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空森島
五
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欲しかった魔道具をカウンターに待っていった。国から発行された魔法カード(キャッシュカード)をレジ係にだして会計して、買ったものをマジックバッグにしまった。店をでて、近くの壁に寄りかかり待っていたオッサンに声をかけた。
「おまたせしました」
――楽しかった。次回も、またこの店に来よう、店の品物の種類が多いし。
店をでてからも楽しげに見えなのか、オッサンは俺よりも嬉しそうに。
「お、ローリス、楽しかったようだな」
と、笑った。
「ん? ああ、品揃えよくてほしいものが買えた。これ、オッサンにプレゼント!」
カバンから包装された小袋をとりだして、オッサンに渡した。受け取ったオッサンは袋の中身をみて不思議な顔をした。
「なんだこれ? 食べ物?」
わたした中身は紫色をした、三センチほどの丸い玉――五粒がはいっていた。
「それ、ラベンダーの香りの香り玉だって。風呂に一粒いれるとラベンダーの香りと、体の疲れがとれる薬草が配合されてるんだってさ」
「疲れが取れるかいいな、サンキュー。かえったら使ってみるよ」
「おう!」
――俺もなんと十袋も買った。おもしろそうだから島で成分を調べて、畑に育つハーブをつかって、自分専用のものを作る予定。
オッサンと城に手を繋いで向かい、空森島の担当にこの一ヶ月の、魔王からの攻撃をかいた報告書を提出した。眼鏡の担当者は報告書をみて頷く。
「助かります、この報告書はすごくわかりやすい。……雷魔法が有効で、結界を二枚から三枚掛け……ですか。魔法省に報告をしておきますね。――魔導師ローリス、報告ありがとございました」
報告して、オッサンと城からギルドまでもどると、エンが外で待っていた。オッサンに「行け」といわれて、お礼を言ってエンのもとに駆け寄った。
「エン、おつかれさま。昼休憩はいつまでだ?」
時刻は十一時半。
「時間は大丈夫だ。昨日まで近くの森に遠征にでていた、今日はその休暇だ」
「マジか! 休みに悪かったな」
「いいや。ローリスとメシを食べると、おもしろい味付けを教えてくれるから、たのしい」
まあ、施設時代にでた餃子に似た食べ物に"酢と胡椒" 手作りマヨネーズ、スクランブルエッグにオーロラソースか? エンはなんでも食べるわりに、塩コショウであじけない食事をするから、面白半分で教えたらハマったんだよな。
クックク、エンの驚いた顔はみていておもしろかった。
「じゃ、どこにメシいく?」
「行きたいところがある」
エンが行きたいところ? 珍しいな。
「近くの亜人街で人気の食べ物。小麦粉を丸く焼いて中にオクトパスが入ったもと、平らなものがあるらしい」
――小麦粉を丸く焼いた物と平らな物? え、それって、たぶん。タコ焼とお好み焼きじゃないか?
「おまたせしました」
――楽しかった。次回も、またこの店に来よう、店の品物の種類が多いし。
店をでてからも楽しげに見えなのか、オッサンは俺よりも嬉しそうに。
「お、ローリス、楽しかったようだな」
と、笑った。
「ん? ああ、品揃えよくてほしいものが買えた。これ、オッサンにプレゼント!」
カバンから包装された小袋をとりだして、オッサンに渡した。受け取ったオッサンは袋の中身をみて不思議な顔をした。
「なんだこれ? 食べ物?」
わたした中身は紫色をした、三センチほどの丸い玉――五粒がはいっていた。
「それ、ラベンダーの香りの香り玉だって。風呂に一粒いれるとラベンダーの香りと、体の疲れがとれる薬草が配合されてるんだってさ」
「疲れが取れるかいいな、サンキュー。かえったら使ってみるよ」
「おう!」
――俺もなんと十袋も買った。おもしろそうだから島で成分を調べて、畑に育つハーブをつかって、自分専用のものを作る予定。
オッサンと城に手を繋いで向かい、空森島の担当にこの一ヶ月の、魔王からの攻撃をかいた報告書を提出した。眼鏡の担当者は報告書をみて頷く。
「助かります、この報告書はすごくわかりやすい。……雷魔法が有効で、結界を二枚から三枚掛け……ですか。魔法省に報告をしておきますね。――魔導師ローリス、報告ありがとございました」
報告して、オッサンと城からギルドまでもどると、エンが外で待っていた。オッサンに「行け」といわれて、お礼を言ってエンのもとに駆け寄った。
「エン、おつかれさま。昼休憩はいつまでだ?」
時刻は十一時半。
「時間は大丈夫だ。昨日まで近くの森に遠征にでていた、今日はその休暇だ」
「マジか! 休みに悪かったな」
「いいや。ローリスとメシを食べると、おもしろい味付けを教えてくれるから、たのしい」
まあ、施設時代にでた餃子に似た食べ物に"酢と胡椒" 手作りマヨネーズ、スクランブルエッグにオーロラソースか? エンはなんでも食べるわりに、塩コショウであじけない食事をするから、面白半分で教えたらハマったんだよな。
クックク、エンの驚いた顔はみていておもしろかった。
「じゃ、どこにメシいく?」
「行きたいところがある」
エンが行きたいところ? 珍しいな。
「近くの亜人街で人気の食べ物。小麦粉を丸く焼いて中にオクトパスが入ったもと、平らなものがあるらしい」
――小麦粉を丸く焼いた物と平らな物? え、それって、たぶん。タコ焼とお好み焼きじゃないか?
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