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44. 指差したその先には
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「ここならいいかな」
家から出た後のノエルとノアは、家から少し離れた住宅街にあるマンションの屋上に来ていた。出てからずっとニコニコと微笑むノエルに対し、ずっと険しい顔をして少し後ろを着いていたノアが、ふぅ。と一つ深呼吸をしてノエルに声をかける
「……話って何?」
呟くような小声で問いかけると、声が聞こえたのかノエルが微笑んだまま、くるりと振り向いた
「本、見せてほしいなって思って」
ノエルのお願いに少し驚いて呆然とするノアをニコニコと微笑んで見ている
「あなたの学園の本は見たことないから気になって。とはいっても、他の学園の本の事も覚えてないんだけど」
「それは無理。他の人ならまだしも、ノエルの魔力で見せたら危ないもの」
「魔力完全に戻ってないから大丈夫だよ」
「だからこそ。安定してない魔力ほど怖いものなんてないもの」
「そっか。残念」
ノアに拒否されて、しょんぼりした様子で呟くと、ノアに駆け寄り耳元にコソっと話をするノエル。ヒソヒソと話したその言葉を聞いたノアがまた驚いた表情でノエルに振り向いた
「ねえ、ミコト。ちょっと買いすぎじゃない?」
「そんなことないよ、みんなで食べたらすぐ無くなるよ」
「そうかなぁ……」
その頃、ノエルがいる街の中では、お菓子を買いに行ったミコトとナギが、大量に買ったお菓子が入った買い物袋を両手に持ち、家に帰ろうとしていた。重たい買い物袋が持てず何度も袋を地面に置いて座って休みだしたナギに、少し先に歩いていたミコトが、ふぅ。と深呼吸しながら振り返る
「お家にモカ一人だから、早く……」
と、ナギに話しかけると、ドンッと大きな物音と共に地面が揺れた
「なかなか魔力の高い人達が戦ってるのかな。誰だろ」
と、辺りを見渡すミコト。ナギもゆっくりと立ち上がり辺りを見渡す
「ちょっと見に行ってみる?」
そうナギに声をかけるが、返事をしないまま空を見上げるナギ。ミコトがまた声をかけようとした時、ナギが近くの建物の方に指を差した
「あれ……ノアの術だ」
ナギの言葉を聞いてミコトが急いで指差す先に振り向く。その時またドンッと大きな物音と共に、見覚えのある魔方陣が一瞬現れた
「ナギ、急いで行くよ!」
そう言うと魔方陣が見えた場所へと飛び立ったミコト。慌ててナギも置いていた買い物袋を取りミコトの後を追いかけていく
「あれ?ちょっと弱くなった?」
大きな物音がした場所では、ノエルが少し困った顔で地面に倒れたノアを見ていた
「生徒会長になって浮かれちゃったの?」
ノエルがクスッと笑って話していると、ゆっくりと体を起こしたノアが睨むようにノエルを見た
「元に戻ってるっていうより更に魔力が増えたの?」
「んー、そうなのかな?私の力っていうより本の力っていうのが正しいのかも」
手を持っていた本を見つめながら答えていると、くるりと後ろを振り返ったノエル。しばらく後ろを見つめると、座っていたノアにニコッと微笑み手を差し出した
「ミコト達が、もうすぐここに来みたい。さっきの話は内緒にしててね」
家から出た後のノエルとノアは、家から少し離れた住宅街にあるマンションの屋上に来ていた。出てからずっとニコニコと微笑むノエルに対し、ずっと険しい顔をして少し後ろを着いていたノアが、ふぅ。と一つ深呼吸をしてノエルに声をかける
「……話って何?」
呟くような小声で問いかけると、声が聞こえたのかノエルが微笑んだまま、くるりと振り向いた
「本、見せてほしいなって思って」
ノエルのお願いに少し驚いて呆然とするノアをニコニコと微笑んで見ている
「あなたの学園の本は見たことないから気になって。とはいっても、他の学園の本の事も覚えてないんだけど」
「それは無理。他の人ならまだしも、ノエルの魔力で見せたら危ないもの」
「魔力完全に戻ってないから大丈夫だよ」
「だからこそ。安定してない魔力ほど怖いものなんてないもの」
「そっか。残念」
ノアに拒否されて、しょんぼりした様子で呟くと、ノアに駆け寄り耳元にコソっと話をするノエル。ヒソヒソと話したその言葉を聞いたノアがまた驚いた表情でノエルに振り向いた
「ねえ、ミコト。ちょっと買いすぎじゃない?」
「そんなことないよ、みんなで食べたらすぐ無くなるよ」
「そうかなぁ……」
その頃、ノエルがいる街の中では、お菓子を買いに行ったミコトとナギが、大量に買ったお菓子が入った買い物袋を両手に持ち、家に帰ろうとしていた。重たい買い物袋が持てず何度も袋を地面に置いて座って休みだしたナギに、少し先に歩いていたミコトが、ふぅ。と深呼吸しながら振り返る
「お家にモカ一人だから、早く……」
と、ナギに話しかけると、ドンッと大きな物音と共に地面が揺れた
「なかなか魔力の高い人達が戦ってるのかな。誰だろ」
と、辺りを見渡すミコト。ナギもゆっくりと立ち上がり辺りを見渡す
「ちょっと見に行ってみる?」
そうナギに声をかけるが、返事をしないまま空を見上げるナギ。ミコトがまた声をかけようとした時、ナギが近くの建物の方に指を差した
「あれ……ノアの術だ」
ナギの言葉を聞いてミコトが急いで指差す先に振り向く。その時またドンッと大きな物音と共に、見覚えのある魔方陣が一瞬現れた
「ナギ、急いで行くよ!」
そう言うと魔方陣が見えた場所へと飛び立ったミコト。慌ててナギも置いていた買い物袋を取りミコトの後を追いかけていく
「あれ?ちょっと弱くなった?」
大きな物音がした場所では、ノエルが少し困った顔で地面に倒れたノアを見ていた
「生徒会長になって浮かれちゃったの?」
ノエルがクスッと笑って話していると、ゆっくりと体を起こしたノアが睨むようにノエルを見た
「元に戻ってるっていうより更に魔力が増えたの?」
「んー、そうなのかな?私の力っていうより本の力っていうのが正しいのかも」
手を持っていた本を見つめながら答えていると、くるりと後ろを振り返ったノエル。しばらく後ろを見つめると、座っていたノアにニコッと微笑み手を差し出した
「ミコト達が、もうすぐここに来みたい。さっきの話は内緒にしててね」
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