三十歳、アレだと魔法使いになれるはずが、異世界転生したら"イケメンエルフ"になりました。

にのまえ

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空森島

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 欲しかった魔道具をカウンターに待っていった。国から発行された魔法カード(キャッシュカード)をレジ係にだして会計して、買ったものをマジックバッグにしまった。店をでて、近くの壁に寄りかかり待っていたオッサンに声をかけた。
 
「おまたせしました」

 ――楽しかった。次回も、またこの店に来よう、店の品物の種類が多いし。

 店をでてからも楽しげに見えなのか、オッサンは俺よりも嬉しそうに。

「お、ローリス、楽しかったようだな」

 と、笑った。


「ん? ああ、品揃えよくてほしいものが買えた。これ、オッサンにプレゼント!」

 カバンから包装された小袋をとりだして、オッサンに渡した。受け取ったオッサンは袋の中身をみて不思議な顔をした。

「なんだこれ? 食べ物?」

 わたした中身は紫色をした、三センチほどの丸い玉――五粒がはいっていた。

「それ、ラベンダーの香りの香り玉だって。風呂に一粒いれるとラベンダーの香りと、体の疲れがとれる薬草が配合されてるんだってさ」

「疲れが取れるかいいな、サンキュー。かえったら使ってみるよ」
 
「おう!」

 ――俺もなんと十袋も買った。おもしろそうだから島で成分を調べて、畑に育つハーブをつかって、自分専用のものを作る予定。

 オッサンと城に手を繋いで向かい、空森島の担当にこの一ヶ月の、魔王からの攻撃をかいた報告書を提出した。眼鏡の担当者は報告書をみて頷く。

「助かります、この報告書はすごくわかりやすい。……雷魔法が有効で、結界を二枚から三枚掛け……ですか。魔法省に報告をしておきますね。――魔導師ローリス、報告ありがとございました」

 報告して、オッサンと城からギルドまでもどると、エンが外で待っていた。オッサンに「行け」といわれて、お礼を言ってエンのもとに駆け寄った。

「エン、おつかれさま。昼休憩はいつまでだ?」

 時刻は十一時半。

「時間は大丈夫だ。昨日まで近くの森に遠征にでていた、今日はその休暇だ」

「マジか! 休みに悪かったな」

「いいや。ローリスとメシを食べると、おもしろい味付けを教えてくれるから、たのしい」

 まあ、施設時代にでた餃子に似た食べ物に"酢と胡椒" 手作りマヨネーズ、スクランブルエッグにオーロラソースか? エンはなんでも食べるわりに、塩コショウであじけない食事をするから、面白半分で教えたらハマったんだよな。

 クックク、エンの驚いた顔はみていておもしろかった。

「じゃ、どこにメシいく?」

「行きたいところがある」

 エンが行きたいところ? 珍しいな。

「近くの亜人街で人気の食べ物。小麦粉を丸く焼いて中にオクトパスが入ったもと、平らなものがあるらしい」

 ――小麦粉を丸く焼いた物と平らな物? え、それって、たぶん。タコ焼とお好み焼きじゃないか?
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