27 / 99
二十六
しおりを挟む
久しぶりの中央区は多くの人で賑わっていた。整えられた街中を馬車が行き来し、貴族がたくさん住む地区だから貴族と従者、メイドが主人たちが多く、中央区は故郷ーーリルガルドの王都を思わせる。この中央区の中心に国の象徴、王城があるため騎士団の警備も完璧だ。
わたしは手書きの地図を片手に、お目当てのパン屋を探していた。すぐ横をメイドを連れたドレス姿のご令嬢、執事、側近を連れフロックコート姿のご令息が通る。その中にわたしと同じ平民の人も見えた。
(ここが人気のパン屋……凄い人)
目的のパン屋は見つかったのだけど、着いた時刻はお昼前、パン屋の前には人だかりが出来ていた。さすがは人気のパン屋だ、わたしも列の後方に並ぼうとした、そのとき、背後から声をかけられ呼び止められる。
「あの、すみません。そこの白銀の女性ちょっとよろしいですか?」
「は、はい」
振り向くと目の前には巡回中の騎士がいた、彼はいきなり胸に手を当て礼をすると、わたしに自己紹介を始めた。
「自分は前にも言いましたが、第三部隊所属のカヌイと言います。貴女はあの時の方ですよね」
あの時の方⁉︎ と、この騎士をよく見た。
(あ、この騎士の方は……ワーウルフと一緒に戦った盾役の人だ)
彼は微笑み。
「もう一度、貴女に会えるなんて、思いもしませんでした」
この騎士は紹介で騎士団第なんとか部隊と言っていたかも。ナサのことがあってかなり動揺していたから、しっかり彼の言葉を聞いていなかった。
わたしは深く頭を下げて。
「ご苦労さまです、騎士様。す、すみませんが……人違いではないでしょうか?」
と、言ったのだけど。
「いいえ、貴女です。自分が間違えるわけありません」
キッパリ、彼はそう応えた。……そうだろう、しっかりと彼にわたしは顔を見られいる。でも、人違いで終わって欲しい、というか、困っているのを感じ取って。
(……無理か)
「ワーウルフと戦う、勇敢なお嬢さん。自分はもう少しで警備の交代の時間になります。この前のお礼を自分にさせてください」
「お、お礼?)
(……彼らとは共闘して戦ったのだから、お礼はいらない。わたしも助けてもらったもの)
ここは丁寧にこだわらないと、
「騎士様、すみません。わたしはここでの用事が終わりましたら、すぐに家に帰りますので……ご、」
言い切る前に、ガシッと手を掴まれる。
「そんなことを言わないでください、勇敢なお嬢さん。自分は仲間の命を助けてもらったお礼がしたいのです。いいえ、しなければなりません」
「あ、あの、困ります」
「是非、お礼だけでもさせてください」
こんなに真剣に誘われては断るのも心苦しい。でも、今日は昼過ぎからミリア亭てお手伝いだから時間が無い。
(もう、こうなったら、次の休みにしてもらうしかないわね)
「あの、わた……」
彼にそう伝えようと口を開くと同時に、凛とした声が街中に響く。
「カムイ! 君は自分の仕事もせず、ここで何をしているんだ?」
「た、隊長!」
カムイは隊長! と呼び『すみません』と、わたしの手を離し、いま現れた金色の短髪、エメラルド色の瞳の騎士に敬礼した。しかし隊長はそれに手だけで軽く挨拶を交わすと、何も言わずわたしに近付き眉をひそめ顔を覗き込んできた。
(な、なに、この人? わたしの顔をジッと見てくる)
「リモーネ隊長、決して自分はサボッていたわけでは有りません。ワーウルフとの戦い時、助けてもらったお嬢さんにお礼を言いたかっただけです」
「…………」
必死に弁解するカムイの言葉も、いま考え事中の隊長には聞こえていないみたい。でも、この騎士、何処かで見たことがないと、いまだに見てくる彼をわたしも眺めた。
162センチのわたしより頭一個分くらいの身長、短く整えられた金色の髪、鋭い刺すような緑色の瞳。騎士カムイにリモーネ隊長と呼ばれて、この国の紋章入りの鎧にマント、腰には細身の剣を身につけている。
(うーん、リモーネ……って、あのリモーネ君かな)
それにわたしのガレーン国での知り合いは、北区に住む人たちと、獣人隊のみんなだけだし。
隊長と呼ばれた騎士はウンと深く頷き。
「やっぱり君だな。久しぶりリイーヤ嬢、どうして君がガレーン国にいるんだ? 二年前くらいかな、公爵様にに結婚したと聞いたが?」
(わたしの知っている、リモーネ君だ)
「カヌイ、お前は巡回に戻れ、私はこの令嬢に話がある、後の指揮は君に任せた」
「はっ‼︎ かしこまりました、リモーネ隊長。リイーヤ嬢、自分はこれで失礼します」
カヌイは頭を下げて、職務に戻って言った。
『リイーヤ、剣を取れ、俺と戦え!!』
この人は伯爵家長子、リモーネ・ノワールだ。リルガルドの学園で何度も何度も勝負を挑まれ、幾度となく剣を交えた。
「……フゥッ、見違えたね、リモーネ君」
「そうか? 学園を卒業して二年以上も経っているからな」
「二年か……懐かしいわ。リモーネ君はここで隊長をしているんだ、学園の頃から貴方は強かった、長身から出る、素早く細い剣、勝てたのは一年の始め頃で、一年の終わりからは負けた記憶しかないわ」
彼を見上げてわたしが微笑むと、彼の目元が少し和らいだ。
「しかし、何故、結婚をした君がガレーン国にいる? こんなところで何をしているんだ?」
クッ、質問が戻った……何って、中央区の美味しいパン屋に来ただけ。しかし、この質問は誤魔化さないで言ったほうがいいだろう、彼は真面目な性格だから誤魔化して伝えると、話を聞きにお父様の所にまで行きそうだ。
「あ、あのね。わたしは半年前くらいからガレーン国の北区に住んでいるの。結婚した相手とは二年以上も前に離縁したわ」
離縁と聞いて、彼の眉間に深いシワが寄った。
「なに、あの男と離縁して、この国の北区に住んでるだと。どうして、この国に来たのなら、一番に私を尋ねなかったんだ!」
ガシッと肩を掴まれた。
「ええ、待って、リモーネ君の故郷がガレーン国だって知らなかったし、平民になったわたしが、そうやすやすと伯爵の貴方を訪ねるなんて、知っていても無理な話よ」
「…………グッ」
彼は眉間のシワを深め、わたしの方を掴んだまま黙ってしまった。
「心配してくれるのは嬉しいけど。リモーネ君も仕事に戻ったら、いま仕事中なんでしよう?」
「そうだが……」
それに彼らと話していて気が付かなかった、いま、パン屋の前にあった行列がない。……人もまばらになっている。
(お昼のピークが終わった? いま何時? )
グルッと辺りを見渡すと、広場の中央に時計台が見えた、時刻は一時半、早くパンを買って戻らないと。
「リモーネ君、もう帰らないといけないわ」
「帰る? 何か用事か?」
「そうなの、このあと仕事で、そこのパン屋に寄って北区に帰るわ。またね、リモーネ君……ううん、ノワール様」
頭を下げて、彼から離れようとした。
「リイーヤ嬢、待て」
肩に乗ったままの、彼の手に力が入る。
「私が、リイーヤ嬢を北区まで送って行く」
(ひぇー、リモーネ君の性格からして、そう言うと思っていたわ)
「いいわ、仕事に戻ってリモーネ君」
「いや、送る」
の繰り返しが続く。
ダメたまったく話を聞く気なし。それに周りの注目も忘れていた。周りはその場に立ち止まりはしないけど、こちらをチラチラ伺っている。なんだかわたしって騎士に職質をされて捕まった人みたい……ガッチリ肩を掴まれているし、身動きが取れない。
「離して、わたしはパン屋に寄って帰るの」
「リイーヤ嬢、パン屋とはそこか?」
「そうだけど……ええ、一人で行けます。買い物だって一人で出来るわ」
「いや、ついて行く」
彼は肩から手を離し、わたしの手を引きパン屋に向けて歩いて行く……完全に忘れていた。彼は一度いいだしたら、何を言っても聞かない性格だっていうことを……。
わたしは手書きの地図を片手に、お目当てのパン屋を探していた。すぐ横をメイドを連れたドレス姿のご令嬢、執事、側近を連れフロックコート姿のご令息が通る。その中にわたしと同じ平民の人も見えた。
(ここが人気のパン屋……凄い人)
目的のパン屋は見つかったのだけど、着いた時刻はお昼前、パン屋の前には人だかりが出来ていた。さすがは人気のパン屋だ、わたしも列の後方に並ぼうとした、そのとき、背後から声をかけられ呼び止められる。
「あの、すみません。そこの白銀の女性ちょっとよろしいですか?」
「は、はい」
振り向くと目の前には巡回中の騎士がいた、彼はいきなり胸に手を当て礼をすると、わたしに自己紹介を始めた。
「自分は前にも言いましたが、第三部隊所属のカヌイと言います。貴女はあの時の方ですよね」
あの時の方⁉︎ と、この騎士をよく見た。
(あ、この騎士の方は……ワーウルフと一緒に戦った盾役の人だ)
彼は微笑み。
「もう一度、貴女に会えるなんて、思いもしませんでした」
この騎士は紹介で騎士団第なんとか部隊と言っていたかも。ナサのことがあってかなり動揺していたから、しっかり彼の言葉を聞いていなかった。
わたしは深く頭を下げて。
「ご苦労さまです、騎士様。す、すみませんが……人違いではないでしょうか?」
と、言ったのだけど。
「いいえ、貴女です。自分が間違えるわけありません」
キッパリ、彼はそう応えた。……そうだろう、しっかりと彼にわたしは顔を見られいる。でも、人違いで終わって欲しい、というか、困っているのを感じ取って。
(……無理か)
「ワーウルフと戦う、勇敢なお嬢さん。自分はもう少しで警備の交代の時間になります。この前のお礼を自分にさせてください」
「お、お礼?)
(……彼らとは共闘して戦ったのだから、お礼はいらない。わたしも助けてもらったもの)
ここは丁寧にこだわらないと、
「騎士様、すみません。わたしはここでの用事が終わりましたら、すぐに家に帰りますので……ご、」
言い切る前に、ガシッと手を掴まれる。
「そんなことを言わないでください、勇敢なお嬢さん。自分は仲間の命を助けてもらったお礼がしたいのです。いいえ、しなければなりません」
「あ、あの、困ります」
「是非、お礼だけでもさせてください」
こんなに真剣に誘われては断るのも心苦しい。でも、今日は昼過ぎからミリア亭てお手伝いだから時間が無い。
(もう、こうなったら、次の休みにしてもらうしかないわね)
「あの、わた……」
彼にそう伝えようと口を開くと同時に、凛とした声が街中に響く。
「カムイ! 君は自分の仕事もせず、ここで何をしているんだ?」
「た、隊長!」
カムイは隊長! と呼び『すみません』と、わたしの手を離し、いま現れた金色の短髪、エメラルド色の瞳の騎士に敬礼した。しかし隊長はそれに手だけで軽く挨拶を交わすと、何も言わずわたしに近付き眉をひそめ顔を覗き込んできた。
(な、なに、この人? わたしの顔をジッと見てくる)
「リモーネ隊長、決して自分はサボッていたわけでは有りません。ワーウルフとの戦い時、助けてもらったお嬢さんにお礼を言いたかっただけです」
「…………」
必死に弁解するカムイの言葉も、いま考え事中の隊長には聞こえていないみたい。でも、この騎士、何処かで見たことがないと、いまだに見てくる彼をわたしも眺めた。
162センチのわたしより頭一個分くらいの身長、短く整えられた金色の髪、鋭い刺すような緑色の瞳。騎士カムイにリモーネ隊長と呼ばれて、この国の紋章入りの鎧にマント、腰には細身の剣を身につけている。
(うーん、リモーネ……って、あのリモーネ君かな)
それにわたしのガレーン国での知り合いは、北区に住む人たちと、獣人隊のみんなだけだし。
隊長と呼ばれた騎士はウンと深く頷き。
「やっぱり君だな。久しぶりリイーヤ嬢、どうして君がガレーン国にいるんだ? 二年前くらいかな、公爵様にに結婚したと聞いたが?」
(わたしの知っている、リモーネ君だ)
「カヌイ、お前は巡回に戻れ、私はこの令嬢に話がある、後の指揮は君に任せた」
「はっ‼︎ かしこまりました、リモーネ隊長。リイーヤ嬢、自分はこれで失礼します」
カヌイは頭を下げて、職務に戻って言った。
『リイーヤ、剣を取れ、俺と戦え!!』
この人は伯爵家長子、リモーネ・ノワールだ。リルガルドの学園で何度も何度も勝負を挑まれ、幾度となく剣を交えた。
「……フゥッ、見違えたね、リモーネ君」
「そうか? 学園を卒業して二年以上も経っているからな」
「二年か……懐かしいわ。リモーネ君はここで隊長をしているんだ、学園の頃から貴方は強かった、長身から出る、素早く細い剣、勝てたのは一年の始め頃で、一年の終わりからは負けた記憶しかないわ」
彼を見上げてわたしが微笑むと、彼の目元が少し和らいだ。
「しかし、何故、結婚をした君がガレーン国にいる? こんなところで何をしているんだ?」
クッ、質問が戻った……何って、中央区の美味しいパン屋に来ただけ。しかし、この質問は誤魔化さないで言ったほうがいいだろう、彼は真面目な性格だから誤魔化して伝えると、話を聞きにお父様の所にまで行きそうだ。
「あ、あのね。わたしは半年前くらいからガレーン国の北区に住んでいるの。結婚した相手とは二年以上も前に離縁したわ」
離縁と聞いて、彼の眉間に深いシワが寄った。
「なに、あの男と離縁して、この国の北区に住んでるだと。どうして、この国に来たのなら、一番に私を尋ねなかったんだ!」
ガシッと肩を掴まれた。
「ええ、待って、リモーネ君の故郷がガレーン国だって知らなかったし、平民になったわたしが、そうやすやすと伯爵の貴方を訪ねるなんて、知っていても無理な話よ」
「…………グッ」
彼は眉間のシワを深め、わたしの方を掴んだまま黙ってしまった。
「心配してくれるのは嬉しいけど。リモーネ君も仕事に戻ったら、いま仕事中なんでしよう?」
「そうだが……」
それに彼らと話していて気が付かなかった、いま、パン屋の前にあった行列がない。……人もまばらになっている。
(お昼のピークが終わった? いま何時? )
グルッと辺りを見渡すと、広場の中央に時計台が見えた、時刻は一時半、早くパンを買って戻らないと。
「リモーネ君、もう帰らないといけないわ」
「帰る? 何か用事か?」
「そうなの、このあと仕事で、そこのパン屋に寄って北区に帰るわ。またね、リモーネ君……ううん、ノワール様」
頭を下げて、彼から離れようとした。
「リイーヤ嬢、待て」
肩に乗ったままの、彼の手に力が入る。
「私が、リイーヤ嬢を北区まで送って行く」
(ひぇー、リモーネ君の性格からして、そう言うと思っていたわ)
「いいわ、仕事に戻ってリモーネ君」
「いや、送る」
の繰り返しが続く。
ダメたまったく話を聞く気なし。それに周りの注目も忘れていた。周りはその場に立ち止まりはしないけど、こちらをチラチラ伺っている。なんだかわたしって騎士に職質をされて捕まった人みたい……ガッチリ肩を掴まれているし、身動きが取れない。
「離して、わたしはパン屋に寄って帰るの」
「リイーヤ嬢、パン屋とはそこか?」
「そうだけど……ええ、一人で行けます。買い物だって一人で出来るわ」
「いや、ついて行く」
彼は肩から手を離し、わたしの手を引きパン屋に向けて歩いて行く……完全に忘れていた。彼は一度いいだしたら、何を言っても聞かない性格だっていうことを……。
370
あなたにおすすめの小説
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
年に一度の旦那様
五十嵐
恋愛
愛人が二人もいるノアへ嫁いだレイチェルは、領地の外れにある小さな邸に追いやられるも幸せな毎日を過ごしていた。ところが、それがそろそろ夫であるノアの思惑で潰えようとして…
しかし、ぞんざいな扱いをしてきたノアと夫婦になることを避けたいレイチェルは執事であるロイの力を借りてそれを回避しようと…
冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛
Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。
全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる