36 / 439
第35話 検査規格をつくろう
しおりを挟む
「あの相談に乗ってもらいたいのですけど」
俺が食後の眠気と格闘していると、相談者がやってきた。
好青年なのだろうが、その表情は暗く、それが印象を台無しにしている。
「名前とジョブ、相談内容をお願いします」
「クラフト、罠師です。相談内容は佛跳牆ファッチューチョンを捕まえたいんです」
「佛跳牆?」
なんだその稲森社長に食べさせようとした料理みたいな名前は。
「迷宮ウサギの突然変異種よ。鳴き声が美しい女性の様で『あまりの美声に修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る』と言われていますわ」
「オーリス、何故ここに?」
「お父様のライバルを視察してますの」
産業スパイを堂々と宣言されてもな。
それにしても、坊さんが寺の塀を飛び越えるの程の美声なのか、さぞかし高値が付くだろうな。
ああ、だから罠師の彼なのか。
殺してしまっては意味が無いから、生け捕りにしなければならないと。
「捕まえたいといっても、俺は罠についてのアドバイスはできないよ」
「相談したいのは罠についてではないのです」
「じゃあ、どんなこと?」
「佛跳牆と迷宮ウサギの区別がつかないんです」
「そういうことか」
俺も迷宮ウサギは見たことがある。
普通のウサギよりも大きくて狂暴なやつだ。
だけど佛跳牆は見たことが無いので、区別の仕方がわからないな。
「オーリスは違いを知っているのかい?」
「鳴き声で判断するしかないと聞いてます」
「そうかー。これはちょっと時間が掛かるな」
そういうと、クラフトは焦りだす。
「そ、それは困ります」
「どうして?」
「実は彼女が病気なんです。治療には莫大なお金がかかるので、一刻も早く佛跳牆を捕まえてお金にしたいんです」
そういう事情か。
だが、焦ってタクトを縮めてもろくなことが無い。
不良の原因なんて、焦らされたからっていうのがかなりの頻度であるぞ。
今回の相談の内容からして、まずは検査規格の作成だな。
佛跳牆がどんなものであるかを知る必要がある。
検査規格か……
「そういえば、冒険者ギルドの買取部門は、佛跳牆をどうやって判定しているのかな」
そうだ、買取部門なら特別な見分け方を知っているだろう。
俺は買取部門の責任者のギャランに聞いてみた。
「迷宮ウサギと佛跳牆の見分け方だぁ?」
ギャランは大柄な男である。
昔は冒険者であったらしく、その時のキズが頬に大きく残っている。
知らずに紹介されたら裏稼業の人かと思うな。
そんな彼が怪訝そうに俺を見る。
「どうしてそんなことを聞いてくるんだ」
「冒険者が見分けがつかなくて困っているんですよ」
「ああ、そういうことか。実はな俺のところでも、佛跳牆だと思って持ち込んだら迷宮ウサギで、佛跳牆だろって食い下がる奴が偶にいるんだよ」
「どうして食い下がるんですかね」
「自分には鳴き声が美女に聞こえるって言っているな」
「主観が強いんですね」
「ああそうだ。特に佛跳牆の買値はいいからな」
「声以外に見分けをつける方法はありますか?」
「あるよ。佛跳牆は喉から腹にかけて、一本の白い筋があるんだ。迷宮ウサギはただの黒い毛に覆われているだけだがな」
「それを見ればいいわけですね」
「ああ」
「どうしてそれを公表しなかったんですか」
「ノウハウだからな」
出た、ノウハウを秘匿しちゃう人。
自分独自のノウハウは教えたら損だと思っているんだよな。
ライバル企業に教えてしまっては問題だが、社内的には共有したほうが仕事がスムーズにいくだろう。
あんた、後輩の指導はどうしているんだと言ってやりたい。
「わかりました、これからはそのことを検査規格にして、冒険者にも知らせます」
「おいおい、俺の」
ギャランが何か言いたそうだが、俺はそれを遮った。
「お互いの時間を節約するためにも、検査規格は作成します。ギャランだってここで揉める事がなくなる方がいいでしょ」
「そうだな」
これは納得してもらわないと困る。
あとは、鳴き声と外観で見分ける方法を紙に書いて表示すれば完了だ。
鳴き声の特徴に加えて、ギャランから聞いた佛跳牆と迷宮ウサギの比較の絵を俺が描いた。
まあ、頑張ればウサギに見えなくもないな。
後で誰かに直してもらおう……
絵は兎も角、これならいいだろうとギャランに納得してもらえた。
これで売り手と買い手双方に規格の共通認識ができた。
思えば前世でも検査規格作るのが面倒だったな。
客先から貰えると楽なのだが、こちらが作るとなると、抜けている項目があったり、誤記があったりと何度も直させられたものだ。
「というわけで、そこで見分けてください」
「ありがとうございます」
「彼女が助かるといいな」
「ええ、もう時間がありませんから」
「時間が無い?」
思わず聞き返してしまった。
「病気の進行が早くて、もってあと三日と言われています」
「間に合うのか?佛跳牆ってレアなんだろ」
「ええ。でも自分のレベルでなんとかなるというとそれしかないので」
クラフトの顔は悲壮感が漂う。
そんな時、オーリスが俺の腕をつついた。
「アルト、あそこ」
オーリスの指さす先に、手紙と金貨が置いてある。
どこかで見たシチュエーションだな。
俺は手紙を読んでみた。
「なんて書いてあったの?」
「『このお金でクラフトの彼女を治療してください、ラパン』だってさ」
「金貨1枚で治るの?」
「いや、薬はもっと高額です。だから佛跳牆が必要なんです」
クラフトが首を振るが、これは薬を買うための金じゃないな。
俺への依頼料だろう。
元々俺の金だが。
しかし、なんでラパンは俺が癒し手の作業ができることを知っているのだろうか。
まあ、それはいい。
金の出どころはどうであれ、依頼が来たのであれば受けるか。
「クラフト、彼女のところへ案内して欲しい」
「いいですけど、どうするんですか?」
「俺が治す」
「え!?」
クラフトが驚く。
そうだろうな、俺のジョブは医者でも癒し手でもない。
そういえば、オーリスは驚かないな。
実は驚いているけど、あまり表情に出ないのかな?
「【ヒール】なら使えるからね。それで治せる病気なら」
「わかりました。お願いします」
クラフトの彼女の病気は俺のヒールで完治。
体にいいスープを飲まなくても病気が治りましたね。
無理に佛跳牆を捕まえる必要も無くなった。
折角検査規格を用意したのに。
まあ、他の冒険者も佛跳牆を狙っているのだから、全く無駄というわけではないか。
後日、外観で判断できるようになった佛跳牆は今までよりも多く捕獲されるようになった。
今まで知識のない冒険者が、迷宮ウサギだと思って倒してしまっていたので、捕獲数が少なかったのだ。
カイロン伯爵の冒険者ギルドの方が買取価格が高いので、そちらに持ち込む冒険者が多く、向こうの冒険者ギルドの経営が改善したとか。
俺の成果なのにね。
アルトのステータス
品質管理レベル18
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
ノギス測定
三次元測定
マクロ試験
振動試験
電子顕微鏡
塩水噴霧試験
引張試験
硬度測定
重量測定
蛍光X線分析
シックネスゲージ作成
ブロックゲージ作成
ピンゲージ作成
品質偽装
リコール
俺が食後の眠気と格闘していると、相談者がやってきた。
好青年なのだろうが、その表情は暗く、それが印象を台無しにしている。
「名前とジョブ、相談内容をお願いします」
「クラフト、罠師です。相談内容は佛跳牆ファッチューチョンを捕まえたいんです」
「佛跳牆?」
なんだその稲森社長に食べさせようとした料理みたいな名前は。
「迷宮ウサギの突然変異種よ。鳴き声が美しい女性の様で『あまりの美声に修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る』と言われていますわ」
「オーリス、何故ここに?」
「お父様のライバルを視察してますの」
産業スパイを堂々と宣言されてもな。
それにしても、坊さんが寺の塀を飛び越えるの程の美声なのか、さぞかし高値が付くだろうな。
ああ、だから罠師の彼なのか。
殺してしまっては意味が無いから、生け捕りにしなければならないと。
「捕まえたいといっても、俺は罠についてのアドバイスはできないよ」
「相談したいのは罠についてではないのです」
「じゃあ、どんなこと?」
「佛跳牆と迷宮ウサギの区別がつかないんです」
「そういうことか」
俺も迷宮ウサギは見たことがある。
普通のウサギよりも大きくて狂暴なやつだ。
だけど佛跳牆は見たことが無いので、区別の仕方がわからないな。
「オーリスは違いを知っているのかい?」
「鳴き声で判断するしかないと聞いてます」
「そうかー。これはちょっと時間が掛かるな」
そういうと、クラフトは焦りだす。
「そ、それは困ります」
「どうして?」
「実は彼女が病気なんです。治療には莫大なお金がかかるので、一刻も早く佛跳牆を捕まえてお金にしたいんです」
そういう事情か。
だが、焦ってタクトを縮めてもろくなことが無い。
不良の原因なんて、焦らされたからっていうのがかなりの頻度であるぞ。
今回の相談の内容からして、まずは検査規格の作成だな。
佛跳牆がどんなものであるかを知る必要がある。
検査規格か……
「そういえば、冒険者ギルドの買取部門は、佛跳牆をどうやって判定しているのかな」
そうだ、買取部門なら特別な見分け方を知っているだろう。
俺は買取部門の責任者のギャランに聞いてみた。
「迷宮ウサギと佛跳牆の見分け方だぁ?」
ギャランは大柄な男である。
昔は冒険者であったらしく、その時のキズが頬に大きく残っている。
知らずに紹介されたら裏稼業の人かと思うな。
そんな彼が怪訝そうに俺を見る。
「どうしてそんなことを聞いてくるんだ」
「冒険者が見分けがつかなくて困っているんですよ」
「ああ、そういうことか。実はな俺のところでも、佛跳牆だと思って持ち込んだら迷宮ウサギで、佛跳牆だろって食い下がる奴が偶にいるんだよ」
「どうして食い下がるんですかね」
「自分には鳴き声が美女に聞こえるって言っているな」
「主観が強いんですね」
「ああそうだ。特に佛跳牆の買値はいいからな」
「声以外に見分けをつける方法はありますか?」
「あるよ。佛跳牆は喉から腹にかけて、一本の白い筋があるんだ。迷宮ウサギはただの黒い毛に覆われているだけだがな」
「それを見ればいいわけですね」
「ああ」
「どうしてそれを公表しなかったんですか」
「ノウハウだからな」
出た、ノウハウを秘匿しちゃう人。
自分独自のノウハウは教えたら損だと思っているんだよな。
ライバル企業に教えてしまっては問題だが、社内的には共有したほうが仕事がスムーズにいくだろう。
あんた、後輩の指導はどうしているんだと言ってやりたい。
「わかりました、これからはそのことを検査規格にして、冒険者にも知らせます」
「おいおい、俺の」
ギャランが何か言いたそうだが、俺はそれを遮った。
「お互いの時間を節約するためにも、検査規格は作成します。ギャランだってここで揉める事がなくなる方がいいでしょ」
「そうだな」
これは納得してもらわないと困る。
あとは、鳴き声と外観で見分ける方法を紙に書いて表示すれば完了だ。
鳴き声の特徴に加えて、ギャランから聞いた佛跳牆と迷宮ウサギの比較の絵を俺が描いた。
まあ、頑張ればウサギに見えなくもないな。
後で誰かに直してもらおう……
絵は兎も角、これならいいだろうとギャランに納得してもらえた。
これで売り手と買い手双方に規格の共通認識ができた。
思えば前世でも検査規格作るのが面倒だったな。
客先から貰えると楽なのだが、こちらが作るとなると、抜けている項目があったり、誤記があったりと何度も直させられたものだ。
「というわけで、そこで見分けてください」
「ありがとうございます」
「彼女が助かるといいな」
「ええ、もう時間がありませんから」
「時間が無い?」
思わず聞き返してしまった。
「病気の進行が早くて、もってあと三日と言われています」
「間に合うのか?佛跳牆ってレアなんだろ」
「ええ。でも自分のレベルでなんとかなるというとそれしかないので」
クラフトの顔は悲壮感が漂う。
そんな時、オーリスが俺の腕をつついた。
「アルト、あそこ」
オーリスの指さす先に、手紙と金貨が置いてある。
どこかで見たシチュエーションだな。
俺は手紙を読んでみた。
「なんて書いてあったの?」
「『このお金でクラフトの彼女を治療してください、ラパン』だってさ」
「金貨1枚で治るの?」
「いや、薬はもっと高額です。だから佛跳牆が必要なんです」
クラフトが首を振るが、これは薬を買うための金じゃないな。
俺への依頼料だろう。
元々俺の金だが。
しかし、なんでラパンは俺が癒し手の作業ができることを知っているのだろうか。
まあ、それはいい。
金の出どころはどうであれ、依頼が来たのであれば受けるか。
「クラフト、彼女のところへ案内して欲しい」
「いいですけど、どうするんですか?」
「俺が治す」
「え!?」
クラフトが驚く。
そうだろうな、俺のジョブは医者でも癒し手でもない。
そういえば、オーリスは驚かないな。
実は驚いているけど、あまり表情に出ないのかな?
「【ヒール】なら使えるからね。それで治せる病気なら」
「わかりました。お願いします」
クラフトの彼女の病気は俺のヒールで完治。
体にいいスープを飲まなくても病気が治りましたね。
無理に佛跳牆を捕まえる必要も無くなった。
折角検査規格を用意したのに。
まあ、他の冒険者も佛跳牆を狙っているのだから、全く無駄というわけではないか。
後日、外観で判断できるようになった佛跳牆は今までよりも多く捕獲されるようになった。
今まで知識のない冒険者が、迷宮ウサギだと思って倒してしまっていたので、捕獲数が少なかったのだ。
カイロン伯爵の冒険者ギルドの方が買取価格が高いので、そちらに持ち込む冒険者が多く、向こうの冒険者ギルドの経営が改善したとか。
俺の成果なのにね。
アルトのステータス
品質管理レベル18
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
ノギス測定
三次元測定
マクロ試験
振動試験
電子顕微鏡
塩水噴霧試験
引張試験
硬度測定
重量測定
蛍光X線分析
シックネスゲージ作成
ブロックゲージ作成
ピンゲージ作成
品質偽装
リコール
0
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる