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10. おしゃべりの続きをもう少し
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「ツムギー。やっと見つけたよ」
「二人とも。お疲れさま……」
ククルに傷の手当てをしてもらって椅子で休んでいたツムギを見つけて、声をかけたナオとカホ。二人の顔を見て、レアスの事を思い出して、元気の無かったツムギの表情がちょっと笑顔になった
「ねえ、あの後、テストどうだった?」
「どうにか大丈夫そう。ツムギが頑張ってくれたおかげだよ」
「本当?それなら良かったよ」
ナオの返事にホッと胸を撫で下ろしていると、二人がツムギを挟むように椅子に座った
「ツムギこそ、怪我は大丈夫?昨日も怪我してたでしょ?」
「うん、大丈夫。昨日も今日も、一応かすり傷だったから」
傷のある場所を隠しながらエヘヘと笑うツムギ。ルトとララも足にある傷を隠すように、ツムギの足をぎゅっと強くつかんでいる。すると、ナツメとココが現れて、ツムギの頭を優しく撫ではじめた
「テスト終わったら帰れるみたいだし、何か食べに行く?」
「行く!」
ナオの提案に、大声で返事をするツムギ。治療を終えた生徒が大分居なくなり、ツムギ達三人の楽しそうな話が、辺りに響いている。楽しそうなその笑い声が聞こえたニーナがツムギに声をかけてきた
「ツムギさん」
「はい」
ニーナに笑顔で返事をするツムギ。だが、ニーナの表情を見てすぐ笑顔が消えた
「少しお話いいかしら。職員室まで来てくれる?」
「……はい」
ツムギの返事を聞いてニコッと笑って、学園の中へと歩いてくニーナ。その姿が見えなくなると、不安そうな顔でナオとカホの顔を見た
「大丈夫。ツムギが来るまで待ってるよ」
「うん、待ってるから早く行っておいで」
ナオにバンッと強く背中を叩かれ、その勢いで立ち上がったツムギ。足をつかんでいたルトとララがよろけて地面に倒れた
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
座り込んでしまったルトとララを抱きしめると、ナオとカホに手を振ると、少し痛む足を抑えつつ、ゆっくりと職員室へと歩いてく
「来るのが遅かったか……」
その頃リンは、職員と共に学園から大分離れた荒れ果てた場所に来ていた。昨日よりも荒々しく魔術が使われた気配を感じ、思わずため息をついた。すると、レアスを探していた職員が一名、リンのもとに駆け寄ってきた
「リンさん。近辺に姿は見当たりません。範囲を広げて捜索します」
「いや。もう大分遠くに行っただろう。それより、この瓦礫を片付けなければ……」
「えっ?リンさん、どこに?」
職員に返事をするなり、メルガを呼び出し背中に乗りどこかへ行こうとするリンを慌てて呼び止めた
「学園に戻る。すまないが、この瓦礫の片付けを頼んだ。それと、報告は後日にしておくれ」
「二人とも。お疲れさま……」
ククルに傷の手当てをしてもらって椅子で休んでいたツムギを見つけて、声をかけたナオとカホ。二人の顔を見て、レアスの事を思い出して、元気の無かったツムギの表情がちょっと笑顔になった
「ねえ、あの後、テストどうだった?」
「どうにか大丈夫そう。ツムギが頑張ってくれたおかげだよ」
「本当?それなら良かったよ」
ナオの返事にホッと胸を撫で下ろしていると、二人がツムギを挟むように椅子に座った
「ツムギこそ、怪我は大丈夫?昨日も怪我してたでしょ?」
「うん、大丈夫。昨日も今日も、一応かすり傷だったから」
傷のある場所を隠しながらエヘヘと笑うツムギ。ルトとララも足にある傷を隠すように、ツムギの足をぎゅっと強くつかんでいる。すると、ナツメとココが現れて、ツムギの頭を優しく撫ではじめた
「テスト終わったら帰れるみたいだし、何か食べに行く?」
「行く!」
ナオの提案に、大声で返事をするツムギ。治療を終えた生徒が大分居なくなり、ツムギ達三人の楽しそうな話が、辺りに響いている。楽しそうなその笑い声が聞こえたニーナがツムギに声をかけてきた
「ツムギさん」
「はい」
ニーナに笑顔で返事をするツムギ。だが、ニーナの表情を見てすぐ笑顔が消えた
「少しお話いいかしら。職員室まで来てくれる?」
「……はい」
ツムギの返事を聞いてニコッと笑って、学園の中へと歩いてくニーナ。その姿が見えなくなると、不安そうな顔でナオとカホの顔を見た
「大丈夫。ツムギが来るまで待ってるよ」
「うん、待ってるから早く行っておいで」
ナオにバンッと強く背中を叩かれ、その勢いで立ち上がったツムギ。足をつかんでいたルトとララがよろけて地面に倒れた
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
座り込んでしまったルトとララを抱きしめると、ナオとカホに手を振ると、少し痛む足を抑えつつ、ゆっくりと職員室へと歩いてく
「来るのが遅かったか……」
その頃リンは、職員と共に学園から大分離れた荒れ果てた場所に来ていた。昨日よりも荒々しく魔術が使われた気配を感じ、思わずため息をついた。すると、レアスを探していた職員が一名、リンのもとに駆け寄ってきた
「リンさん。近辺に姿は見当たりません。範囲を広げて捜索します」
「いや。もう大分遠くに行っただろう。それより、この瓦礫を片付けなければ……」
「えっ?リンさん、どこに?」
職員に返事をするなり、メルガを呼び出し背中に乗りどこかへ行こうとするリンを慌てて呼び止めた
「学園に戻る。すまないが、この瓦礫の片付けを頼んだ。それと、報告は後日にしておくれ」
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