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16. ため息をついて後を追う
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「アカリ、何をしてる?」
ノドカから話を聞いた後、廊下をウロウロと動き回るアカリに、ミツキが少し呆れた様子で声をかけた
「えーと、ルカの部屋にも入りたいし、でもミナモの部屋にも入りたいから、それで……」
エヘヘと苦笑いでアカリが返事をすると、ミツキがはぁ。とため息をついて、また話しかける
「ヒカリとリリは?」
「さぁ、遊びに行ったのかな。ユイさんはいないの?」
「ユイはリビングで落ち込んでいる」
そうミツキが言うと、アカリがちらりとリビングを見ると、ソファーでクッションを抱きしめ横になっているユイがいた。アカリが声をかけようとしたその時、ドタバタと慌ただしく誰かが家に入る物音が聞こえてきた
「ルカ!」
「あっ、ルカのお母さん。こんにちは」
息を切らしてきたルカの母親にペコリと頭を下げ声をかけると、アカリの姿を見て、少し胸を撫で下ろしたのか、ふぅ。と深呼吸をした
「こんにちは、アカリちゃん。ルカは?」
「部屋で寝てますよ」
「入ってもいい?」
「はい。でも部屋で術は使わないようにってお父さんが……」
「分かったわ。ありがとう」
アカリがルカが眠る部屋の扉を開けると、ベッドで寝息をたてて眠るルカを見るとすぐ、ルカの隣に行き心配そうに頭を撫でる。その様子を見て、アカリがそーっと部屋の扉を閉じた
「じゃあ、私はミナモの部屋で様子を見ておこうかな」
と、アカリがミナモの部屋に行こうと歩きだすと、ミツキが後ろ姿を見ながら話しかけた
「いや、それはユイに任せて、アカリはこっちの用事を頼む」
「用事?」
「ルカの本棚に行って、しばらく様子を見ていてほしい」
「良いけど、大丈夫なの?」
「まあ、本棚に意地悪しなければ大丈夫らしい」
「意地悪なんてしないもん」
「アカリはな……」
そう言うと、ミツキがはぁ。と深いため息をついて、ユイを起こしにリビングへと歩きだした
「本棚の中に行くの?」
「ええ。サクラとモナカの様子、だいぶ気になるからね」
その頃、ヒカリの本棚の部屋では、リリとヒカリが二人で何やらヒソヒソと話をしていた。一通り話を終えたのか、ヒカリがふわりと浮かんで部屋の奥へと進んでいく。すると、その後ろ姿を追いかけていくリリが、ため息混じりに声をかけた
「それなら、一緒に行くわ。あなた一人だと本も本棚も全て壊してしまいそうだものね」
ノドカから話を聞いた後、廊下をウロウロと動き回るアカリに、ミツキが少し呆れた様子で声をかけた
「えーと、ルカの部屋にも入りたいし、でもミナモの部屋にも入りたいから、それで……」
エヘヘと苦笑いでアカリが返事をすると、ミツキがはぁ。とため息をついて、また話しかける
「ヒカリとリリは?」
「さぁ、遊びに行ったのかな。ユイさんはいないの?」
「ユイはリビングで落ち込んでいる」
そうミツキが言うと、アカリがちらりとリビングを見ると、ソファーでクッションを抱きしめ横になっているユイがいた。アカリが声をかけようとしたその時、ドタバタと慌ただしく誰かが家に入る物音が聞こえてきた
「ルカ!」
「あっ、ルカのお母さん。こんにちは」
息を切らしてきたルカの母親にペコリと頭を下げ声をかけると、アカリの姿を見て、少し胸を撫で下ろしたのか、ふぅ。と深呼吸をした
「こんにちは、アカリちゃん。ルカは?」
「部屋で寝てますよ」
「入ってもいい?」
「はい。でも部屋で術は使わないようにってお父さんが……」
「分かったわ。ありがとう」
アカリがルカが眠る部屋の扉を開けると、ベッドで寝息をたてて眠るルカを見るとすぐ、ルカの隣に行き心配そうに頭を撫でる。その様子を見て、アカリがそーっと部屋の扉を閉じた
「じゃあ、私はミナモの部屋で様子を見ておこうかな」
と、アカリがミナモの部屋に行こうと歩きだすと、ミツキが後ろ姿を見ながら話しかけた
「いや、それはユイに任せて、アカリはこっちの用事を頼む」
「用事?」
「ルカの本棚に行って、しばらく様子を見ていてほしい」
「良いけど、大丈夫なの?」
「まあ、本棚に意地悪しなければ大丈夫らしい」
「意地悪なんてしないもん」
「アカリはな……」
そう言うと、ミツキがはぁ。と深いため息をついて、ユイを起こしにリビングへと歩きだした
「本棚の中に行くの?」
「ええ。サクラとモナカの様子、だいぶ気になるからね」
その頃、ヒカリの本棚の部屋では、リリとヒカリが二人で何やらヒソヒソと話をしていた。一通り話を終えたのか、ヒカリがふわりと浮かんで部屋の奥へと進んでいく。すると、その後ろ姿を追いかけていくリリが、ため息混じりに声をかけた
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