25 / 136
25. 不安な気持ちが増えないように
しおりを挟む
「……はぁ、やっと倒せた」
ノエル達がいるカフェの近くの一軒家の屋上で、ナギが疲れた顔をペタンと座り込む。二人の側には、襲ってきた女の子達が倒れ動けずにいる
「でも、意外と強かったね。どこの学園の生徒だろう……」
「さぁ……」
「そこの二人!」
ナギの言葉にノアが元気なさげに返事をすると、二人の後ろから、地面を強く踏んだ足音と大声が聞こえてきた
「あれ?ミコトの学園の……」
声のする方に振り向くと、少し怒った顔をして二人に近づてくるサクナと学園の生徒達がいた。驚いてナギとノアが顔を見合わせてすぐ、サクナが二人の側まで歩いてきた
「ノエルさんとミコトさんは、どこ?一緒にいるんでしょ?」
「いや、一緒にはいないけど、何か?」
「では、二人はどこに行ったの?」
「だから、なんで二人の場所を聞くの?」
突然現れ、言葉強めに問いかけてくるサクナに、ナギがムッと苛立った顔でサクナに話しかける
「他校の生徒には関係ないわ。居場所も知らないというのならいいわ。みなさん、行きましょ」
「ちょっと待って!」
くるりと背を向け帰ろうとするサクナに、ナギが慌てて呼び止めるが、振り向くことなく、ついてきた生徒達と共に去っていった
「行っちゃった……」
「ノア委員長、ナギさん。ここにいたんですか」
ナギがサクナ達の後ろ姿を見て呟いていると、また二人の後ろからまた声が聞こえてきて振り向くと、二人の学園の生徒達が来ていた
「お二人が倒したんですね、お疲れ様です。この生徒達は私達が治癒しますので、お二人は学園に報告をお願いします」
と、二人に話しかけている生徒の後ろで、治療班らしき大勢の生徒達が倒れている生徒達に囲うように集まりだした
「じゃあ、悪いけどこの人達の学園まで送ってあげてね」
と、話しかけてきた生徒に声をかけるとナギを残したまま、ふわりと浮かんで離れていった
「ちょっと待って!」
慌ててノアを追いかけてくナギ。そんな二人の様子を残った生徒達が見上げて見送っている
「ねー、ノア。本当にミコト達に生徒会長になったって言わなくていいの?」
もう少しで二人の学園に着きそうな頃、ナギがノアに話しかける。声が聞こえたノアが、一瞬振り返りすぐまた前を見て返事をする
「ええ、一時的なものだし、ミコトを無駄に心配させるわけにもいかないし」
「一時的っても、前の生徒会長はもう戻る気配もないし、みんなノアがこのまま生徒会長になってほしいって言ってるよ」
ノアの言葉にナギが返事すると、その後はノアは無言のまま返事せず、ナギも話しかけることなく、ノエル達の学園であるアードルド学園よりもほんの少し大きい学園の校舎の門前に降りて着くと、周りにいた生徒達がノアの姿を見てざわめきだし、その視線を感じながらノアがふぅ。と深呼吸をして、少し遅れて地面に降りたナギの手を取り話しかけた
「無駄な話は後で聞くから。今は学園に戻って、休みがてらに報告書でも書きに行こう」
ノエル達がいるカフェの近くの一軒家の屋上で、ナギが疲れた顔をペタンと座り込む。二人の側には、襲ってきた女の子達が倒れ動けずにいる
「でも、意外と強かったね。どこの学園の生徒だろう……」
「さぁ……」
「そこの二人!」
ナギの言葉にノアが元気なさげに返事をすると、二人の後ろから、地面を強く踏んだ足音と大声が聞こえてきた
「あれ?ミコトの学園の……」
声のする方に振り向くと、少し怒った顔をして二人に近づてくるサクナと学園の生徒達がいた。驚いてナギとノアが顔を見合わせてすぐ、サクナが二人の側まで歩いてきた
「ノエルさんとミコトさんは、どこ?一緒にいるんでしょ?」
「いや、一緒にはいないけど、何か?」
「では、二人はどこに行ったの?」
「だから、なんで二人の場所を聞くの?」
突然現れ、言葉強めに問いかけてくるサクナに、ナギがムッと苛立った顔でサクナに話しかける
「他校の生徒には関係ないわ。居場所も知らないというのならいいわ。みなさん、行きましょ」
「ちょっと待って!」
くるりと背を向け帰ろうとするサクナに、ナギが慌てて呼び止めるが、振り向くことなく、ついてきた生徒達と共に去っていった
「行っちゃった……」
「ノア委員長、ナギさん。ここにいたんですか」
ナギがサクナ達の後ろ姿を見て呟いていると、また二人の後ろからまた声が聞こえてきて振り向くと、二人の学園の生徒達が来ていた
「お二人が倒したんですね、お疲れ様です。この生徒達は私達が治癒しますので、お二人は学園に報告をお願いします」
と、二人に話しかけている生徒の後ろで、治療班らしき大勢の生徒達が倒れている生徒達に囲うように集まりだした
「じゃあ、悪いけどこの人達の学園まで送ってあげてね」
と、話しかけてきた生徒に声をかけるとナギを残したまま、ふわりと浮かんで離れていった
「ちょっと待って!」
慌ててノアを追いかけてくナギ。そんな二人の様子を残った生徒達が見上げて見送っている
「ねー、ノア。本当にミコト達に生徒会長になったって言わなくていいの?」
もう少しで二人の学園に着きそうな頃、ナギがノアに話しかける。声が聞こえたノアが、一瞬振り返りすぐまた前を見て返事をする
「ええ、一時的なものだし、ミコトを無駄に心配させるわけにもいかないし」
「一時的っても、前の生徒会長はもう戻る気配もないし、みんなノアがこのまま生徒会長になってほしいって言ってるよ」
ノアの言葉にナギが返事すると、その後はノアは無言のまま返事せず、ナギも話しかけることなく、ノエル達の学園であるアードルド学園よりもほんの少し大きい学園の校舎の門前に降りて着くと、周りにいた生徒達がノアの姿を見てざわめきだし、その視線を感じながらノアがふぅ。と深呼吸をして、少し遅れて地面に降りたナギの手を取り話しかけた
「無駄な話は後で聞くから。今は学園に戻って、休みがてらに報告書でも書きに行こう」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる