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ギルドで受付嬢を待っている。しばらくしてギルドマスターと相談し終え戻ってきた受付嬢は「ギルドマスターからOKがでました」詳しいことは次回、話し合いで決めましょうと――ひと月後、ギルドで会う約束をした。
これで毒肉を売る、冒険者は徐々に減るだろう。
だが、誰もが魔物を完璧に解体はできないし、討伐も出来ないと思う。武器、防具の買い替えだってお金がないと出来ない。――今、ある武器で冒険者は魔物を討伐するのだ。
今後の課題は。冒険者、解体職人が魔物に詳しくなり、毒のありかを覚え――解体、素材の取り方が上手くなれば。他の街、村でも毒肉を売る店が減るだろう。
(安全の肉が手に入る貴族たちとは違い、魔物肉を食べる私達にとっては必要な技術。だから王太子妃のとき、必要性を訴えたけど……殿下は聞く耳を持ってくれなかったわね)
いまの私では見つけたときに、伝える事しかできない。
悔しく思っても、仕方がない。
「シシ、話は終わったわ帰りましょう」
「ああ、僕達の森に帰ろう。そろそろチェルも目を覚ます」
「ええ」
必要な食材を買い、私達はカサロの森へと帰った。その数分後――ルールリア王太子殿下を含めた騎士数名が、シシカバの街を訪れたことをアーシャは知らない。
彼らは冒険者ギルドにも寄り、アーシャの行方を聞いたが、手掛かりを得ることはできなかった。次にアーシャの実家、公爵家に行くも門前払いを受けたのであった。
夕飯の片付けを終えたアーシャは、チェルをお風呂に入れて寝かせ、フェンリル姿に戻ったシシへ話しかけた。
「シシ、私」
「魔物が出た、北と南の浄化に行きたいんだろう。僕は反対だな、アーシャの役目じゃない。そう言うとアーシャは1人で行くだろう?」
シシとは長年一緒にいるからか、私の性格をよく知っている。そう「行くな」と反対すれば……前の私だったら、1人でも行ったろうけど。
いまは最愛のシシと大切なチェルがいる。
私は「行かない」とシシに首を振った。
「シシ、私は国、王族の事なんてどうでもいいの。ただ、この国に住む人々が心配なの」
「心配か。ボクにはよくわからないが――平民を守るのは国の役目だろう? ケーキ屋の冒険者が言っていた、よその国から聖女、巫女を呼べばいい」
「そうだけど……そんな簡単な話じゃないわ。よその国から聖女、巫女を呼ぶにはとてつもない大金がいるし。国同士で契約を結んでも聖女、巫女が来るのはそうね……早くても、来年以降になるとも思う」
「その間に人々が魔物に襲われるか……なあ、アーシャ」
「なに?」
真剣なシシの瞳が、私を見つめた。
「アーシャが国中の森を浄化すれば、どれだけ持つ?」
「どれだけ? そうね、5年は大丈夫じゃないかしら」
「5年か……浄化は今回だけだ、次はない。アーシャは国のものじゃない、ボクとチェルだけのアーシャだ。アーシャの全てはボクとチェルのもの」
フェンリル姿のシシが、私の頬にスリスリする。
私も照れながら、シシのモフモフの頬に頬をすり寄せた。
「クク、いつまでも慣れないなぁ、頬が苺のように真っ赤だ。可愛いアーシャを抱きしめて……愛したい」
フェンリルから、人型になった裸のシシに抱きしめられる。私は「いいよ、私もシシを愛したい」と瞳をつぶった。
――王太子妃だった頃、アーシャがやっていたことは、よその国では聖女、巫女と呼ばれる。しかし、彼女の力を知る国王陛下、王妃、王太子、聖職者、騎士団長は国民に公表せず、アーシャの力をひた隠した。
それは。
アーシャを聖女と発表してしまえば。
アーシャ自身を自由につかう事ができなくなる。
国の、王太子妃の一環の仕事とし、真面目なアーシャが国民の為に働けば働くほど。国王、王妃、王太子は何もせず――楽して、名声だけを手にしていたのだ。
これで毒肉を売る、冒険者は徐々に減るだろう。
だが、誰もが魔物を完璧に解体はできないし、討伐も出来ないと思う。武器、防具の買い替えだってお金がないと出来ない。――今、ある武器で冒険者は魔物を討伐するのだ。
今後の課題は。冒険者、解体職人が魔物に詳しくなり、毒のありかを覚え――解体、素材の取り方が上手くなれば。他の街、村でも毒肉を売る店が減るだろう。
(安全の肉が手に入る貴族たちとは違い、魔物肉を食べる私達にとっては必要な技術。だから王太子妃のとき、必要性を訴えたけど……殿下は聞く耳を持ってくれなかったわね)
いまの私では見つけたときに、伝える事しかできない。
悔しく思っても、仕方がない。
「シシ、話は終わったわ帰りましょう」
「ああ、僕達の森に帰ろう。そろそろチェルも目を覚ます」
「ええ」
必要な食材を買い、私達はカサロの森へと帰った。その数分後――ルールリア王太子殿下を含めた騎士数名が、シシカバの街を訪れたことをアーシャは知らない。
彼らは冒険者ギルドにも寄り、アーシャの行方を聞いたが、手掛かりを得ることはできなかった。次にアーシャの実家、公爵家に行くも門前払いを受けたのであった。
夕飯の片付けを終えたアーシャは、チェルをお風呂に入れて寝かせ、フェンリル姿に戻ったシシへ話しかけた。
「シシ、私」
「魔物が出た、北と南の浄化に行きたいんだろう。僕は反対だな、アーシャの役目じゃない。そう言うとアーシャは1人で行くだろう?」
シシとは長年一緒にいるからか、私の性格をよく知っている。そう「行くな」と反対すれば……前の私だったら、1人でも行ったろうけど。
いまは最愛のシシと大切なチェルがいる。
私は「行かない」とシシに首を振った。
「シシ、私は国、王族の事なんてどうでもいいの。ただ、この国に住む人々が心配なの」
「心配か。ボクにはよくわからないが――平民を守るのは国の役目だろう? ケーキ屋の冒険者が言っていた、よその国から聖女、巫女を呼べばいい」
「そうだけど……そんな簡単な話じゃないわ。よその国から聖女、巫女を呼ぶにはとてつもない大金がいるし。国同士で契約を結んでも聖女、巫女が来るのはそうね……早くても、来年以降になるとも思う」
「その間に人々が魔物に襲われるか……なあ、アーシャ」
「なに?」
真剣なシシの瞳が、私を見つめた。
「アーシャが国中の森を浄化すれば、どれだけ持つ?」
「どれだけ? そうね、5年は大丈夫じゃないかしら」
「5年か……浄化は今回だけだ、次はない。アーシャは国のものじゃない、ボクとチェルだけのアーシャだ。アーシャの全てはボクとチェルのもの」
フェンリル姿のシシが、私の頬にスリスリする。
私も照れながら、シシのモフモフの頬に頬をすり寄せた。
「クク、いつまでも慣れないなぁ、頬が苺のように真っ赤だ。可愛いアーシャを抱きしめて……愛したい」
フェンリルから、人型になった裸のシシに抱きしめられる。私は「いいよ、私もシシを愛したい」と瞳をつぶった。
――王太子妃だった頃、アーシャがやっていたことは、よその国では聖女、巫女と呼ばれる。しかし、彼女の力を知る国王陛下、王妃、王太子、聖職者、騎士団長は国民に公表せず、アーシャの力をひた隠した。
それは。
アーシャを聖女と発表してしまえば。
アーシャ自身を自由につかう事ができなくなる。
国の、王太子妃の一環の仕事とし、真面目なアーシャが国民の為に働けば働くほど。国王、王妃、王太子は何もせず――楽して、名声だけを手にしていたのだ。
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