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94. あの人と、気づかれないように
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「おや、二人とも、どうしたんだい?」
窓辺で椅子に座る人に気づいて、グッと息を飲むツミキ。一人先に部屋へと入ったシンクが、ツミキの手をとると右隣に二人並ぶ
「お父様、お客様ですわ」
「おや……この子は……」
知らない声がして緊張するツミキ。少しずつ近づいてくる足音と車椅子を引く音に、カエデとミオリも部屋の中に入ってく
「お父様が会いたがっていた、ツミキちゃんです」
シンクが紹介すると、歩いていた足音が止まり、部屋の真ん中で笑顔でツミキを見る
「そう……君がそうか……」
嬉しそうな声に、ツミキもペコリとお辞儀をする
「は、はい。ツミキと言います」
「……待ってたよ。会いたかった」
「お父様……」
いつもと違う雰囲気にシキが思わず声をかける。隠れて聞こえるその声のする方に、ふふっと笑う
「ありがとう二人とも。会わせてくれて」
「いえ……お父様の望みなら」
シンクが話している傍ら、ツミキの後ろ動く影に気づく
「ところで、後ろの二人は?」
話しかける視線の先にはツミキの後ろ、カエデとミオリが微笑むその人を睨んでいる
「わ、私のお友達です」
「そうかい、お友達か」
カエデ達が答える前に、慌てて答えるツミキ。じーっとツミキの後ろに隠れつつも守ろうとする二人を見つめると、今度はシキとシンクの二人を見て、ふふっと笑う
「その二人も、シキとシンクとも仲が良さそうだし。……良いことだ」
「あの男性は……」
ツミキ達が写し出す部屋の様子を、指令室のモニターから隊員達は食い入るように見ていた。ゼフドが呟くとノア隊員もつられて、奥に写る人影に気づいて呟いた
「車椅子には……女性でしょうか?」
「……どうして急に?」
車椅子に座るその人を拡大しても、窓辺からの逆光で、顔は見えないが、その姿にルモカがポツリと呟く
「ルモカさん?」
隣にいたメルナが、声をかけても返事をしないでモニターを見続けている
「落ち着け。まだ気づいていないみたいだ。何も言うな」
「ゼフドさん、どうしたんですか?」
ルモカと同じく、モニターを凝視するゼフド。だが、二人が見ていたモニターが突然切り替わり、部屋の様子が写し出された
「それじゃあ……会って早々、悪いけれど」
コツコツと足音を立てゆっくりと近寄ってくる。その足音と共に少し後ずさりをするツミキ。不穏な雰囲気に、シキとシンクも無言で近寄る姿を、ただ見守っている。ツミキと後ろにいたカエデとミオリが壁に背中がついた時、また嬉しそうな声が聞こえてきた
「うたを……うたってくれるかね?」
窓辺で椅子に座る人に気づいて、グッと息を飲むツミキ。一人先に部屋へと入ったシンクが、ツミキの手をとると右隣に二人並ぶ
「お父様、お客様ですわ」
「おや……この子は……」
知らない声がして緊張するツミキ。少しずつ近づいてくる足音と車椅子を引く音に、カエデとミオリも部屋の中に入ってく
「お父様が会いたがっていた、ツミキちゃんです」
シンクが紹介すると、歩いていた足音が止まり、部屋の真ん中で笑顔でツミキを見る
「そう……君がそうか……」
嬉しそうな声に、ツミキもペコリとお辞儀をする
「は、はい。ツミキと言います」
「……待ってたよ。会いたかった」
「お父様……」
いつもと違う雰囲気にシキが思わず声をかける。隠れて聞こえるその声のする方に、ふふっと笑う
「ありがとう二人とも。会わせてくれて」
「いえ……お父様の望みなら」
シンクが話している傍ら、ツミキの後ろ動く影に気づく
「ところで、後ろの二人は?」
話しかける視線の先にはツミキの後ろ、カエデとミオリが微笑むその人を睨んでいる
「わ、私のお友達です」
「そうかい、お友達か」
カエデ達が答える前に、慌てて答えるツミキ。じーっとツミキの後ろに隠れつつも守ろうとする二人を見つめると、今度はシキとシンクの二人を見て、ふふっと笑う
「その二人も、シキとシンクとも仲が良さそうだし。……良いことだ」
「あの男性は……」
ツミキ達が写し出す部屋の様子を、指令室のモニターから隊員達は食い入るように見ていた。ゼフドが呟くとノア隊員もつられて、奥に写る人影に気づいて呟いた
「車椅子には……女性でしょうか?」
「……どうして急に?」
車椅子に座るその人を拡大しても、窓辺からの逆光で、顔は見えないが、その姿にルモカがポツリと呟く
「ルモカさん?」
隣にいたメルナが、声をかけても返事をしないでモニターを見続けている
「落ち着け。まだ気づいていないみたいだ。何も言うな」
「ゼフドさん、どうしたんですか?」
ルモカと同じく、モニターを凝視するゼフド。だが、二人が見ていたモニターが突然切り替わり、部屋の様子が写し出された
「それじゃあ……会って早々、悪いけれど」
コツコツと足音を立てゆっくりと近寄ってくる。その足音と共に少し後ずさりをするツミキ。不穏な雰囲気に、シキとシンクも無言で近寄る姿を、ただ見守っている。ツミキと後ろにいたカエデとミオリが壁に背中がついた時、また嬉しそうな声が聞こえてきた
「うたを……うたってくれるかね?」
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