浮気をした王太子はいりません。〜離縁をした元王太子妃は森の奥で、フェンリルパパと子供と共に幸せに暮らします。

にのまえ

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 精霊の地へ向かったシシとチェルを見送り、私はお父様に頼む食料と服などの、欲しいものをまとめたリストを書きあげた。

 ――あとは。

(2人が帰ってきたら、魔法ポストにチェルからのお手紙と絵を入れて、欲しいものリストとお土産を入れて送ればいいわね)

 コレは終わりっと。私は庭と温室で必要な薬草を摘み、調合室へと向かう前――そうだと、前に薬の在庫を調べたチェックシートを、アイテムボックスから取り出し確認する。

「あ、忘れていたわ。腹痛と頭痛の薬を作るときに必要な、ミマン草とショウウ草がないから、採りに行かなくちゃ」

 もう一度アイテムボックスの中から、採取場所を書いた地図を取り出し調べる――えーっと。ミマン草の生えている場所は西の洞窟の奥。ショウウ草はその近くの原っぱね。

 精霊の地へ行ったシシとチェルが戻る、夕食前には帰らないといけないからと。アイテムボックスよりも早くモノがしまえ、出せる――マジックバッグへもしもの為にキズ薬、ポーションと魔法回復のポーション、魔物よけの煙玉を数個しまった。

 2人が早めに帰ってきて、心配するといけないから置き手紙を書き。玄関でシシの抜け毛つき魔物避けのローブを羽織り、カサロの森の西側へとほうきに乗り向かった。



 カサロの森の上空をホウキで飛び、西側の洞窟前で降りる。ここはシシ以外誰も知らない森の木々に隠された、自然に出来た岩洞窟(がんどうくつ)だ。

 この洞窟の奥にあるカーロ池の近くに、お目当てのミマン草が生えている。暗い洞窟の中を光を灯す魔法を使い入ると、すぐ天井にみえたのは。この洞窟に住む、コウモリに似た魔物コウコウ。彼らの肉は渋く、渋み抜きをしても食用にならない。

(うわぁ~気持ち悪い、天井にびっしり……でも、魔物避けのローブを着てきたから、襲われないので安心)

 天井にびっしりのコウコウの下を通り、奥のカーロ池に着くと、バシャン、バシャンと水飛沫が豪快にあがる。この池に住むカバに似た魔物、臆病のピッポポだ。そのピッポポはシシの抜け毛に反応して、数匹飛び上がって失神した。

(ピッポポのお肉は食べ応え、肉質も柔らかくておいしいけど。今日は採取にきたので、そのままソッとしておこう)

 気絶した数匹のピッポポの前を通り、目的のミマン草を10株を紐でむすび、それを3束つんでマジックバッグにしまった。
 
(コレだけのミマン草があれば、しばらく採取に来なくてもいいわね。ピッポポのお肉は旅の前に一頭だけ、シシと狩ろうかしら?)

 採取が終わりカーロ池を見渡すと。気絶した数匹のピッポポはいつのまにか目を覚まし、池に潜ったか何処かへ行ったみたい。

 私は洞窟を抜けて、次の目的地のショウウ草の採取場所へと向かった。

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