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45. 意地っ張りな思いが邪魔をする
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「ミツバ起きないね」
朝、ミツバ以外みんな起きて、まだ起きないミツバを見ている。ツバキが強く体を揺すって起こしてみても、熟睡していて起きる気配がないミツバに、心配そうにサクラの方に顔を向けた
「もうすぐ、学校行く時間じゃない?遅刻なりそう?」
「そうだね。一応、空を飛べばまだ間に合うけど……」
とユリと話をしながらベッドから降りたサクラ。部屋を出ようと入り口に向かっていくサクラを、ナツメが睨むように見ている
「サクラ、ミツバにまた何かしたの?」
「……してないよ」
二人の緊張感のある会話を、ぎゅっと手をつかんで見守るユリとツバキ。すると、サクラがゆっくりと振り返るとナツメ達にニッコリと笑った
「お茶持ってくる。ミツバちゃん見ててね」
パタパタと足音をたてて、キッチンへ向かっていったサクラ。妙な緊張感が解けて、ユリとツバキが、ふぅ。とため息ついた
「サクラどうするんだろ……」
頬をツンツンと触りながら呟くユリ。それでもまだミツバは起きる気配もなく熟睡している
「アルノさんは知ってるのかな?」
「多分知らないんじゃない?」
ツバキとナツメもミツバを見ながら話をしていたが、すぐに会話が止まり、三人ボーッとしながらミツバを見ていると、廊下からパタパタと足音が聞こえてきた
「ミツバちゃん起きた?」
持ってきたお茶を、テーブルに置きながら問いかけるサクラ。カチャカチャとコップをテーブルに置く音が部屋に響く
「まだだけど……」
ユリが返事をすると、コップにお茶を注ぎながら一瞬ミツバの方を見たサクラ。ぐっすりと寝ている姿を見てクスッと笑う
「そっか……」
ナツメ達にお茶を渡し終えると、枕の側に置いていた携帯を取って誰かに連絡しはじめた
「何してるの?」
「サヤカちゃんとマホちゃんに、ミツバちゃん今日学校休むって伝えておこうかなって……」
と、ツバキと話をしながら、二人に連絡をしているサクラ。お茶を飲みながらその様子を見ていたナツメが突然ベッドから降りてコップをテーブルに置くと、ズカズカと大きな足音をたてて、サクラが持っている携帯を無理矢理奪い取った
「ナツメ……」
サクラを見るナツメの怒った表情に少し怯えるユリとツバキ。携帯を取られたサクラはただ呆然とナツメを見ていると、怒った表情のまま大声でナツメが叫びだした
「サクラ!何をしたのか、どうしてミツバが忘れているのか教えなさいよ!」
「本を何かしたんでしょ?アルノさんは何か知っているの?どうなの?」
ナツメの問いかけに何も言わず、うつ向いたサクラ。すると、苛立ちが募ったナツメが歯をグッと噛み締めて、ドタドタと足音をたてて、部屋を出ていった。慌てて後を追いかけるツバキ。リビングから二人の話し声が微かに聞こえてくる
「ミツバちゃん……」
ナツメに怒られたサクラは騒がしさの中、まだ寝ているそっとミツバの頬に触れて、ふぅ。とため息ついた
「まだ寝てるね」
二人の様子を心配そうにユリが見ていると、ユリの視線に気づいたサクラがクスッと笑うと、ゆっくりとベッドから降りて部屋の入り口の方へと歩いていった
「朝御飯作ろうか……ミツバちゃんが起きるくらい美味しいの作らなきゃね」
朝、ミツバ以外みんな起きて、まだ起きないミツバを見ている。ツバキが強く体を揺すって起こしてみても、熟睡していて起きる気配がないミツバに、心配そうにサクラの方に顔を向けた
「もうすぐ、学校行く時間じゃない?遅刻なりそう?」
「そうだね。一応、空を飛べばまだ間に合うけど……」
とユリと話をしながらベッドから降りたサクラ。部屋を出ようと入り口に向かっていくサクラを、ナツメが睨むように見ている
「サクラ、ミツバにまた何かしたの?」
「……してないよ」
二人の緊張感のある会話を、ぎゅっと手をつかんで見守るユリとツバキ。すると、サクラがゆっくりと振り返るとナツメ達にニッコリと笑った
「お茶持ってくる。ミツバちゃん見ててね」
パタパタと足音をたてて、キッチンへ向かっていったサクラ。妙な緊張感が解けて、ユリとツバキが、ふぅ。とため息ついた
「サクラどうするんだろ……」
頬をツンツンと触りながら呟くユリ。それでもまだミツバは起きる気配もなく熟睡している
「アルノさんは知ってるのかな?」
「多分知らないんじゃない?」
ツバキとナツメもミツバを見ながら話をしていたが、すぐに会話が止まり、三人ボーッとしながらミツバを見ていると、廊下からパタパタと足音が聞こえてきた
「ミツバちゃん起きた?」
持ってきたお茶を、テーブルに置きながら問いかけるサクラ。カチャカチャとコップをテーブルに置く音が部屋に響く
「まだだけど……」
ユリが返事をすると、コップにお茶を注ぎながら一瞬ミツバの方を見たサクラ。ぐっすりと寝ている姿を見てクスッと笑う
「そっか……」
ナツメ達にお茶を渡し終えると、枕の側に置いていた携帯を取って誰かに連絡しはじめた
「何してるの?」
「サヤカちゃんとマホちゃんに、ミツバちゃん今日学校休むって伝えておこうかなって……」
と、ツバキと話をしながら、二人に連絡をしているサクラ。お茶を飲みながらその様子を見ていたナツメが突然ベッドから降りてコップをテーブルに置くと、ズカズカと大きな足音をたてて、サクラが持っている携帯を無理矢理奪い取った
「ナツメ……」
サクラを見るナツメの怒った表情に少し怯えるユリとツバキ。携帯を取られたサクラはただ呆然とナツメを見ていると、怒った表情のまま大声でナツメが叫びだした
「サクラ!何をしたのか、どうしてミツバが忘れているのか教えなさいよ!」
「本を何かしたんでしょ?アルノさんは何か知っているの?どうなの?」
ナツメの問いかけに何も言わず、うつ向いたサクラ。すると、苛立ちが募ったナツメが歯をグッと噛み締めて、ドタドタと足音をたてて、部屋を出ていった。慌てて後を追いかけるツバキ。リビングから二人の話し声が微かに聞こえてくる
「ミツバちゃん……」
ナツメに怒られたサクラは騒がしさの中、まだ寝ているそっとミツバの頬に触れて、ふぅ。とため息ついた
「まだ寝てるね」
二人の様子を心配そうにユリが見ていると、ユリの視線に気づいたサクラがクスッと笑うと、ゆっくりとベッドから降りて部屋の入り口の方へと歩いていった
「朝御飯作ろうか……ミツバちゃんが起きるくらい美味しいの作らなきゃね」
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