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第33話 奴はとんでもないものを盗んでいきました
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この前群馬県のこんにゃくパークというところに行ってきました。
こんにゃく工場を見学できるのですが、工程監査員の目線で見学して、ダメ出しばかりしていたら、一緒に行った妻に
「なんで悪いところばかり見ているのよ」
と言われてしまいました。
完全に職業病です。
そんな僕が書いた小説です。
それでは本編いってみましょう。
贋金作りは重大な犯罪である。
それは古今東西を問わずである。
異世界と云えどもそれは同じで、経済の根幹にダメージを与える犯罪は死刑と決まっている。
俺はギルド長に金貨が鑑定の結果偽物であると報告した。
そして、それはすぐさまこの街を管理している将軍に報告される。
将軍の判断でこの件については箝口令が敷かれた。
これが広く知れ渡ると、貨幣の信頼性が損なわれるので当然だな。
オーリスに鑑定結果を伝えたかったが、残念ながらそれはできそうにない。
「アルト、ちょっといいかい」
「なんでしょう」
俺はギルド長に呼ばれて執務室に入った。
そこには会計責任者のトミーカイラもいる。
「君にはステラの街にある金貨を鑑定してもらいたいんだ」
「全部ですか!?」
流通している金貨を全て確認などできるはずもない。
こう云うのは新しい金貨を発行し、古い金貨は一旦政府が吸い上げて、溶かすのが一番効率がいいだろう。
「調べるところは実はそんなに多くはないんだ。一般の店だと金貨で支払いする客なんていないだろう」
「そうですね」
言われて気が付いた。
金貨なんて一般的には流通していない。
あるのはここの冒険者ギルドとか大きな商会くらいか。
「将軍から指示されているのは、軍の金庫と二つの冒険者ギルド。それと二つの商会だよ」
「それなら何とかなりそうですね」
「まずは手始めにここの冒険者ギルドの金庫から頼むよ。トミーカイラが一緒につきそうから」
そうだな、こういうのは一人だと金をちょろまかす奴が出る。
そんなことをするつもりもないが、後で疑われるくらいなら監視役がついてくれた方が俺もいい。
さっそく冒険者ギルドの金庫にある金貨の選別に取り掛かった。
幸い金貨は全て本物であった。
次に軍の金庫の確認をしたが、こちらも全て本物であった。
「次はカイロン伯爵の冒険者ギルドの金庫か」
こちらは俺が金貨を選別するといったら嫌な顔をされた。
台所事情を見られるのが嫌なのだろう。
しかし、将軍からの強い命令で、結局は金庫を開けて見せることとなった。
偽金貨はなかったのだが、金庫の中には俺宛の手紙が入っていた。
差出人はラパンと書いてある。
「アベラ商会の金庫の中を見ろ、か」
何故俺がここを見るのがわかったのかという疑問はあるが、今回の贋金作りについて何かあるのだろうな。
踊らされている気がしなくもないが、ここは素直に乗ってみるか。
同行している将軍にお願いし、アベラ商会には別の用事で伺った事にして、金庫を急襲するようにお願いした。
アベラ商会を訪ねると、将軍の威厳なのかすんなりと中に入れてくれた。
アベラ会長も在宅で、彼が対応してくれる。
他愛のない会話を少ししたところで、本題に入る。
「実は、市中に偽金貨が出回っておりましてな、こちらの金貨の真贋を確認したいのです。よろしいですな?」
将軍がアベラをじろりと睨む。
嫌とは言わせないぞというプレッシャーが凄い。
アベラは脂汗を流しながら
「真贋の判定はできるのですかな」
と聞いてきた。
「それについては、彼がそのスキルで対応できる」
将軍は俺をアベラに紹介する。
アベラが憎々しげに俺を見る。
「彼にそんなことができるのですか」
アベラの最後の抵抗だな。
逆の立場ならわからなくもない。
いきなりこの人金貨を鑑定できますと言われても信用できないだろう。
「俺のジョブは品質管理なんで、金貨やら野菜やら品質のことならなんでもわかりますよ」
野菜はわからないけどな。
はったり野郎です。
「そんなの信じられるか」
「じゃあ、指輪の材質を当ててあげましょう」
アベラの着けていた指輪を外してもらい、俺はそれを鑑定した。
「金の指輪と見せかけて、銅が1割くらい交じってますね」
「本当にわかるのか……」
俺が純金でないことを見破り、尚且つ混ぜた金属まで言い当てたことに、アベラは観念した様子だ。
その後アベラの案内で金庫のある部屋に行き、金庫の中を確認する。
商人としては準備金が少ない気もするな。
キャッシュフロー大丈夫なのか?
いや、そんなことよりも、金庫の一角に布袋がある。
その中身を確認すると、オーリスから預かったのと同じ偽金貨が出てきた。
「偽物の枚数は9枚か。昨日のものと合わせて10枚になりますね」
「わざわざ袋に別けて管理していたんだ。贋金と知っていたな」
俺の報告を聞き、将軍がアベラの捕縛を部下に命じる。
この段階ではアベラはぐったりと項垂れていた。
観念したようだ。
贋金作りは死罪と決まっている。
彼もその運命を受け入れたのだろう。
取り調べの結果、アベラは商会の経営が上手くいっておらず、資金繰りに困っていた事がわかった。
金庫にお金が少なかったのは、資金が枯渇していたからだな。
それで、フードで顔を隠した行商人から、贋金をこの街で使ってみることと引き換えに、資金援助を受ける約束をしていたのだという。
渡された偽金貨は10枚。
1枚はごろつきに使うように指示したのだという。
勿論、偽金貨とばれるとゆすられるので、裏仕事の用心棒として雇う前金と言って渡したそうだ。
彼らはその金で遊びに行く途中、オーリスを襲おうとしていたのである。
あそこで、金があるから娼館でいいやとなっていれば、今ごろは偽金貨が流通していたかもしれないな。
と、今回の事件の顛末を将軍から聞いてきた帰り道である。
人通りの多い街のメインストリートを歩いていると、一人の男性が俺にぶつかってきた。
「あ、すいません」
目も合わせずに、そう言って立ち去る男性。
気がつけば、俺の襟に何かついている。
「全くなんだってんだよ」
それを取って見ると、手紙であった。
内容は今回の偽金貨事件の解決ご苦労様と書いてある。
差出人は……
「ラパン!?」
急いでぶつかった男を追いかける。
男はメインストリートから外れて細い路地へと曲がった。
俺も路地を曲がったが、既にそこには男の姿は無かった。
「くそ、一足遅かったか。ラパンめ、まんまと盗みおって」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。街のために闘ってくださったんです」
クラリス?と思ったらオーリスだった。
彼女はいつの間にか隣にいる。
「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「?」
「私のお金です」
「はい?」
そう、ぶつかったときに、襟に手紙をさして、更に財布を抜き取ったのだ。
俺のお金の他に、ギルド長から借りた金貨も入っていたのだ。
「流石は世間を騒がす怪盗ですわね」
「事件を解決してみれば、これですか」
俺は肩を落とした。
「それにしても、よく贋金とわかりましたわね」
「あれ、箝口令が敷かれているのによくご存じですね」
「え、ええ。お父様がこの街の監視役ですから」
そうだったな。
まあ、親子とはいえ箝口令が敷かれている内容を喋るのはよくないけど。
「聞けば、アルトは材質どころか、新しいメッキであることまで突き止めたそうですわね。どうしてわかりましたの?」
「外観に不具合があったのでわかりました」
「あら、外観の不具合だけでは、新しいメッキとまではわからないでしょう。そのメッキでそうなると知っていたからこそではなくて?」
鋭いな。
電気メッキの知識は前世のものだ。
今の俺のスキルだけでは説明がつかない。
「いや、私のジョブではそういう知識も与えられるのですよ」
「そういう事にしておきましょう」
オーリスが不敵な笑みを浮かべる。
オーリスとはそれで終わって、俺は冒険者ギルドへと帰る。
全財産の入った財布を盗まれたので、シルビアに頼み込んで一緒に迷宮に潜ってもらった。
金になる素材を集めて、当面の生活費を稼ぐ。
ギルド長には事情を話して、金貨の返却を待ってもらった。
おのれラパン、次は逮捕してやる。
こんにゃく工場を見学できるのですが、工程監査員の目線で見学して、ダメ出しばかりしていたら、一緒に行った妻に
「なんで悪いところばかり見ているのよ」
と言われてしまいました。
完全に職業病です。
そんな僕が書いた小説です。
それでは本編いってみましょう。
贋金作りは重大な犯罪である。
それは古今東西を問わずである。
異世界と云えどもそれは同じで、経済の根幹にダメージを与える犯罪は死刑と決まっている。
俺はギルド長に金貨が鑑定の結果偽物であると報告した。
そして、それはすぐさまこの街を管理している将軍に報告される。
将軍の判断でこの件については箝口令が敷かれた。
これが広く知れ渡ると、貨幣の信頼性が損なわれるので当然だな。
オーリスに鑑定結果を伝えたかったが、残念ながらそれはできそうにない。
「アルト、ちょっといいかい」
「なんでしょう」
俺はギルド長に呼ばれて執務室に入った。
そこには会計責任者のトミーカイラもいる。
「君にはステラの街にある金貨を鑑定してもらいたいんだ」
「全部ですか!?」
流通している金貨を全て確認などできるはずもない。
こう云うのは新しい金貨を発行し、古い金貨は一旦政府が吸い上げて、溶かすのが一番効率がいいだろう。
「調べるところは実はそんなに多くはないんだ。一般の店だと金貨で支払いする客なんていないだろう」
「そうですね」
言われて気が付いた。
金貨なんて一般的には流通していない。
あるのはここの冒険者ギルドとか大きな商会くらいか。
「将軍から指示されているのは、軍の金庫と二つの冒険者ギルド。それと二つの商会だよ」
「それなら何とかなりそうですね」
「まずは手始めにここの冒険者ギルドの金庫から頼むよ。トミーカイラが一緒につきそうから」
そうだな、こういうのは一人だと金をちょろまかす奴が出る。
そんなことをするつもりもないが、後で疑われるくらいなら監視役がついてくれた方が俺もいい。
さっそく冒険者ギルドの金庫にある金貨の選別に取り掛かった。
幸い金貨は全て本物であった。
次に軍の金庫の確認をしたが、こちらも全て本物であった。
「次はカイロン伯爵の冒険者ギルドの金庫か」
こちらは俺が金貨を選別するといったら嫌な顔をされた。
台所事情を見られるのが嫌なのだろう。
しかし、将軍からの強い命令で、結局は金庫を開けて見せることとなった。
偽金貨はなかったのだが、金庫の中には俺宛の手紙が入っていた。
差出人はラパンと書いてある。
「アベラ商会の金庫の中を見ろ、か」
何故俺がここを見るのがわかったのかという疑問はあるが、今回の贋金作りについて何かあるのだろうな。
踊らされている気がしなくもないが、ここは素直に乗ってみるか。
同行している将軍にお願いし、アベラ商会には別の用事で伺った事にして、金庫を急襲するようにお願いした。
アベラ商会を訪ねると、将軍の威厳なのかすんなりと中に入れてくれた。
アベラ会長も在宅で、彼が対応してくれる。
他愛のない会話を少ししたところで、本題に入る。
「実は、市中に偽金貨が出回っておりましてな、こちらの金貨の真贋を確認したいのです。よろしいですな?」
将軍がアベラをじろりと睨む。
嫌とは言わせないぞというプレッシャーが凄い。
アベラは脂汗を流しながら
「真贋の判定はできるのですかな」
と聞いてきた。
「それについては、彼がそのスキルで対応できる」
将軍は俺をアベラに紹介する。
アベラが憎々しげに俺を見る。
「彼にそんなことができるのですか」
アベラの最後の抵抗だな。
逆の立場ならわからなくもない。
いきなりこの人金貨を鑑定できますと言われても信用できないだろう。
「俺のジョブは品質管理なんで、金貨やら野菜やら品質のことならなんでもわかりますよ」
野菜はわからないけどな。
はったり野郎です。
「そんなの信じられるか」
「じゃあ、指輪の材質を当ててあげましょう」
アベラの着けていた指輪を外してもらい、俺はそれを鑑定した。
「金の指輪と見せかけて、銅が1割くらい交じってますね」
「本当にわかるのか……」
俺が純金でないことを見破り、尚且つ混ぜた金属まで言い当てたことに、アベラは観念した様子だ。
その後アベラの案内で金庫のある部屋に行き、金庫の中を確認する。
商人としては準備金が少ない気もするな。
キャッシュフロー大丈夫なのか?
いや、そんなことよりも、金庫の一角に布袋がある。
その中身を確認すると、オーリスから預かったのと同じ偽金貨が出てきた。
「偽物の枚数は9枚か。昨日のものと合わせて10枚になりますね」
「わざわざ袋に別けて管理していたんだ。贋金と知っていたな」
俺の報告を聞き、将軍がアベラの捕縛を部下に命じる。
この段階ではアベラはぐったりと項垂れていた。
観念したようだ。
贋金作りは死罪と決まっている。
彼もその運命を受け入れたのだろう。
取り調べの結果、アベラは商会の経営が上手くいっておらず、資金繰りに困っていた事がわかった。
金庫にお金が少なかったのは、資金が枯渇していたからだな。
それで、フードで顔を隠した行商人から、贋金をこの街で使ってみることと引き換えに、資金援助を受ける約束をしていたのだという。
渡された偽金貨は10枚。
1枚はごろつきに使うように指示したのだという。
勿論、偽金貨とばれるとゆすられるので、裏仕事の用心棒として雇う前金と言って渡したそうだ。
彼らはその金で遊びに行く途中、オーリスを襲おうとしていたのである。
あそこで、金があるから娼館でいいやとなっていれば、今ごろは偽金貨が流通していたかもしれないな。
と、今回の事件の顛末を将軍から聞いてきた帰り道である。
人通りの多い街のメインストリートを歩いていると、一人の男性が俺にぶつかってきた。
「あ、すいません」
目も合わせずに、そう言って立ち去る男性。
気がつけば、俺の襟に何かついている。
「全くなんだってんだよ」
それを取って見ると、手紙であった。
内容は今回の偽金貨事件の解決ご苦労様と書いてある。
差出人は……
「ラパン!?」
急いでぶつかった男を追いかける。
男はメインストリートから外れて細い路地へと曲がった。
俺も路地を曲がったが、既にそこには男の姿は無かった。
「くそ、一足遅かったか。ラパンめ、まんまと盗みおって」
「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。街のために闘ってくださったんです」
クラリス?と思ったらオーリスだった。
彼女はいつの間にか隣にいる。
「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「?」
「私のお金です」
「はい?」
そう、ぶつかったときに、襟に手紙をさして、更に財布を抜き取ったのだ。
俺のお金の他に、ギルド長から借りた金貨も入っていたのだ。
「流石は世間を騒がす怪盗ですわね」
「事件を解決してみれば、これですか」
俺は肩を落とした。
「それにしても、よく贋金とわかりましたわね」
「あれ、箝口令が敷かれているのによくご存じですね」
「え、ええ。お父様がこの街の監視役ですから」
そうだったな。
まあ、親子とはいえ箝口令が敷かれている内容を喋るのはよくないけど。
「聞けば、アルトは材質どころか、新しいメッキであることまで突き止めたそうですわね。どうしてわかりましたの?」
「外観に不具合があったのでわかりました」
「あら、外観の不具合だけでは、新しいメッキとまではわからないでしょう。そのメッキでそうなると知っていたからこそではなくて?」
鋭いな。
電気メッキの知識は前世のものだ。
今の俺のスキルだけでは説明がつかない。
「いや、私のジョブではそういう知識も与えられるのですよ」
「そういう事にしておきましょう」
オーリスが不敵な笑みを浮かべる。
オーリスとはそれで終わって、俺は冒険者ギルドへと帰る。
全財産の入った財布を盗まれたので、シルビアに頼み込んで一緒に迷宮に潜ってもらった。
金になる素材を集めて、当面の生活費を稼ぐ。
ギルド長には事情を話して、金貨の返却を待ってもらった。
おのれラパン、次は逮捕してやる。
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