23 / 108
21話 限度見本
しおりを挟む
今日はスターレットと一緒に迷宮で冒険をしている。
スターレットはいつも一緒にパーティーを組んでいるカイエン達が、商隊の護衛でステラの街を離れているのでソロとなってしまったのだ。
もう初心者ではないので、一人でもよさそうなものなのだが、俺に念のためついてきて欲しいとお願いされてしまった。
どうせ相談なんて殆どないので、相談窓口に出張中の貼り紙をして、スターレットと一緒に迷宮に潜ることにしたのである。
そんなわけで、今は地下5階層である。
迷宮兎やら迷宮蟷螂などのモンスターとスターレットが戦っているのを見ている。
危なくなったら助けに入る予定だ。
「この、この!硬いわね」
迷宮蟷螂に攻撃をするスターレット。
だが、迷宮蟷螂の外殻は硬くてダメージが入らない。
「手伝おうか?」
俺はスターレットに訊ねた。
「お願い。このままじゃショートソードが折れちゃう」
「わかったよ」
【引張試験】スキルを使って、迷宮蟷螂の頭部と胸部を引きちぎる。
鋼ですら引きちぎることのできるスキルなので、大きな昆虫の強度など目ではない。
「きゃあっ」
飛び散った体液がスターレットにかかる。
べとべとになった彼女には色気も何もない。
というかちょっと臭い。
勿論そんなことは言えないけど。
「昆虫系モンスターの外殻硬すぎー」
スターレットはショートソードを見ながら泣き言を吐いた。
ソードは万能というわけではない。
鋼の塊なので、打撃武器としても使えなくはないが、基本的には斬る攻撃に向く。
なので、硬い敵には不向きなのだ。
迷宮蟷螂の外殻は鎧に使われるほどの硬さなので、まともに斬りつけてもダメージは通らない。
柔らかい繋ぎ目の部分を狙うか、圧倒的質量で叩くかだな。
多分、10トンプレスだと倒せないんじゃないかな?
「アルト、迷宮蟷螂の革を剥いでー」
スターレットは疲労と汚れから、その場にヘナヘナと座り込んだ。
ソロだったらどうするつもりだったんだよと言いたいのを飲み込んで、迷宮蟷螂を収納魔法で回収した。
解体は冒険者ギルドの買取部門に任せよう。
「今日はもう帰るー」
スターレットは残業を拒否する午後三時の作業者のような口吻であった。
特にクエストを受けたわけでもなく、経験値と常時買取の素材を集めるのが目的だったので、迷宮蟷螂と迷宮兎を回収できたから十分な成果をあげてはいる。
「じゃあ帰ろうか」
スターレットについた迷宮蟷螂の体液を拭き取りながら俺がそう言うと、彼女の顔はパッと明るくなった。
「だっこと背負うのどっちがいい?」
微笑みながらそう質問された。
「質問の意味は、スターレットが俺をだっこか背負ってくれるということでいいかな?」
当然違うのはわかっているが、怪我もしてないのに背負って帰るのもどうかと思う。
「さっきの戦闘で足を怪我してるから」
「じゃあ、ヒールで治そうか。そうすれば自分の足で歩けるよね」
怪我をしているのは嘘だとわかっている。
足に攻撃は食らっていないし、挫いた様子も無かったから。
「もう、少しくらい優しくしてくれたっていいのに……」
スターレットは不機嫌になってしまった。
なぜだ。
そうか、こういう時こそなぜなぜ分析だな。
真因はスターレットのわがままなのか、俺の女心を理解できてないところなのかが問題だ。
水平展開出来たらモテモテの人生ですね。
駄々っ子のようなスターレットを宥めて、なんとか迷宮を出てきた。
外に出て目に入った太陽はやや傾き始めているが、その姿を地平線に隠すにはまだ早い。
「ん?」
後ろの方から大勢の人の気配がする。
こんな時間に大勢が出てくるとは何事だろうか。
他の冒険者ならもう少し迷宮内で活動しそうなものだが。
「さっさと歩け!」
みれば権柄面の衛兵が、縄で縛った男達を引っ張っている。
「あれ、多分迷宮盗賊達ね。これで少しは被害が無くなるといいけど」
スターレットによれば、迷宮盗賊は冒険者に襲いかかり、その所持品を奪う盗賊なのだという。
パレート図を作った時にも聞いたな。
被害があとをたたないので、定期的に迷宮内での討伐を行っているが、浜の真砂は尽きるともってやつで、後から後から迷宮盗賊は湧いてくるようだ。
尚、迷宮盗賊は迷宮が産み出すモンスターではなく、人間が迷宮内で悪さをしているのだ。
衛兵に道を譲り、建ち並ぶ屋台を見ながらゆっくりと冒険者ギルドを目指す。
「あ、西瓜の屋台がある。スターレット、食べる?」
「いいわ。この臭いを落とさないと食欲がわかない……」
尤もな理由で断わられた。
冒険者ギルドについたので、買取部門で入手した素材を換金して分ける。
ここで解散かなと思ったら
「アルト、ちょっと訓練所に付き合って」
スターレットから訓練所に誘われた。
「どうして?」
「ショートソードの刃こぼれを確認したいの。ここでショートソードを抜くわけにもいかないでしょ」
冒険者ギルドの中では、基本的に抜刀は御法度である。
違反者には厳罰が課せられるのだが、訓練所は数少ない例外エリアなのだ。
「使っているショートソードを鍛冶屋のデボネアのところに持っていったら、『この程度の刃こぼれでもってくるな』とか『こんなになるまで使っているな』とか言われたのよ。どのくらいでメンテナンスに出していいのかがわからなくて。一緒に見て欲しいの」
スターレットの表情が暗くなった。
これはデボネアにこっぴどく言われたな。
「わかったよ」
そう答えたものの、品質管理としては刃物の寿命なんて、使用回数の管理か出来映え確認位しかないぞ。
ショートソードにカウンターなんてつけられないから、結局は出来映えというか、切れ味の感覚になると思うけど。
訓練所に向かう最中に考えても、いい案が浮かばない。
そのまま訓練所に到着してしまった。
「アルトにスターレットじゃな――」
訓練所にはシルビアがいた。
彼女はそこまで言って鼻を摘まむ。
「スターレット、臭いわね。アルトもよくそんな臭い女と我慢して一緒にいるわね」
シルビアの先制攻撃。
しかし、スターレットがカウンターを放つ。
「これはアルトと一緒に冒険してきた結果よ。それに、臭いくらいで嫌われる程の浅い付き合いじゃないですから」
あ、なんかシルビアがダメージを受けてる。
浅くもないけど、深い付き合いはしたことないので、誤解を招く表現は止めて欲しい。
そういうのは、不良を誤魔化す時だけにしようね。
「そんなことより、ショートソードの刃こぼれを確認しよう」
このままだと目的からどんどん逸れていきそうなので、スターレットにショートソードを見せるように促した。
スターレットも思い出したかのようにショートソードを鞘から抜く。
「確かに刃こぼれしてるよね」
受け取ったショートソードは所々刃こぼれをしていた。
だが、これが使えないのかと言われると判断に悩む。
どこが限度なのだろうか――
「限度か……」
ポツリと口から言葉が出る。
そうだ、限度見本を作ろう。
「シルビア」
「なによ、二人の結婚式に呼ばれても行かないわよ!」
「そんな話じゃないから」
シルビアは先程のスターレットの攻撃から立ち直ってなかった。
「この刃こぼれを見て欲しい。まだ使えるかな?」
ショートソードを差し出すと、シルビアはそれを受け取りまじまじと刀身を見る。
「まだ大丈夫だけど、次の冒険の後は研ぎに出した方がいいわね」
「見てわかるの?」
具体的な指摘に驚いた。
「疑ってるの?」
「そういう訳じゃないけど、よくそこまでわかるなって思って」
「当たり前じゃない。いつも使っている道具だから、使える使えないの見極めくらい出来るわよ」
確かにそうだな。
先端25μmの測定子が折れているのも、馴れてくるとわかったし。
「まさか、ジョブが剣士で鉄等級の冒険者がわかってないとかないわよね?」
シルビアが勝ち誇ったようにスターレットを見る。
スターレットはギリギリと音が出そうなくらい歯を食い縛っている。
とても悔しそうだ。
「これをもう少し使って、使える限界まで刃こぼれさせられる?」
「いいわよ」
シルビアは訓練用の丸太に斬りつけ始める。
「こんなもんね」
受け取ったショートソードは先程よりも刃こぼれが進行していた。
これを限度見本として、冒険者ギルドのロビーに飾っておこう。
「スターレット、このショートソードを買い取るよ。冒険者ギルドのロビーに置いておくから、わからない時は見比べて判断してね」
「うん。わかった。でも――」
「でも?」
スターレットはもじもじとしている。
どうしたのだろうか?
「ショートソードが無くなっちゃったから、今から一緒に買いに行かない?」
ああ、そういうことか。
いいよと口に出そうとした時に、先にシルビアが動いた。
「ここにあるショートソードをあげるわよ。アルトの買い取りだって仕事でしょ。さあ、足りなくなったショートソードを買いに行くわよ!」
俺の腕を強引に引っ張って、デボネアの工房に向かい始めるシルビア。
「待って、私も行く」
結局スターレットもついてきて、三人でショートソードを新調することになった。
今回作成した限度見本は評判がよく、新人が自分のソードと比較するようになった。
勿論一年後にはきちんと校正するつもりだ。
品質管理レベル25
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
硬度測定
三次元測定
重量測定
ノギス測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
シックネスゲージ作成
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ゲージR&R
品質偽装
リコール
スターレットはいつも一緒にパーティーを組んでいるカイエン達が、商隊の護衛でステラの街を離れているのでソロとなってしまったのだ。
もう初心者ではないので、一人でもよさそうなものなのだが、俺に念のためついてきて欲しいとお願いされてしまった。
どうせ相談なんて殆どないので、相談窓口に出張中の貼り紙をして、スターレットと一緒に迷宮に潜ることにしたのである。
そんなわけで、今は地下5階層である。
迷宮兎やら迷宮蟷螂などのモンスターとスターレットが戦っているのを見ている。
危なくなったら助けに入る予定だ。
「この、この!硬いわね」
迷宮蟷螂に攻撃をするスターレット。
だが、迷宮蟷螂の外殻は硬くてダメージが入らない。
「手伝おうか?」
俺はスターレットに訊ねた。
「お願い。このままじゃショートソードが折れちゃう」
「わかったよ」
【引張試験】スキルを使って、迷宮蟷螂の頭部と胸部を引きちぎる。
鋼ですら引きちぎることのできるスキルなので、大きな昆虫の強度など目ではない。
「きゃあっ」
飛び散った体液がスターレットにかかる。
べとべとになった彼女には色気も何もない。
というかちょっと臭い。
勿論そんなことは言えないけど。
「昆虫系モンスターの外殻硬すぎー」
スターレットはショートソードを見ながら泣き言を吐いた。
ソードは万能というわけではない。
鋼の塊なので、打撃武器としても使えなくはないが、基本的には斬る攻撃に向く。
なので、硬い敵には不向きなのだ。
迷宮蟷螂の外殻は鎧に使われるほどの硬さなので、まともに斬りつけてもダメージは通らない。
柔らかい繋ぎ目の部分を狙うか、圧倒的質量で叩くかだな。
多分、10トンプレスだと倒せないんじゃないかな?
「アルト、迷宮蟷螂の革を剥いでー」
スターレットは疲労と汚れから、その場にヘナヘナと座り込んだ。
ソロだったらどうするつもりだったんだよと言いたいのを飲み込んで、迷宮蟷螂を収納魔法で回収した。
解体は冒険者ギルドの買取部門に任せよう。
「今日はもう帰るー」
スターレットは残業を拒否する午後三時の作業者のような口吻であった。
特にクエストを受けたわけでもなく、経験値と常時買取の素材を集めるのが目的だったので、迷宮蟷螂と迷宮兎を回収できたから十分な成果をあげてはいる。
「じゃあ帰ろうか」
スターレットについた迷宮蟷螂の体液を拭き取りながら俺がそう言うと、彼女の顔はパッと明るくなった。
「だっこと背負うのどっちがいい?」
微笑みながらそう質問された。
「質問の意味は、スターレットが俺をだっこか背負ってくれるということでいいかな?」
当然違うのはわかっているが、怪我もしてないのに背負って帰るのもどうかと思う。
「さっきの戦闘で足を怪我してるから」
「じゃあ、ヒールで治そうか。そうすれば自分の足で歩けるよね」
怪我をしているのは嘘だとわかっている。
足に攻撃は食らっていないし、挫いた様子も無かったから。
「もう、少しくらい優しくしてくれたっていいのに……」
スターレットは不機嫌になってしまった。
なぜだ。
そうか、こういう時こそなぜなぜ分析だな。
真因はスターレットのわがままなのか、俺の女心を理解できてないところなのかが問題だ。
水平展開出来たらモテモテの人生ですね。
駄々っ子のようなスターレットを宥めて、なんとか迷宮を出てきた。
外に出て目に入った太陽はやや傾き始めているが、その姿を地平線に隠すにはまだ早い。
「ん?」
後ろの方から大勢の人の気配がする。
こんな時間に大勢が出てくるとは何事だろうか。
他の冒険者ならもう少し迷宮内で活動しそうなものだが。
「さっさと歩け!」
みれば権柄面の衛兵が、縄で縛った男達を引っ張っている。
「あれ、多分迷宮盗賊達ね。これで少しは被害が無くなるといいけど」
スターレットによれば、迷宮盗賊は冒険者に襲いかかり、その所持品を奪う盗賊なのだという。
パレート図を作った時にも聞いたな。
被害があとをたたないので、定期的に迷宮内での討伐を行っているが、浜の真砂は尽きるともってやつで、後から後から迷宮盗賊は湧いてくるようだ。
尚、迷宮盗賊は迷宮が産み出すモンスターではなく、人間が迷宮内で悪さをしているのだ。
衛兵に道を譲り、建ち並ぶ屋台を見ながらゆっくりと冒険者ギルドを目指す。
「あ、西瓜の屋台がある。スターレット、食べる?」
「いいわ。この臭いを落とさないと食欲がわかない……」
尤もな理由で断わられた。
冒険者ギルドについたので、買取部門で入手した素材を換金して分ける。
ここで解散かなと思ったら
「アルト、ちょっと訓練所に付き合って」
スターレットから訓練所に誘われた。
「どうして?」
「ショートソードの刃こぼれを確認したいの。ここでショートソードを抜くわけにもいかないでしょ」
冒険者ギルドの中では、基本的に抜刀は御法度である。
違反者には厳罰が課せられるのだが、訓練所は数少ない例外エリアなのだ。
「使っているショートソードを鍛冶屋のデボネアのところに持っていったら、『この程度の刃こぼれでもってくるな』とか『こんなになるまで使っているな』とか言われたのよ。どのくらいでメンテナンスに出していいのかがわからなくて。一緒に見て欲しいの」
スターレットの表情が暗くなった。
これはデボネアにこっぴどく言われたな。
「わかったよ」
そう答えたものの、品質管理としては刃物の寿命なんて、使用回数の管理か出来映え確認位しかないぞ。
ショートソードにカウンターなんてつけられないから、結局は出来映えというか、切れ味の感覚になると思うけど。
訓練所に向かう最中に考えても、いい案が浮かばない。
そのまま訓練所に到着してしまった。
