113 / 439
第112話 異世界チート品質管理4
しおりを挟む
翌日、隊列は俺が先頭となった。
エチュード曰く
「一番強いから」
だそうだ。
一応斥候のスキルが使えることも確認してくれたので、無茶ぶりというわけでもない。
そこそこ強い敵は出てくるが、そんなものはものともせずに進む。
作業標準書通りに作業をしていれば何の問題もない。
そうしてついに地下56階層まで到達した。
「あれは……」
俺が敵に気づく。
オーガにしては体が大きい。
「オーガロードだな」
エチュードが教えてくれる。
「オーガロードが現れた」
流石にオーガロードと聞いて驚く。
「どうしたの?恐れるなら私がやるわ」
とシルビア。
ん?
どこかで聞いたようなフレーズだな。
「目を凝らし、見つめてみろ」
エチュードから指示があったので、俺はオーガロードをじっとみた。
「オーガロードが揺れ動く」
そう、見ていたら揺れ動いている。
なんの前触れだろうか?
「どうやって倒したらいい?」
俺はシルビアに訊いてみた。
「肉を切らせてとどめを刺す」
「いや、それ以上は色々なところから怒られそうなので勘弁してください」
これ以上は危険だと判断して、さっさとオーガロードを倒した。
今の俺の敵ではない。
執事とか狙撃手とか出てきたら流石に言い訳ができないからな。
危ない、危ない。
「やってきました地下60階層」
そう、オーガロード以外にも色々と危険な敵が出てきたがそれを乗り越えて目的地まで来た。
どれくらい危険だったかというと、ニコニコしていた人がぷんぷん怒るような感じのトレントが襲ってきたりしたね。
思わずポロリもあるかと思いました。
トレントっていうか、樫の木のおじさんでしたね。
僕は幼女のドライアードがよかったです。
あらあら、おやおや、それからどんどこしょーと場面転換ですよ。
危なすぎて具体的にはお伝え出来ないのが残念です。
トレントは木のモンスターなので、塩水噴霧試験のスキルで塩水をかけてみたけど、思っていた即死効果はなかったので、燃やして倒した。
塩水かけて樹木を枯らすのって時間がかかるんですね。
「フロアボスってどんな奴なのかしらね」
プリオラがそういうと、それに答える声が地の底から響く。
「こんな奴です」
出てきたのは黒い馬だった。
「馬?」
「よく間違われますが、ナイトメアという悪魔です」
ナイトメアと名乗る馬っぽいのはそう自己紹介してくれた。
さて、自己紹介も終わったことだし、ここで安らかに眠ってもらおうか。
R.P.Nだ。
R.I.Pだったかな?
「さて、フロアボスだというのなら、ここでおとなしく討伐されてもらおうか。迷宮から出てきて街を襲うつもりなんだろう」
「ちょっと待って。どうして街を襲うのか聞きたくない?」
「別に」
じ、時事ネタじゃないんだからね。
「そうよ、それが聞きたかったのよ」
「それを聞かねばなるまい」
シルビアとエチュードがナイトメアの話に乗る。
君ら付き合いがいいね。
「よくぞ聞いてくれた。私は他人の悪夢を糧とする悪魔。しかし、ここまでやってくる冒険者がいない。仕方がないのでモンスター達の悪夢をいただいていたのだが、奴らが俺に悪夢を食われて死ぬくらいなら、街を襲って人間を連れてきますと泣きつくので、その計画を了承したのだ。フロアボスだからこのフロアを離れるわけにはいかないからな」
成程。
つまりは餌が他の餌を持ってくるから食べないでと懇願したわけか。
弱い者たちがさらに弱いものを差し出す。
ブルースが加速しちゃいそうだな。
「まあ、こうして糧となる人間がやってきたのだ。美味しく頂かせてもらおうか」
そう言ったナイトメアの両目が光った気がした。
次の瞬間、俺は前世の工場にいた。
「アルトさん、市場回収品はどう見てもうちの責任ですよ。これ最悪の事態じゃないですかね」
そういわれる。
最悪の事態とはリコールの隠語だ。
市場回収品の解析が終わったが、そうかうちが悪いのか。
「水漏れしているのがうちの部品が原因だから、どうにもならないですよ」
「それに関しては車両メーカーも把握している。ただ、他の大規模な最悪の事態に合わせて裏リコールで対応と決まったよ」
「裏リコールですか」
裏リコールとはリコールの届け出をしないで、他のリコールに合わせて部品を交換する手段だ。
他にも、車検時に部品を交換しちゃったりもあるのだが、それだとディーラーに持ってきてくれないと交換できないので、全部に適応するのは難しい。
当然ながらどちらも見つかると怒られる。
「しかし、裏リコールするにも、向こうのほうが先行しているから、対策部品を間に合わせるのが大変だぞ」
「徹夜しても間に合わないかもしれませんね」
「対応してくれる試作屋を探さないとな」
「役員の承認はとれているのですか?」
「ああ、ここに至っては俺の判断だけじゃ無理だ」
「一筆もらったらどうですか?」
「そんな証拠残せるわけないだろ。ばれたら俺が責任負わされて終わりだよ」
「ご愁傷様です」
なんて嫌な会話だ。
あれ、俺なんでこんなことやっているんだ?
あの水漏れはばれずにうまく裏リコールで対応できたはずだよな。
それで、その後死んじゃって異世界に転生したんじゃなかったか?
「……ルト」
ん?
呼ばれたか?
「アルト」
俺が目を開けると、そこにはシルビアがいた。
先程までの工場の会議室ではない。
「よかった。目を覚ましたみたいね」
「馬鹿な。貴様の悪夢は始まっていたのに、目を覚ますだなんてあり得ない。生まれてから一番のつらい経験を再現させた悪夢を見ながら死ぬ呪いをかけたのに、どうして目を覚ませるのだ」
安どの表情を浮かべるシルビアと、対象的に焦るナイトメア。
「残念だったな。俺には前世の記憶がある。辛かった悪夢は前世の物だったから、呪いは完全にはかかっていなかったんだろうな」
「何だと!」
「嫌なこと思い出させやがって!!お前だけは絶対殺す!!!!」
俺は作り出したリングゲージを手でつかんで、思いっきりナイトメアを殴りつけた。
ローレットの模様が反転してナイトメアに刻印される。
馬面を歪めながら結構遠くまで吹っ飛んだ。
鼻血を流しながらナイトメアがこちらを睨む。
「人間ごときがこんな力を出せるだと?!」
そうだ、俺の身体強化一万倍で思いっきり殴ったのだ。
普通の人間ではあり得ない。
あれでも死なないとは流石フロアボスだな。
殴っても死なないなら、ピクリン酸で爆殺だ。
「爆破」
それっぽい名前を唱えてみる。
内容はナイトメアを中心にピクリン酸を作り出して、爆破するだけなんだけどね。
ドゴーン
爆音と閃光があたりを包む。
視力と聴力が回復すると、あたりにはナイトメアを構成していた肉片が飛び散っていた。
グロイ……
「恐ろしい敵だった。具体的には国●省の1/7くらいの恐ろしさだったな」
「よくわからないけど、その『コッコーショー』っていうのがフロアボスの7倍強いっていうのはわかったわ」
どうやらシルビアにも国交省の恐ろしさが伝わったらしい。
ちなみに、経●省はナイトメアの3倍くらい恐ろしいぞ。
こうして俺達フロアボス討伐隊はその目的を達成して帰路に就いた。
品質管理レベル34
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
温度測定
硬度測定
三次元測定
重量測定
照度測定
投影機測定
ノギス測定
pH測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
照度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
C面ゲージ作成 new!
シックネスゲージ作成
定盤作成 new!
テーパーゲージ作成 new!
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ラディアスゲージ作成 new!
ゲージR&R
品質偽装
リコール
※作者の独り言
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
大切なことなので二回言いました。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
大切なことなので二回言いました。
それと、ここに登場する国●省と経●省は異世界の話です。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
大切なことなので二回言いました。
エチュード曰く
「一番強いから」
だそうだ。
一応斥候のスキルが使えることも確認してくれたので、無茶ぶりというわけでもない。
そこそこ強い敵は出てくるが、そんなものはものともせずに進む。
作業標準書通りに作業をしていれば何の問題もない。
そうしてついに地下56階層まで到達した。
「あれは……」
俺が敵に気づく。
オーガにしては体が大きい。
「オーガロードだな」
エチュードが教えてくれる。
「オーガロードが現れた」
流石にオーガロードと聞いて驚く。
「どうしたの?恐れるなら私がやるわ」
とシルビア。
ん?
どこかで聞いたようなフレーズだな。
「目を凝らし、見つめてみろ」
エチュードから指示があったので、俺はオーガロードをじっとみた。
「オーガロードが揺れ動く」
そう、見ていたら揺れ動いている。
なんの前触れだろうか?
「どうやって倒したらいい?」
俺はシルビアに訊いてみた。
「肉を切らせてとどめを刺す」
「いや、それ以上は色々なところから怒られそうなので勘弁してください」
これ以上は危険だと判断して、さっさとオーガロードを倒した。
今の俺の敵ではない。
執事とか狙撃手とか出てきたら流石に言い訳ができないからな。
危ない、危ない。
「やってきました地下60階層」
そう、オーガロード以外にも色々と危険な敵が出てきたがそれを乗り越えて目的地まで来た。
どれくらい危険だったかというと、ニコニコしていた人がぷんぷん怒るような感じのトレントが襲ってきたりしたね。
思わずポロリもあるかと思いました。
トレントっていうか、樫の木のおじさんでしたね。
僕は幼女のドライアードがよかったです。
あらあら、おやおや、それからどんどこしょーと場面転換ですよ。
危なすぎて具体的にはお伝え出来ないのが残念です。
トレントは木のモンスターなので、塩水噴霧試験のスキルで塩水をかけてみたけど、思っていた即死効果はなかったので、燃やして倒した。
塩水かけて樹木を枯らすのって時間がかかるんですね。
「フロアボスってどんな奴なのかしらね」
プリオラがそういうと、それに答える声が地の底から響く。
「こんな奴です」
出てきたのは黒い馬だった。
「馬?」
「よく間違われますが、ナイトメアという悪魔です」
ナイトメアと名乗る馬っぽいのはそう自己紹介してくれた。
さて、自己紹介も終わったことだし、ここで安らかに眠ってもらおうか。
R.P.Nだ。
R.I.Pだったかな?
「さて、フロアボスだというのなら、ここでおとなしく討伐されてもらおうか。迷宮から出てきて街を襲うつもりなんだろう」
「ちょっと待って。どうして街を襲うのか聞きたくない?」
「別に」
じ、時事ネタじゃないんだからね。
「そうよ、それが聞きたかったのよ」
「それを聞かねばなるまい」
シルビアとエチュードがナイトメアの話に乗る。
君ら付き合いがいいね。
「よくぞ聞いてくれた。私は他人の悪夢を糧とする悪魔。しかし、ここまでやってくる冒険者がいない。仕方がないのでモンスター達の悪夢をいただいていたのだが、奴らが俺に悪夢を食われて死ぬくらいなら、街を襲って人間を連れてきますと泣きつくので、その計画を了承したのだ。フロアボスだからこのフロアを離れるわけにはいかないからな」
成程。
つまりは餌が他の餌を持ってくるから食べないでと懇願したわけか。
弱い者たちがさらに弱いものを差し出す。
ブルースが加速しちゃいそうだな。
「まあ、こうして糧となる人間がやってきたのだ。美味しく頂かせてもらおうか」
そう言ったナイトメアの両目が光った気がした。
次の瞬間、俺は前世の工場にいた。
「アルトさん、市場回収品はどう見てもうちの責任ですよ。これ最悪の事態じゃないですかね」
そういわれる。
最悪の事態とはリコールの隠語だ。
市場回収品の解析が終わったが、そうかうちが悪いのか。
「水漏れしているのがうちの部品が原因だから、どうにもならないですよ」
「それに関しては車両メーカーも把握している。ただ、他の大規模な最悪の事態に合わせて裏リコールで対応と決まったよ」
「裏リコールですか」
裏リコールとはリコールの届け出をしないで、他のリコールに合わせて部品を交換する手段だ。
他にも、車検時に部品を交換しちゃったりもあるのだが、それだとディーラーに持ってきてくれないと交換できないので、全部に適応するのは難しい。
当然ながらどちらも見つかると怒られる。
「しかし、裏リコールするにも、向こうのほうが先行しているから、対策部品を間に合わせるのが大変だぞ」
「徹夜しても間に合わないかもしれませんね」
「対応してくれる試作屋を探さないとな」
「役員の承認はとれているのですか?」
「ああ、ここに至っては俺の判断だけじゃ無理だ」
「一筆もらったらどうですか?」
「そんな証拠残せるわけないだろ。ばれたら俺が責任負わされて終わりだよ」
「ご愁傷様です」
なんて嫌な会話だ。
あれ、俺なんでこんなことやっているんだ?
あの水漏れはばれずにうまく裏リコールで対応できたはずだよな。
それで、その後死んじゃって異世界に転生したんじゃなかったか?
「……ルト」
ん?
呼ばれたか?
「アルト」
俺が目を開けると、そこにはシルビアがいた。
先程までの工場の会議室ではない。
「よかった。目を覚ましたみたいね」
「馬鹿な。貴様の悪夢は始まっていたのに、目を覚ますだなんてあり得ない。生まれてから一番のつらい経験を再現させた悪夢を見ながら死ぬ呪いをかけたのに、どうして目を覚ませるのだ」
安どの表情を浮かべるシルビアと、対象的に焦るナイトメア。
「残念だったな。俺には前世の記憶がある。辛かった悪夢は前世の物だったから、呪いは完全にはかかっていなかったんだろうな」
「何だと!」
「嫌なこと思い出させやがって!!お前だけは絶対殺す!!!!」
俺は作り出したリングゲージを手でつかんで、思いっきりナイトメアを殴りつけた。
ローレットの模様が反転してナイトメアに刻印される。
馬面を歪めながら結構遠くまで吹っ飛んだ。
鼻血を流しながらナイトメアがこちらを睨む。
「人間ごときがこんな力を出せるだと?!」
そうだ、俺の身体強化一万倍で思いっきり殴ったのだ。
普通の人間ではあり得ない。
あれでも死なないとは流石フロアボスだな。
殴っても死なないなら、ピクリン酸で爆殺だ。
「爆破」
それっぽい名前を唱えてみる。
内容はナイトメアを中心にピクリン酸を作り出して、爆破するだけなんだけどね。
ドゴーン
爆音と閃光があたりを包む。
視力と聴力が回復すると、あたりにはナイトメアを構成していた肉片が飛び散っていた。
グロイ……
「恐ろしい敵だった。具体的には国●省の1/7くらいの恐ろしさだったな」
「よくわからないけど、その『コッコーショー』っていうのがフロアボスの7倍強いっていうのはわかったわ」
どうやらシルビアにも国交省の恐ろしさが伝わったらしい。
ちなみに、経●省はナイトメアの3倍くらい恐ろしいぞ。
こうして俺達フロアボス討伐隊はその目的を達成して帰路に就いた。
品質管理レベル34
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
温度測定
硬度測定
三次元測定
重量測定
照度測定
投影機測定
ノギス測定
pH測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
照度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
C面ゲージ作成 new!
シックネスゲージ作成
定盤作成 new!
テーパーゲージ作成 new!
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ラディアスゲージ作成 new!
ゲージR&R
品質偽装
リコール
※作者の独り言
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
この物語はフィクションであり、実際の人物・団体とは一切関係がありません。
大切なことなので二回言いました。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
裏リコールなんて経験したことないし、ましてや水漏れを誤魔化したこともありません。
本当にそういうことがあっても、それはただの偶然です。
大切なことなので二回言いました。
それと、ここに登場する国●省と経●省は異世界の話です。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
実在の日本の省庁ではないので、フィクションとしてお楽しみください。
大切なことなので二回言いました。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる