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第193話 多能工
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今日は冒険者ギルドの主だったメンバーが、会議室に集まっていた。
もちろん、そこでテーブルトークRPGをするわけではない。
冒険者ギルドの経営についてだ。
メンバーが集まったのを確認して、ギルド長がみんなを見渡しながら、今回の会議の議題を話し始める。
「実は最近迷宮に潜る冒険者が減り、素材の買取量が減っている。今までは素材の買取から、商人への売却で利益が出ていたが、最近では護衛任務が増えたことによるのが原因だ」
あまり緩い顔を見せないギルド長だが、今日は一際眉間のシワが深く、険しい表情となっている。
買取部門の責任者であるギャランの顔も険しい。
護衛任務が増えた原因は、間違いなく俺なので居心地が悪い。
なにせ、グレイス領への斡旋や、商業ギルドへの新製品の売り込みは俺が関わっているからな。
最近では、パスタの原料となる小麦の買い付けと、パスタの出荷でステラに出入りする商人の数が爆発的に増えているのである。
それ以外にも、醤油やドラム缶もあるな。
ついでに、料理用の鍋が売れるので、エッセが作った鍋もかなりの売れ行きだ。
これにパスタマシンが加わる。
この前見たシャレードの顔が、うちのギルド長とは対称的に緩みっぱなしだったのは、こうした事情によるものだ。
冒険者も移動中の食事が無償で支給される護衛任務を選びたがるので、どうしても迷宮探索は敬遠されてしまう。
「依頼主からの報酬の一部を管理費として得ているが、受付の仕事が増えてしまい、買取部門との稼働率の差が開くばかりとなっている」
ギルド長の言葉に、ギャランとレオーネが頷いている。
組織だとどうしても仕事の偏りがあるよね。
世界的大流行のあれの影響でって謂うことになっている単なる販売不振で、製造部門が定時割れしているのに、新規開発案件が大炎上していて、間接部門が残業100時間目前になっていたりとか。
あれ、転生したのは令和元年の設定でしたっけ?
まあいいや。
こうなってくると、部門間の関係がぎすぎすしてきますね。
普段は「俺達が稼いだ金で会社が成り立っている」と言っている製造部門は黙りがちになり、嫌味ったらしく、測定の見積もり金額をそいつらに見えるようにしてみたりするともうね。
生産技術も普段は休みの日にしか設備を借りることができないのに、平日の日中からトライができちゃう。
しかも、浮いている作業者を借りることができたりもする。
いつまでも床掃除が出来るわけでもないので、班長や係長がここぞとばかりに恩着せがましく、作業者を貸し出してくるのだけど、借りる方も質の高い作業者を要求して一悶着あったりと。
生産が完全に止まっている訳ではないので、浮いている作業者は使えない奴になりがちです。
世界的な大流行はみんなの心を蝕む!
リーマンショックの時は、みんなとさよならしたので、雰囲気悪くなりようが無かったですね。
次は誰だって怯えているので、揉め事を起こしたがらない。
うむ、異世界に来てまで、なんでリストラのことを思い出さなければいけないのだ。
誰かが精神魔法で俺を攻撃しているのか?
組織の仕事の偏りの話だったな。
「そんなわけで、みんなにも解決策を考えてもらいたい」
ギルド長は頭を下げる。
「冒険者が足りないのなら、外国人冒険者を積極的に受け入れたらどうかしら?」
シルビアが意見を述べた。
それにすぐさま反論したのはレオーネだ。
「言葉の壁があるので、受付が更に混雑してしまいます」
ギャランも続く。
「買取部門でも言葉の壁で混乱しそうだ。それに、出身国との買取価格の違いがあったら、物価が違うからと言っても納得してくれないかもしれない」
尤もな意見だな。
ビザという概念がないから、受け入れ自体は簡単にできそうだけど。
さて、俺の考えをどうやって伝えようか。
既に考えている解決策はある。
部門間の仕事の偏りがあるときは、多能工で乗りきるべきだろう。
多能工というのは、どこのラインでも作業が出来る作業者のことだ。
反対は単能工という。
冒険者ギルドに置き換えていえば、買取部門で手の空いている職員が、受付も出来るのであれば、忙しい受付を手伝えば良いのである。
ただし、どういうわけか冒険者ギルドの受付嬢は美人ばかりなので、手伝いの受付に冒険者が来るのかは未知数だが。
問題は、多能工化のための教育に時間がかかるので、今すぐにとはいかないことか。
それでも遊んでいるよりはいいだろう。
もうひとつ、職員が今の買取部門にこだわりを持っていると、他の部門の仕事なんかしたくないと言って揉めることだな。
「塗装一筋の俺が、なんで今更成形なんかやらなきゃならないんだよ!!」って怒鳴る頑固者がいるかもしれないからね。
それを説得するのは上司の役目。
ということを、こちらの世界の言葉に置き換えて、俺は意見を述べた。
ついでに、素材の供給量が減れば値段が上がるので、護衛よりも魅力があるとなれば、冒険者も戻ってくるのではないかとも付け加えた。
何が言いたいかというと、買取部門の仕事量もそのうち戻ってくるから、人員整理は安易にしない方がいいですよと謂うことを伝えたかったのだ。
買取の査定は難しいので、直ぐに代わりの人員を確保することができないのだ。
こうして、冒険者ギルド職員の多能工化プロジェクトが始まった。
※作者の独り言
最近では多能工って聞かなくなりましたね。
多機能工になれとは言われますけど。
多機能工とは、多能工の進化版で、他の部門でも使える人材ということだとか。
作者は営業、生産管理、品質管理、原価管理、購買と経験してきましたので、他の部署でもできますよ。
ついでに、食堂の味噌汁作るのも上手いです。
お湯を入れるだけですが。
もちろん、そこでテーブルトークRPGをするわけではない。
冒険者ギルドの経営についてだ。
メンバーが集まったのを確認して、ギルド長がみんなを見渡しながら、今回の会議の議題を話し始める。
「実は最近迷宮に潜る冒険者が減り、素材の買取量が減っている。今までは素材の買取から、商人への売却で利益が出ていたが、最近では護衛任務が増えたことによるのが原因だ」
あまり緩い顔を見せないギルド長だが、今日は一際眉間のシワが深く、険しい表情となっている。
買取部門の責任者であるギャランの顔も険しい。
護衛任務が増えた原因は、間違いなく俺なので居心地が悪い。
なにせ、グレイス領への斡旋や、商業ギルドへの新製品の売り込みは俺が関わっているからな。
最近では、パスタの原料となる小麦の買い付けと、パスタの出荷でステラに出入りする商人の数が爆発的に増えているのである。
それ以外にも、醤油やドラム缶もあるな。
ついでに、料理用の鍋が売れるので、エッセが作った鍋もかなりの売れ行きだ。
これにパスタマシンが加わる。
この前見たシャレードの顔が、うちのギルド長とは対称的に緩みっぱなしだったのは、こうした事情によるものだ。
冒険者も移動中の食事が無償で支給される護衛任務を選びたがるので、どうしても迷宮探索は敬遠されてしまう。
「依頼主からの報酬の一部を管理費として得ているが、受付の仕事が増えてしまい、買取部門との稼働率の差が開くばかりとなっている」
ギルド長の言葉に、ギャランとレオーネが頷いている。
組織だとどうしても仕事の偏りがあるよね。
世界的大流行のあれの影響でって謂うことになっている単なる販売不振で、製造部門が定時割れしているのに、新規開発案件が大炎上していて、間接部門が残業100時間目前になっていたりとか。
あれ、転生したのは令和元年の設定でしたっけ?
まあいいや。
こうなってくると、部門間の関係がぎすぎすしてきますね。
普段は「俺達が稼いだ金で会社が成り立っている」と言っている製造部門は黙りがちになり、嫌味ったらしく、測定の見積もり金額をそいつらに見えるようにしてみたりするともうね。
生産技術も普段は休みの日にしか設備を借りることができないのに、平日の日中からトライができちゃう。
しかも、浮いている作業者を借りることができたりもする。
いつまでも床掃除が出来るわけでもないので、班長や係長がここぞとばかりに恩着せがましく、作業者を貸し出してくるのだけど、借りる方も質の高い作業者を要求して一悶着あったりと。
生産が完全に止まっている訳ではないので、浮いている作業者は使えない奴になりがちです。
世界的な大流行はみんなの心を蝕む!
リーマンショックの時は、みんなとさよならしたので、雰囲気悪くなりようが無かったですね。
次は誰だって怯えているので、揉め事を起こしたがらない。
うむ、異世界に来てまで、なんでリストラのことを思い出さなければいけないのだ。
誰かが精神魔法で俺を攻撃しているのか?
組織の仕事の偏りの話だったな。
「そんなわけで、みんなにも解決策を考えてもらいたい」
ギルド長は頭を下げる。
「冒険者が足りないのなら、外国人冒険者を積極的に受け入れたらどうかしら?」
シルビアが意見を述べた。
それにすぐさま反論したのはレオーネだ。
「言葉の壁があるので、受付が更に混雑してしまいます」
ギャランも続く。
「買取部門でも言葉の壁で混乱しそうだ。それに、出身国との買取価格の違いがあったら、物価が違うからと言っても納得してくれないかもしれない」
尤もな意見だな。
ビザという概念がないから、受け入れ自体は簡単にできそうだけど。
さて、俺の考えをどうやって伝えようか。
既に考えている解決策はある。
部門間の仕事の偏りがあるときは、多能工で乗りきるべきだろう。
多能工というのは、どこのラインでも作業が出来る作業者のことだ。
反対は単能工という。
冒険者ギルドに置き換えていえば、買取部門で手の空いている職員が、受付も出来るのであれば、忙しい受付を手伝えば良いのである。
ただし、どういうわけか冒険者ギルドの受付嬢は美人ばかりなので、手伝いの受付に冒険者が来るのかは未知数だが。
問題は、多能工化のための教育に時間がかかるので、今すぐにとはいかないことか。
それでも遊んでいるよりはいいだろう。
もうひとつ、職員が今の買取部門にこだわりを持っていると、他の部門の仕事なんかしたくないと言って揉めることだな。
「塗装一筋の俺が、なんで今更成形なんかやらなきゃならないんだよ!!」って怒鳴る頑固者がいるかもしれないからね。
それを説得するのは上司の役目。
ということを、こちらの世界の言葉に置き換えて、俺は意見を述べた。
ついでに、素材の供給量が減れば値段が上がるので、護衛よりも魅力があるとなれば、冒険者も戻ってくるのではないかとも付け加えた。
何が言いたいかというと、買取部門の仕事量もそのうち戻ってくるから、人員整理は安易にしない方がいいですよと謂うことを伝えたかったのだ。
買取の査定は難しいので、直ぐに代わりの人員を確保することができないのだ。
こうして、冒険者ギルド職員の多能工化プロジェクトが始まった。
※作者の独り言
最近では多能工って聞かなくなりましたね。
多機能工になれとは言われますけど。
多機能工とは、多能工の進化版で、他の部門でも使える人材ということだとか。
作者は営業、生産管理、品質管理、原価管理、購買と経験してきましたので、他の部署でもできますよ。
ついでに、食堂の味噌汁作るのも上手いです。
お湯を入れるだけですが。
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