「アルトにスターレットじゃな――」
訓練所にはシルビアがいた。
彼女はそこまで言って鼻を摘まむ。
「スターレット、臭いわね。アルトもよくそんな臭い女と我慢して一緒にいるわね」
シルビアの先制攻撃。
しかし、スターレットがカウンターを放つ。
「これはアルトと一緒に冒険してきた結果よ。それに、臭いくらいで嫌われる程の浅い付き合いじゃないですから」
あ、なんかシルビアがダメージを受けてる。
浅くもないけど、深い付き合いはしたことないので、誤解を招く表現は止めて欲しい。
そういうのは、不良を誤魔化す時だけにしようね。
「そんなことより、ショートソードの刃こぼれを確認しよう」
このままだと目的からどんどん逸れていきそうなので、スターレットにショートソードを見せるように促した。
スターレットも思い出したかのようにショートソードを鞘から抜く。
「確かに刃こぼれしてるよね」
受け取ったショートソードは所々刃こぼれをしていた。
だが、これが使えないのかと言われると判断に悩む。
どこが限度なのだろうか――
「限度か……」
ポツリと口から言葉が出る。
そうだ、限度見本を作ろう。
「シルビア」
「なによ、二人の結婚式に呼ばれても行かないわよ!」
「そんな話じゃないから」
シルビアは先程のスターレットの攻撃から立ち直ってなかった。
「この刃こぼれを見て欲しい。まだ使えるかな?」
ショートソードを差し出すと、シルビアはそれを受け取りまじまじと刀身を見る。
「まだ大丈夫だけど、次の冒険の後は研ぎに出した方がいいわね」
「見てわかるの?」
具体的な指摘に驚いた。
「疑ってるの?」
「そういう訳じゃないけど、よくそこまでわかるなって思って」
「当たり前じゃない。いつも使っている道具だから、使える使えないの見極めくらい出来るわよ」
確かにそうだな。
先端25μmの測定子が折れているのも、馴れてくるとわかったし。
「まさか、ジョブが剣士で鉄等級の冒険者がわかってないとかないわよね?」
シルビアが勝ち誇ったようにスターレットを見る。
スターレットはギリギリと音が出そうなくらい歯を食い縛っている。
とても悔しそうだ。
「これをもう少し使って、使える限界まで刃こぼれさせられる?」
「いいわよ」
シルビアは訓練用の丸太に斬りつけ始める。
「こんなもんね」
受け取ったショートソードは先程よりも刃こぼれが進行していた。
これを限度見本として、冒険者ギルドのロビーに飾っておこう。
「スターレット、このショートソードを買い取るよ。冒険者ギルドのロビーに置いておくから、わからない時は見比べて判断してね」
「うん。わかった。でも――」
「でも?」
スターレットはもじもじとしている。
どうしたのだろうか?
「ショートソードが無くなっちゃったから、今から一緒に買いに行かない?」
ああ、そういうことか。
いいよと口に出そうとした時に、先にシルビアが動いた。
「ここにあるショートソードをあげるわよ。アルトの買い取りだって仕事でしょ。さあ、足りなくなったショートソードを買いに行くわよ!」
俺の腕を強引に引っ張って、デボネアの工房に向かい始めるシルビア。
「待って、私も行く」
結局スターレットもついてきて、三人でショートソードを新調することになった。
今回作成した限度見本は評判がよく、新人が自分のソードと比較するようになった。
勿論一年後にはきちんと校正するつもりだ。
品質管理レベル25
スキル
作業標準書
作業標準書(改)
硬度測定
三次元測定
重量測定
ノギス測定
輪郭測定
マクロ試験
塩水噴霧試験
振動試験
引張試験
電子顕微鏡
温度管理
レントゲン検査
蛍光X線分析
シックネスゲージ作成
ネジゲージ作成
ピンゲージ作成
ブロックゲージ作成
溶接ゲージ作成
リングゲージ作成
ゲージR&R
品質偽装
リコール
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる