉じピンク色の長い髪がユラユラと揺れ、玄関先や家の中に無造作に置かれていた本が、独りでに動き廊下の隅に綺麗に積み立てられた
「先ほど、優勝記念にレイカ先生からお菓子をたくさんもらったんです。ご主人様が用意してくれたお菓子も合わせて皆さんで食べましょう」
そう話すフランの周りにたくさんのお菓子が現れ、マオとミオの周りにもお菓子やケーキが浮かぶ
「あちらで隠れている方もご一緒にどうですか?」
フランがお菓子を一つ手に取りながら空を見上げる。ログやマオ達もフランが見上げる方を見ると、こちらの様子を空から見るマリヤがいた
「どうぞ降りてきて一緒に食べましょう」
フランに声をかけられ、すぐに降りてきたマリヤ。たくさんのお菓子に戸惑いつつも、ミオに声をかける。マオも一緒に少し話をすると、フランに手招きされて家の中に三人とも入っていった
「魔力が少し戻ったことですし、もう少し学園一位になるために、いませんか?」
外に残ったユグスがログに声をかけるがログは楽しそうな声がする家の方を見たまま返事をせずにいると、元の体に戻したフランが玄関先まで戻ってきた
「ご主人様、みんながお待ちですよ」
ログに声をかけるとすぐにマオ達がいるリビングに戻っていった
「では僕もこれで」
ユグスがログに声をかけコツンと足音を鳴らす。ログがちらりと見るとすでにユグスの姿はなく、ログの頬にそよ風が吹いた
「ログ、フランがこれって……」
マオがログに一冊の本を渡した。本を受け取ったログがページをパラパラとめくり目を通す。マオも見ようと少し顔をかしげた時、パタンと本を閉じたログが、はぁ。と一つため息をついて今度は困ったようにフフッと笑った
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