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愛とオルゴール
(間話)ダニエル 2
私が過去の残像に気を取られているのを知るよしもないエヴァンが言った。
「ダニエル、確かに私はリカルドにロートレックを継がせてやれないかと考えている。それが、ネイサンを、ジェシカや君やナターリアや互いの家を裏切ることだとはわかっていてもだ。
でも、こんな私でもネイサンとジェシカに不幸になってほしいなんて思っていない。当たり前だ。二人は私の子供でもあるのだから。あの子達にはナターリアの分まで幸せになってほしいと心から願っている。それだけはわかってほしい」
「それならなぜあんなことを言い出したんだ?」
ネイサンにとって最悪の裏切りだとわからないのか?
お前はなんだ? あの子たちの親だなんてどの口が言う。
「フォンテーヌ伯爵はナターリアに似ているネイサンを自分の息子として受け入れたいと、具体的には婿養子にしたいと言ってきたんだ。
あの子が得るはずだったもの以上のものを与えるからそのチャンスをくれと。伯爵から侯爵になることは決まっているし、それに彼は……ネイサンが気に入らなければ花嫁を交換してもいい、とすら言った。
親類には何人か同じ年頃の娘がいるし、もし既にネイサンに意中の娘がいるなら何らかの措置を講じてそちらを検討してもいいから、と。
たぶん、彼は本気でそうするつもりなんだと思う。嘘をついているようには見えなかった」
「だから? 侯爵位ならなんでもいいから与えとけばいい、か? それに、なんだった? 自分の娘と結婚させなくても良い、だったか? 確かにネイサンは幸せだな。爵位を貰った上に好きな女を選べるなんてな」
皮肉な話だ。何でこんなことにネイサンが巻き込まれなければならないんだ。
「ダニエル、聞いてくれ。彼がネイサンについて言ったことは本心だと少なくとも私は思った。
だけど、口にはしなかったが、実はもう一つ、もっと強い思いがあるのではないかと私にはそう思えてならないんだ。
もちろん彼は決して口にしなかった。匂わせることすらしなかったよ。だけど彼の心の奥底には一つの秘めた誘惑があるんじゃないかと僕には思えた」
「まさか……」
私はエヴァンの真剣な顔に恐れを見た気がした。そして、私の表情にエヴァンにも同じものが見えただろう。
ネイサンは髪や目の色はエヴァンから受け継いでいるが、顔立ちは姉に似ている。そしてジェシカは、ジェシカは色彩まで全て生き写しといって良いほど姉によく似ていた。
「私は、彼が今でも変わらずナターリアを愛しているのだろうと思う。
それに彼は、いや、とにかく、彼だってそんなことを望むべきでないとわかっていると思う。
だが、私は彼の執着が怖いと思った。彼の自制心が切れてしまったらと考えるのが怖い。
それと同時にそんな彼に同情せずにはいられない。
憎い男の子供でもあるネイサンを欲しいというのならその思いくらいは叶えてやったらどうかと思ってしまったんだ。
本当なら彼の子供であったかもしれなかったあの子を息子として迎えたいというならそうしてやりたいと」
だが確かに、と自嘲するようにエヴァンは続けた。
「リカルドのことが全く頭に浮かばなかったと言ったら嘘になる。ネイサンには恨まれて当然だよ。私はネイサンの父親としては失格だ。ネイサンだけを勝手に不当に扱おうとしているんだから。
だけど、ダニエル、ネイサンには希望があると思わないか? 彼はネイサンに父親としての愛情を与えてくれるかもしれないじゃないか。そうだろう?
でも、ジェシカは駄目だ。私はジェシカを彼にはやれない。そんなことは考えるだけでも無理だ。彼がジェシカを娘以上の存在としてみたらと思うと……
だからネイサンとジェシカのどちらかを選べと言われるなら、私は前者を選ぶ。君はどう思う?」
詭弁だ、と言いたい気持ちはあった。エヴァンは問題をすり替えているのだと。だが、果たしてそう言い切れるのか。
「……そもそも、彼がジェシカを欲しいと言い出す確率は低い。ならばネイサンへの話を断ればいいだけでは?」
「私だってそう思いたい。だが、私は偶然にも見てしまったんだ。彼が夜会でジェシカを見ているのを。彼は、まるで、まるで……ジェシカから目を逸らせないようだった。
その夜会からしばらくしてネイサンを婿にという打診があった。彼は元からそうするつもりだったのかもしれない。
だけど、どうだろう、彼が絶対にジェシカを欲しいと言い出さないと君は断言できるか? 君は私よりも彼をよく知っているだろう? ダニエル、彼が言い出さないという確信があるのならそれでいい。この話は断るよ。
だが、一度ネイサンを断った後にジェシカを欲しいと彼が言ってきたとき、私たちはフォンテーヌ家からの打診を断ることが可能なのだろうか」
そんなことにはならない。なるはずがないと私は咄嗟にそう思った。
だが、絶対にない、と言えるほど私はザカリーを知っているのだろうか。
あの頃の、私のことを弟として可愛がってくれようとしていたザカリー。
姉のことを本当に心から愛していたザカリー。
愛らしいと評判だった姫君を娶ってからも一度の心変わりもせずに一心に姉を思ってくれていた。
姉が亡くなったと伝えた絶望の時でさえも。
今、ザカリーの権力があの頃より格段に上がっているのは確かだ。
ザカリーが本気になればエヴァンが言ったように私たちでは太刀打ちできないかもしれない。彼が望むなら私たちはネイサンか、それともジェシカを差し出すのか。
それでも、望まぬ縁組によって恋人と引き裂かれ、為す術もなく思いを踏みにじられたたザカリーが、ネイサンの気持ちを蔑ろにすることに何も感じないということはないと思う。
ましてや相思相愛の恋人がいるジェシカを姉の身代わりにしようなんて。
「わかった。この件は私に任せてほしい。私がザカリーと話をする。
いいか? エヴァン、君はブロア家との縁談を纏めることに集中しろ。残っていた細かい話し合いはあちらの要求通りにさせれば良いから、とにかく早急に纏めるんだ。
いくらフォンテーヌ家とはいえブロア公爵家との婚約が結ばれた後にジェシカをとりあげることなんてできないんだから」
そうだ、まずしなければならないことはジェシカの婚約だ。
「ああ、わかった。そうだ、そうだよな、確かにその通りだ。すまない。混乱してるんだ。
私は……そうだな、ジェシカの婚約が先だ。そうすればジェシカは無事でいられる。ネイサンの件は……ダニエル、どうかよろしく頼む」
エヴァンはどこか夢から覚めたような顔をして律儀に頭を下げた。
二人を思う気持ちはあるのだろう。たが、エヴァンにとってはやはり、リカルドが一番大事なのだ。
案外、ザカリーはこのことを計算していたのかもしれないな、と苦々しく思った。
「ダニエル、確かに私はリカルドにロートレックを継がせてやれないかと考えている。それが、ネイサンを、ジェシカや君やナターリアや互いの家を裏切ることだとはわかっていてもだ。
でも、こんな私でもネイサンとジェシカに不幸になってほしいなんて思っていない。当たり前だ。二人は私の子供でもあるのだから。あの子達にはナターリアの分まで幸せになってほしいと心から願っている。それだけはわかってほしい」
「それならなぜあんなことを言い出したんだ?」
ネイサンにとって最悪の裏切りだとわからないのか?
お前はなんだ? あの子たちの親だなんてどの口が言う。
「フォンテーヌ伯爵はナターリアに似ているネイサンを自分の息子として受け入れたいと、具体的には婿養子にしたいと言ってきたんだ。
あの子が得るはずだったもの以上のものを与えるからそのチャンスをくれと。伯爵から侯爵になることは決まっているし、それに彼は……ネイサンが気に入らなければ花嫁を交換してもいい、とすら言った。
親類には何人か同じ年頃の娘がいるし、もし既にネイサンに意中の娘がいるなら何らかの措置を講じてそちらを検討してもいいから、と。
たぶん、彼は本気でそうするつもりなんだと思う。嘘をついているようには見えなかった」
「だから? 侯爵位ならなんでもいいから与えとけばいい、か? それに、なんだった? 自分の娘と結婚させなくても良い、だったか? 確かにネイサンは幸せだな。爵位を貰った上に好きな女を選べるなんてな」
皮肉な話だ。何でこんなことにネイサンが巻き込まれなければならないんだ。
「ダニエル、聞いてくれ。彼がネイサンについて言ったことは本心だと少なくとも私は思った。
だけど、口にはしなかったが、実はもう一つ、もっと強い思いがあるのではないかと私にはそう思えてならないんだ。
もちろん彼は決して口にしなかった。匂わせることすらしなかったよ。だけど彼の心の奥底には一つの秘めた誘惑があるんじゃないかと僕には思えた」
「まさか……」
私はエヴァンの真剣な顔に恐れを見た気がした。そして、私の表情にエヴァンにも同じものが見えただろう。
ネイサンは髪や目の色はエヴァンから受け継いでいるが、顔立ちは姉に似ている。そしてジェシカは、ジェシカは色彩まで全て生き写しといって良いほど姉によく似ていた。
「私は、彼が今でも変わらずナターリアを愛しているのだろうと思う。
それに彼は、いや、とにかく、彼だってそんなことを望むべきでないとわかっていると思う。
だが、私は彼の執着が怖いと思った。彼の自制心が切れてしまったらと考えるのが怖い。
それと同時にそんな彼に同情せずにはいられない。
憎い男の子供でもあるネイサンを欲しいというのならその思いくらいは叶えてやったらどうかと思ってしまったんだ。
本当なら彼の子供であったかもしれなかったあの子を息子として迎えたいというならそうしてやりたいと」
だが確かに、と自嘲するようにエヴァンは続けた。
「リカルドのことが全く頭に浮かばなかったと言ったら嘘になる。ネイサンには恨まれて当然だよ。私はネイサンの父親としては失格だ。ネイサンだけを勝手に不当に扱おうとしているんだから。
だけど、ダニエル、ネイサンには希望があると思わないか? 彼はネイサンに父親としての愛情を与えてくれるかもしれないじゃないか。そうだろう?
でも、ジェシカは駄目だ。私はジェシカを彼にはやれない。そんなことは考えるだけでも無理だ。彼がジェシカを娘以上の存在としてみたらと思うと……
だからネイサンとジェシカのどちらかを選べと言われるなら、私は前者を選ぶ。君はどう思う?」
詭弁だ、と言いたい気持ちはあった。エヴァンは問題をすり替えているのだと。だが、果たしてそう言い切れるのか。
「……そもそも、彼がジェシカを欲しいと言い出す確率は低い。ならばネイサンへの話を断ればいいだけでは?」
「私だってそう思いたい。だが、私は偶然にも見てしまったんだ。彼が夜会でジェシカを見ているのを。彼は、まるで、まるで……ジェシカから目を逸らせないようだった。
その夜会からしばらくしてネイサンを婿にという打診があった。彼は元からそうするつもりだったのかもしれない。
だけど、どうだろう、彼が絶対にジェシカを欲しいと言い出さないと君は断言できるか? 君は私よりも彼をよく知っているだろう? ダニエル、彼が言い出さないという確信があるのならそれでいい。この話は断るよ。
だが、一度ネイサンを断った後にジェシカを欲しいと彼が言ってきたとき、私たちはフォンテーヌ家からの打診を断ることが可能なのだろうか」
そんなことにはならない。なるはずがないと私は咄嗟にそう思った。
だが、絶対にない、と言えるほど私はザカリーを知っているのだろうか。
あの頃の、私のことを弟として可愛がってくれようとしていたザカリー。
姉のことを本当に心から愛していたザカリー。
愛らしいと評判だった姫君を娶ってからも一度の心変わりもせずに一心に姉を思ってくれていた。
姉が亡くなったと伝えた絶望の時でさえも。
今、ザカリーの権力があの頃より格段に上がっているのは確かだ。
ザカリーが本気になればエヴァンが言ったように私たちでは太刀打ちできないかもしれない。彼が望むなら私たちはネイサンか、それともジェシカを差し出すのか。
それでも、望まぬ縁組によって恋人と引き裂かれ、為す術もなく思いを踏みにじられたたザカリーが、ネイサンの気持ちを蔑ろにすることに何も感じないということはないと思う。
ましてや相思相愛の恋人がいるジェシカを姉の身代わりにしようなんて。
「わかった。この件は私に任せてほしい。私がザカリーと話をする。
いいか? エヴァン、君はブロア家との縁談を纏めることに集中しろ。残っていた細かい話し合いはあちらの要求通りにさせれば良いから、とにかく早急に纏めるんだ。
いくらフォンテーヌ家とはいえブロア公爵家との婚約が結ばれた後にジェシカをとりあげることなんてできないんだから」
そうだ、まずしなければならないことはジェシカの婚約だ。
「ああ、わかった。そうだ、そうだよな、確かにその通りだ。すまない。混乱してるんだ。
私は……そうだな、ジェシカの婚約が先だ。そうすればジェシカは無事でいられる。ネイサンの件は……ダニエル、どうかよろしく頼む」
エヴァンはどこか夢から覚めたような顔をして律儀に頭を下げた。
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