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白猫族のヌヌ
ソマリの村にて
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ローリスが捕まったそれよりも二年前ーーササンリタ大陸にあるマッカーリオン森林では獣人、白猫族がのんびり暮らしていた。
彼らは森の奥に住み、畑で食物を作り、はたを織り、自給自足の生活をしていた。この白猫族は真っ白な耳と尻尾を持ち――獣人の中で美形、美人が多いとされている。大昔は毛皮を剥がれて、毛皮のコート、マフラーなどに加工されて売られていた――いまはほとんど人型となり獣化はしない。
いまは見た目が美しいから愛玩、観賞用にするために――人間が彼らを捕まえようとやっきになっている。それもそう――白猫族は高額の値段で取引されるのだ。
「村長さま。ソマリ村の周りの森に見回りに行ってきます!」
「ウム、わかった。ヌヌ、気をつけるのだぞ!」
このソマリ村で一番のサーチ魔法が得意なヌヌ、歳は十歳。両親を一年前に流行り病で亡くして、お世話になっている村長に声をかけ、今日の見回りに出たのだったのだった。
――サーチ。
北の森に異常なし。
西の森も、東も……南は?
南の森にサーチをかけようとして、彼女に二つの小さな影が飛びつく。
「ネネ、まだ終わらないの?」
「ネネ、お腹すいた」
ヌヌの小さな双子の妹、五歳になったーーヤヤとトトだ。村から出てきて、ネネ――姉のヌヌを迎えにきたようだ。
「もう少して終わるから、村に帰って待っていなさい」
「「やだ! ネネの手伝いする!」」
南の森にサーチ魔法をかければ終わるからと、ヌヌは妹と共に村の南の森でサーチをかけた。この時、ヌヌは数人の人間が、村の近くまできていることに気付く。
この動きは山菜取り、森に狩りにきた人とは違う。鎧を身に付けて剣をさした人間が二人、弓を持つ人間が一人、太った男一人。この太った男は白猫族を狙う奴隷商だ……前にも白猫を探していた。
(いつものように囮にならなくては!)
しかし、幼い妹を連れたままでは、身動きが取れない。可愛い、妹達を危ない目に合わせたくない。ヌヌはひたいに手を当て敬礼すると、妹たちはそれを見て真似た。
「観察隊ヌヌが、隊員のヤヤ、トト……に任務を言い渡す」
「「はい、ネネ隊長!」」
「二人はすぐに村に戻り。総隊長トトール様に人間が近くに来たと伝えなさい。繰り返す、人が近くに来たと伝えるのです。ヤヤ、トト隊員はわかりましたか?」
「「はい、伝えてきます」」
遊びのように幼い妹に言うと――彼女たちは楽しそうにヌヌの部下を演じる。そして、村の方に走り出す。それをみてヌヌは胸に下げた竹笛を取り出して吹いた。それに反応した村人たちはすぐさま、持って行けるだけの荷物を持って逃げ出す。
ーー人間に捕まると、ひどい目にあうからだ。
ヌヌはサーチ魔法で場所を特定して、笛で方角を伝えるのだった。
彼らは森の奥に住み、畑で食物を作り、はたを織り、自給自足の生活をしていた。この白猫族は真っ白な耳と尻尾を持ち――獣人の中で美形、美人が多いとされている。大昔は毛皮を剥がれて、毛皮のコート、マフラーなどに加工されて売られていた――いまはほとんど人型となり獣化はしない。
いまは見た目が美しいから愛玩、観賞用にするために――人間が彼らを捕まえようとやっきになっている。それもそう――白猫族は高額の値段で取引されるのだ。
「村長さま。ソマリ村の周りの森に見回りに行ってきます!」
「ウム、わかった。ヌヌ、気をつけるのだぞ!」
このソマリ村で一番のサーチ魔法が得意なヌヌ、歳は十歳。両親を一年前に流行り病で亡くして、お世話になっている村長に声をかけ、今日の見回りに出たのだったのだった。
――サーチ。
北の森に異常なし。
西の森も、東も……南は?
南の森にサーチをかけようとして、彼女に二つの小さな影が飛びつく。
「ネネ、まだ終わらないの?」
「ネネ、お腹すいた」
ヌヌの小さな双子の妹、五歳になったーーヤヤとトトだ。村から出てきて、ネネ――姉のヌヌを迎えにきたようだ。
「もう少して終わるから、村に帰って待っていなさい」
「「やだ! ネネの手伝いする!」」
南の森にサーチ魔法をかければ終わるからと、ヌヌは妹と共に村の南の森でサーチをかけた。この時、ヌヌは数人の人間が、村の近くまできていることに気付く。
この動きは山菜取り、森に狩りにきた人とは違う。鎧を身に付けて剣をさした人間が二人、弓を持つ人間が一人、太った男一人。この太った男は白猫族を狙う奴隷商だ……前にも白猫を探していた。
(いつものように囮にならなくては!)
しかし、幼い妹を連れたままでは、身動きが取れない。可愛い、妹達を危ない目に合わせたくない。ヌヌはひたいに手を当て敬礼すると、妹たちはそれを見て真似た。
「観察隊ヌヌが、隊員のヤヤ、トト……に任務を言い渡す」
「「はい、ネネ隊長!」」
「二人はすぐに村に戻り。総隊長トトール様に人間が近くに来たと伝えなさい。繰り返す、人が近くに来たと伝えるのです。ヤヤ、トト隊員はわかりましたか?」
「「はい、伝えてきます」」
遊びのように幼い妹に言うと――彼女たちは楽しそうにヌヌの部下を演じる。そして、村の方に走り出す。それをみてヌヌは胸に下げた竹笛を取り出して吹いた。それに反応した村人たちはすぐさま、持って行けるだけの荷物を持って逃げ出す。
ーー人間に捕まると、ひどい目にあうからだ。
ヌヌはサーチ魔法で場所を特定して、笛で方角を伝えるのだった。
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