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第387話 工程能力は複数ロットで確認しよう
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今日は王都で話題の店で修行したシェフが、ステラに開いたというレストランにオーリスと一緒に来ている。
まあ、クリオの店で修行した奴なんだけどね。
店主の名前はマグナ。
宮廷料理人だったクリオが王都で独立して店を構えたのだが、そこはかなりの評判となっている。
オーリスと一緒に王都に行った時は毎回顔を出しているが、いつでも行列が出来ていて順番を飛ばして店内に案内されるのが心苦しい。
貴族だからというわけではなく、クリオとその妻のセリカが結婚出来たのは俺のお陰だからというわけだ。
王都から逃げたしたクリオを追いかけて、セリカがステラまでやってきた時の話である。
でも、あの時はシルビアの活躍が大きいと思うけど。
そんなクリオとの繋がりがあって、クリオの味をステラでも味わえるとなれば、一度は行ってみようと思っていたのである。
オーリスは単に美味しいものが食べたいからという理由だ。
店内に入るとそこはほぼ満席で、自分達がテーブルについたことで、後ろの客は空くのを待つことになった。
注文した肉と野菜のスープが来たので、早速一口食べてみる。
「ん?」
口の中に広がる違和感。
オーリスの方を見た。
「なんか違いますわね。塩味が少し強いように感じますわ」
オーリスの言うように、違和感の正体は塩味の濃さの違いだった。
だが、それは料理では大きな意味を持つ。
俺とオーリスが一呼吸おいて、口直しにワインを飲もうとしたとき、隣のテーブルの子供が大きな声を出す。
「パパと食べた時の味と違う!」
その声に店中の視線が集まる。
見れば母親と男の子の二人が食事をしている。
子供は正直だなと俺は苦笑した。
が、すぐにそうしていられなくなる。
厨房からマグナと思われる料理人が出てきたのだ。
「子供に俺の料理の味がわかるもんか!俺は王都のクリオ師匠の元で修行して、師匠直々に認めてもらったんだ!大体、師匠の料理を食べたことあるのか?」
「あるよ。パパとママと王都で何回も食べたことあるから」
男の子が反論する。
「じゃあ記憶違いだな。ここの店はみんな師匠と同じ味が味わえるといってくれるんだ。子供にゃあわからねえよ」
マグナは聞く耳を持たない。
それを見ていたオーリスが、テーブルの下で俺の足を軽く蹴る。
なんとかしろの合図だな。
俺はやれやれと頭をかくと口を開いた。
「いいや、その子のいう通り、これはクリオの味じゃないよ」
「誰だ、てめえ」
「オーリスの夫だと言えばいいかな?」
マグナは街の実力者であるオーリスを見て、乱暴な口調を改めた。
「そんなに味が違うと言われても納得出来ませんよ。それに、スキルで毎回食材や調味料の分量は正確に同じですからね」
「わかった。明日またこの場所に集まりましょう。その時、本物のクリオの味を見せてあげますよ」
マグナ、母子とそう約束して、俺とオーリスは店を出た。
その足でシャレードのところに向かう。
「久しぶりだな。こっちのギルドに転職するきになったか?」
シャレードはまだ俺を引き抜くことを諦めていない。
俺はそれを否定して、ここに来た用件を伝える。
「天然の塩が欲しい。出来れば王都に卸しているのと同じやつで」
「ああ、それなら丁度今あるが、塩なら自分で用意出来るだろ?」
「いや、それじゃあ駄目なんだ。成分が違うからね」
「成分?」
「そう。シャレード、じつはステラに出来た新しいレストランで、王都のクリオの店と同じ味が味わえるって評判の店を知ってる?」
「ああ。うちのギルドから材料仕入れてもらってるからな」
「さっきまでその店にいたんだけど、クリオの料理とは味が違うんだ。で、その味の違いをわからせるために塩が必要なんだよ」
俺はシャレードとオーリスに今回の味の違いを説明する。
「まず、マグナの店で使っている塩は俺のスキルで作り出した純度100%の塩だ。だけど、一般的に使われているのは塩浜で作られた海水由来の塩になる。こっちは純度は精々80%程度で、しかもミネラルが豊富に含まれている。まあ、20%の違いの殆どがミネラルだね。マグナはスキルで塩を計測しているから分量を間違うことは無い。だけど、使っている塩の純度が違うのを見落としているんだよ」
「それでマグナの料理はクリオと比べて塩味が濃いように感じたのですわね」
「そういうこと。同じ分量で料理が出来るって事に慢心したんだろうな。それに、クリオの店で修業していた時は同じ塩を使っていたはずだから、同じ味を再現できたとしても他の店でやったらどうなるかっていうのを確認するべきだったんだろうな」
これは工程能力の調査でも同じことがいえる。
マグナがクリオに認められたのは、マグナの調理能力のバラツキでしかない。
いうなれば段取り替えが無い状態でのバラツキの確認をしただけである。
工程能力の調査をする際には、最低でも数度の段取り替えを行い、出来れば材料や作業者も変更したうえで、その中から任意の製品を選び出して調査するべきなのだ。
簡単に数値で比較できる工業製品と違い、料理ともなると隣にクリオがいない環境では、その違いに気付きにくいってのはあるだろうけどな。
だが、それが免罪符になるわけではない。
店の売りがクリオと同じ味ってなっているからな。
「で、アルトは塩を手に入れただけでクリオと同じ味が出せるのか?」
シャレードが怪訝な顔をする。
「そこは大丈夫。クリオに作り方を教えてもらっているから」
作業標準書があるので問題ない。
作業の急所として、味の調整も入っているから完璧だ。
じゃあ、自分でクリオの味を再現したらと言われるとそうなのだが、自分で料理するのって後片付けも含めて面倒じゃない?
そんなわけで翌日、オーリスと一緒に再びマグナの店を訪れる。
何故かシャレードも居る。
塩を無料で分けてもらったので、断りきれなかった。
いや、あちらはわざとそうしたんだよな。
塩の金くらい払えたのだが、頑として受け取らなかったのはシャレードだ。
「じゃあ、塩以外は店の食材を使わせてもらうよ」
「わかった。こちらも昨日と同じものを作るから、食べ比べてくれ」
マグナはそう言うと、早速昨日と同じものを作る。
二人の料理をテーブルに並べて、集まった人たちに食べ比べしてもらう。
「アルトの料理に比べると、マグナの料理は塩気が強いな」
シャレードの感想に一同が頷く。
「こっちがパパと食べた時の味だよ」
男の子が俺の料理を指差した。
「確かに、これは師匠の味です。しかし、どうして。自分の計量は完璧なはず」
マグナは俺に説明を求める。
「塩の違いだよ。今回俺が使ったのは王都でも流通しているものだ。マグナが使ったのはここステラでしか流通していない塩なんだよ。成分比率で20%ほどの差があるから、それが料理の味に出たんだ。同じ分量でいいというのは、同じロットの調味料を使った時だけの話だよ。調味料だけじゃない。食材もその時々で違うんだから、その差を見極める必要があるだろ。重量だけじゃないからね。大人はそれでもなにも言わずに食べていたが、子供は正直だったって事だな」
尚、ステラで流通している純度の高い塩は俺のスキルで作ったものだ。
魔王軍に包囲された時に作ったものが大量に余っているので、少しずつ市場に流している。
今回の原因の一端を担っているので、ちょっと言いづらい。
「そうですね。自分でも味見をしていて何か違うと感じていましたが、自分のスキルに絶対の自信があって、舌が師匠の味を忘れたと思い込んでいました。でも、どうしてアルトが師匠の味を再現できたのですか?」
「俺もクリオに料理を教わったからね」
正確にはクリオの料理を元に作業標準書を作ったのだけど。
「じゃあ、他の料理も再現出来るんですか!?」
「まあ、それなりに」
「兄さんと呼ばせてください!!」
まあ、兄弟子といえなくもないが……
「このままじゃ看板に偽りがあって、師匠の評判も落としてしまいます。是非、毎日指導してください!!」
「えー」
毎日というのに俺は難色を示したが、
「アルト、人助けの為ですわ」
オーリスは乗り気だ。
多分、毎日クリオの味を楽しめると思っているのだろう。
結局、オーリスがマグナの味方をしたので、毎日指導することになった。
さて、今回のお手柄の男の子に俺は微笑みかける。
「パパとの思い出をよく覚えていたね」
「うん。パパとママにはまた一緒に暮らしてもらいたい」
と男の子も笑顔になるが、母親の方は眉間にシワを寄せている。
「あんな、若い女と出ていった奴、二度と御免です」
うん、立ち入り難い話題だ。
※作者の独り言
久々の美味しんぼ風味。
製造への設備引き渡し前に、生産技術が調整した条件で生産すると、CPK1.67越えてくるのですが、実際の量産始まると1.33無かったりして、何度かひどい目に遇いました。
まあ、クリオの店で修行した奴なんだけどね。
店主の名前はマグナ。
宮廷料理人だったクリオが王都で独立して店を構えたのだが、そこはかなりの評判となっている。
オーリスと一緒に王都に行った時は毎回顔を出しているが、いつでも行列が出来ていて順番を飛ばして店内に案内されるのが心苦しい。
貴族だからというわけではなく、クリオとその妻のセリカが結婚出来たのは俺のお陰だからというわけだ。
王都から逃げたしたクリオを追いかけて、セリカがステラまでやってきた時の話である。
でも、あの時はシルビアの活躍が大きいと思うけど。
そんなクリオとの繋がりがあって、クリオの味をステラでも味わえるとなれば、一度は行ってみようと思っていたのである。
オーリスは単に美味しいものが食べたいからという理由だ。
店内に入るとそこはほぼ満席で、自分達がテーブルについたことで、後ろの客は空くのを待つことになった。
注文した肉と野菜のスープが来たので、早速一口食べてみる。
「ん?」
口の中に広がる違和感。
オーリスの方を見た。
「なんか違いますわね。塩味が少し強いように感じますわ」
オーリスの言うように、違和感の正体は塩味の濃さの違いだった。
だが、それは料理では大きな意味を持つ。
俺とオーリスが一呼吸おいて、口直しにワインを飲もうとしたとき、隣のテーブルの子供が大きな声を出す。
「パパと食べた時の味と違う!」
その声に店中の視線が集まる。
見れば母親と男の子の二人が食事をしている。
子供は正直だなと俺は苦笑した。
が、すぐにそうしていられなくなる。
厨房からマグナと思われる料理人が出てきたのだ。
「子供に俺の料理の味がわかるもんか!俺は王都のクリオ師匠の元で修行して、師匠直々に認めてもらったんだ!大体、師匠の料理を食べたことあるのか?」
「あるよ。パパとママと王都で何回も食べたことあるから」
男の子が反論する。
「じゃあ記憶違いだな。ここの店はみんな師匠と同じ味が味わえるといってくれるんだ。子供にゃあわからねえよ」
マグナは聞く耳を持たない。
それを見ていたオーリスが、テーブルの下で俺の足を軽く蹴る。
なんとかしろの合図だな。
俺はやれやれと頭をかくと口を開いた。
「いいや、その子のいう通り、これはクリオの味じゃないよ」
「誰だ、てめえ」
「オーリスの夫だと言えばいいかな?」
マグナは街の実力者であるオーリスを見て、乱暴な口調を改めた。
「そんなに味が違うと言われても納得出来ませんよ。それに、スキルで毎回食材や調味料の分量は正確に同じですからね」
「わかった。明日またこの場所に集まりましょう。その時、本物のクリオの味を見せてあげますよ」
マグナ、母子とそう約束して、俺とオーリスは店を出た。
その足でシャレードのところに向かう。
「久しぶりだな。こっちのギルドに転職するきになったか?」
シャレードはまだ俺を引き抜くことを諦めていない。
俺はそれを否定して、ここに来た用件を伝える。
「天然の塩が欲しい。出来れば王都に卸しているのと同じやつで」
「ああ、それなら丁度今あるが、塩なら自分で用意出来るだろ?」
「いや、それじゃあ駄目なんだ。成分が違うからね」
「成分?」
「そう。シャレード、じつはステラに出来た新しいレストランで、王都のクリオの店と同じ味が味わえるって評判の店を知ってる?」
「ああ。うちのギルドから材料仕入れてもらってるからな」
「さっきまでその店にいたんだけど、クリオの料理とは味が違うんだ。で、その味の違いをわからせるために塩が必要なんだよ」
俺はシャレードとオーリスに今回の味の違いを説明する。
「まず、マグナの店で使っている塩は俺のスキルで作り出した純度100%の塩だ。だけど、一般的に使われているのは塩浜で作られた海水由来の塩になる。こっちは純度は精々80%程度で、しかもミネラルが豊富に含まれている。まあ、20%の違いの殆どがミネラルだね。マグナはスキルで塩を計測しているから分量を間違うことは無い。だけど、使っている塩の純度が違うのを見落としているんだよ」
「それでマグナの料理はクリオと比べて塩味が濃いように感じたのですわね」
「そういうこと。同じ分量で料理が出来るって事に慢心したんだろうな。それに、クリオの店で修業していた時は同じ塩を使っていたはずだから、同じ味を再現できたとしても他の店でやったらどうなるかっていうのを確認するべきだったんだろうな」
これは工程能力の調査でも同じことがいえる。
マグナがクリオに認められたのは、マグナの調理能力のバラツキでしかない。
いうなれば段取り替えが無い状態でのバラツキの確認をしただけである。
工程能力の調査をする際には、最低でも数度の段取り替えを行い、出来れば材料や作業者も変更したうえで、その中から任意の製品を選び出して調査するべきなのだ。
簡単に数値で比較できる工業製品と違い、料理ともなると隣にクリオがいない環境では、その違いに気付きにくいってのはあるだろうけどな。
だが、それが免罪符になるわけではない。
店の売りがクリオと同じ味ってなっているからな。
「で、アルトは塩を手に入れただけでクリオと同じ味が出せるのか?」
シャレードが怪訝な顔をする。
「そこは大丈夫。クリオに作り方を教えてもらっているから」
作業標準書があるので問題ない。
作業の急所として、味の調整も入っているから完璧だ。
じゃあ、自分でクリオの味を再現したらと言われるとそうなのだが、自分で料理するのって後片付けも含めて面倒じゃない?
そんなわけで翌日、オーリスと一緒に再びマグナの店を訪れる。
何故かシャレードも居る。
塩を無料で分けてもらったので、断りきれなかった。
いや、あちらはわざとそうしたんだよな。
塩の金くらい払えたのだが、頑として受け取らなかったのはシャレードだ。
「じゃあ、塩以外は店の食材を使わせてもらうよ」
「わかった。こちらも昨日と同じものを作るから、食べ比べてくれ」
マグナはそう言うと、早速昨日と同じものを作る。
二人の料理をテーブルに並べて、集まった人たちに食べ比べしてもらう。
「アルトの料理に比べると、マグナの料理は塩気が強いな」
シャレードの感想に一同が頷く。
「こっちがパパと食べた時の味だよ」
男の子が俺の料理を指差した。
「確かに、これは師匠の味です。しかし、どうして。自分の計量は完璧なはず」
マグナは俺に説明を求める。
「塩の違いだよ。今回俺が使ったのは王都でも流通しているものだ。マグナが使ったのはここステラでしか流通していない塩なんだよ。成分比率で20%ほどの差があるから、それが料理の味に出たんだ。同じ分量でいいというのは、同じロットの調味料を使った時だけの話だよ。調味料だけじゃない。食材もその時々で違うんだから、その差を見極める必要があるだろ。重量だけじゃないからね。大人はそれでもなにも言わずに食べていたが、子供は正直だったって事だな」
尚、ステラで流通している純度の高い塩は俺のスキルで作ったものだ。
魔王軍に包囲された時に作ったものが大量に余っているので、少しずつ市場に流している。
今回の原因の一端を担っているので、ちょっと言いづらい。
「そうですね。自分でも味見をしていて何か違うと感じていましたが、自分のスキルに絶対の自信があって、舌が師匠の味を忘れたと思い込んでいました。でも、どうしてアルトが師匠の味を再現できたのですか?」
「俺もクリオに料理を教わったからね」
正確にはクリオの料理を元に作業標準書を作ったのだけど。
「じゃあ、他の料理も再現出来るんですか!?」
「まあ、それなりに」
「兄さんと呼ばせてください!!」
まあ、兄弟子といえなくもないが……
「このままじゃ看板に偽りがあって、師匠の評判も落としてしまいます。是非、毎日指導してください!!」
「えー」
毎日というのに俺は難色を示したが、
「アルト、人助けの為ですわ」
オーリスは乗り気だ。
多分、毎日クリオの味を楽しめると思っているのだろう。
結局、オーリスがマグナの味方をしたので、毎日指導することになった。
さて、今回のお手柄の男の子に俺は微笑みかける。
「パパとの思い出をよく覚えていたね」
「うん。パパとママにはまた一緒に暮らしてもらいたい」
と男の子も笑顔になるが、母親の方は眉間にシワを寄せている。
「あんな、若い女と出ていった奴、二度と御免です」
うん、立ち入り難い話題だ。
※作者の独り言
久々の美味しんぼ風味。
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