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第121話 川崎製鉄のステンレスが好きでした
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「出来栄えがばらつく?」
俺の所に相談に来ていたのはエッセだった。
またお前か。
緊急でもないなら冒険者ギルドの相談窓口にこないで、個人的に呼び出してくれたらいいのに。
ここはあくまでも冒険者のための相談窓口なのだから。
それはお前が普段から冒険者以外の相談にのっているからだって?
ごめんなさい……
そういうわけで、エッセの工房に場所を移して相談を受けることにした。
その相談内容というのは。
「同じ鉄なのですが、伸びが違って仕上がりが変わってしまうんですよ。条件は全く一緒なのに」
「変化点は本当にないのか?例えば材料ロットが違うとか」
「ロット?」
おっと、ついこの世界にはまだない概念を口にしてしまった。
ロットというのは生産ロットのことである。
いつ作ったものかという意味だな。
「仕入れた日が違うとかいうことだよ」
「ああそれなら心当たりがあります」
言い換えたらエッセは理解してくれた。
「仕入れ日が違うのか」
「いいえ、購入した商店が違うんですよ」
「それだろうな」
日本においても鉄、例えばSPCCひとつとってみても、製造メーカー、製造工場、製造ロットによって癖が違う。
これは実際に加工してみるとよくわかる。
自動車のような大量生産では、ひも付きといわれる専用の材料が使われるが、弱電関連で数の出ないものなどになると、市中の材料をひっぱるので、メーカーはばらばらだ。
昔所属していた会社では、板金職人が購入した材料を試しにベンダーで曲げたり、タレパンで抜いたりして、その特性を確認していた。
タレパンっていうのはたれ目のパンダのことじゃなくて、ターレットパンチプレスっていう工作機械のことだ。
詳しくはググレカス。
ベンダーで曲げたときの角度も違えば、抜いた時のバリの大きさまで、かなり違うのだ。
それによって微調整を行う。
切削加工でも同じである。
ちなみに、アルミ合金であるA5052を作っているメーカーでは、品質偽装をしていたあそこが大人気だった。
それがあんなことになるとは。
それは本当にA5052だったのでしょうか?
「ある?」、「ハイっす!」っていうのがなー。
ある?ハイっす……
何がいいってフルバックで引くのもそうだけど、リーマ通しとかタップ加工とか、エンドミルの削った感じとか。
いや、加工ができない俺にそれを熱く語られてもわからんよ。
っていうくらいには、同じJIS規格の材料であっても加工してみると違う。
ひも付きの材料になってくるともっと極端で、JIS規格から外れない程度に混ぜ物をしている場合がある。
粘りを出すためにアレを加えたりとか、逆に硬くするためにアレを加えたりとか。
そんなの細かく言えるわけねー。
誰向けのコメントだかわかりませんが(苦笑)。
それがこんな文明の遅れた世界で鉄っていって同じものが出てくるとは思えない。
毎回伸びが違うはずだ。
俺からしてみれば何をいまさらって感じだ。
「いまさらじゃないか」
そういってみたが、
「アルトの持ってくる材料はばらつきがないんだよ。毎回同じように加工できるじゃないか」
「ええっっ!!」
そういえば、俺がスキルで作り出す金属って、ばらつきがないのかもしれないな。
慌ててブロックゲージ作成スキルでステンレスを作ってみる。
いつもはお任せだったが、スキル発動時に注意してみると、SUS304で含有する元素の比率を自由に弄れるようだ。
自由にといってもSUS304の範囲を超えない程度にだが。
さらには、どのメーカーっぽくというセミオートみたいなオプションもあるじゃないか。
まったく気が付かなかった。
俺は他のアルミや鉄の材質でも確認してみる。
「日鉄、日新、JFE、神戸、日軽金、三菱、UACJ、日立、ウホッ、ポスコまであるぜ」
「なんだよそれは」
興奮する俺に対して、冷ややかな目線のエッセ。
うーん、どこのメーカーに合わせようか。
いや、鉄もアルミもステンレスもごちゃまぜなんだけどさ。
このままでは、エッセが材料の変化に対応できない子になっちゃうな。
是非とも市中の材料で同じように加工できる技術を身に着けてもらいたい。
「まあ、原因は材料の成分のばらつきだ。これは誰もが通る道。金属と対話しながら加工できるようになれ」
「そんなー。おでこの眼鏡があるわけじゃないんだから、金属と対話なんてできませんよ」
「何 で懲りん?」
不思議なところで区切られるもんですね。
でっこりーん。
まあこんなところで甘やかしては、エッセの成長を止めてしまうので、ここは心を鬼にして俺が一般の材料を供給するのは止める。
そう思ったとき、ちょうど店の方から声がした。
「店主殿はおるか?」
「はい」
エッセが泣きそうな顔から、店主の顔に一瞬で戻り接客に行く。
こいつ、俺を泣き落とししようと思っていたのか。
「ここで扱っているピカピカ光る鉄をこちらにも売ってくれ」
「いや、あれは売り物じゃないので」
「加工したモノと同じ代金を払うぞ」
「そう言われても、仕入先との契約がありますから」
「では仕入先を教えてくれ」
偉そうな態度の客だな。
見た感じ金は持っていそうな服装だから、商人だか貴族の家臣だろうか。
ピカピカ光る鉄っていうのはステンレスのことだろう。
この世界には本来存在するはずのないものだから、感覚的にはオリハルコンとかヒヒイロカネに近いのかな。
そりゃあ欲しがるよね。
暫くの押し問答の末、やっと諦めて帰る客。
エッセは疲れたような顔だな。
「いつもあんなのが来るの?」
「はい。商品が売れるようになってからは三日に一度くらいは。仕入先を聞かれるんですけど、アルトの所に行っても迷惑だろうと思って」
「あ、ありがとう」
そうか、エッセは気を使って俺から仕入れていると言ってないのか。
確かに俺の所に毎日買い付けに来られても困るな。
それはそれで商売になるけど。
「そういえば、ステンレスを作ることができるけど、どこまでの材料を作ることができるんだろうな?」
「自分で知らないの?!」
俺の疑問にエッセが驚く。
わざわざ試したりはしなかったので、限界がどこまでなのかは知らない。
「試しに確認してみようか」
再びブロックゲージ作成スキルを発動する。
「マグネシウム、ウラン、プルトニウム、ポロニウム、ニホニウム、オリハルコン、ヒヒイロカネ、ミスリル銀、ベドム水銀って後半いいのか!!」
思わずスキルに突っ込みを入れてしまった。
ウラン、プルトニウムはまだいい。
いいかどうか微妙だが。
ニホニウムってどうなんだよ。
もっとどうかしているのがオリハルコン以降だ。
ベドム水銀なんて、左腕に銃を埋め込んでいる人が出てくる作品の架空の物質だぞ。
オリハルコンも架空の物質だけど。
作れるってことは、この世界には存在するっていうことでいいのかな?
「アルト、そのポロニウムってやつをへら絞りさせてくれないかな?」
とんでもないことを言い始めるエッセ。
そんなことをするくらいなら、無免許運転の車に乗って、無免許でフグをさばいて食べるほうがまだ生存確率が高い。
知らないというのは怖いな。
「それは死ぬので駄目です」
「どうして?」
「ポロニウムっていうのは毒です。近づくだけで死にます」
「マジ?」
「マジ」
神様、俺を暗殺者としてこの世界に転生させたんじゃないだろうな?
※作者の独り言
最近はひも付きの材料ばかりなので、加工性については苦労していませんが、市中の材料調達していたときは結構大変でした。
ダイカストメーカーは大量生産でも、都度安い材料使っているみたいですね。
品質管理問題ないのかな?
俺の所に相談に来ていたのはエッセだった。
またお前か。
緊急でもないなら冒険者ギルドの相談窓口にこないで、個人的に呼び出してくれたらいいのに。
ここはあくまでも冒険者のための相談窓口なのだから。
それはお前が普段から冒険者以外の相談にのっているからだって?
ごめんなさい……
そういうわけで、エッセの工房に場所を移して相談を受けることにした。
その相談内容というのは。
「同じ鉄なのですが、伸びが違って仕上がりが変わってしまうんですよ。条件は全く一緒なのに」
「変化点は本当にないのか?例えば材料ロットが違うとか」
「ロット?」
おっと、ついこの世界にはまだない概念を口にしてしまった。
ロットというのは生産ロットのことである。
いつ作ったものかという意味だな。
「仕入れた日が違うとかいうことだよ」
「ああそれなら心当たりがあります」
言い換えたらエッセは理解してくれた。
「仕入れ日が違うのか」
「いいえ、購入した商店が違うんですよ」
「それだろうな」
日本においても鉄、例えばSPCCひとつとってみても、製造メーカー、製造工場、製造ロットによって癖が違う。
これは実際に加工してみるとよくわかる。
自動車のような大量生産では、ひも付きといわれる専用の材料が使われるが、弱電関連で数の出ないものなどになると、市中の材料をひっぱるので、メーカーはばらばらだ。
昔所属していた会社では、板金職人が購入した材料を試しにベンダーで曲げたり、タレパンで抜いたりして、その特性を確認していた。
タレパンっていうのはたれ目のパンダのことじゃなくて、ターレットパンチプレスっていう工作機械のことだ。
詳しくはググレカス。
ベンダーで曲げたときの角度も違えば、抜いた時のバリの大きさまで、かなり違うのだ。
それによって微調整を行う。
切削加工でも同じである。
ちなみに、アルミ合金であるA5052を作っているメーカーでは、品質偽装をしていたあそこが大人気だった。
それがあんなことになるとは。
それは本当にA5052だったのでしょうか?
「ある?」、「ハイっす!」っていうのがなー。
ある?ハイっす……
何がいいってフルバックで引くのもそうだけど、リーマ通しとかタップ加工とか、エンドミルの削った感じとか。
いや、加工ができない俺にそれを熱く語られてもわからんよ。
っていうくらいには、同じJIS規格の材料であっても加工してみると違う。
ひも付きの材料になってくるともっと極端で、JIS規格から外れない程度に混ぜ物をしている場合がある。
粘りを出すためにアレを加えたりとか、逆に硬くするためにアレを加えたりとか。
そんなの細かく言えるわけねー。
誰向けのコメントだかわかりませんが(苦笑)。
それがこんな文明の遅れた世界で鉄っていって同じものが出てくるとは思えない。
毎回伸びが違うはずだ。
俺からしてみれば何をいまさらって感じだ。
「いまさらじゃないか」
そういってみたが、
「アルトの持ってくる材料はばらつきがないんだよ。毎回同じように加工できるじゃないか」
「ええっっ!!」
そういえば、俺がスキルで作り出す金属って、ばらつきがないのかもしれないな。
慌ててブロックゲージ作成スキルでステンレスを作ってみる。
いつもはお任せだったが、スキル発動時に注意してみると、SUS304で含有する元素の比率を自由に弄れるようだ。
自由にといってもSUS304の範囲を超えない程度にだが。
さらには、どのメーカーっぽくというセミオートみたいなオプションもあるじゃないか。
まったく気が付かなかった。
俺は他のアルミや鉄の材質でも確認してみる。
「日鉄、日新、JFE、神戸、日軽金、三菱、UACJ、日立、ウホッ、ポスコまであるぜ」
「なんだよそれは」
興奮する俺に対して、冷ややかな目線のエッセ。
うーん、どこのメーカーに合わせようか。
いや、鉄もアルミもステンレスもごちゃまぜなんだけどさ。
このままでは、エッセが材料の変化に対応できない子になっちゃうな。
是非とも市中の材料で同じように加工できる技術を身に着けてもらいたい。
「まあ、原因は材料の成分のばらつきだ。これは誰もが通る道。金属と対話しながら加工できるようになれ」
「そんなー。おでこの眼鏡があるわけじゃないんだから、金属と対話なんてできませんよ」
「何 で懲りん?」
不思議なところで区切られるもんですね。
でっこりーん。
まあこんなところで甘やかしては、エッセの成長を止めてしまうので、ここは心を鬼にして俺が一般の材料を供給するのは止める。
そう思ったとき、ちょうど店の方から声がした。
「店主殿はおるか?」
「はい」
エッセが泣きそうな顔から、店主の顔に一瞬で戻り接客に行く。
こいつ、俺を泣き落とししようと思っていたのか。
「ここで扱っているピカピカ光る鉄をこちらにも売ってくれ」
「いや、あれは売り物じゃないので」
「加工したモノと同じ代金を払うぞ」
「そう言われても、仕入先との契約がありますから」
「では仕入先を教えてくれ」
偉そうな態度の客だな。
見た感じ金は持っていそうな服装だから、商人だか貴族の家臣だろうか。
ピカピカ光る鉄っていうのはステンレスのことだろう。
この世界には本来存在するはずのないものだから、感覚的にはオリハルコンとかヒヒイロカネに近いのかな。
そりゃあ欲しがるよね。
暫くの押し問答の末、やっと諦めて帰る客。
エッセは疲れたような顔だな。
「いつもあんなのが来るの?」
「はい。商品が売れるようになってからは三日に一度くらいは。仕入先を聞かれるんですけど、アルトの所に行っても迷惑だろうと思って」
「あ、ありがとう」
そうか、エッセは気を使って俺から仕入れていると言ってないのか。
確かに俺の所に毎日買い付けに来られても困るな。
それはそれで商売になるけど。
「そういえば、ステンレスを作ることができるけど、どこまでの材料を作ることができるんだろうな?」
「自分で知らないの?!」
俺の疑問にエッセが驚く。
わざわざ試したりはしなかったので、限界がどこまでなのかは知らない。
「試しに確認してみようか」
再びブロックゲージ作成スキルを発動する。
「マグネシウム、ウラン、プルトニウム、ポロニウム、ニホニウム、オリハルコン、ヒヒイロカネ、ミスリル銀、ベドム水銀って後半いいのか!!」
思わずスキルに突っ込みを入れてしまった。
ウラン、プルトニウムはまだいい。
いいかどうか微妙だが。
ニホニウムってどうなんだよ。
もっとどうかしているのがオリハルコン以降だ。
ベドム水銀なんて、左腕に銃を埋め込んでいる人が出てくる作品の架空の物質だぞ。
オリハルコンも架空の物質だけど。
作れるってことは、この世界には存在するっていうことでいいのかな?
「アルト、そのポロニウムってやつをへら絞りさせてくれないかな?」
とんでもないことを言い始めるエッセ。
そんなことをするくらいなら、無免許運転の車に乗って、無免許でフグをさばいて食べるほうがまだ生存確率が高い。
知らないというのは怖いな。
「それは死ぬので駄目です」
「どうして?」
「ポロニウムっていうのは毒です。近づくだけで死にます」
「マジ?」
「マジ」
神様、俺を暗殺者としてこの世界に転生させたんじゃないだろうな?
※作者の独り言
最近はひも付きの材料ばかりなので、加工性については苦労していませんが、市中の材料調達していたときは結構大変でした。
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