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109. 笑顔になるのは、いつでも
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「ミオリさん。ツミキが目を覚ましましたよ」
カエデ達、三人の部屋に一人椅子に座っていたミオリ。カエデの報告にも顔を見ることなく、うつ向いていたまま
「……そう。それは良かった」
小さな声で返事をするミオリの向かいにある椅子に座るカエデ。テーブルを挟んでちょっと雰囲気が暗いまま、時間が過ぎてく
「……今は、ルモカさんの検査中で追い出されましたけど、終わったら会えるそうですよ」
「……そう。……でも、私にはツミキに会う資格はないわ……本当ならカエデとも」
ミオリが話していると、カエデがミオリの左頬を軽くつまむ。いつの間にか隣にいたカエデに驚いているミオリに、ちょっとだけ力を込めて左頬をつまむ
「またそんな暗い顔して。ツミキはそんな顔のミオリさんを見るために頑張ったんじゃないですよ」
ちょっと怒っている雰囲気のカエデに、戸惑うミオリ。頬をつまんでいた手を離して、ふぅ。と一つため息をつく
「それに、私の事はもう解決したじゃないですか。いつまでも言ってると、本当に怒りますよ」
と言い終えると、ふと笑うカエデ。つままれた左頬を触って、またうつ向いたミオリ。その様子を見るなり突然、右腕をグイッと引っ張って歩き出した
「行きましょ、ミオリさん」
急に引っ張られ、こけそうになりながらカエデと一緒に、部屋の入り口へと進んでく
「シキちゃんやシンクさんを呼んで、検査が終わるのを医務室の前で待ってましょう」
ミオリに話ながら笑い後ろを振り向くカエデ。その笑顔に緊張感がちょっと解けて、ミオリの表情がほころぶ
「ナツキ……。ツミキ君が、目を覚ましたそうだよ」
ルモカの連絡を受けて、ナツキと言うツミキの父がいる部屋に、ノックもせずに部屋の扉を開けたゼフドが話しかけてきた。振り返ることなく、ベットに寝ている女性の姿をただ見つめている
「後で会いに行くのか?」
ゼフドがベットの側に来て、隣で一緒に寝姿を見る。まだ起きる様子はなく、二人の会話が聞こえても眠ったまま
「……ナギが目を覚ましたらね……。ムリはさせたくないけど」
と話した後、静かになった部屋。しばらくするとゼフドが部屋を後にするため席をたった
「話はまた後で聞く。それまで二人で休むといい」
「……あの子達はどうしている?」
ゼフドが部屋の入り口の扉を開けた時、後ろから質問が聞こえて、ふふっと微笑んだ
「元気だよ。シキ君が元気すぎて、シンク君やカエデ君が困っているくらいだ」
その報告に寝ているナギと言う女性の頬に、そっと触れると、ふと笑う
「そうか……後で謝りにいかないとな」
カエデ達、三人の部屋に一人椅子に座っていたミオリ。カエデの報告にも顔を見ることなく、うつ向いていたまま
「……そう。それは良かった」
小さな声で返事をするミオリの向かいにある椅子に座るカエデ。テーブルを挟んでちょっと雰囲気が暗いまま、時間が過ぎてく
「……今は、ルモカさんの検査中で追い出されましたけど、終わったら会えるそうですよ」
「……そう。……でも、私にはツミキに会う資格はないわ……本当ならカエデとも」
ミオリが話していると、カエデがミオリの左頬を軽くつまむ。いつの間にか隣にいたカエデに驚いているミオリに、ちょっとだけ力を込めて左頬をつまむ
「またそんな暗い顔して。ツミキはそんな顔のミオリさんを見るために頑張ったんじゃないですよ」
ちょっと怒っている雰囲気のカエデに、戸惑うミオリ。頬をつまんでいた手を離して、ふぅ。と一つため息をつく
「それに、私の事はもう解決したじゃないですか。いつまでも言ってると、本当に怒りますよ」
と言い終えると、ふと笑うカエデ。つままれた左頬を触って、またうつ向いたミオリ。その様子を見るなり突然、右腕をグイッと引っ張って歩き出した
「行きましょ、ミオリさん」
急に引っ張られ、こけそうになりながらカエデと一緒に、部屋の入り口へと進んでく
「シキちゃんやシンクさんを呼んで、検査が終わるのを医務室の前で待ってましょう」
ミオリに話ながら笑い後ろを振り向くカエデ。その笑顔に緊張感がちょっと解けて、ミオリの表情がほころぶ
「ナツキ……。ツミキ君が、目を覚ましたそうだよ」
ルモカの連絡を受けて、ナツキと言うツミキの父がいる部屋に、ノックもせずに部屋の扉を開けたゼフドが話しかけてきた。振り返ることなく、ベットに寝ている女性の姿をただ見つめている
「後で会いに行くのか?」
ゼフドがベットの側に来て、隣で一緒に寝姿を見る。まだ起きる様子はなく、二人の会話が聞こえても眠ったまま
「……ナギが目を覚ましたらね……。ムリはさせたくないけど」
と話した後、静かになった部屋。しばらくするとゼフドが部屋を後にするため席をたった
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「……あの子達はどうしている?」
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「元気だよ。シキ君が元気すぎて、シンク君やカエデ君が困っているくらいだ」
その報告に寝ているナギと言う女性の頬に、そっと触れると、ふと笑う
「そうか……後で謝りにいかないとな」
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