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79. 守るため、立ち止まることなく
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「ゼフド、これからどうするつもり?」
深夜、指令室に近い廊下で鉢合わせたルモカとゼフド。立ち止まり声をかけたルモカの表情はどこか固くゼフドの様子を伺っている
「……あの子達が再びここに来ないことには、話は進まないと思っているが」
ため息混じりに質問に答えるゼフド。その答えにコツコツとルモカが近寄ってくる
「それはどうかしら?」
ゼフドが持っていた資料を勝手に取って読んでいくルモカ。予想通りの内容が書かれていた資料に、ため息をついた
「……あの子達に話すの?」
「いや、知らない方がいいだろう?」
取り返すこともなく資料を読んでいるルモカに合わせ、壁にもたれ待つ。一通り読み終えた資料をゼフド返すと、またこれからの事を詰め寄ってく
「でも、きっとあの子達は、知っているかもしれない」
「それはない。知っていたら、もう三人に話しているだろう」
パラパラと資料を捲りながら、ルモカの話を冷静に返事をしていく
「ともかく、三人には何も知らせず、この件は終わらせる」
「……可能なの?」
「それを可能にするのが我々の今の仕事だ」
ゼフドの言葉で静かになったルモカ。再び沈黙が流れた廊下に二人動くことなく、お互い何かを考えはじめだした。しばらく考え悩んでいると、ふとゼフドが何かを思い出したかのように話始めた
「……ところで、ルモカ。あまり皆に心配かけないようにな」
「メルナ君やツミキ君達が、様子が変だって心配していたぞ」
「それは、仕方ないでしょ!」
ゼフドの心配も言葉をきつめに返し睨む。そのルモカの行動にも怯むことないゼフドの話は続く
「不安なのはわかるが、仮に知ってしまった時、その調子で三人をサポート出来るのか?」
今度はゼフドが少しきつめに言い返す。その言葉にグッと手を強く握り、目を背ける
「それは……そうね。守らなきゃいけないものね。特にあの子を……」
そう言うと、少しうつ向いたルモカ。それを見たゼフドは静かに近寄って肩にポンッと手を置くと、強い口調だった先程とは違い、優しい声で話しかけた
「とにかく君も休め。守らなければいけない子達の為にな」
深夜、指令室に近い廊下で鉢合わせたルモカとゼフド。立ち止まり声をかけたルモカの表情はどこか固くゼフドの様子を伺っている
「……あの子達が再びここに来ないことには、話は進まないと思っているが」
ため息混じりに質問に答えるゼフド。その答えにコツコツとルモカが近寄ってくる
「それはどうかしら?」
ゼフドが持っていた資料を勝手に取って読んでいくルモカ。予想通りの内容が書かれていた資料に、ため息をついた
「……あの子達に話すの?」
「いや、知らない方がいいだろう?」
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「でも、きっとあの子達は、知っているかもしれない」
「それはない。知っていたら、もう三人に話しているだろう」
パラパラと資料を捲りながら、ルモカの話を冷静に返事をしていく
「ともかく、三人には何も知らせず、この件は終わらせる」
「……可能なの?」
「それを可能にするのが我々の今の仕事だ」
ゼフドの言葉で静かになったルモカ。再び沈黙が流れた廊下に二人動くことなく、お互い何かを考えはじめだした。しばらく考え悩んでいると、ふとゼフドが何かを思い出したかのように話始めた
「……ところで、ルモカ。あまり皆に心配かけないようにな」
「メルナ君やツミキ君達が、様子が変だって心配していたぞ」
「それは、仕方ないでしょ!」
ゼフドの心配も言葉をきつめに返し睨む。そのルモカの行動にも怯むことないゼフドの話は続く
「不安なのはわかるが、仮に知ってしまった時、その調子で三人をサポート出来るのか?」
今度はゼフドが少しきつめに言い返す。その言葉にグッと手を強く握り、目を背ける
「それは……そうね。守らなきゃいけないものね。特にあの子を……」
そう言うと、少しうつ向いたルモカ。それを見たゼフドは静かに近寄って肩にポンッと手を置くと、強い口調だった先程とは違い、優しい声で話しかけた
「とにかく君も休め。守らなければいけない子達の為にな」
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