324 / 439
第323話 勘違いしやすいものって有るよね
しおりを挟む
「ハーフダークエルフヴァンパイアの退治を依頼されたけど、偶々近くにいたダークエルフハーフヴァンパイアをボコボコにして、結果的に依頼の日数以内にハーフダークエルフヴァンパイアを退治できなかったのか」
俺は自分で言っている事を理解するのが大変だった。
相談にやってきたのはカイエンだ。
冒頭の俺の台詞の通りの失敗なのだが、討伐対象と間違った相手が本当にややこしい。
ハーフダークエルフヴァンパイアは人間とダークエルフの混血がヴァンパイア化したアンデッドモンスターだ。
ダークエルフハーフヴァンパイアはダークエルフとヴァンパイアの混血で、こちらはアンデッドモンスターではないので、種類はまったくの別物である。
どちらも滅多に遭遇するもんじゃないな。
外観はよく似ている。
耳の尖り具合とか、色見とか。
「まずは依頼内容を聞こうじゃないか」
俺は項垂れるカイエンに説明を求めた。
「ステラ近郊の村で神隠しが立て続けに発生したんだ。それを別の冒険者が調査したんだけど、一人を残して全滅してしまったんだよ。残った冒険者の情報でハーフダークエルフヴァンパイアの存在がわかったんだ。そこからそいつの討伐依頼が出たってわけだ」
「なるほどね」
そうは言ったものの、やや納得がいかない。
ヴァンパイアの真祖ではないのだが、それなりの強敵だと思うぞ。
ましてや、ハーフダークエルフだったころのスキルも使えるはずだ。
「そうでもないよ。俺達だって鉄等級をもうすぐ卒業できそうな実力はあるんだから」
カイエンはそう胸を張って主張した。
「それならこんな間違いするなよ……」
六角ボルトと六角穴付ボルトを勘違いする新人か!
これは前世の経験だがな。
六角ボルトというのはその名の通り六角形の頭をしたボルトだ。
スパナで締め付けるやつだな。
それに対して六角穴付ボルトは丸い頭の中心に六角形の穴が空いている。
六角レンチで締め付けるのだ。
六角穴付ボルトは座繰りといって、板からボルトが出ない締め付けに使う事が多い。
■……板
□……ボルト
・六角ボルト
□
■■□■■
■■□■■
■■□■■
□□□
・六角穴付ボルト
■■□■■
■■□■■
■■□■■
■□□□■
こんな感じの締め付け姿になる。
ボルト締め付け後に、ボルトの頭が飛び出さないから、板を平らに置く事が出来るのだ。
名前が似ているから、知らないと違う方を持ってきちゃうんだよね。
新人が職人のおじいちゃんに怒られてたわ。
「で、ハーフダークエルフヴァンパイアだと思って倒したダークエルフハーフヴァンパイアから、周辺で誘拐計画を立てていたっていう自白を引き出したから、俺達はこれで依頼は達成だと勘違いしたんだ」
「ダークエルフハーフヴァンパイアも誘拐計画をたてていたのか」
「そうなんだよ。これがピクニックに来ただけっていうなら、俺達も間違いに気が付いたんだけど、偶然にも誘拐計画の準備で村の周囲をうろついていたんだ。依頼主の衛兵隊につき出して、依頼終了のサインを貰おうとしたら、実は犯人じゃなかった事がわかって、期日内の依頼達成が出来なくて失敗扱いになったってわけさ」
ピクニックに来ていた奴をぼこって、別人でしただとそれはそれで問題だけどな。
あ、弊社と似た名前の会社が出した不具合で、客先から弊社に連絡が来たなんてのもあったな。
不具合出した品番の図面がどこを探しても無くて、出荷履歴も存在しない。
大騒ぎした挙句、別の会社でしたとかね。
こっちから対策書依頼しようかと思いました。
逆もあるので我慢したけど。
客先の部署で同じ苗字いると困るよね。
あのメーカーとか特に困る。
「衛兵隊からは事件を未然に防いだってことで、少しの金を貰う事が出来たんだけど、昇級試験の条件達成に影響が出るから、アルトにもみ消しをお願いしに来たんだ。ちょっと冒険者ギルドの記録を改ざんしてくれないか」
とんでもないことをさらっというカイエン。
世間的に品質管理が問題になっている今はとても危険なセリフだ。
異世界だけどね!
「それは無理な相談だから、せめて再発防止策を考えようか」
流石に改ざんには付き合えないので、改善をすることにした。
「まずは、相手の鑑定はしたのか?」
これはコンピューターRPGだとあまりなじみがないが、TRPGではわりとよくある知識判定だ。
相手が何者なのかを鑑定する行為があれば今回の問題は防げたんじゃないだろうか。
まあ、判定に失敗すると「あれはモケケピロピロだ」とか言っちゃうんだけど。
「それはしなかったな。やや尖った耳と黒っぽい肌に、発達した犬歯だったから間違いないと思ったんだ」
カイエンの話すのは一般的な特徴ではあるが、両者に共通するものであり、それで判断は出来ない。
A5052とA7075を一般的なアルミ合金として、比較してるようなもんだな。
まあ、見ればわかるんだけど、それは経験から来るものなので、やはり初見だと勘違いはするだろうな。
そして、これも間違うと大変なことになる。
異材加工やると後が大変だぞ。
取り敢えずの使用に問題はないって判断するくらいなら作り直した方がまし。
市場に出ちゃってるとそうも言ってられませんけど。
そう、そこのお前。
その判断は正しいのか?
材質の確認はしたんだよな?
水平展開で何社も同じ対策させられるんだぞ。
いかん、つい感情的になってしまった。
「それだとどちらの特徴も兼ね揃えているから、鑑定したとはいえないな。アンデッドモンスターなら昼間の行動に制限がかかってたりするのを見ないと」
「確かに、ダークエルフハーフヴァンパイアなんて居ないっていう思い込みは良くなかった。これからは気を付けるよ」
「気を付けるだけじゃ駄目だ。鑑定が間違いないことを第三者に確認してもらい、エビデンスを残さないと」
「エビデンス?」
つい前世の癖で余計な事をくちばしってしまった。
冒険途中に鑑定確認チェックシートへの記入はないよな。
最低限のルール追加だというのは前世での話である。
確実に実行したことを確認して記録を残したいところではあるな。
気を付けますなんて対策書出されても却下するし。
そういうの管理する魔法開発されないかな?
付与魔法でチェックシートに記録しないと、インターロックがかかって先に進めないとか。
目の前にモンスターがいるのにそれはどうなのっていうのはあるが。
異世界の品質管理手ごわいですね。
俺は自分で言っている事を理解するのが大変だった。
相談にやってきたのはカイエンだ。
冒頭の俺の台詞の通りの失敗なのだが、討伐対象と間違った相手が本当にややこしい。
ハーフダークエルフヴァンパイアは人間とダークエルフの混血がヴァンパイア化したアンデッドモンスターだ。
ダークエルフハーフヴァンパイアはダークエルフとヴァンパイアの混血で、こちらはアンデッドモンスターではないので、種類はまったくの別物である。
どちらも滅多に遭遇するもんじゃないな。
外観はよく似ている。
耳の尖り具合とか、色見とか。
「まずは依頼内容を聞こうじゃないか」
俺は項垂れるカイエンに説明を求めた。
「ステラ近郊の村で神隠しが立て続けに発生したんだ。それを別の冒険者が調査したんだけど、一人を残して全滅してしまったんだよ。残った冒険者の情報でハーフダークエルフヴァンパイアの存在がわかったんだ。そこからそいつの討伐依頼が出たってわけだ」
「なるほどね」
そうは言ったものの、やや納得がいかない。
ヴァンパイアの真祖ではないのだが、それなりの強敵だと思うぞ。
ましてや、ハーフダークエルフだったころのスキルも使えるはずだ。
「そうでもないよ。俺達だって鉄等級をもうすぐ卒業できそうな実力はあるんだから」
カイエンはそう胸を張って主張した。
「それならこんな間違いするなよ……」
六角ボルトと六角穴付ボルトを勘違いする新人か!
これは前世の経験だがな。
六角ボルトというのはその名の通り六角形の頭をしたボルトだ。
スパナで締め付けるやつだな。
それに対して六角穴付ボルトは丸い頭の中心に六角形の穴が空いている。
六角レンチで締め付けるのだ。
六角穴付ボルトは座繰りといって、板からボルトが出ない締め付けに使う事が多い。
■……板
□……ボルト
・六角ボルト
□
■■□■■
■■□■■
■■□■■
□□□
・六角穴付ボルト
■■□■■
■■□■■
■■□■■
■□□□■
こんな感じの締め付け姿になる。
ボルト締め付け後に、ボルトの頭が飛び出さないから、板を平らに置く事が出来るのだ。
名前が似ているから、知らないと違う方を持ってきちゃうんだよね。
新人が職人のおじいちゃんに怒られてたわ。
「で、ハーフダークエルフヴァンパイアだと思って倒したダークエルフハーフヴァンパイアから、周辺で誘拐計画を立てていたっていう自白を引き出したから、俺達はこれで依頼は達成だと勘違いしたんだ」
「ダークエルフハーフヴァンパイアも誘拐計画をたてていたのか」
「そうなんだよ。これがピクニックに来ただけっていうなら、俺達も間違いに気が付いたんだけど、偶然にも誘拐計画の準備で村の周囲をうろついていたんだ。依頼主の衛兵隊につき出して、依頼終了のサインを貰おうとしたら、実は犯人じゃなかった事がわかって、期日内の依頼達成が出来なくて失敗扱いになったってわけさ」
ピクニックに来ていた奴をぼこって、別人でしただとそれはそれで問題だけどな。
あ、弊社と似た名前の会社が出した不具合で、客先から弊社に連絡が来たなんてのもあったな。
不具合出した品番の図面がどこを探しても無くて、出荷履歴も存在しない。
大騒ぎした挙句、別の会社でしたとかね。
こっちから対策書依頼しようかと思いました。
逆もあるので我慢したけど。
客先の部署で同じ苗字いると困るよね。
あのメーカーとか特に困る。
「衛兵隊からは事件を未然に防いだってことで、少しの金を貰う事が出来たんだけど、昇級試験の条件達成に影響が出るから、アルトにもみ消しをお願いしに来たんだ。ちょっと冒険者ギルドの記録を改ざんしてくれないか」
とんでもないことをさらっというカイエン。
世間的に品質管理が問題になっている今はとても危険なセリフだ。
異世界だけどね!
「それは無理な相談だから、せめて再発防止策を考えようか」
流石に改ざんには付き合えないので、改善をすることにした。
「まずは、相手の鑑定はしたのか?」
これはコンピューターRPGだとあまりなじみがないが、TRPGではわりとよくある知識判定だ。
相手が何者なのかを鑑定する行為があれば今回の問題は防げたんじゃないだろうか。
まあ、判定に失敗すると「あれはモケケピロピロだ」とか言っちゃうんだけど。
「それはしなかったな。やや尖った耳と黒っぽい肌に、発達した犬歯だったから間違いないと思ったんだ」
カイエンの話すのは一般的な特徴ではあるが、両者に共通するものであり、それで判断は出来ない。
A5052とA7075を一般的なアルミ合金として、比較してるようなもんだな。
まあ、見ればわかるんだけど、それは経験から来るものなので、やはり初見だと勘違いはするだろうな。
そして、これも間違うと大変なことになる。
異材加工やると後が大変だぞ。
取り敢えずの使用に問題はないって判断するくらいなら作り直した方がまし。
市場に出ちゃってるとそうも言ってられませんけど。
そう、そこのお前。
その判断は正しいのか?
材質の確認はしたんだよな?
水平展開で何社も同じ対策させられるんだぞ。
いかん、つい感情的になってしまった。
「それだとどちらの特徴も兼ね揃えているから、鑑定したとはいえないな。アンデッドモンスターなら昼間の行動に制限がかかってたりするのを見ないと」
「確かに、ダークエルフハーフヴァンパイアなんて居ないっていう思い込みは良くなかった。これからは気を付けるよ」
「気を付けるだけじゃ駄目だ。鑑定が間違いないことを第三者に確認してもらい、エビデンスを残さないと」
「エビデンス?」
つい前世の癖で余計な事をくちばしってしまった。
冒険途中に鑑定確認チェックシートへの記入はないよな。
最低限のルール追加だというのは前世での話である。
確実に実行したことを確認して記録を残したいところではあるな。
気を付けますなんて対策書出されても却下するし。
そういうの管理する魔法開発されないかな?
付与魔法でチェックシートに記録しないと、インターロックがかかって先に進めないとか。
目の前にモンスターがいるのにそれはどうなのっていうのはあるが。
異世界の品質管理手ごわいですね。
0
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる