48 / 439
第47話 コンタミ対策なんて無理無理
しおりを挟む
「不良は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ」
どうもチンタオではないアルトです。
何故こんな事を叫んでいるのかというと……
「料理に髪の毛が入っていたとクレームが来た?」
「ええ、ここのところそう謂ったクレームが多くて困っているの。黒い髪の毛なんて珍しいでしょ。しかも長い髪の毛となると私で間違いないわ」
相談窓口に来たのは、食堂で働いているメガーヌだ。
ティーノと付き合い始めて、リア充爆発しろと思っていたら、本当に爆発した。
なんというか、顔に疲れが出ているな。
おやおや、昨夜はお楽しみでしたかなどとおっさんのセクハラ発言をしたくなるが、ちょっと深刻そうだな、やめておこう。
「そんなの料理している時に、髪の毛が鍋に入ったに決まっているわ」
「いいや、それは違うよシルビア」
「他に何があるっていうの」
「結果的にそうだとしても、最初から決めつけるのはよくない。三現主義に基づいて、現場を見るべきだね」
そこで冒頭のセリフになる。
勿論俺の考えたオリジナルの言葉ですよ。
都知事と同じ名前のアルトです。
「これはコンタミ不良といってね、コンタミネーションっていう言葉の略なんだけど、残留付着異物の不具合の事なんだよ」
「随分と難しい言葉ね」
「簡単に言うと、『ゴミが入った』ってことなんだ」
「それならわかるわよ。やっぱり髪の毛が鍋に落ちたんじゃない」
「いいや、鍋に落ちるまでの過程が重要なんだ。調理前の鍋に入っていたのか、調理中に頭から抜けたのが入ったのか、抜け落ちていた髪が風に舞って入ったのか。それによって対策が変わってくるんだよ。だから現場を見る必要があるんだ」
「そういう事ね」
やっとシルビアが納得してくれた。
まあ、現場を見たところで、コンタミをゼロにするのは無理だと思っているけどね。
クリーンルームで行う真空蒸着ですら、コンタミの付着で塗装不良となるのだ。
そんなもん無理だろ。
メーカーの基準が厳しすぎるんだ。
そのコンタミで、誰か死ぬんか?
誰かに迷惑掛かるんか?
すいません、取り乱しました。
5Sを徹底したところで、コンタミなんて解決しなかったので、冒険者ギルドの厨房でコンタミをゼロにするのは無理だと思っています。
絶対量を減らすくらいがせいぜいですね。
諦めたらそこで試合終了ですが、品質管理を辞めたいです安西先生。
「厨房に来てみれば、そこかしこに髪の毛や埃が落ちているな。これは清掃が足りていないね。これだと髪の毛以外も混入するだろうね」
特に床が酷い。
厨房を見たら食べる気がしなくなると聞くが、確かにそのとおりだな。
ブレイドにも言って、定期的に掃除してもらおう。
勿論、掃除の結果を確認する仕組みも作る。
しかし、肝心の床に落ちた髪の毛が、鍋に入るのかというとその可能性は低そうだ。
では、メガーヌから抜け落ちた髪の毛が直接入るのかというと、彼女は三角巾を頭に着けている。
これで完全とは謂えないが、頻繁にクレームが来るような事はないだろう。
念の為、三角巾をいつも着けているか確認したが
「毎日ちゃんと着けているわよ」
とのことだ。
変化点はないか。
三角巾も見せてもらったが、ボロボロだとかそういう事はない。
見た感じ、他の職員で長い黒髪は居ない。
「さて、どうやって混入したのか経路がわからんな」
「後は、女の髪の毛をつけているといえば、男って決まっているのよ」
「そんな決まりあるの?」
「だって抱き合ったりして密着するでしょ」
「ああ、そうか」
シルビアに言われて気がついた。
メガーヌの彼氏といえばティーノだな。
付き合い始めだから、いちゃいちゃしているんだろうな。
職場では自重していると思うが、していないんだろうな……
「ティーノ、ちょっといいか」
「はい?」
仕込みをしていたティーノを呼んだ。
俺のところに来る前に、シルビアがティーノを舐め回すように見る。
「ほら、これよ」
ティーノの服についていた、長い黒髪を手に取った。
「侵入経路はここか。ティーノ、メガーヌ、仕事中にいちゃついたろ」
「休憩時間だよ」
「そうよ」
二人は照れながら答える。
「その時メガーヌは三角巾を取ったね?」
「ええ」
「つまりだ、その時髪の毛がティーノに付着して、それが料理に混入したわけだ」
「――!!」
俺の指摘に二人が固まる。
「職場では休憩時間でもいちゃつき禁止だな」
ブレイドが意地悪そうにニヤニヤと笑う。
まあ、お互いに付着した髪の毛を確認してっていうのも限界があるから当然か。
「メガーヌの髪の毛が入っていたら嬉しいだろ!」
「残念ながら、そんな特殊な趣味を持っているのはティーノ、君だけだよ」
ティーノ、あきらめが悪いな。
そういえば、前世でもコンタミとして色々なものがあったな。
工程内にあり得ないものが付着していたこともしばしば。
セロテープ、ガムテープ、メロンパン。
お陰で、ライン内にメロンパンが持ち込み禁止になった。
当然の事だが、メロンパンに限定したのは、やむを得ない事情があったからだ。
仕事が急激に増えて、食堂の席が不足したのだ。
結果、弁当持参の作業者は製造ラインで昼食をとることになった。
メロンパン以外も禁止することが出来なかったのはそんな理由だ。
今回はどこまで限定にするのかな?
「ティーノとメガーヌだけ禁止という訳にもいかないでしょう」
「そうだなぁ」
ブレイドが顎に手を当てて考える。
「全員いちゃつき禁止で、休み時間が終わって仕事に戻る時は、髪の毛やほこりの付着をよく確認することにしようか」
「そんなところが落としどころですかね」
ブレイドの案でいこうと思う。
「あの髪の毛が最後のコンタミとは思えない。人類がこれからも調理を続ける限り、再びコンタミが現れるだろう」
「あら、そんなに重たい話?」
シルビアが俺を見る。
ごめん、言ってみたかったんだ。
※作者の独り言
コンタミ対策なんて、クリーンルームつくっても無理なので、とりあえず諦めることから始めよう
どうもチンタオではないアルトです。
何故こんな事を叫んでいるのかというと……
「料理に髪の毛が入っていたとクレームが来た?」
「ええ、ここのところそう謂ったクレームが多くて困っているの。黒い髪の毛なんて珍しいでしょ。しかも長い髪の毛となると私で間違いないわ」
相談窓口に来たのは、食堂で働いているメガーヌだ。
ティーノと付き合い始めて、リア充爆発しろと思っていたら、本当に爆発した。
なんというか、顔に疲れが出ているな。
おやおや、昨夜はお楽しみでしたかなどとおっさんのセクハラ発言をしたくなるが、ちょっと深刻そうだな、やめておこう。
「そんなの料理している時に、髪の毛が鍋に入ったに決まっているわ」
「いいや、それは違うよシルビア」
「他に何があるっていうの」
「結果的にそうだとしても、最初から決めつけるのはよくない。三現主義に基づいて、現場を見るべきだね」
そこで冒頭のセリフになる。
勿論俺の考えたオリジナルの言葉ですよ。
都知事と同じ名前のアルトです。
「これはコンタミ不良といってね、コンタミネーションっていう言葉の略なんだけど、残留付着異物の不具合の事なんだよ」
「随分と難しい言葉ね」
「簡単に言うと、『ゴミが入った』ってことなんだ」
「それならわかるわよ。やっぱり髪の毛が鍋に落ちたんじゃない」
「いいや、鍋に落ちるまでの過程が重要なんだ。調理前の鍋に入っていたのか、調理中に頭から抜けたのが入ったのか、抜け落ちていた髪が風に舞って入ったのか。それによって対策が変わってくるんだよ。だから現場を見る必要があるんだ」
「そういう事ね」
やっとシルビアが納得してくれた。
まあ、現場を見たところで、コンタミをゼロにするのは無理だと思っているけどね。
クリーンルームで行う真空蒸着ですら、コンタミの付着で塗装不良となるのだ。
そんなもん無理だろ。
メーカーの基準が厳しすぎるんだ。
そのコンタミで、誰か死ぬんか?
誰かに迷惑掛かるんか?
すいません、取り乱しました。
5Sを徹底したところで、コンタミなんて解決しなかったので、冒険者ギルドの厨房でコンタミをゼロにするのは無理だと思っています。
絶対量を減らすくらいがせいぜいですね。
諦めたらそこで試合終了ですが、品質管理を辞めたいです安西先生。
「厨房に来てみれば、そこかしこに髪の毛や埃が落ちているな。これは清掃が足りていないね。これだと髪の毛以外も混入するだろうね」
特に床が酷い。
厨房を見たら食べる気がしなくなると聞くが、確かにそのとおりだな。
ブレイドにも言って、定期的に掃除してもらおう。
勿論、掃除の結果を確認する仕組みも作る。
しかし、肝心の床に落ちた髪の毛が、鍋に入るのかというとその可能性は低そうだ。
では、メガーヌから抜け落ちた髪の毛が直接入るのかというと、彼女は三角巾を頭に着けている。
これで完全とは謂えないが、頻繁にクレームが来るような事はないだろう。
念の為、三角巾をいつも着けているか確認したが
「毎日ちゃんと着けているわよ」
とのことだ。
変化点はないか。
三角巾も見せてもらったが、ボロボロだとかそういう事はない。
見た感じ、他の職員で長い黒髪は居ない。
「さて、どうやって混入したのか経路がわからんな」
「後は、女の髪の毛をつけているといえば、男って決まっているのよ」
「そんな決まりあるの?」
「だって抱き合ったりして密着するでしょ」
「ああ、そうか」
シルビアに言われて気がついた。
メガーヌの彼氏といえばティーノだな。
付き合い始めだから、いちゃいちゃしているんだろうな。
職場では自重していると思うが、していないんだろうな……
「ティーノ、ちょっといいか」
「はい?」
仕込みをしていたティーノを呼んだ。
俺のところに来る前に、シルビアがティーノを舐め回すように見る。
「ほら、これよ」
ティーノの服についていた、長い黒髪を手に取った。
「侵入経路はここか。ティーノ、メガーヌ、仕事中にいちゃついたろ」
「休憩時間だよ」
「そうよ」
二人は照れながら答える。
「その時メガーヌは三角巾を取ったね?」
「ええ」
「つまりだ、その時髪の毛がティーノに付着して、それが料理に混入したわけだ」
「――!!」
俺の指摘に二人が固まる。
「職場では休憩時間でもいちゃつき禁止だな」
ブレイドが意地悪そうにニヤニヤと笑う。
まあ、お互いに付着した髪の毛を確認してっていうのも限界があるから当然か。
「メガーヌの髪の毛が入っていたら嬉しいだろ!」
「残念ながら、そんな特殊な趣味を持っているのはティーノ、君だけだよ」
ティーノ、あきらめが悪いな。
そういえば、前世でもコンタミとして色々なものがあったな。
工程内にあり得ないものが付着していたこともしばしば。
セロテープ、ガムテープ、メロンパン。
お陰で、ライン内にメロンパンが持ち込み禁止になった。
当然の事だが、メロンパンに限定したのは、やむを得ない事情があったからだ。
仕事が急激に増えて、食堂の席が不足したのだ。
結果、弁当持参の作業者は製造ラインで昼食をとることになった。
メロンパン以外も禁止することが出来なかったのはそんな理由だ。
今回はどこまで限定にするのかな?
「ティーノとメガーヌだけ禁止という訳にもいかないでしょう」
「そうだなぁ」
ブレイドが顎に手を当てて考える。
「全員いちゃつき禁止で、休み時間が終わって仕事に戻る時は、髪の毛やほこりの付着をよく確認することにしようか」
「そんなところが落としどころですかね」
ブレイドの案でいこうと思う。
「あの髪の毛が最後のコンタミとは思えない。人類がこれからも調理を続ける限り、再びコンタミが現れるだろう」
「あら、そんなに重たい話?」
シルビアが俺を見る。
ごめん、言ってみたかったんだ。
※作者の独り言
コンタミ対策なんて、クリーンルームつくっても無理なので、とりあえず諦めることから始めよう
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる