10 / 439
第9話 用語解説2
しおりを挟む
品質管理部なら知っていて当然な単語を解説
・作業標準書
標準作業が書いてある書類。
パソコンが普及する前は全て手書きで作成していた。
改定するのがとても大変だったので、ビル・ゲイツにみんなが感謝したとかしないとか。
内容は作業を細かく分解し、解説をしているものである。
写真と文章がセットになっているが、文字の比率が多くなると大体読まなくなる。
というか、文字が少なくても読まない。
誰も読まないのに、何故必要なのかが判らない。
量産開始時にあればよいだけのイニシエーションとなっているが、不具合が発生すると改定をさせられる不思議ちゃん。
作る労力と、その効果が不釣り合いで、どうして必要なのか判らない。
生産工学の偉い教授に、日本の工場の現状を見てもらいたい。
ネットサービスの利用規約並に、読まない物をどうしてみんなありがたがるのか判らない。
でも、客先にはそんなことを口が裂けても言えないので、やめる時にうっかりメールを転送ミスして暴露しようとしている品質管理部員多数。
会社と上司は気をつけたほうがいい。
今気がついたけど、もはや作業標準書の説明ではなかった。
気を取り直してここから少し真面目に解説。
作業標準書とは誰がやっても同じものができるのを目的とした教育用資料である。
これにより、新人作業者でもベテラン作業者との作業の速度・品質のばらつきがなくなり、安定した品質を維持できるというすぐれものだ。
書式は会社によってノウハウがあり様々である。
作業標準書は各工程ごとに準備されるのが望ましく、作業方法と作業や品質の急所、過去のトラブルと謂ったものが記載されているのが普通である。
その他にも設定タクトや、保護具などの記載があるものもあり、それを見れば新人でもその日から作業ができる(という建前)。
最近では日本国内に於いても外国人労働者の比率が高まっており、作業者の母国語で書かれたものが必要であると謂れ、作業標準書の作成担当者の頭を悩ませている。
作品の都合上主人公が品質管理の能力として、作業標準書を作成しているが、会社によって作成部署は様々であり、製造部・品質管理部・生産技術部・製造技術部など、作者の知る限りでもこれだけの部署が担当している。
細かく書きすぎると文章が多くなり、活用されなくなるが、省略しすぎると重要な事が伝わらないので、常に文章量については揺れ動いている。
チョコ停などの異常が慢性化しているラインに於いては、作業標準書や異常処置が無視されるようになり、結果として不良品が流出してしまうので、やはり一定の効果はあるのだと思う。
是非ともすべての作業者が作業標準書を遵守して欲しい。
因みに、不具合品流出時の対策書で、なぜなぜ分析に作業標準書に記載が無かったと謂うのを多用しすぎたため、最近では作業標準書の改定だけで対策完結とはいかなくなっている。
・ILU力量評価
力量評価結果表示に於いて、同一の用紙をそのまま使用できる評価方法。
初心者をIランクとし、一般レベルになるとLランクになる。
最初はIが紙に書いてあるだけだが、Lランクにランクアップした時に、横棒を追加してLの文字にする。
更に、指導ができるレベルになるとUランクとされ、今度は右側に縦棒を追加する。
最近ではOランクというのが追加されて、ILUOという評価をしているところもある。
選別作業はLランク以上の作業者、手直しはUランク以上の作業者など、異常作業に従事する作業者の妥当性を示しているが、選別手直し作業の為にランクアップさせているのが現状。
それでも十年以上Iランクの作業者も稀に存在し、客先監査時に指摘を受けたりするのだが、誰にでも作業ができると謂っても、「3σから外れた作業者をどうしろっていうのですか」と説得できたり、出来なかったり。
なお、3σというのは工程能力を計算する際に出てくる数値である。
標準偏差とかの話が長くなるので、異常値だと思って下さい。
ILO力量評価はあまり一般的ではなく、一部メーカーで使われているくらいで、他所の会社の監査時にはILOの説明から始まるのが常である。
それぞれのランクに応じた作業観察シートがあり、観察シートの点数が基準値を超えればそのランクにランクアップするようになっている。
解説していて気がついたけど、結局客観的な評価ではなく、兎に角ランクアップありきで評価していますね。
親は資格がないのに完成車両の検査をしているので、子もそんな感じになります。
この物語はフィクションで、実在する人物・団体は関係ありません。
・作業標準書
標準作業が書いてある書類。
パソコンが普及する前は全て手書きで作成していた。
改定するのがとても大変だったので、ビル・ゲイツにみんなが感謝したとかしないとか。
内容は作業を細かく分解し、解説をしているものである。
写真と文章がセットになっているが、文字の比率が多くなると大体読まなくなる。
というか、文字が少なくても読まない。
誰も読まないのに、何故必要なのかが判らない。
量産開始時にあればよいだけのイニシエーションとなっているが、不具合が発生すると改定をさせられる不思議ちゃん。
作る労力と、その効果が不釣り合いで、どうして必要なのか判らない。
生産工学の偉い教授に、日本の工場の現状を見てもらいたい。
ネットサービスの利用規約並に、読まない物をどうしてみんなありがたがるのか判らない。
でも、客先にはそんなことを口が裂けても言えないので、やめる時にうっかりメールを転送ミスして暴露しようとしている品質管理部員多数。
会社と上司は気をつけたほうがいい。
今気がついたけど、もはや作業標準書の説明ではなかった。
気を取り直してここから少し真面目に解説。
作業標準書とは誰がやっても同じものができるのを目的とした教育用資料である。
これにより、新人作業者でもベテラン作業者との作業の速度・品質のばらつきがなくなり、安定した品質を維持できるというすぐれものだ。
書式は会社によってノウハウがあり様々である。
作業標準書は各工程ごとに準備されるのが望ましく、作業方法と作業や品質の急所、過去のトラブルと謂ったものが記載されているのが普通である。
その他にも設定タクトや、保護具などの記載があるものもあり、それを見れば新人でもその日から作業ができる(という建前)。
最近では日本国内に於いても外国人労働者の比率が高まっており、作業者の母国語で書かれたものが必要であると謂れ、作業標準書の作成担当者の頭を悩ませている。
作品の都合上主人公が品質管理の能力として、作業標準書を作成しているが、会社によって作成部署は様々であり、製造部・品質管理部・生産技術部・製造技術部など、作者の知る限りでもこれだけの部署が担当している。
細かく書きすぎると文章が多くなり、活用されなくなるが、省略しすぎると重要な事が伝わらないので、常に文章量については揺れ動いている。
チョコ停などの異常が慢性化しているラインに於いては、作業標準書や異常処置が無視されるようになり、結果として不良品が流出してしまうので、やはり一定の効果はあるのだと思う。
是非ともすべての作業者が作業標準書を遵守して欲しい。
因みに、不具合品流出時の対策書で、なぜなぜ分析に作業標準書に記載が無かったと謂うのを多用しすぎたため、最近では作業標準書の改定だけで対策完結とはいかなくなっている。
・ILU力量評価
力量評価結果表示に於いて、同一の用紙をそのまま使用できる評価方法。
初心者をIランクとし、一般レベルになるとLランクになる。
最初はIが紙に書いてあるだけだが、Lランクにランクアップした時に、横棒を追加してLの文字にする。
更に、指導ができるレベルになるとUランクとされ、今度は右側に縦棒を追加する。
最近ではOランクというのが追加されて、ILUOという評価をしているところもある。
選別作業はLランク以上の作業者、手直しはUランク以上の作業者など、異常作業に従事する作業者の妥当性を示しているが、選別手直し作業の為にランクアップさせているのが現状。
それでも十年以上Iランクの作業者も稀に存在し、客先監査時に指摘を受けたりするのだが、誰にでも作業ができると謂っても、「3σから外れた作業者をどうしろっていうのですか」と説得できたり、出来なかったり。
なお、3σというのは工程能力を計算する際に出てくる数値である。
標準偏差とかの話が長くなるので、異常値だと思って下さい。
ILO力量評価はあまり一般的ではなく、一部メーカーで使われているくらいで、他所の会社の監査時にはILOの説明から始まるのが常である。
それぞれのランクに応じた作業観察シートがあり、観察シートの点数が基準値を超えればそのランクにランクアップするようになっている。
解説していて気がついたけど、結局客観的な評価ではなく、兎に角ランクアップありきで評価していますね。
親は資格がないのに完成車両の検査をしているので、子もそんな感じになります。
この物語はフィクションで、実在する人物・団体は関係ありません。
0
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる