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19. 迷い道に舞い降りた本
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「ヒカリ、ちょっと先に行くのが早い。もうちょっと待ちなさいって」
「行く場所は分かっているんだから、別に先に行っても問題はないでしょ」
アカリがミナモの本棚に着いたその頃、ヒカリとリリとアンズが暗い空間の中、無数にある扉の横を急ぐように通り抜けていた
「本棚に異常が起きているんだから、むやみに進むのは良くない……」
スズが、どんどん先に進むヒカリに注意したその時、ヒカリの頭の上に、突然一冊の本が落ちて当たった
「ちょっと大丈夫?」
頭を痛そうに抱えるヒカリに、リリが心配そうに声をかけながら近寄ると、ヒカリが少し苛立った顔をして側にあるぶつかった本を睨んだ
「何この本!雑に置いて誰の本なの?」
「ヒカリの本よ。アカリちゃんが投げておいてたんじゃないの?」
と、アンズが少し呆れながら本を取りヒカリに手渡すと、本を開いて中を見たヒカリが、はぁ。とため息をついた
「アカリの本があるなら、もうすぐじゃないの?」
と、スズが首をかしげながら、そう言うとアンズが来た道を振り返った
「そういえばそうね、見過ごしたかしら?」
「いや、真っ直ぐ来たはずだから見過ごすのは……」
と、アンズに返事をしながらヒカリも振り返り、辺りを見渡すが、目的にしていた場所は見当たらず首をかしげた
「無くなっているとかないよね?」
「それはないわ。二人の本棚は近いし、どちらかは見つけられるはず」
と、不安そうなリリの言葉に、アンズが少し言葉を強めて言い返すと、三人共無言になり辺りが急に静かになった
「私、あっちの方角行って見てくる」
と、リリがアカリ達のいる場所の右側を指差し、大声で叫ぶと、大急ぎでその指差した場所へと走り出した
「わかった。一通り見たら、ヒカリの本棚に来て」
「了解」
アンズの声に少し振り返りながら、返事をするリリ。すぐに姿が見えなくなると、アンズが来た道を戻るように歩き出すと、一人残ったヒカリの方に少し振り向いて、ため息混じりにヒカリに話しかけた
「じゃあ、私は来た道をもう一度見てくるから、ヒカリは、この先を何も問題を起こさずに見てきてね」
「行く場所は分かっているんだから、別に先に行っても問題はないでしょ」
アカリがミナモの本棚に着いたその頃、ヒカリとリリとアンズが暗い空間の中、無数にある扉の横を急ぐように通り抜けていた
「本棚に異常が起きているんだから、むやみに進むのは良くない……」
スズが、どんどん先に進むヒカリに注意したその時、ヒカリの頭の上に、突然一冊の本が落ちて当たった
「ちょっと大丈夫?」
頭を痛そうに抱えるヒカリに、リリが心配そうに声をかけながら近寄ると、ヒカリが少し苛立った顔をして側にあるぶつかった本を睨んだ
「何この本!雑に置いて誰の本なの?」
「ヒカリの本よ。アカリちゃんが投げておいてたんじゃないの?」
と、アンズが少し呆れながら本を取りヒカリに手渡すと、本を開いて中を見たヒカリが、はぁ。とため息をついた
「アカリの本があるなら、もうすぐじゃないの?」
と、スズが首をかしげながら、そう言うとアンズが来た道を振り返った
「そういえばそうね、見過ごしたかしら?」
「いや、真っ直ぐ来たはずだから見過ごすのは……」
と、アンズに返事をしながらヒカリも振り返り、辺りを見渡すが、目的にしていた場所は見当たらず首をかしげた
「無くなっているとかないよね?」
「それはないわ。二人の本棚は近いし、どちらかは見つけられるはず」
と、不安そうなリリの言葉に、アンズが少し言葉を強めて言い返すと、三人共無言になり辺りが急に静かになった
「私、あっちの方角行って見てくる」
と、リリがアカリ達のいる場所の右側を指差し、大声で叫ぶと、大急ぎでその指差した場所へと走り出した
「わかった。一通り見たら、ヒカリの本棚に来て」
「了解」
アンズの声に少し振り返りながら、返事をするリリ。すぐに姿が見えなくなると、アンズが来た道を戻るように歩き出すと、一人残ったヒカリの方に少し振り向いて、ため息混じりにヒカリに話しかけた
「じゃあ、私は来た道をもう一度見てくるから、ヒカリは、この先を何も問題を起こさずに見てきてね」
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