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シシとチェルが持ってきたルナールの花は。花びらを砂糖漬けにすると、風邪予防になるから。鍋で煮込んでジャムを作れば紅茶に砂糖なかわりに淹れたり。焼きたてのパンにバターと一緒にぬって美味しくいただける。
手とうがいをしてくると洗面所へ向かう、2人からルナールの花を受け取り、花のあまい香りを楽しむ。このルナールの花は前に家族と薬草を採りにいった、カサロ湖より、さらに奥に行かなくてはならない。
(強いシシがいるから心配しないけど、チェルにとっては初めての、冒険だったんじゃないかしら?)
洗面所から手を洗い、うがいを終わらせて戻ってきた、シシとチェルに心からお礼を伝える。
「ありがとう、シシ、チェル。たくさんのルナールの花をもらえて嬉しいわ。――そうだ。この花の花びらを使って砂糖漬けとジャムを作って、後はドライフラワーにするわ」
ジャムには。元々のルナールの花の効能、風邪予防のほかに、疲労回復を付与して。砂糖漬けには体を温めてよく眠れる効果。ドライフラワーが出来たら、アロマオイルで香りを付けて、防御特化を付与したポプリを作ろう。
付与とは。私のもう一つのスキル。食べ物、持ち物、衣類に効果を付け加えることが出来る。このスキル……はじめは1人だけだったけど、使用したいくうちに複数へと変わった。
私が王太子妃だった頃は殿下の持ち物からはじまり。騎士たちの鎧、剣と、誰にも傷付いてほしくなくて防御と攻撃を付与していたけど。騎士団員たちは自分達が強くなったと勘違いしはじめた。
『アーシャ妃に頼らずとも、自分達だけで出来ます!』
『私達は、神に選ばれて強くなりました』
『魔物など、我々の剣で倒せます!』
『……まあ、それは心強いですね。頼りにしております』
か弱い私に守られることが、彼らのプライドを傷つけていたのだと知った。そんな彼らも5年も経つし、私の付与がなくても強くなっているはず。
――いま付与するのは私の両親と家族だけ。初めはコッソリと付けていたのだけど。勘の鋭く、魔力持ちの両親とシシにはすぐにバレてしまったわ。
『アーシャ、いつもありがとう』
『わたくしたちの病気知らずは、アーシャのおかげね』
『人にしては、なかなか面白いスキル持ちだな。たすかる』
付与が気付かれた事とお礼を言われて、心がウズウズして、照れてしまったのを覚えている。
❀
シシとチェルがカサロの森の奥で、採ってきてくれた、たくさんのルナールの花がキッチンに甘い香りを漂わす。
「ママ、ボク、ジャムが食べたい!」
「ああ、砂糖漬けも楽しみだな。作るとき手伝うよ」
「ありがとう。さっそくだけど、お昼ご飯が終わったらお願いするわ」
「いいよ、まかせて」
「ボクも手伝う!」
「じゃ、みんなで作りましょう」
私は念のため、ルナールの花に浄化魔法をかけて、ドライフラワー用の花に麻紐を結び、風通しの良い場所へ吊るした。ジャム、砂糖漬けお昼ご飯のあと、みんなで花びらを摘む。
「お昼ご飯は何がいい?」
「「オムライス!」」
似たもの親子の返答に微笑み「まかせて、今から作るわね」とエプロンを付けた。
手とうがいをしてくると洗面所へ向かう、2人からルナールの花を受け取り、花のあまい香りを楽しむ。このルナールの花は前に家族と薬草を採りにいった、カサロ湖より、さらに奥に行かなくてはならない。
(強いシシがいるから心配しないけど、チェルにとっては初めての、冒険だったんじゃないかしら?)
洗面所から手を洗い、うがいを終わらせて戻ってきた、シシとチェルに心からお礼を伝える。
「ありがとう、シシ、チェル。たくさんのルナールの花をもらえて嬉しいわ。――そうだ。この花の花びらを使って砂糖漬けとジャムを作って、後はドライフラワーにするわ」
ジャムには。元々のルナールの花の効能、風邪予防のほかに、疲労回復を付与して。砂糖漬けには体を温めてよく眠れる効果。ドライフラワーが出来たら、アロマオイルで香りを付けて、防御特化を付与したポプリを作ろう。
付与とは。私のもう一つのスキル。食べ物、持ち物、衣類に効果を付け加えることが出来る。このスキル……はじめは1人だけだったけど、使用したいくうちに複数へと変わった。
私が王太子妃だった頃は殿下の持ち物からはじまり。騎士たちの鎧、剣と、誰にも傷付いてほしくなくて防御と攻撃を付与していたけど。騎士団員たちは自分達が強くなったと勘違いしはじめた。
『アーシャ妃に頼らずとも、自分達だけで出来ます!』
『私達は、神に選ばれて強くなりました』
『魔物など、我々の剣で倒せます!』
『……まあ、それは心強いですね。頼りにしております』
か弱い私に守られることが、彼らのプライドを傷つけていたのだと知った。そんな彼らも5年も経つし、私の付与がなくても強くなっているはず。
――いま付与するのは私の両親と家族だけ。初めはコッソリと付けていたのだけど。勘の鋭く、魔力持ちの両親とシシにはすぐにバレてしまったわ。
『アーシャ、いつもありがとう』
『わたくしたちの病気知らずは、アーシャのおかげね』
『人にしては、なかなか面白いスキル持ちだな。たすかる』
付与が気付かれた事とお礼を言われて、心がウズウズして、照れてしまったのを覚えている。
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シシとチェルがカサロの森の奥で、採ってきてくれた、たくさんのルナールの花がキッチンに甘い香りを漂わす。
「ママ、ボク、ジャムが食べたい!」
「ああ、砂糖漬けも楽しみだな。作るとき手伝うよ」
「ありがとう。さっそくだけど、お昼ご飯が終わったらお願いするわ」
「いいよ、まかせて」
「ボクも手伝う!」
「じゃ、みんなで作りましょう」
私は念のため、ルナールの花に浄化魔法をかけて、ドライフラワー用の花に麻紐を結び、風通しの良い場所へ吊るした。ジャム、砂糖漬けお昼ご飯のあと、みんなで花びらを摘む。
「お昼ご飯は何がいい?」
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似たもの親子の返答に微笑み「まかせて、今から作るわね」とエプロンを付けた。
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