123 / 439
第122話 比重1
しおりを挟む
俺は今将軍の官邸にいる。
そしてここに居るのは、将軍とギルド長とカイロン伯爵の四人だ。
シルビアどころかクイントすら同席が許されない秘密の会合だ。
「国王からの極秘の依頼なんだが」
将軍がそう切り出す。
俺を含めた三人は、じっと将軍を見る。
「金細工師に純金を渡して王冠を作らせたのだが、どうやら王冠に金以外が使われている可能性があるというのだ」
あれ、どこかで聞いた話だな。
「それで、その王冠の金の比率を確認できる者を探しているのだという。勿論王冠に金以外が混ざっていた場合は、国家の恥となるので極秘で進められているのだがな」
「それで俺ですか」
俺がここに呼ばれた理由がわかった。
「一緒に王都に出向いて、王冠の鑑定をお願いしたい」
「いや、やめときます」
「何故?」
俺が断ると、将軍がギロリと睨む。
これは断れない命令ってことか。
「王冠が本物であれば問題ありません。しかし、偽物だった場合関わったものの命はないでしょう。私のいた世界に似たような話があります。国王の王冠に不純物が混じっていると見抜いた学者は、金細工師と一緒に処刑されてしまうのです。そして、王冠をなんとか純金にしたいと神に願った国王は、触れたものが純金になるという能力を神から授けられるのです。ところが、国王がバンバン金を産出するものだから、金の価格が大暴落してしまい、国民からは『物価を乱す王』と呼ばれます。後にそれが縮まって『みだす王』というお話になりました」
たしかそうだよな?
ロバの耳で、プリキュアと一緒に住んでいて、キュベレーを扱うニュータイプだったはずだ。
「そんな話があるのか。しかし、確かに国王の王冠が混じり物となると、その事実を消したいと思う可能性は否定できませんな」
カイロン伯爵もわかってくれたようだ。
「というわけで、私は王都に行く事はしませんが、歩き目でする確認方法をお教えいたしましょう」
「「「歩き目でする?」」」
この三人にもわかるように確認方法を説明する。
「物質には比重というものがあります。これは例えば同じ大きさの鉄と木では重さが違いますよねこれが比重です。体積にその比重を掛けたものが重量です。水を1としてその何倍かというものですね。今回は王冠ということなので、その体積は計算では求められません。そこでどうするかというと、天秤棒の片側に王冠を吊るして、反対側にそれと同じ重さの純金を吊るします。空中では同じ重さなので天秤棒は平らになりますが、それを水に沈めてみてください。不純物が混じっていれば王冠のほうが上に来ます。別々に水に入れて、零れた水の量を計測してもよいのですが、零れる水を正確に測るよりは、同時に水に入れたほうがわかりやすいでしょう」
これで良かったはずだ。
比重というのは工場でもよく使う。
材料を発注する際には重量計算は必須だ。
鉄、アルミ、ステンレス、銅などある程度は基本的な比重は頭に入っている。
アルミ合金でもA5052とA7075では比重が違うから、単にアルミで覚えると違っちゃうけどね。
「ノウハウ売りでどうでしょう。国王にノウハウ売って、あとは誰かにやらせればノーリスクですよ」
しかも、国王の覚えめでたくなるはずだ。
ギルド長は黙って聞いているだけだが、将軍とカイロン伯爵はそうではない。
どちらが国王に奏上するかで牽制しあっている。
「それで、アルトの予想だと王冠は純金だと思うかい?」
ギルド長に訊かれた。
「まあ、そんな噂が出るってことは、金細工師がちょろまかした金で豪遊しているって事でしょうね。火の無いところに煙は立ちませんから。先に身柄を押さえた方がいいでしょうね」
経験から来る推測だ。
だか、会社で悪い噂の出た人間は殆んど噂のとおりであった。
金遣いが荒くなるから簡単にばれちゃうんだよね。
ギルド長と会話をしていたら、カイロン伯爵と将軍の間で話し合いが終わったらしい。
結果は共同提案ということになると。
そこが落としどころかな。
「ただし」
「ただし?」
二人が俺を見る。
「失敗は許されないから、一緒にきてもらおうか」
「えー」
という訳で、国王との謁見は無しで、王都のカイロン伯爵邸で待機することになってしまった。
俺は少しでも関わるのは嫌だと言ったが、提案した時点で無関係とはいえない。
失敗して怒った国王に拷問に掛けられたら、俺の事を喋ってしまうだろうと言われて、仕方なく二人と一緒に王都へと向かう。
王都へと向かう馬車の中。
俺は今回は重要な役割という事でカイロン伯爵の馬車に同乗させてもらえた。
カイロン伯爵と将軍、俺にオーリスというメンバーである。
危険な任務なのにオーリスも連れてくるのってどうなの?
「アルトと一緒なら、そこが一番安全だから」
とはオーリス。
どんなにチートなスキルを持っていても、俺だって寝る時はあるから、その時に襲われたらひとたまりもない。
ストックホルム症候群みたいに、人質が見張りをしてくれるなら何とかなるけど。
って、こうなると俺の設定をいじった方がいいのかな。
「神から遣わされた使徒ってことでどうかな?」
カイロン伯爵からの提案だ。
流石にそれはどうかと思うが、国王が手を出せないっていうとそれくらいの権力しかないよね。
変装をどうしようかというのはあるのだが、国王が口封じをしようと思わないようにする為にも、カイロン伯爵の提案にのることにした。
一週間後、将軍と伯爵が乗る馬車を襲撃する馬鹿は居なかったので、予定通りに王都に到着した。
将軍は金細工師の身柄を押さえるため、ここからは別行動だ。
伯爵も俺とオーリスを王都の邸宅に降ろすと、登城して王冠の不純物含有調査についての打ち合わせをしてくると言って出かけてしまった。
「時間もあるし、グランタの店に出も行ってみるかな」
「それはなんですの?」
俺は前回王都に来た時に、エッセの弟子であるグランタに出会ったことをオーリスに教えた。
ステンレスの加工という宿題を出したのだが、まだそれを持ってこないので、進み具合を確認してみようと思ったのだ。
「今回は王都にいるのを見られないほうがいいわよ。厄介ごとの種を自分で蒔くこともないじゃない」
「そうだね」
俺はオーリスの言うように外出を控える事にした。
※作者の独り言
ミダス王はプリュギアの都市ペシヌスの王です。
プリキュアと一緒に住んでいる訳ではありません。
また、女神キュベレーの養子になっております。
プルツーとか、ハマーンは関係ありません。
というか、アルキメデスがアルキメデスの原理を発見したのは、シサクラの僭主ヒエロン2世の依頼を受けてのことです。
アルキメデスの親族だったのですね。
常識かとは思いますが、念のため。
そしてここに居るのは、将軍とギルド長とカイロン伯爵の四人だ。
シルビアどころかクイントすら同席が許されない秘密の会合だ。
「国王からの極秘の依頼なんだが」
将軍がそう切り出す。
俺を含めた三人は、じっと将軍を見る。
「金細工師に純金を渡して王冠を作らせたのだが、どうやら王冠に金以外が使われている可能性があるというのだ」
あれ、どこかで聞いた話だな。
「それで、その王冠の金の比率を確認できる者を探しているのだという。勿論王冠に金以外が混ざっていた場合は、国家の恥となるので極秘で進められているのだがな」
「それで俺ですか」
俺がここに呼ばれた理由がわかった。
「一緒に王都に出向いて、王冠の鑑定をお願いしたい」
「いや、やめときます」
「何故?」
俺が断ると、将軍がギロリと睨む。
これは断れない命令ってことか。
「王冠が本物であれば問題ありません。しかし、偽物だった場合関わったものの命はないでしょう。私のいた世界に似たような話があります。国王の王冠に不純物が混じっていると見抜いた学者は、金細工師と一緒に処刑されてしまうのです。そして、王冠をなんとか純金にしたいと神に願った国王は、触れたものが純金になるという能力を神から授けられるのです。ところが、国王がバンバン金を産出するものだから、金の価格が大暴落してしまい、国民からは『物価を乱す王』と呼ばれます。後にそれが縮まって『みだす王』というお話になりました」
たしかそうだよな?
ロバの耳で、プリキュアと一緒に住んでいて、キュベレーを扱うニュータイプだったはずだ。
「そんな話があるのか。しかし、確かに国王の王冠が混じり物となると、その事実を消したいと思う可能性は否定できませんな」
カイロン伯爵もわかってくれたようだ。
「というわけで、私は王都に行く事はしませんが、歩き目でする確認方法をお教えいたしましょう」
「「「歩き目でする?」」」
この三人にもわかるように確認方法を説明する。
「物質には比重というものがあります。これは例えば同じ大きさの鉄と木では重さが違いますよねこれが比重です。体積にその比重を掛けたものが重量です。水を1としてその何倍かというものですね。今回は王冠ということなので、その体積は計算では求められません。そこでどうするかというと、天秤棒の片側に王冠を吊るして、反対側にそれと同じ重さの純金を吊るします。空中では同じ重さなので天秤棒は平らになりますが、それを水に沈めてみてください。不純物が混じっていれば王冠のほうが上に来ます。別々に水に入れて、零れた水の量を計測してもよいのですが、零れる水を正確に測るよりは、同時に水に入れたほうがわかりやすいでしょう」
これで良かったはずだ。
比重というのは工場でもよく使う。
材料を発注する際には重量計算は必須だ。
鉄、アルミ、ステンレス、銅などある程度は基本的な比重は頭に入っている。
アルミ合金でもA5052とA7075では比重が違うから、単にアルミで覚えると違っちゃうけどね。
「ノウハウ売りでどうでしょう。国王にノウハウ売って、あとは誰かにやらせればノーリスクですよ」
しかも、国王の覚えめでたくなるはずだ。
ギルド長は黙って聞いているだけだが、将軍とカイロン伯爵はそうではない。
どちらが国王に奏上するかで牽制しあっている。
「それで、アルトの予想だと王冠は純金だと思うかい?」
ギルド長に訊かれた。
「まあ、そんな噂が出るってことは、金細工師がちょろまかした金で豪遊しているって事でしょうね。火の無いところに煙は立ちませんから。先に身柄を押さえた方がいいでしょうね」
経験から来る推測だ。
だか、会社で悪い噂の出た人間は殆んど噂のとおりであった。
金遣いが荒くなるから簡単にばれちゃうんだよね。
ギルド長と会話をしていたら、カイロン伯爵と将軍の間で話し合いが終わったらしい。
結果は共同提案ということになると。
そこが落としどころかな。
「ただし」
「ただし?」
二人が俺を見る。
「失敗は許されないから、一緒にきてもらおうか」
「えー」
という訳で、国王との謁見は無しで、王都のカイロン伯爵邸で待機することになってしまった。
俺は少しでも関わるのは嫌だと言ったが、提案した時点で無関係とはいえない。
失敗して怒った国王に拷問に掛けられたら、俺の事を喋ってしまうだろうと言われて、仕方なく二人と一緒に王都へと向かう。
王都へと向かう馬車の中。
俺は今回は重要な役割という事でカイロン伯爵の馬車に同乗させてもらえた。
カイロン伯爵と将軍、俺にオーリスというメンバーである。
危険な任務なのにオーリスも連れてくるのってどうなの?
「アルトと一緒なら、そこが一番安全だから」
とはオーリス。
どんなにチートなスキルを持っていても、俺だって寝る時はあるから、その時に襲われたらひとたまりもない。
ストックホルム症候群みたいに、人質が見張りをしてくれるなら何とかなるけど。
って、こうなると俺の設定をいじった方がいいのかな。
「神から遣わされた使徒ってことでどうかな?」
カイロン伯爵からの提案だ。
流石にそれはどうかと思うが、国王が手を出せないっていうとそれくらいの権力しかないよね。
変装をどうしようかというのはあるのだが、国王が口封じをしようと思わないようにする為にも、カイロン伯爵の提案にのることにした。
一週間後、将軍と伯爵が乗る馬車を襲撃する馬鹿は居なかったので、予定通りに王都に到着した。
将軍は金細工師の身柄を押さえるため、ここからは別行動だ。
伯爵も俺とオーリスを王都の邸宅に降ろすと、登城して王冠の不純物含有調査についての打ち合わせをしてくると言って出かけてしまった。
「時間もあるし、グランタの店に出も行ってみるかな」
「それはなんですの?」
俺は前回王都に来た時に、エッセの弟子であるグランタに出会ったことをオーリスに教えた。
ステンレスの加工という宿題を出したのだが、まだそれを持ってこないので、進み具合を確認してみようと思ったのだ。
「今回は王都にいるのを見られないほうがいいわよ。厄介ごとの種を自分で蒔くこともないじゃない」
「そうだね」
俺はオーリスの言うように外出を控える事にした。
※作者の独り言
ミダス王はプリュギアの都市ペシヌスの王です。
プリキュアと一緒に住んでいる訳ではありません。
また、女神キュベレーの養子になっております。
プルツーとか、ハマーンは関係ありません。
というか、アルキメデスがアルキメデスの原理を発見したのは、シサクラの僭主ヒエロン2世の依頼を受けてのことです。
アルキメデスの親族だったのですね。
常識かとは思いますが、念のため。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる