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46. それは、響き渡る二人のうた
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「ミオリさん!」
シンクに押され倒れるミオリ。駆け寄るカエデもシキから大分傷をおっている
「ゼフドさんがツミキのうたと同じって言ってた……。ツミキもこの魔法が……」
まだ聞こえているシキのうた声にツミキを重ね呟くと、その言葉に気づいたシキが、うたうのを止め壁に背もたれ動けないでいる、ミオリの元に近づいてく
「ツミキと同じ……?」
「そうだ。ツミキと、あなたのうた声がほぼ一緒と、こちらの検証で出ている」
ゆっくりと立ち上がるミオリが答えていると、シンクも三人の元にたどり着き、シキの側に駆け寄る
「私とツミキが……」
ミオリの発言に呆然とするシキを抱きしめるシンク。立ち尽くして、シンクの声も今はシキには届いていない様子
「そうか……きっと、お父様が……」
「前から何なの?お父様っていう人、誰なの?」
カエデが叫ぶとまた二人を睨み、うたい向かってくる
「お前達には関係ない!ツミキを渡せ!」
「ルモカさん!ツミキさん!無事でしたか」
街の少し外れまで走っていた二人を見つけたノア隊員が声をかけた
「ノアくん。助かったわ」
車で来たノア隊員に気づいたルモカも足を止め、
「ツミキさん、急いで乗ってください、施設へ送ります」
「でも、カエデちゃんとミオリさんが……」
「大丈夫です。護衛が後程来ます。それより狙いはあなたです。急いで避難を……」
ノア隊員が車に乗せようと降りた時、三人の後ろ、カエデ達がいるであろう場所から、大きくなにかが壊れる音と大きな地鳴り。音が聞こえて乗るのをためらうツミキ。乗せようとしていたルモカの手を振り切って、その音がする方へと走っていった
「ノアくん!ツミキちゃんを!私は、街の人達の避難状況を確認するから!」
もう見えなくなってしまったツミキを追うように指示をしている側では、まだ街の中では逃げ惑う人達の声が聞こえている。ノア隊員がルモカに車の鍵を渡すと、運転席に乗り込み街へと走っていくと、ノア隊員もツミキを追い走り出していった
「待って!シキちゃん、止めて!」
ノア隊員が到着する一足先に、四人の元に走ってきたツミキ。息を切らして叫んだ声に、カエデ達が振り向く
「何で来たの!早くルモカさんと帰って!」
「ツミキ……ちょうどよかった……」
カエデと戦っていたシキ。フラフラとツミキの方へと歩いていく
「シキ、ダメよ。一度戻りましょう」
異変に気づいたシンク。ミオリと戦っていたが、急いでシキの元に駆け寄るが、止める声も虚しく足を止めず段々と近寄っていく
「シキ!これ以上はお父様のためにも」
「お父様のためにも、ツミキのうたを……」
いつもとは違うシキのうたが聞こえる。ゆっくり、ゆっくりとツミキに近づいてくシキ。不穏な雰囲気に急いでカエデとミオリがツミキの元へ駆けつける。だが、ツミキもシキのうたに導かれるように、ポツリポツリとツミキのうたが聞こえてくる
「ツミキ!ダメ!どうして!」
うたを止めるカエデの声も、二人に届かないまま、うたは街中に大きく響き渡っていく
「これは……」
ツミキを追っていたノア隊員が見たのは、崩壊した建物の中、倒れているツミキ。そして、カエデとミオリもその側で倒れている姿。三人の生存を確認して、急いで施設に連絡をする
「ゼフドさん!至急、救護を願います!」
シンクに押され倒れるミオリ。駆け寄るカエデもシキから大分傷をおっている
「ゼフドさんがツミキのうたと同じって言ってた……。ツミキもこの魔法が……」
まだ聞こえているシキのうた声にツミキを重ね呟くと、その言葉に気づいたシキが、うたうのを止め壁に背もたれ動けないでいる、ミオリの元に近づいてく
「ツミキと同じ……?」
「そうだ。ツミキと、あなたのうた声がほぼ一緒と、こちらの検証で出ている」
ゆっくりと立ち上がるミオリが答えていると、シンクも三人の元にたどり着き、シキの側に駆け寄る
「私とツミキが……」
ミオリの発言に呆然とするシキを抱きしめるシンク。立ち尽くして、シンクの声も今はシキには届いていない様子
「そうか……きっと、お父様が……」
「前から何なの?お父様っていう人、誰なの?」
カエデが叫ぶとまた二人を睨み、うたい向かってくる
「お前達には関係ない!ツミキを渡せ!」
「ルモカさん!ツミキさん!無事でしたか」
街の少し外れまで走っていた二人を見つけたノア隊員が声をかけた
「ノアくん。助かったわ」
車で来たノア隊員に気づいたルモカも足を止め、
「ツミキさん、急いで乗ってください、施設へ送ります」
「でも、カエデちゃんとミオリさんが……」
「大丈夫です。護衛が後程来ます。それより狙いはあなたです。急いで避難を……」
ノア隊員が車に乗せようと降りた時、三人の後ろ、カエデ達がいるであろう場所から、大きくなにかが壊れる音と大きな地鳴り。音が聞こえて乗るのをためらうツミキ。乗せようとしていたルモカの手を振り切って、その音がする方へと走っていった
「ノアくん!ツミキちゃんを!私は、街の人達の避難状況を確認するから!」
もう見えなくなってしまったツミキを追うように指示をしている側では、まだ街の中では逃げ惑う人達の声が聞こえている。ノア隊員がルモカに車の鍵を渡すと、運転席に乗り込み街へと走っていくと、ノア隊員もツミキを追い走り出していった
「待って!シキちゃん、止めて!」
ノア隊員が到着する一足先に、四人の元に走ってきたツミキ。息を切らして叫んだ声に、カエデ達が振り向く
「何で来たの!早くルモカさんと帰って!」
「ツミキ……ちょうどよかった……」
カエデと戦っていたシキ。フラフラとツミキの方へと歩いていく
「シキ、ダメよ。一度戻りましょう」
異変に気づいたシンク。ミオリと戦っていたが、急いでシキの元に駆け寄るが、止める声も虚しく足を止めず段々と近寄っていく
「シキ!これ以上はお父様のためにも」
「お父様のためにも、ツミキのうたを……」
いつもとは違うシキのうたが聞こえる。ゆっくり、ゆっくりとツミキに近づいてくシキ。不穏な雰囲気に急いでカエデとミオリがツミキの元へ駆けつける。だが、ツミキもシキのうたに導かれるように、ポツリポツリとツミキのうたが聞こえてくる
「ツミキ!ダメ!どうして!」
うたを止めるカエデの声も、二人に届かないまま、うたは街中に大きく響き渡っていく
「これは……」
ツミキを追っていたノア隊員が見たのは、崩壊した建物の中、倒れているツミキ。そして、カエデとミオリもその側で倒れている姿。三人の生存を確認して、急いで施設に連絡をする
「ゼフドさん!至急、救護を願います!」
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